ダイソンが公表しないコードレス掃除機の欠点のまとめ

コードレス掃除機をメインとして使う家庭が増えている

以前はコード式キャニスター掃除機でフロアを掃除するのが主流であったが、2004年にスウェーデンのエレクトロラックス社が日本で発売したエルゴラピードシリーズを皮切りに、各メーカーのコードレス掃除機のシェア率は、「ロボット掃除機」とともに年々あがってきており、今ではメイン機になりうるレベルのコードレス掃除機も多く登場している。

スティックタイプのコードレス掃除機の中では、ダイソンのように重心が上にある「ハンディタイプ」が人気があり、今ではダイソンのような外国メーカーだけでなく、日本の大手電機メーカーからも毎年ハンディタイプのコードレス掃除機が発売されている。このハンディタイプの中で一番人気があるのがダイソンから販売されているのコードレス掃除機だ。

しかし、ダイソンのコードレス掃除機には公式ページや発表会で公表しない欠点も多く存在するため、使う人の特性や用途によっては適していないこともあるので注意が必要である。そこで、これからダイソンの製品を購入を考えている方が後悔しないように、ダイソンのスティック型コードレス掃除機を使っていてイラッとした欠点をすべてまとめてみた。

イギリスのダイソンと日本メーカーの大きな違い

まずはじめに、ダイソンが競合メーカーより優れているところを紹介しておきたい。ダイソンのコードレス掃除機の特長といえば、「サイクロン部」で吸い込んだ空気とゴミを遠心分離する性能が群を抜いて優れていることと、ダストピックアップ率が優れた「モーターヘッド」を搭載していることだろう。

ダイソンは複数のサイクロンで吸い込んだ空気とゴミを遠心分離しているため、微細なゴミを大量に吸い込んでも吸引力が低下しにくいのだ。そのため、途中で吸引力が弱くなりイライラすることがないうえ、面倒なフィルターのお手入れを頻繁にしなくてよくなるメリットはかなり大きい。

そして、ダイソンにはローラーがパワフルに回転するモーターヘッドが標準装備されているため、フローリングだけでなくカーペットの奥深くからも多くのゴミを集じんする能力が優れている。そのため、抜け毛の多いペットを飼っていたり、アレルギーに悩んでいるユーザーからも人気が高い。

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ダイソンを長年使って感じたデメリット

ダイソン ウェルドライン

価格のわりに雑な部分が目立つ&塗装が剥げやすい

私が初めて購入したダイソンのコードレス掃除機は、日本では販売されていなかった[V6 Absolute]というモデルである。購入したときの価格は約7万円。今ではどこの電機メーカーもこれくらいの価格で高級タイプの製品を発売しているので何も感じないが、当時のわたしはマキタのコードレス掃除機しか持っていなかったのでかなり高額に感じられた。

そんな強気な価格で販売されていたダイソンが家に届いて、箱から本体を取り出した際に感じたことは「なんかちゃちい…」であった。今では毎年発売される新モデルを検証しているため、見慣れてしまい何も感じなくなったが、それまでは超高級掃除機というイメージが強く、期待していたこともあるのだろうが、初めてみたダイソンは価格の割りに作りがちゃちく感じたのだ。

ダイソン 塗装剥げ

実際に樹脂部分は成形時に発生する「ウェルドライン」が大量についているうえ、クリアビンやヘッドカバーの透明な樹脂部分にもヒビや傷のような「成形跡」がついていた。さらに、サイクロンのヘッド部や延長管は塗装されているのだが、ちょっとぶつかったりすればすぐに塗装が剥がれるようなクオリティなのだ。

ダイソンの製品はCMや写真で見ると高級な感じがするが、国内の家電メーカーの製品に比べると外装のクオリティーが低いので過度な期待はしないほうがよいだろう。ちなみに1週間もすれば見慣れてしまうので、今はとくに何も感じないが、最初見たときは落としたら、すぐに破損するだろうなと思ったほどちゃちく感じた。

ダイソン-延長管(ストレートパイプ)クリアコーティング

ダイソンの中で耐久性が高い延長管はV10
現在、2018年に発売された[ダイソン V10シリーズ]のモデルの延長管だけ光沢のあるクリアコーティングが施されている。耐久性の高い塗膜が張られているため、家具のような硬いものにぶつけても傷や汚れがつきにくくなっている。そのため、小さな傷や塗膜の剥がれが気になるのであれば、V10シリーズのモデルを選ぶとよいだろう。
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ダイソン独特の「キーン」という金属音がする

ダイソンのコードレス掃除機は吸引力だけでなく音にも定評がある。ダイソンのレビューを見ていると運転音が気にならないという書き込みもあるが、分厚いコンクリートの壁で作られた屋敷で生活しているような上級国民の声も混ざっているので、全てのレビューを鵜呑みにしないほうがよいだろう。

今はわたしは一軒家で生活しているが、もともとは団地やアパートで生活をしていた人間であり、会社の寮や部屋を借りて友達とルームシェアをしたこともある。このような隣の家の生活音が聞こえてくるような環境でダイソンの掃除機を使うと、隣の家の人の耳にも入るようなレベルの音がすると思ったほうがよいだろう。

特に吸引力が強いMAXモードでは、「キーン」という大きな金属音がするのでご近所さんにも聞こえるような騒音と考えてよいだろう。そのため、お隣の生活音が聞こえてくるような集合住宅の場合、ダイソンは朝早くや夜遅くに使うことは出来ないので、使える時間帯が限られてしまうと思ったほうがよいだろう。

ダイソンの中で音が静かなモデルはV7・V8・V10
ダイソンが欲しくて少しでも騒音を下げたい場合は、本体内部に吸音材がV6より多く配置されているV7/V8/V10シリーズのモデルを選ぶとよいだろう。ダイソン独特の「キーン」という金属音はするものの、従来モデルに比べるとこもったような音になり、運転音が低減されているからだ。特にV10は甲高い音が一番低減されており、吸引モードも3段階あるので一番音を小さくできる。
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床用ヘッドが大きくて重たいから取り回しにくい

比較的新しいモデルの床用ヘッドには「ソフトローラークリーナーヘッド」や「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が標準装備されている。このモーターヘッドは取り回しが悪い幅広なタイプなので、障害物の多い狭い場所の掃除が苦手である。また、ローラーに重たいモーターが内臓されているので、ヘッドを上げ下げする動作を繰り返していると手首に負担がかかりやすい欠点も存在する。

ダイソン コンパクトなヘッド

ダイソンの中でヘッドが軽いモデルはV6以前のモデル
fluffyに搭載されている「ソフトローラークリーナーヘッド」や、Animalに「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」にも競合メーカーにはない良い部分もあるが、軽くてコンパクトなヘッドのほうが用途に合っている場合は、V6シリーズの[V6 Motorhead]や[V6 Slim]からはじまるモデルをおすすめしたい。V6は2015年に発売されたモデルとなるが、従来モデルに採用されていたコンパクトで軽い「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」が搭載されており、コンパクトで軽量なタイプなので取り回しやすい。また、カーペットにおける集じん性能は「ソフトローラークリーナーヘッド」より上である。
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ダイソン サイクロンの中

水洗いできないから排気が臭くて悩んでいるユーザーがいる

基本的にダイソンのコードレス掃除機は、サイクロン部分やダストカップを水洗いすることができないため、国内メーカーのサイクロン掃除機と違って、衛生面やメンテナンス性が低い欠点が存在する。なぜ丸洗いできないのかというと、ダストカップ部分に電気が通る通電箇所があったり、乾きにくいサイクロン部を簡単に分解できないからである。

掃除機の空気の通り道には微細な粉じんが付着するため、長年使用していると排気が臭くなることがある。特に空気が曲がるような場所には粉じんが付着しやすいため、ダイソンのサイクロン部分には大量の粉じんが付着している。そのため、フィルターを水洗いしても不快な臭いが改善されず、排気の臭いで悩んでいるユーザーは決して少なくない。

ポストモーターフィルター

V6以降のモデルは排気性能が向上している
当サイトでは、排気性能を重視する場合は、空気清浄機にも採用されているHEPAフィルター(ポストモーターフィルター)を搭載しているV6/V7/V8/V10シリーズのモデルをおすすめしている。ダイソンの掃除機がフィルターを洗浄しても排気が臭くなった場合は、強力な風圧を起こせる[ブロワー]を使って、サイクロン内部の粉じんを吹き飛ばす方法もおすすめしている。また、メーカーは水洗いを禁止しているが、実際はサイクロン部を切り離して水洗いするユーザーも存在する。(ダイソンを水洗いした記事は←からどうぞ)
ダストカップセットを丸洗いしたい場合は国内メーカー
わざわざツールを購入してお手入れをするのが嫌だったり、衛生面を重視したい場合は、ダストカット部分が丸洗いできる国内の大手電機メーカーのコードレス掃除機をおすすめしたい。ただし、ダイソンのように吸い込んだ空気とゴミを遠心分離する能力は低いため、フィルターが目詰まりしやすいなどのデメリットも存在し、どちらを選ぶかはトレードオフと言える。
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ダイソンの欠点(ゴミ捨て)

簡単にゴミを捨てることができない

ダイソンいえばダストボックスのフタがぱかっとワンタッチで開いて、簡単にゴミを捨てられるイメージがあるかもしれないが、実際はダストカップ内の中央に配置されているシュラウドにゴミが絡みついたり、ゴミを捨てる際に舞い上がった塵がダストカップや本体に静電気で付着するため、ゴミ捨ては思ったほど手間がかかるうえ不衛生だったりする。

V7以降のモデルはダストカップ内のゴミをこそぎおとせる
簡単にゴミ捨てが行えると謳っていたダイソンに不満が残っていたが、2016年~2017年に発売されたV7V8には、簡単にゴミ捨てが行える[新ゴミ捨て機構]が搭載された。新ゴミ捨て機構は、半手動の操作を加えることによって、ダストカップの周りに配置されてゴム製のスクレイパーがシュラウドに絡みついたゴミをこそぎ落とすことができるため、従来モデルよりゴミ捨てが簡単になっている。

ダイソン V10 ゴミ捨て

V10はゴミ捨て時に埃が舞い上がりにくい
2018年発売されたV10には、前モデル(V7/V8)に採用されていたゴミ捨て機構が搭載されているだけでなく、ダストカップの向きが90度変わり、直線的に配置されたことにより、本体を比較的小さいゴミ箱の中に入れながらごみ捨てが行えるため、ゴミ捨て時に埃が周辺に舞い上がりにくいメリットも存在する。とはいえ、ゴミ捨て時にダストカップに塵が付着しやすいので簡単に塵を掃き落とせる[ダスター刷毛]の使用をすすめたい。

 

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ダイソン トリガー

トリガースイッチを引く指が疲れる

ダイソンのコードレス掃除機は、指を引いたり離したりすることでスイッチを切り替えることができる[トリガースイッチ]が採用されている。こまめにON/OFFに切り替えることができるため、公表されている連続使用時間より長く使用できるほど節電効果が高いメリットが存在する。

しかし、ネット上の口コミレビューではトリガーを引く指が疲れるという批評レビューも多く存在し、長い時間掃除をする人にとってはデメリットも存在する。実際にDC62以前の古いモデルはトリガースイッチが重くなっており、連続運転をしていると指が痛くなってくるのだ。

V6以降のモデルは軽い力でトリガーが引ける
しかし、比較的新しいV6以降のモデルは軽い力でトリガースイッチを引くことが出来るように改良されており、個人的には指が疲れたと感じたことはないので、力のないご年配や女性の方が使うのであれば、V6以降のモデル(V7/V8/V10)のモデルのほうがおすすめである。
パネル式スイッチはダイソンのモデルに存在しない
ただし、比較的新しいモデルでも、トリガースイッチを引いてる指が疲れるというレビューも散見されるので、連続運転時間に向いている押しボタン式の[ワンタッチスイッチ]の製品を選びたい場合は、国内の大手家電メーカーの製品しか選択肢がない。
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ダイソン 髪の毛絡まる

回転ブラシに髪の毛などが絡まりやすい

ダイソンがカーペットにおける集じん性能が優れているのは、回転するブラシがパワフルかつ高速回転するモーターヘッドが搭載されているからである。しかし、ローラーやブラシバーには硬めのナイロンブラシが搭載されているため、髪の毛やカーペットの繊維が絡みつきやすいのだ。

家には長毛種の猫を飼っているため、毎日掃除すると1週間に1回はお手入れしなければいけなくなる。このお手入れが、ブラシバーをヘッドから取り外して行わないといけないため、だんだんと苦痛になってくるのだ。犬や猫のような抜け毛の多いペットを飼っていて毎日掃除をする場合は覚悟をしたほうがよいだろう。

dyson Fluffy ペットの毛が絡みつかない

Fluffyのソフトローラーは髪の毛やペットの毛が絡みつきにくい
DC74以降のシリーズ(V6/V7/V8/V10)には機種名に[Fluffy]が入るモデルが存在し、このモデルには[ソフトローラークリーナーヘッド]が標準装備されている。ヘッドの広い開口部と柔らかなフェルトに覆われたソフトローラーで大小のゴミを同時に吸引する特長があるが、実は髪の毛のような糸状のゴミがローラーに絡みつかないメリットも存在する。
そのため、ペットを飼っていたり、ロングヘアーの家族がいる家庭で、フローリングの掃除がメインの場合は、面倒なお手入れ頻度が減る[ソフトローラークリーナーヘッド]が標準装備されているFluffyのモデルをおすすめする。カーペットやラグを敷いている面積が狭い場合は、V8V10の全モデルに付属されている改良された[ミニモーターヘッド]でも対応できるので安心だ。
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Animalのモーターヘッドはフローリングで使うと振動音が酷い

ダイソンのコードレス掃除機はV6シリーズ以降にAnimalというモデルが登場しているが、V7/V8/V10のAnimalに装備されているダイレクトドライブクリーナーヘッドでフローリングを掃除すると振動音が非常にうるさいのだ。一軒家で使用したときはそこまでうるさいと感じなかったが、アパートのような集合住宅で連続運転していると、下の階の住人からクレームがくるのではないかというくらい大きな振動音が鳴り響いた。

ダイソン アニマル 振動」と検索すると、わたしと同じ感想を持っている口コミがいくつか存在する。もし上の階から生活音が聞こえてくるようなアパートのフローリングでダイソンを使用する場合は、ダイレクトドライブクリーナーヘッドが搭載されているAnimalモデルは個人的におすすめできない。ソフトローラークリーナーヘッドが付属されているAbsoluteか、標準装備されているFluffyを選ぶのが無難だろう。

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ダイソン専用スタンドのまとめ

壁に穴を開けないと収納用ブラケットを固定できない

基本的にダイソンのコードレス掃除機を立てかけて充電しながら収納したい場合は、同梱されている[収納用ブラケット]を使用する必要がある。しかし、収納用ブラケットは壁にネジ止めして固定しなければいけないため、壁に穴をあけることが難しい借家では省スペースに収納できないデメリットが生じるのだ。

専用スタンドを販売する業者が続出
以前はダイソン専用のスタンドは販売されていなかったが、現在はスティック機を立てかけて収納できるスタンドを販売する業者が増えている。壁に穴を開けたくないけど収納問題に困っている場合は、「ダイソンのスティック機を充電しながら立てかけて収納できる専用スタンド」や「ディアウォール」の使用をおすすめしたい。
全て収納できるフロアドック付きのモデルがV10シリーズに後発で登場
ダイソンは初のスティックタイプのコードレス掃除機を2011年から販売しており、毎年新しいモデルを出している。これまでのシリーズには本体や専用ツールを収納できるスタンドを出してこなかったが、2018年に新しく発売されたV10シリーズには、本体と全て専用ツールを収納しながら充電できるフロアドック付きのモデル(Dyson Cyclone V10 [SV12 FF OLB])が追加で発売された。
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ダイソン欠点まとめ

ダイソンを使う場合はライフスタイルにあったモデルを選ぼう

ダイソンの基本的な「仕様」から、搭載されている「モーターヘッド」や付属されている「専用ツール」がひとめでわかる性能比較表は下記のページからどうぞ。今お持ちのモデルとの比較にも役立ちます。

ダイソンコードレスクリーナー 性能比較表