はじめまして。
V6モーターを搭載したダイソンのコードレス掃除機に、延長パイプを装着した時の吸引力と、装着しない場合とでの吸引力に差があるのか。検証お願いいたします。
以上。
はじめました。お問い合わせありがとうございます。
当サイトで吸込仕事率を測定することはできませんが、わたしの体感では延長ホースを取りつけると気持ち（わずかに）吸引力が落ちた程度でした。
ちなみに風速測定器で吸込口の風速を測定して比較してみると、本体の吸込口が20.0m/s、延長ホースの吸込口が19.5m/sとそれほど差はありませんでした。
風路が増えると吸引力がおちる
自作の集塵機に家庭用掃除機を繋いだときに感じましたが、基本的に掃除機は風路が増えたり、空気を曲げたりすると吸込仕事率（吸引力の目安）は低下します。また、吸込仕事率を測定する時は、どこのメーカーも最大値を出すために床用ヘッドを外した状態で計測しています。すなわち、接続箇所や床用ヘッドで仕事率をロストしている可能性もあります。
ゴミを浮かせれば吸引力が弱くても吸い込める
そして何よりダイソンの命はモーターヘッド（回転ブラシ）にあります。ブラシがホコリやゴミを引っ掻けて持ち上げたり、ゴミと床の隙間を作ることに貢献しています。それさえ上手くできれば、吸込仕事率はさほどなくても家庭に落ちてるようなゴミ（綿ゴミ、紙片、髪の毛、粉ゴミ等） はよく取れます。
吸引力をあげられない掃除機（ダイソン）
ダイソンを分解したかたならお気づきでしょうが、ダイソンの掃除機はサイクロン部分で吸引力が大幅に低下しています。ダイソンのキャニスター式やコードレス式に搭載されているモーターや消費電力をみると、これ以上吸込仕事率を向上させることは技術的に難しいでしょう。なので、比較的新しいモデルはモーターやサイクロン構造が同じです。改良されたところは、モーターヘッドやポストモーターフィルターだけです。
風路が細くなると風速が速まる
これは余談になりますが、ホースの径というのも関係します。簡単にいうと細い方が空気の流れる速度は速くなるため、隙間ノズルなどを使うと風速が速まり重たいゴミを吸引し易くなります。お役に立てなくて申し訳ありません。
