ダイソンのダストカップが固い・開かない原因
ダイソンの掃除機は、クリアビン(ダストカップ)を下方向へスライドさせることで、ごみを簡単に捨てられる便利な構造になっています。しかし、長く使用していたり、クリアビンや本体を水洗い・清掃した後に、「ごみ捨てが固くて開かない」「クリアビンが重くてスライドしない」といったトラブルが発生することがあります。
この状態で無理に強い力を加えると、シーリングリングの爪が割れてスクレイパー(赤いゴム)が外れたり、赤いゴミ捨てレバーが破損したりする原因になります(外れたスクレイパーを元に戻す方法はコチラの記事からどうぞ)。
実はクリアビンが固くなる原因は1ヶ所ではありません。シーリングリングやパッキン、スクレイパー、シュラウド、レールなど、クリアビンをスライドさせる際に接触する複数の部品で摩擦が大きくなることで開閉が重くなります。
そこで、この記事ではダイソンのクリアビンが固くて開かなかったり、軽い力でスライドさせるための潤滑剤の塗布箇所を実際の写真を交えながら詳しく紹介します。
なお、ダイソンでは新品出荷時、摺動部にタルク(滑剤)を塗布しています。新品のダストカップ内部に白い粉が付着していることがありますが、これは不良や汚れではなく、摺動性を向上させるためのタルクです。
タルクはベビーパウダーの主成分でもあるため、ベビーパウダーで代用することも可能です。しかし、実際に試したところ、シリコンスプレーのほうがクリアビンの滑りが大幅に改善され、軽い力でスライドできるようになりました。 スクレイパーの脱落や固定リングの爪の破損を防ぐためにも、シリコンスプレーを使用することをおすすめします。
クリアビンを軽い力でスライドさせるための潤滑剤塗布箇所(スライド時の摺動部まとめ)
シーリングリングと上部パッキンの接触面
クリアビン(ダストカップ)がスライド開始直後から固く、ほとんど動かない場合は、シーリングリングと上部パッキン接触面の摩擦が原因となっている可能性が高いです。
クリアビンを下方向へスライドさせると、最初にシーリングリングの内側と本体側上部のパッキンが接触し、大きな摩擦が発生します。そのため、この接触面の滑りが悪くなっていると、クリアビンを開けるために強い力が必要になります。
シーリングリングの内側と、本体側上部のパッキンにシリコンスプレーを薄く塗布してください。余分なシリコンは乾いた布で拭き取り、薄く均一に残す程度で十分です。
クリアビン底蓋中央ガスケットシールとサイクロンユニット下部の接触面
先述したシーリングリングと上部パッキンにシリコンスプレーを塗布しても、クリアビン(ダストカップ)のスライド開始直後が固い場合は、クリアビン底蓋のガスケットシールとサイクロンユニット下部の接触面の摩擦が原因となっている可能性があります。
クリアビンを下方向へスライドさせる際、クリアビン底蓋の中央にあるガスケットシールと、サイクロンユニット下部の円筒状の部分(塵が落ちてくる部分)が接触します。特にクリアビンを洗剤などで洗浄した後は、ゴム製のガスケットシールと接触面の滑りが悪くなり、広い接触面積によって非常に大きな摩擦力が発生することがあります。
この状態で無理にクリアビンを押し下げると、シーリングリングの爪が割れるだけでなく、ごみ捨てレバーが破損する原因にもなります。
そのため、クリアビン底蓋中央ガスケットシールの内側と、サイクロンユニット下部の円筒状部分の外周にシリコンスプレーを薄く塗布してください。余分なシリコンは乾いた布で拭き取り、表面に薄く残る程度で十分です。
先述した上部パッキンとこの部分の摩擦を低減することで、クリアビンのスライド開始時の引っ掛かりが改善され、軽い力でスムーズに開けられるようになります。
スクレイパーとシュラウドの接触面
クリアビンはスライドし始めるものの、途中から引っ掛かりを感じる場合は、スクレイパーとシュラウドの接触面の摩擦が原因となっている可能性があります。
クリアビンを下方向へスライドさせると、シュラウド(メッシュ部)と、その表面に付着したゴミをかき落とすスクレイパー(内側)が接触しながら移動します。この部分は、クリアビンをスライドさせる際に最も長い距離をこすれ合う接触面です。
通常は、シュラウドに付着した微細な粉塵が潤滑剤(タルク)のような役割を果たすため、比較的スムーズにスライドします。
しかし、クリアビンを取り外してシュラウドやスクレイパーを清掃すると、この粉塵がなくなることで摩擦が大きくなり、途中から動きが重くなりやすくなります。この状態で無理にクリアビンを動かすと、上方向へ戻す際にも大きな負荷が掛かるため、スクレイパーが外れる原因になります。
そのため、「シュラウド外周」と「スクレイパー内側」の接触面にシリコンスプレーを薄く塗布してください。シリコンを薄く塗布することで摩擦が軽減され、クリアビンを最後まで軽い力でスムーズにスライドできるようになります。
なお、シュラウド外周にはシリコンスプレーを直接吹き付けず、シリコンスプレーを染み込ませた布などで薄く拭き上げてください。 この部分は吸い込んだ空気が通過する経路のため、直接吹き付けると内部へ入り込んだシリコンを十分に拭き取ることができず、運転時の臭いの原因になることがあります。
シュラウド下部のゴムスカートとスクレイパーの接触面
クリアビンをスライドさせた際、開始から終盤まではスムーズに動くものの、最後のほうで引っ掛かりや抵抗を感じる場合は、シュラウド下部のゴムスカート(シェード)とスクレイパーの接触面の摩擦が原因となっている可能性があります。
シュラウド下部にはゴム製のスカート状の部品があり、クリアビン内で分離されて底部に溜まったゴミが上部へ戻りにくくする役割があります。このゴムスカートは、ゴミ捨て時にクリアビンを下方向へスライドさせると、スライド終盤でスクレイパーと接触しながら通過するため、ここでも摩擦が発生します。
また、取り外したクリアビンを本体に差し込む際には、スクレイパーがゴムスカートの裏側とこすれながら通過します。この部分の滑りが悪いと強い摩擦が発生し、クリアビンを押し込む力によってスクレイパーが外れる原因になることがあります。
そのため、ゴムスカートの表側と裏側の両面にシリコンスプレーを薄く塗布します。余分なシリコンは乾いた布で拭き取り、表面に薄く均一に残す程度で十分です。
クリアビンとビンランナーのレール部分
クリアビンとビンランナーのレール部分は、これまで説明してきた接触面ほど大きな摩擦力は発生しません。しかし、クリアビンを開閉するたびに長い距離をスライドする部分のため、あわせてシリコンスプレーを塗布しておくことをおすすめします。
スライドするレール部分はクリアビン外側にあり、吸い込んだ空気やゴミが通過する経路ではありません。そのため、シリコンスプレーを直接吹き付けても問題なく、拭き取る必要もありません。
















コメント
マキタ菌 様
あけましておめでとうございます。突然のご連絡失礼いたします。
このたび、マキタの掃除機をはじめとしてコードレス掃除機の知見が非常に深いマキタ菌さまに、弊社のWebメディアで記事の取材・監修をご依頼したく、ご連絡させていただきました。
問い合わせフォームが閉鎖されておりましたが、引き続きこちらの状況はお変わりないでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですが、上記ご確認いただけますと幸いです。
貴重なお問い合わせをいただき、ありがとうございます。
現在私は新たなプロジェクトや取材、監修業務を受ける余裕がございません。
そのため、今回のご依頼に関してはお引き受けすることができません。
問い合わせフォームの閉鎖は、こうした状況を反映したものでございます。
貴社のWebメディアでの取材や監修は、大変魅力的な機会であると感じておりますが、現在の業務の兼ね合いからこのような判断をさせていただきました。
返信が遅れたこと、お詫び申し上げます。
ご理解いただけますと幸いです。
お忙しいところ内容をご確認いただきありがとうございました!
内容について承知いたしました。
また機会がありましたら再度お声掛けさせてくださいませ。