用途にあったシャークのハンディクリーナーが選べる
シャークのハンディクリーナのラインナップが増えきて、どれを選べばいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。このページでは使う人の用途にあったモデルが選べるように、これまでシャークから発売されたモデルの特徴を分かりやすく解説しています。
2018年-EVOPOWER(1弾目)
EVOPOWER ハンディタイプ | EVOFLEX スティックタイプ |
- 小型ペットボトルほどの重さのボディ
- 本体を置くだけで充電できる充電ドック
- ワンタッチゴミ捨て機能
- 着脱式バッテリ2個で長時間の掃除に対応(W30)
アメリカに本社を置くシャークは2018年に日本に上陸。最初に国内に投入したシリーズはスティックタイプの[EVOFLEX]とハンディタイプの[EVOPOWER]の2モデルだった。米国で掃除機のシェア台数1位ということもあり、“ダイソンキラー”なる異名を持つシャークだが、重量が3.3kgもある[EVOFLEX]では、日本の大手家電メーカーやダイソンなどの海外メーカーのシェアを奪うのは難しいように思えた。
一方のハンディタイプの[EVOPOWER]の売上は好評だった。2019年には国内のコードレスハンディタイプのシェア台数1位を達成し、2014年から2017年にかけて大幅に縮小していた市場規模を再び成長に転じた。その後、スティックタイプの[EVOPOWER Plus]や[EVOPOWER SYSTEM]を発売しているが、元はこの[EVOPOWER]から派生したモデルだ。
日本上陸後からEVOFLEXクラス(25.2V)のパワー重視タイプのモデルを発売してないことから、これまで、ハンディクリーナーや軽量タイプのスティッククリーナーに注力していたと見られる。実際にシャークが日本に上陸した2018年は消費者もコードレスクリーナーにパワーだけでなく軽さを求めるようになり、パワー重視タイプと軽量重視タイプを用意する大手家電メーカーが増えはじめた。
家では抜け毛の多い猫を飼ってるから、何度掃除をしてもデスク周りや家具が毛や埃ですごいことになるんだよね。DysonやEVOFLEXのようなスティック機もハンディタイプとして使えるけど、本体から延長管を抜き差ししないといけないから、ちょっとしたひと手間がかかるんだよね。そのうえ、ハイエンド機って本体が重たいから、掃除機がけをするハードルが高くなるという…。
マキタとダイソンの愛好家だけど、このペットボトルみたいなスリムなハンディクリーナは正直羨ましかったよね。スリムだからデスク周りに設置しても邪魔にならないし、インテリに馴染むデザインも高ポイント。10.8Vの小型のバッテリーを採用しているから、高機能タイプのコードレスより軽くて目についたゴミを掃除するハードルも下がる。
その後、パナソニック・Anker・中華勢からもペットボトルのようなハンディクリーナーが発売されて、今ではアマゾンなどの通販サイトでスリムなハンディクリーナーをよく見かけるようになったけど、ペットボトルのようなスリムな形状のハンディクリーナーの人気に火をつけたきっかけはSharkだったと言えるね。
IMAGE | モデル | 重量 | 運転時間 | 充電時間 | 付属品 |
W20 WV250J 電圧:10.8V | 620g | 12分 | 2.5時間 | バッテリ×1個 隙間用ノズル マルチノズル 布団用ノズル 充電ドック | |
W30 WV251J 電圧:10.8V | 620g | 24分 | 2.5時間 | バッテリ×2個 隙間用ノズル マルチノズル 布団用ノズル 充電ドック |
第一弾目となるEVOPOWERからは2モデルがラインナップ。それぞれの違いは付属されている着脱式バッテリーの個数となっており、着脱式バッテリーが2個標準付属されているW30のほうが運転時間が長い。1回の掃除機に費やす時間が12分以上になる場合はW30を選んだほうがよさそうだ。着脱式バッテリ(XBAT250J)は単品販売されてるから、後から用意することも可能だよ。別売のフローリング用延長ノズルを購入すれば、広い床面も効率的に掃除ができる!
2019年-EVOPOWER Star Wars Limited Edition
- スターウォーズとコラボした日本限定モデル(数量限定)
- 仕様や付属品は前年モデル(W30)と同じ
- ダストカップがカイロレンのライトセーバーと同じ赤(WV251JKR)
- C-3POのように金属を磨いたような光沢を再現(WV251JC3PO)
- BB-8のように戦闘でついた汚れなどのエイジングも再現(WV251JBB8)
翌年(2019年)に『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に登場する人気キャラクター(カイロレン/C-3PO/BB-8)にインスパイアされたEVOPOWERが3モデルが発売された。
ルーカスフィルムの買収と同時にスター・ウォーズを手にしたディズニーとシャークの契約により製造したモデルとなり、国内で数量限定のモデルとなる。
仕様や付属品は前年に発売されたW30と同じだが、スターウォーズの大ファンであるシャークのエンジニアとデザイナー達が細部にこだわってデザイン。
WV251JKRはカイロレインが持つライトセーバーの色と同じ赤いダストカップ。WV251JC3POはC-3POのように金属を磨いた光沢を放つ。WV251JBB8は汚れなどのエイジングも再現されている。
本体にはそれぞれのキャラクター名が刻まれており、スイッチを入れるとキャラクターのフェイスランプが点灯。バッテリー充電や残量ステータスを表示する。
IMAGE | バリエーション | 重量 | 運転時間 | 充電時間 | 付属品 |
WV251JKR カイロ・レン 電圧:10.8V | 620g | 24分 | 2.5時間 | 隙間用ノズル マルチノズル 布団用ノズル 充電ドック バッテリ×2個 | |
WV251JC3PO C-3PO 電圧:10.8V | |||||
WV251JBB8 BB-8 電圧:10.8V |
スターウォーズとコラボしたEVOPOWERの仕様は前年に発売されたEVOPOWERと同じ。付属品はW30と同じでバッテリーが2個付属されている。スターウォーズ好きにはたまらないモデルだったが、興味がなければ価格が落ちた前年モデル(W30)が経済的に購入できただろう。このモデルも別売のフローリング用延長ノズルを購入すれば、広い床面も効率的に掃除が可能。
2019年はスティックタイプのモデル(W30P)も発売してるけど、EVOPOWERのW30に簡素なフローリング用延長ノズルを同梱したモデルだから、ハンディ&スティックともに革新的な改良はなかったようだね。この単品販売もされてる「フローリング用延長ノズル」を2018~2020年に発売されたEVOPOWERに装着すれば、床を掃除できるということですな。
2020年-EVOPOWER(2弾目)
- 小型ペットボトルほどの重さのボディ
- 本体を置くだけで充電できる充電ドック
- ワンタッチゴミ捨て機能
- 着脱式バッテリ2個で長時間の掃除に対応(W35)
- バッテリ残量を3段階で表示するバッテリーゲージNew!
2020年はバッテリーの残量を3段階で表示するバッテリーゲージを搭載したEVOPOWERを発売した。また、従来のグレイとブラックにカラフルなライトピンクやアクアブルーが追加された。
IMAGE | モデル | 重量 | 運転時間 | 充電時間 | 付属品 |
W25 WV270J 電圧:10.8V | 620g | 12分 | 2.5時間 | 隙間用ノズル マルチノズル 布団用ノズル 充電ドック バッテリ×1個 | |
W35 WV280J 電圧:10.8V | 620g | 24分 | 2.5時間 | 隙間用ノズル マルチノズル 布団用ノズル 充電ドック バッテリ×2個 |
2018~2019年に発売されたEVOPOWERと仕様を比較すると
同じバッテリが採用されているうえ、連続使用時間が同じなので、吸引力に差はないと考えてよいだろう。機能面でバッテリの残量を表示するインジケーターが追加だけのモデルだから、残量ステータスが不要なら価格の下がった2018年のモデルを選んだほうが経済的。
W35はバッテリーが2個付属されているので、W25の使用時間より2倍長くなるということだね。バッテリーは単品販売されてるから後から予備バッテリー(XBAT250J)を用意することも可能。W25/W35も別売の「フローリング用延長ノズル」を購入すれば、床を掃除することが可能。
2020年-サイクロンハンディ(1弾目)
- たくさんのゴミを吸い込める大容量タイプ
- 直線的で多くの空気の流れを作り出すデュアルサイクロン
- 毛髪が絡みにくいミニモーターヘッド(布製品対応/CH951Jのみ)
- ワンタッチで簡単ゴミ捨て機能
- 本体を置くだけで充電できる充電ドック
2020年4月にシャーク初となるサイクロンハンディシリーズから(CH901J/CH951J)の2モデルを発売した。翌年(2021年)にはサイクロンハンディに延長管とヘッドが付属されたスティックタイプも発売されている。
[EVOPOWER]との大きな違いは、集じん方式がフィルターが目詰まりしにくいサイクロン方式になったことと、集じん容量が増えたことで一度に大量のゴミを吸引できることだ。その分重量は約4割重たくなっている。
また、CH951Jには布団やマットレスなどの寝具や、カーペットやソファーなどのファブリック製品から、ゴミをしっかり集じんできるミニモーターヘッドが付属されている。ミニモーターヘッドの吸口には、ブラシレスのゴムローラーが搭載されており、髪の毛やペットの毛が絡みにくい特長を持つ。
その他に、EVOPOWERは着脱式バッテリーが採用されていたため、予備バッテリーを用意すれば急な充電切れにも対応できた。一方のサイクロンハンディのモデルは、内臓式バッテリーが採用されており、予備バッテリーを用意することができないため、一度充電が切れるとすぐに掃除が開始できない欠点が存在。
CH901JはCH951Jの違いは、付属されているアタッチメントの有無だけではなく、搭載されているバッテリーの電圧が異なるため、電圧の低いバッテリーが採用されているCH901Jのほうがおそらく吸引力は弱いだろう。その他に充電時間はCH951Jは4時間であるのに対し、CH901Jがさらに2時間も長い6時間もかかる。
IMAGE | モデル | 重量 | 運転時間 | 充電時間 | 付属品 |
CH901J 電圧:7.2V | 950g | 10分 | 6時間 | スクラビングブラシ 隙間ツール 充電ドック | |
CH951J 電圧:10.8V | 1,010g | 10分 | 4時間 | スクラビングブラシ 隙間ツール ミニモーターヘッド 充電ドック |
EVOPOWERはスリムで軽いんだけど、ゴミを吸えば吸うほどフィルターが目詰まりしやすい設計なうえ、こまめにゴミ捨てをしないとダストカップがすぐにゴミで一杯になる短所が存在。そこで新たに投入したのがサイクロン方式でゴミを溜められる量が大きくなったサイクロンハンディシリーズってことだね。CH951Jは毛髪が絡みにくいブラシレスのミニモーターヘッドが付属されているから、布団や布製品に絡みついたペットの毛を除去するのにも最適。米国ユーザーのレビューを見ていても猫や犬の毛がよくとれると好評だった。
サイクロン式を採用してダストカップを大きくしたことで、EVOPOWERに比べると図体が大きくなって重量も重くなってるね。また、内蔵式バッテリーが採用されているから、EVOPOWERのように予備バッテリーを用意できないことと、バッテリーに寿命が来たときにセルフ交換できないという。布団やソファーなどのファブリックに絡みついたペットの毛を除去したい用途では、ブラシレスのミニモーターヘッドが付属されたCH951Jのほうが最適かも。EVOPOWERの付属品だとモーター駆動の専用ツールがないからね。
管理人のシャーク ハンディクリーナーのおすすめ
やっぱり個人的に一番のおすすめなのは2020年のEVOPOWER!軽くてスリムだから掃除機をかけるハードルが下がるうえ、デスク周りに置いておいても邪魔にならない。また、着脱式バッテリーが採用されてるから、バッテリーの交換も自分で行えるし、予備バッテリーを用意すれば長時間の掃除にも対応。W35なら最初からバッテリーが2個付属されているし、充電スタンドで同時に2個充電できるのも嬉しいポイント。
2019年と2020年のEVOPOWERの違いは、バッテリーの残量が確認できるインジケータの有無となり、吸引力・使用時間・重量と言った基礎的な面では差がないから、予算を抑えたい場合は価格が下がっている2019年のEVOPOWERでもいいよね。抜け毛の多いペットを飼っている家庭ではミニモーターヘッドが付属されたCH951Jのほうが最適。この毛髪の絡みにくいミニモーターヘッドがEVOPOWERに付属されてたら良かったんだけどね。
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