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【洗浄力対決】水道水 VS マグネシウム!醤油を使ってマグネシウムの洗浄力を検証してみた

マグネシウムを購入したきっかけ

マグちゃん(マグネシウム)

はじめはうさんくさい目で見ていた

去年、SNSで球形のマグネシウムを網の袋にいれた[洗たくマグちゃん]を洗濯機に投入すると、洗剤を入れなくても衣類が綺麗になると話題になっていた。その時は、水素水のように胡散臭く感じたたので1mmも惹かれなかったが、最近またTLで何度か[洗たくマグちゃん]に関するつぶやきを見た。そこで、SNSやアマゾンの口コミを確認してみると批判的なレビューがあまり見られないので、洗剤が不要になるならば節約効果絶大だと思い自分も購入してみた。
MAG+(マグタス)

口コミの評価が高いので釣られて購入

自分が注文したのは[MAG+]というマグちゃんと同じ純度 99.95%のマグネシウム(500g) 。類似商品を選んだ理由はマグちゃんより量が多く価格が割安だったためだ。これだけの量を袋に入れて洗濯機に投入するとマグちゃんより高い洗浄効果が得られるに違いないと届くのを楽しみにしていた。届くまでのあいだマグちゃんの効果を肯定しているブログや動画を見ていたが、Youtubeで洗剤とマグネシウムの洗浄比較動画を見たときに疑問を抱いた。

マグちゃん pH

マグネシウムが汚れを落とす仕組み

洗たくマグちゃんのパッケージによると、水道水に金属マグネシウムを入れると水素ガスが発生してアルカリイオン水(pH値9.5前後)を生成。このアルカリイオン水が衣類についている油脂分を分解して石鹸化。洗剤と同様に洗浄能力をもつ界面活性効果で汚れを落とす効果があるという。

しかし、この水素を含む弱いアルカリ性の水に本当に洗剤と同等の洗浄力や、50gのマグネシウムが洗濯機の中の水のpHを9.5まで上げられるのか疑問に思っている人は多いようである。

マグネシウムの洗浄力に疑念を抱いたきっかけ

普通に水洗いしただけでも汚れは落ちるのではないか?

この動画はマグネシウムを入れた水と洗剤を入れた水で、醤油が染みたタオルの洗浄効果を比較した内容となっており、検証の結果ではマグネシウムを入れた水のほうが、洗剤を入れた水より洗浄効果が高い結果となっている。

「マグネシウムすげー!」と思ったと同時に「普通の水でも汚れを落とせるのではないか?」と疑問を抱いた。また、粉洗剤は汚れに塩分や酸性物質が多いとカルシウム石けんができ、水洗いだけより洗浄力が悪くなるときもあるそうだ(醤油のpHは5(弱酸性)/塩分濃度は海水より高い16%)。

水道水 VS マグネシウム(醤油洗い対決)

マグネチックスターラー

ミニ洗濯機をつくるまき

マグネシウムに接した水のpHを測定している記事は見られたが、水道水との洗浄効果を比較したものがネット上に存在しなかったため、自分で検証を行ってみることにした。通常、洗濯機は洗剤を入れて洗った後に、衣類についた洗剤や汚れを洗い流すためにすすぎを1~2回行うようである。そこで、USBファンと磁力を利用した水を撹拌するミニ洗濯機をつくることにした。

醤油で汚れた綿

検証に使用した生地は白の綿。これに醤油を染み込ませて2日間 日陰で干したものを水道水とマグネシウムを使用したアルカリイオン水で洗浄、どちらが汚れを落とせるのか比較した。綿を乾かした理由は濡れた汚れであれば、洗剤やアルカリイオン水を使わなくても、ただの水でおおかた落ちると思ったからである。

マグちゃんと水道水の洗浄効果の比較

(洗い)10分の結果

上は、2日間放置した醤油を染みさせた綿を水道水とマグネシウムを入れた水で10分間洗ったもの。結果は目視でも写真でも大きな差はなく違いがまったくわからなかった。

検証した水は、水道水と200mlの水道水にマグネシウム20gを20分間つけた水。

マグちゃんと水道水の洗浄効果の比較

換水して(すすぎ)5分の結果

次に汚れた水のままだと洗浄効果がわからないため、手で汚れた水を絞った綿を換水したビーカーの中に投入し、水で5分間すすいだもの。残念なことに、水素を含むアルカリイオン水と水道水で醤油を洗浄した効果に違いは見られなかった。

マグネシウム側はマグネシウム20gをビーカーにいれたまま。

マグちゃんと水道水の洗浄効果の比較

さらにアルカリ性に傾けて(洗い)10分→換水(すすぎ)5分

洗たくマグちゃんはアルカリイオン水に洗浄効果があると謳っているため、さらにアルカリ性に傾けるためにマグネシウムの量を増やして一夜漬けした水で洗い10分→すすぎ5分で洗ってみた。結果は水道水と洗浄した綿の色と変わりはなかった。

洗剤で洗った綿

洗剤で(洗い)10分→換水(すすぎ)5分

最後に粉洗剤で洗ったもの。写真では違いがわかりにくいが目視では洗剤のほうが綿は白くなった。ちなみに洗い10分の綿は、水道水やマグネシウムの綿の色と違いが分からなかった。汚れた水を絞って換水して5分間すすぐことで、水道水やマグネシウムより少し白くなった感じである。

使用した洗剤は[アタック-バイオEX 粉末 洗濯洗剤]。わが家でこの洗剤をしているのは、忖度なしで辛口評価している雑誌「MONOQLO」が洗浄力1位の評価をつけていたからである。

洗剤+ワイドハイターEXで洗った綿

洗剤+ワイドハイターEX(洗い)10分→換水(すすぎ)5分

最後に水道水やマグネシウムにつけた水で落とせなかった醤油の汚れを洗剤+ワイドハイターEXで洗ってみた。結果は、醤油をつける前の綿と同じように真っ白になり、醤油の茶色い薄汚れを完全に落とすことができた。

[ワイドハイターEX]は色物にも使える液体の酸素系漂白剤。汚れを落とす洗浄力や消臭力はずば抜けて高いが洗濯物がごわつくのがネック。


マグちゃん、洗剤、水洗い比較のまとめ

水道水とマグネシウムの洗浄力を比較したまとめ

金属マグネシウムを水の中に入れることで弱アルカリ性に傾くため、ただの水と比べると洗浄効果・除菌・消臭効果が高まるのかもしれないが、醤油の汚れを落とす洗浄力はただの水道水と比較した場合かわらない結果となった。

また、わたしの目視ではマグネシウムに浸けた水より、洗剤を使用したほうが醤油の汚れの洗浄力は上だと感じた。

その他に、当サイトでは検証できないため、予想で語るが、マグちゃんは「皮脂汚れは合成洗剤と同等」と謳っているが、皮脂汚れはお湯でも落とせる気がする。

最後に、本当にマグちゃん1つ洗濯機に入れてpHが9.5の弱アルカリ性になっているのか疑問である。他サイトの検証によると、かなりの量のマグネシウムを投入しないと短時間でpHをあげることはできないという結果になっているため、マグシウムを使って洗濯するのであれば、大量で安価な類似商品を購入したほうが経済的である。

この記事の動画はこちらからどうぞ



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