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ダイソンのV7 SlimとV8 Slimの違いを比較!どっちが用途に合っているのか分かる!

ダイソンのV7 SlimとV8 Slimの違いを比較

このページを読んで何がわかるの?

このページでは、2019年に発売された[V7 Slim]と[V8 Slim]が気になっている方や、[V7 Slim]と[V8 Slim]どちらを選んだらいいのか分からないという方のために、実際に[V7 Slim]と[V8 Slim]を使っている筆者が、双方の性能や機能の違いを写真・動画・表を使って分かりやすく解説。後悔のない買い物や用途に合ったモデルを選んでいただければ幸いである。


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「Anker」の記事一覧です。

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コードレス掃除機 人気売れ筋ランキング

V10やV11よりV7 SlimとV8 Slimのほうが人気が高いのはなぜ?

毎年、価格.comの「コードレス掃除機 人気売れ筋ランキング」では、ダイソンの新モデルが上位に鎮座している状態が続いてきた。しかしながら、今年は同社の少し古いシリーズが新モデルを猛追したり、順位を入れ替えたりする現象が起きている。この記事を書いている現在も(2019/10/30)も、1~3位は2016~2017年に発売されたシリーズ(V7/V8)のモデルが上位を独占。

なぜこんなことが起きているのかというと、様々な予測が考えられるが、一番大きな要因となっているのは、新しいモデルのV10やV11も機能面や性能面でアップしているものの、女性や年配の方にはまだまだ重たく感じるレベルなのに対して、古いシリーズから新しくラインアップされた[V7 Slim]と[V8 Slim]は日本の住居や日本人に合わせて設計された軽量モデルだからであろう。

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[V7 Slim]と[V8 Slim]の大きな違いは5つ

[V7 Slim][V8 Slim]クリーナーヘッドの違い

[V7 Slim][V8 Slim]クリーナーヘッドの違い

ざっくりまとめると

●V7 Slimはフローリングとカーペットに対応
●V7 Slimは少しでも嵩のあるゴミが苦手
●V8 Slimはフローリングの掃除が得意
●V8 Slimは大小のゴミを同時に吸引できる

[V7 Slim]と[V8 Slim]の最も大きな違いと言っても過言でもないのは標準装備されている床用クリーナーヘッドだ。ダイソンのスティック機に採用されているモーター駆動のパワーヘッドは3種類に大別されており、それぞれ得意・不得意なゴミや床の種類があるため、必ず用途にあったクリーナーヘッドが搭載されたモデルを選びたい。

V7 Slim カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド

カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッドの特徴

●V7 Slimに付属されてるクリーナーヘッド
●フローリングとカーペットの掃除が得意
●コンパクトだから狭い場所の掃除が得意
●カーペットに絡みついたペットの毛を集じんできる
●カーペット深部に入り込んだ微細なゴミを集じんできる
▲大きなゴミを回転ブラシで弾き飛ばしてしまう
▲髪の毛やペットの毛が回転ブラシに絡みつく
▲回転ブラシの着脱に硬貨が必要
Youtube アイコン 動画で見る

V8 Slim スリムソフトローラークリーナーヘッド

スリムソフトローラークリーナーヘッドの特徴

●V8 Slimに付属されてるクリーナーヘッド
●フローリングの掃除が得意
●ワイドタイプだから広範囲の掃除が得意
●大きなゴミもヘッドを滑らせる動作で吸引できる
●髪の毛やペットの毛が絡みつきにくい
●フローリングにおける汚れの拭き取り効果が高い
●回転ローラーの着脱が工具不要
▲カーペットに絡みついたペットの毛を集じんできない
▲カーペット深部に入り込んだ微細なゴミを集じんできない
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[V7 Slim]vs[V8 Slim]微細なゴミの吸引力

小麦粉・オガクズ(微細なゴミ)を吸引した場合

フィルターの目詰まり原因となるハウスダストや微細なゴミに見立てた小麦粉やオガクズは、フローリングの上ではどちらも1ストロークで綺麗に吸引することが可能だった。ただし、V8 Slimのクリーナーヘッドのローラーは柔らかなナイロンフェルトに覆われているため、床をモップのようにぴかぴかに拭き取る能力はV8 Slimのほうが高い。小さな子どもやペットと生活している家庭では嬉しいポイント。

カーペット上ではV7 Slimが搭載している「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」に軍配があがった。V7 SlimはV8 Slimのクリーナーヘッドと違って硬いナイロンブラシを搭載しているため、カーペットの奥に入り込んだ微細なゴミを掻き出す集じん能力が優れているからだ。カーペットを敷いている面積が広い場合は、カーペットから多くのハウスダストを集じんできるV7 Slimのほうが適している。

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[V7 Slim]vs[V8 Slim]シュレッダーの吸引力

シュレッダーにかけた紙くずを吸引した場合

V7 Slimが装備してるクリーナーヘッドは、床とヘッドの隙間が狭い設計になっているため、フローリングや畳のような平たい床面では、シュレッダーにかけたような薄っぺらい紙くずだとしても、くねっていたり、重なっていたりするとヘッドの前面で押し出してしまい効率よく吸引することができなかった。また、ゴミの量が多いとゴミに対してヘッドをかぶせる動作で吸引させようとしても、回転するブラシが多くのゴミ弾き飛ばした。カーペット上ではゴミが毛足に引っかかりヘッドを滑らせる動作で吸引することができた。

V8 Slimが装備してるスリムソフトローラークリーナーヘッドの場合、広い開口部とナイロンフェルトに覆われたローラーによって、ヘッドを前に滑らせる動作で効率よく吸引することが可能だった。さすがに動画のようにゴミの量が多いとローラー部で空回りして前から飛び出してくることもあるが許容範囲。ヘッドを持ち上げしてゴミにかぶせて吸引する手間と労力がかからないため、紙くずのようなゴミが大量に落ちている用途ではV8 Slimのほうが適していると考えて間違いないだろう。

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[V7 Slim]vs[V8 Slim]米粒の吸引力

米つぶを吸引した場合

V7 Slimのクリーナーヘッドと床との隙間は、一番低くなっているところで約1.3mmほど。クレジットカードくらいの薄さだとヘッドと床との隙間を通すことはできるものの、1円玉の厚さだとヘッドの前面で押し出してしまうため、米粒のような嵩の低い固形のゴミもヘッドの前面で押し出されうまく吸引することができなかった。粗挽きの珈琲粉ですら押し出してしまうものがでるほど隙間は狭い。落ちている固形物が数粒であればヘッドをかぶせる動作でサッと吸引することはできるものの、落ちている量が多いと回転ブラシによって後方に弾き飛ばされてしまうため、少しでも嵩のあるゴミを大量に吸引する用途では不向き。

V8 Slimのクリーナーヘッドは大小のゴミを同時に吸い取れるソフトローラーを採用しているため、米粒や粗挽きの珈琲粉のような少し嵩のあるゴミもヘッドを滑らせる動作だけで効率よく吸引することができた。また、ヘッド前側の開口部が広いため、ヘッドと床との隙間にゴミが挟まって引っかき傷がつく心配もないのも嬉しいメリット。動画のように大量の米粒もヘッドを上げ下げすることなく、ヘッドを前にすすめる動作だけで吸引することができたため、米粒のような嵩のあるゴミを大量に吸引する用途では、ゴミを押し出してしまうV7 Slimより、大小のゴミを同時に吸引できるV8Slimのほうが最適だと言えるだろう。

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[V7 Slim]vs[V8 Slim]ペット用の餌・砂の吸引力

ペット用の餌や砂を吸引した場合

V7 Slimが搭載しているクリーナーヘッドの場合、ペット用のドライフードやトイレの砂のような大粒のゴミは、やはり米粒のときと同様にヘッドの前面で押し出してしまいうまく吸引することができない結果になった。ゴミに対してヘッドをかぶせるようにすれば吸引できないこともないが、ゴミの量が多くなればなるほどうまく吸引することが困難。家の場合は大粒の砂を使用しているうえ、猫がトイレにいくたびに床に砂が飛散するため、V7 Slimでの掃除はストレスがかかるうえ非効率。

V8 Slimが搭載しているクリーナーヘッドの場合、ペット用のカリカリやトイレの砂くらいの大粒の固形物になろうとも、ヘッドの前に滑らせる動作で効率よく掃除ができた。ペット飼いの我が家では、毎日トイレ周りに大粒の砂が転がっているため、アタッチメントを交換することなくクリーナーヘッドで半ストロークで吸引できるメリットはかなり大きい。ペット用の砂・餌のような比較的嵩のあるゴミを吸引する用途の場合は、迷わずV8 Slimを選んだほうがストレスフリーな掃除ができる。

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[V7 Slim]vs[V8 Slim]ペットの毛の吸引力

髪の毛やペットの毛を吸引した場合

フローリングや畳のよう平坦な床に落ちているペットの毛はどちらのクリーナーヘッドも問題なく吸引することが可能。

しかし、V8 Slimが搭載しているスリムソフトローラークリーナーヘッドは硬いナイロンブラシと採用していないため、長いゴミがローラーに絡みつかなくなる代償として、カーペットに絡みついたペットの毛を集じんできないデメリットが存在。当サイトの検証でもヘッドを何度往復させてもカーペットやマットに絡みついた猫の毛を綺麗に除去することができない結果となった。

一方、V7 Slimが搭載しているクリーナーヘッドは、少し硬めのナイロンブラシを採用しているため、カーペットやマットに頑固に絡みついたペットの毛を1ストロークで9割は集じんすることができた。どうしても集じんできない抜け毛がでてくるのは、家の猫がトップコートとアンダーコートの二層構造の品種で、硬いアンダーコートが絨毯に突き刺さるとブラシでは掻き出すことが難しいからである。

その他に、V7 Slimのクリーナーヘッドは、効率よくペットの毛や髪の毛を掻きとるメリットがあるものの、定期的にブラシに絡みついたゴミのお手入れが必要になることも忘れてはいけない。V8 Slimのクリーナーヘッドは硬いナイロンブラシを採用していないため、家庭での使用ではペットの毛や髪の毛が絡まることはほとんどない。

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[V7 Slim]vs[V8 Slim]壁際の掃除力

ヘッド正面 壁際の掃除力

壁際の掃除力は浮遊するような超微細なゴミ(小麦粉等)を吸引するのはどちらも苦手。ただし、オガクズのように単体でも目視できるような微細なゴミであればどちらも特に問題のないレベルで吸引することができた。少しでも嵩のあるゴミの場合、V7 Slimだと何度もヘッドを動かしても吸引することができず、目の前にある窓から掃除機を投げたくなるほどイライラした。一方のV8 Slimはヘッドを2~3回ストロークさせれば米粒のような小さい固形物から、ペット用の餌・砂のような大きな固形物もしっかり吸い取ることができストレスフリー。

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[V7 Slim]vs[V8 Slim]ブラシパワー

ブラシパワーの違い

どちらもフローリングやタタミのようなフラットな床面からヘッドに搭載されているモーターに負荷がかかりやすいカーペットや毛足の長いラグを掃除しても、ブラシバーが失速したり、停止することはなかった。

ただし、実際にモーターを回転させるための消費電力はV7 Slimのほうが高いうえ、手で押さえつけてみた体感でもブラシパワーはV7 Slimのほうが圧倒的に上だと感じた。(V7Slim:16.2V 20W/V8Slim:16.2V 15W)。

また、V8 Slimのクリーナーヘッドにはゴミを掻き出すナイロンブラシが搭載されていないため、カーペットに絡みついた髪の毛やペットの毛や、カーペットの奥に入り込んだ微細なゴミを掻き取る集じん力はV7 Slimのクリーナーヘッドほど優れていない。

ブラシパワーの強いV7 Slimにもデメリットは存在。吸引力を低下させないように、ヘッドが床に吸いつきやすい狭い設計になっているため、カーペットやラグでは軽い力でヘッドを前後にストロークさせることができない。さらにMAXモードではヘッドを前後に滑らせることが困難であった。

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V7 SlimとV8 Slimのクリーナーヘッドの幅

吸込口幅の違い

V7 Slimに搭載されている「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」は、コンパクトな設計になっているため、机や椅子の脚周りのような狭い場所では取り回しやすいメリットがあるものの、吸込口がV8 Slimに搭載されている「スリムソフトローラークリーナーヘッド」に比べると狭くなっている。このため、だだっ広い部屋や廊下のフローリングを効率よく掃除したい場合は、ワイドタイプのクリーナーヘッドを採用しているV8 Slimのほうが適している。

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吸込仕事率(吸引力)の違い

ざっくりまとめると

●通常モードの吸引力は同等
●MAXモードの吸引力はV8 Slimが上
●ゴミの除去率は吸引力よりクリーナーヘッドが重要

掃除機を選ぶ際に誰しもが一番気にすることといえば、やはり吸引力の指標となる吸込仕事率の数値。しかし、[V7 Slim]と[V8 Slim]の大きな違いで説明した「クリーナーヘッドの違い」を見ていただければ理解できると思うが、ダイソンのスティック機は標準装備しているクリーナーヘッドの種類によって各ゴミの除去率が変わるため、吸引力の目安となる吸込仕事率に気をかけるより、普段家で掃除をしていて吸い込むゴミや床の種類に合ったクリーナーヘッドを搭載したモデルを選んだほうがよい。

ちなみに、ダイソンはV7とV8の吸込仕事率を公表しているが、このV8の数値は、現在のV8よりバッテリー容量が大きかった前機種の吸込仕事率のため、各サイトで記載されている吸込仕事率を鵜呑みにしないほうがよい。実際に筆者の体感でも2016年に購入したV8と2019年に発売されたV8 Slimの吸引力を比較するとV8 Slimのほうが弱く感じた。V7 SlimとV8 Slimの吸引力に大きな差はないため、吸引力を重視する場合は、前述したように吸込仕事率より家の床や吸うゴミに合ったモデルことが先決。

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[V7 Slim][V8 Slim]連続運転の違い

[連続使用時間]と[充電時間]の違い

ざっくりまとめると

●V7 Slim 使用時間:通常20分/MAX6分
●V8 Slim 使用時間:通常30分/MAX7分
○V7 Slim 充電時間:3.5時間
○V8 Slim 充電時間:5時間
・掃除機に費やす使用時間が20分以上の場合はV8 Slim
・掃除機に費やす使用時間が20分以下の場合はV7 Slimでも問題なし

[V7 Slim]と[V8 Slim]の大きな違いはクリーナーヘッドだけではない。元々V7はV8の低価格版として後発で発売されたスタンダードモデルとなり、2017年までダイソンのフラッグシップ機(最上位機)だったV8と違い運転時間や吸引力を左右するバッテリー容量が縮小化。このため、V7とV8の本体を比較すると少しだけV7のほうが軽くなっているものの、連続運転時間はV7のほうが短くなっているのだ。

V7使用時間V8
通常*1:30分
通常*2:20分
MAX:6分
使用時間通常*1:40分
通常*2:30分
MAX:7分
3.5時間充電時間5時間
*1:非モーター駆動のアタッチメントを装着した使用時間
*2:クリーナーヘッドを装着使用した時間

V7とV8の運転モードは[通常モード]と[MAXモード]の2種類に切り替えることができ、具体的には各運転モードの連続運転時間は上記の通りとなっている。基本的にダイソンのコードレスクリーナーは[MAXモード]の吸引力はかなりパワフルだが、運転時間が短く10分も使うことができないデメリットが存在。このため、フロア(床)の掃除では連続運転時間の長い[標準モード]を使用するのが一般的である。

この使用頻度の高い[標準モード]の使用時間はV7とV8では10分もの差があるため、掃除機の使用時間が長い用途で使用する場合は注意が必要である。例えば、家の間取りが1ルームだったり、目に入ったゴミを掃除するちょいがけ用であれば、使用時間の短いV7を選んでも後悔することはないが、一軒家をまるごと掃除したり、フロアの掃除後に布団や家具も掃除する場合は使用時間の長いV8のほうが最適だからである。

V8は前述した通りバッテリーの容量が大きいため、充電時間が5時間とV7より約1.5時間も長くなっている。掃除の途中でバッテリー残量が空になるとすぐに掃除が開始できないのはネックであるが、毎日掃除をする範囲は決まっているうえ、各運転モードの連続使用時間を感覚的に把握してくると、途中でバッテリーの残量を切らすことがなくなるため、個人的にはV8の充電時間の長さはあまりデメリットと感じない。

V8 Slim バッテリー残量表示

V8 Slimにはバッテリー残量表示ランプがついてる

ちなみに、V8 Slimの本体(バッテリー部)には3段階の[バッテリー残量表示ランプ]がついており、バッテリーの残量がざっくりどれくらい残っているか掃除中に確認することができる。V7とV8の機能的な違いは[バッテリー残量表示ランプ]の有無だけとなり、V7とV8シリーズの本体はバッテリーを見ないと見分けることが難しいほどそっくりになっている。

運転音(騒音)の大きさの違い

V7 Slim運転モードV8 Slim
76dB通常モード74dB
89dBMAXモード87dB
69dBヘッド装着時
通常モード
74dB
ざっくりまとめると

●運転音の騒音値はV8 Slimのほうが2dB小さい
●どちらも従来モデルに比べると静かになっている
●V7 Slimのモーターヘッドの振動音がうるさい

ダイソンの掃除機といえば音がうるさいというイメージがある方が多いかもしれないが、V7以降のモデルは独特のキーンという甲高い音が大幅に低減されているため、初めてダイソンを買った人は拍子抜けするかもしれない。(通常モードの場合)

V7とV8の運転音を騒音計で測定すると2dBほどV8 Slimのほうが静かという結果になった。実際にその場で音を聞き比べてもV8 Slimのほうが気持ち静かに感じる。しかし、目隠しをして聞き比べても当てることが難しいほど似たような音のため、ハンディとして使う場合は音の大きさをそこまで気にする必要はないだろう。

ただし、クリーナーヘッドを装着して音を比較すると、V7 Slimのクリーナーヘッドのモーター振動音が顕著にうるさく感じた。この振動音は下の部屋に響くことがあるため、上の階の生活音が聞こえるような防音対策が施されていないアパート(木造等)などで使用する場合は、掃除機をかける時間帯に注意が必要だろう。

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[V7 Slim][V8 Slim]重量の違い

重量の違い

ざっくりまとめると

●V7 SlimもV8 Slimも軽量モデルだからどちらも軽い
●甲乙つけた場合、V8 Slimのほうが数値でも体感でも軽い
●ハンディとして使った場合はV7 Slimのほうが軽い

2019年に発売されたV7 SlimとV8 Slimは日本の住居向けに設計された軽量モデル。どちらもクリーナーヘッドはコンパクトで軽量タイプになっており、従来のV7/V8や新しいV10/V11と比べると軽い力でヘッドを前後に滑らせたり、段差などをまたぐときにヘッドを上げ下げしても腕に負担がかかりにくい。さらには、従来のものと比べるとストレートパイプが約6cm短くなっているため、平均身長が低い女性やお年寄りの方にも取り扱いやすい。

前述したようにV7 SlimとV8 Slimは2019年に発売された軽量にウェイトを置いたモデル。軽さを重視する場合はどちらを選んでも後悔をすることはないため、用途や環境に合ったクリーナーヘッドが付属されているモデルを選ぶとよいだろう。ただし、ハンディクリーナーメインとして使用する場合は、本体が約100g軽いV7 Slimのほうが手に負荷がかかりにくい。

床を掃除するのがメインで軽さ一点だけを重視!1gでも軽いほうがいいという場合は、後発で発売されたV8 Slimを選ぶとよいだろう。本体はV7より100gほど重たいものの、ストレートパイプとクリーナーヘッドを装着した合計重量は55gほど軽いからだ。実際に何度も使い比べてみたが、軽い力でヘッドを前後にストロークさせられたのはV8 Slimであった。

V7 SlimとV8 Slimはどちらもストレートパイプ(延長管)が約6cm短くなっているが、V8 SlimのストレートパイプはV7 Slimよりパイプの直径が約6mm小さくなっているため、約40gほど軽くなっている。なお、V7 Slimと従来V7のパイプ直径は同じである。
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V7 SlimとV8 Slimの気にしなくてもいい2つのポイント

ゴミの捨て方の違い

従来モデルより簡単かつ衛生的にゴミ捨てができる

▽半手動の操作でクリアビン内のゴミを手で触れずに捨てられる
・クリアビンとシュラウドに挟まったゴミをこそぎ落とす
・シュラウドに絡みついたゴミをこそぎ落とす
△従来モデル(V6以前)は手や棒でほじくりだしたりor分割する必要があった

個人的にサイクロン式のゴミ捨て方法はかなり重要視している。毎日、抜け毛の多いペットと生活している我が家では、すぐにダストカップが一杯になり頻繁にゴミ捨てを行うため、ゴミ捨て時に一手間がかかるとうんざりするからである。簡単にゴミ捨てができると謳っている製品は多いが、実際はダストカップを本体から取り外したり、組み付けられているフィルターを分割しないとゴミ捨てができない製品は多い。

2017年に発売されたV7シリーズは、前年の2016年に発売された最上位機種であるV8シリーズの廉価版であるものの、V8で好評かつ画期的だった衛生的に簡単にゴミを捨てられる機構が採用されている。このため、どちらもゴミの捨て方やお手入れ方法は同じとなるため、簡単なゴミの捨て方やお手入れ方法で選ぶ場合はどちらを選んでも変わりはない。

V7/V8は従来モデル(V6以前)と違ってゴミを落とす際に詰まったゴミや絡みついたゴミをスクレイパーがこそぎ落としてくれるため、簡単かつ衛生的にゴミ捨てが行えるようになっている。従来のように中でゴミが詰まったり絡みついたりしても、手や棒をつかってほじくりだしたり、クリアビンを取り外してお手入れする手間が省けたメリットは大きい。

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フィルターのお手入れ方法の違い

ざっくりまとめると

●[プレモーターフィルター]と[ポストモーターフィルター]が搭載
●[プレモーターフィルター]は本体から抜き差しするだけで着脱可能
●[ポストモーターフィルター]は回すだけで着脱可能
●フィルターは水洗いして繰り返しつかえる
●フィルターお手入れは毎日使っても一ヶ月に一度で十分
●V7/V8は最新モデル(V10/V11)より目詰まりしにくい

安価なサイクロン式掃除機やフィルター式掃除機は、すぐにフィルターが目詰まりしてしまうため、ゴミ捨てをするたびに汚れたフィルターをお手入れする必要がある。紙パック式のようにランニングコストがかからないメリットはあるものの、頻繁に面倒なフィルターのお手入れをしなければいけないデメリットも存在。このため、簡単にフィルターのお手入れができるモデルを探している人も多いのではないだろうか。


ダイソンは“吸引力が変わらない掃除機”と謳っているだけあり、同社の古いモデルを選んだとしてもフィルターが目詰まりしにくくなっている。このため、頻繁に面倒なフィルターお手入れをする必要がなくなるため、ゴミを捨てる度にうんざりするフィルターのお手入れをする心配は不要である。ちなみに、V7とV8は最新のV10やV11よりもフィルターが目詰まりしにくくなっており、お手入れ頻度は数ヶ月に一度で十分なほど。

[V7 Slim][V8 Slim]お手入れの違い

V7slimとV8slimのフィルターの着脱方法やフィルターお手入れ方法は同じになっている。フィルターは微細なゴミを捕集する[プレモーターフィルター]と、さらにハウスダストのような超微細なゴミを捕集する[ポストモターフィルター]の2つが搭載。どちらもダストカップを取り外したり、分割することなく簡単に取り外すことが可能。フィルターはどちらも水洗い可能で繰り返し使うことができるのも嬉しいポイント。プレモーターフィルターの周りにある脳みそみたいなのが、フィルター目詰まりの原因となる微細なゴミを遠心分離するサイクロン。フィルターのお手入れは毎日使用しても月に一度で十分。

コメント

  1. 安原 謙 より:

    V7スリム のモータヘッドは、V8スリムでも使えますか?

    • 投稿者:マキタ菌 より:

      お問い合わせ有難うございます。
      「V8 Slim」に「V7 Slim」のクリーナヘッドを取り付けてスイッチを入れると回転ブラシは回転しました。
      ヘッドの電力が標準装備されているものと違う上、メーカーが推奨していない使い方のため、事故や故障が発生してもメーカー保証を受けられず自己責任となります。

      • 安原 謙 より:

        お忙しいところ、早々のお返事と実機でのお試し、どうもありがとうございました!
        両者で電圧が違うのですね。
        もともと、最新のデジタルスリムかV11の購入を検討していたのですが、御サイトのV10以降のモデルでフィルターが目詰まりする動画を拝見して、目から鱗でした。驚きと共に非常に参考になりました。
        それを踏まえて、V8スリムの購入を検討し始めておりましたが、カーペットの掃除はどうしようかなと思い悩んでいたところでしたので、大いに助かりました!
        頂いたご回答により、V7スリムも購入したほうがよさそうだということがわかりました。
        その際、V7スリムのモータヘッドの動画も非常に参考になりました。
        どうもありがとうございました!
        心から御礼申し上げます。

        • 投稿者:マキタ菌 より:

          ご丁寧にお返事をいただきましてありがとうございます。
          また何かご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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