ダイソンの赤いゴム(スクレイパー)が外れた
排気の臭いが気になったダイソン V11のクリアビン(ダストカップ)を水洗いして、本体側も掃除しました。
ところが、乾燥後に組み立て直したところ、クリアビンが以前より固くなり、スムーズにスライドしなくなりました。
何度か上下にスライドさせていましたが、少し強めに上方向へスライドさせたところ、赤いリング(正式名称:スクレイパー)が外れてしまいました。
外れたスクレイパーは正しい手順で組み付けたり、お手入れ後に強い摩擦が発生するところに潤滑剤を塗布しないと、再び外れたり、スクレイパーを固定しているリングの爪が割れて破損する場合があります。
そこでこの記事では、ダイソンのスクレイパーの正しい組み付け方法をはじめ、スクレイパーの固定リングの爪が割れてしまった場合の交換方法、さらにスクレイパーが外れたり、スクレイパーを固定している爪が割れたりしないための対策まで、実際の写真を交えながら詳しく紹介します。
なお、ここで紹介する方法はダイソン V10・V11・V12・V15で共通です。
スクレイパー(赤いゴム)を元に戻す方法
スクレイパーはクリアビンに固定されている保持リングを取り外さなくても元に戻すことが可能です。しかし、保持リングが付いたままではスクレイパーの向きや取り付け位置が見えにくく、写真だけで分かりやすく説明するのが困難です。
そのため、本記事では保持リングを取り外した状態で組み付け手順を紹介しています。実際の組み付け位置や向きは同じですので、構造を理解するための参考としてご覧ください。
クリアビンに固定されているシーリングリング(リングユニット)は、「保持リング」「スクレイパー」「固定リング」の3つのパーツで構成されています。保持リングはクリアビンにネジ止めされているので、スクレイパーが外れた場合は、スクレイパーを固定している下の固定リングも一緒に外れます。
スクレイパーは適当な向きで各リングにはめこんでも正しく取り付けることはできません。クリアビン上部の保持リングには6ヶ所の溝があり、スクレイパー側にも同じ間隔で6ヶ所の突起が設けられているからです。そのため、「保持リングの溝」と「スクレイパーの突起」の位置を合わせてはめこみます。
溝と突起が正しくかみ合うと、スクレイパーは隙間なくぴったりと収まります。位置が合っているか分かりにくい場合は、適当にはめこんだ状態でスクレイパーをゆっくり回してみてください。溝と突起が一致した位置で「ストン」と収まり、正しい取り付け位置が分かります。
スクレイパーを正しい位置に取り付けたら、次は固定リングを取り付けます。保持リングには6ヶ所の爪があり、この爪を固定リング側の対応する受け部に正しく合わせないと、固定することができません。
位置合わせは、固定リング外周にある1ヶ所だけの切り欠き(位置決め部)を目印にすると簡単です。この切り欠きを保持リング側の対応する突起に合わせて取り付けると、6ヶ所の爪の位置も自然に一致します。
位置が合ったら、固定リングを均等に押し込み、6ヶ所すべての爪が「カチッ」と音を立てて確実に固定されるまで押し込んでください。すべての爪が確実に固定され、固定リングが浮いている箇所がなければ組み付けは完了です。
固定リングを取り付けても、一部が浮いていたり、「カチッ」と固定されないヶ所がある場合は、そのまま使用しないでください。その状態でクリアビンをスライドさせると、スクレイパーが再び外れてしまいやすいからです。
このような場合は、まず保持リングの6ヶ所の爪に、割れやヒビがないか確認してください。爪が破損していると固定リングを正常に固定できず、スクレイパーが外れる原因になります。
保持リングの爪が割れていたりヒビが入っていたりする場合は、保持リング・スクレイパー・固定リングで構成される「シーリングリング」を交換する必要があります。このリングセットはAmazonなどで社外品が2,000円前後で販売されており、純正部品よりも比較的安価に入手できます(シーリングリングの交換方法は後述)。
また、リングセットのみを交換する作業に不安がある場合は、クリアビンユニットごと交換する方法もあります。純正品はダイソン公式から注文できますが、社外品で問題なければAmazonなどで販売されているクリアビンユニットの方が費用を抑えられます。
スクレイパー(赤いゴム)を固定するシーリングリングの外し方
クリアビンの内側上部には、「保持リング」「スクレイパー」「固定リング」が一体となった「シーリングリング」が取り付けられています。このリングユニットは、クリアビン後部の1本のトルクスネジで固定されているため、最初にこのネジをトルクスドライバー(T8)で取り外します。なお、トルクスドライバーはシーリングリングに付属されていることが多いです。
トルクスネジを取り外しても、シーリングリングを引き出すことはできません。リング前側の左右2ヶ所には爪があり、クリアビン側の受け部に引っ掛かっているためです。
左側の爪から外す場合は、まずトルクスネジを取り外した後部(ネジ穴側)から、リング左側を少し持ち上げて浮かせます。 この状態にしておくと、前側左の爪が抜けやすくなります。
次に左手の指をリングに引っ掛け、引っ張り出す力を加えます。ただし、この力だけでは爪は外れにくいので、クリアビンを広げる必要があります。
右手でクリアビンの内側から、爪が掛かっている受け部付近を外側へ押し広げます。クリアビンをわずかにたわませることで、爪が受け部から抜けやすくなります。このとき、クリアビンを横に寝かせて、上方向へ押し上げるように力を加えると作業しやすいです。
ただし、クリアビンを押し上げると本体ごと持ち上がってしまうため、クリアビンの外側を腹などで押さえつけながら作業すると、両手で力を掛けやすくなります。
左側の爪を外たら、同じ方法で右側の爪も外します。
シーリングリングの取り付け方
シーリングリングを取り付ける際は、トルクスネジ穴がある後部側から先に差し込みます。後部が正しい位置まで入ったことを確認したら、前側を押し込んでいきます。
前側には左右2ヶ所の爪があるため、そのまま押し込むだけでは爪が受け部に入りにくい場合があります。
その場合は、クリアビン内側から爪が掛かる受け部付近を外側へ押し広げ、クリアビンをわずかにたわませながら押し込みます。取り外すときと同様に、クリアビンをわずかに広げることで爪が受け部へ入りやすくなります。
左右2ヶ所の爪が「カチッ」と確実にはまり込み、シーリングリングが浮いている部分がないことを確認したら、最後にトルクスネジを締めつけて固定します。ネジを締めた後もシーリングリングに浮きやガタつきがないことを確認すれば、取り付けは完了です。
スクレイパー(赤いゴム)が再び外れないようにする対策
スクレイパーが外れる原因は、クリアビンをスライドさせる際に大きな負荷が掛かることです。特にクリアビンを水洗いしたり、本体を手入れした後は滑りが悪くなりやすく、無理やり強い力でスライドさせると、スクレイパーが外れたり、固定リングの爪が割れたりするだけでなく、赤いごみ捨てレバーが破損する原因になることもあります。
つまり、一度外れたスクレイパーを組み付けたり、破損した新しいシーリングリングに交換したとき、そのまま使用すると同じトラブルが再発する可能性があります。そのため、クリアビンのスライド時に接触するすべての摺動部へシリコンスプレーを塗布し、摩擦を減らしておくことをおすすめします。
シリコンスプレーを塗布する具体的な場所や塗布方法については、以下の記事「ダイソンのごみ捨てが固い・開かない原因と対策|クリアビン(ダストカップ)を軽くスライドさせる方法」で詳しく解説しています。





















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