題名: 絨毯の部屋のコードレス選びについて
いきなりですがコードレス掃除機選びで悩んでいます。
主な部屋が絨毯敷き(毛足は短め)でマキタか日立工機、エルゴラピートで迷っています。
今はルンバとサブでシャープのキャニスター掃除機を使っています。
ルンバが使えない所はシャープですが、コードを差すのが面倒です。どちらもまだ調子が良くルンバはまだ使うつもりですが、それぞれ5年と7年と少し古いためメインにもなる機種を探しています。マキタは工具メーカーの利点と姉が買ったのを使かってみて気になっています。
ですが気になったCL107FDは品薄なので、だったら性能の良い日立工機のR10DALにしようかと。その場合はマキタの絨毯ノズルをテープを巻きつ使う定です。
でもそれだったら絨毯にも向いていそうなエルゴラピートがいいのでないか。エルゴは祖母のために購入した事があり使い勝手も良かったので。工具メーカーは絨毯には不向き?エルゴは手入れや寿命はどうなのかで迷っています。予算は2万前後でワンタッチスイッチ希望です。
工具メーカーならばカプセルか紙パックで迷っています。カプセルが好きですが、紙パックは近所で買えるので手入れが楽なら紙パックを取ります。ごみは髪の毛や糸くずが多く、週末にまとめての掃除と気になった所を毎日掃除したいです。
他のメーカーや予算が多少上がってもいいので、管理人さんおすすめのコードレス掃除機についてアドバイスお願いいたします。
R10DAL | スペック | CL106FDSHW |
2016年4月 | 発売日 | 2016年9月 |
日立工機 | メーカー | マキタ |
ワンタッチ | スイッチ | トリガー |
× | LEDライト | ○ |
強:24W 標準:18W 弱:10W | 吸込仕事率 | 強:19W |
強:13分 標準:17分 弱:25分 | 連続使用時間 | 強:16分 |
30分 | 充電時間 | 22分 |
10.8V 交換式 | バッテリー | 10.8V 交換式 |
充電器 | 充電方法 | 充電器 |
1.0kg | 重量 | 0.98kg |
カプセル式 | 集じん方式 | カプセル式 |
マキタは同時期に紙パック式の「CL107FDSHW」と、カプセル式の「CL106FDSHW」というモデルも発売しています。同じ電圧と集じん方式が採用されている、日立工機の「R10DAL」とマキタの「CL106FDSHW」を比較した場合、連続運転時間や充電時間は「CL106FDSHW」に少し劣るものの、吸込仕事率が24Wの「R10DAL」のほうがメリットが大きいです。
なぜなら、どちらのモデルも、吸込口からフィルターへと空気が流れる構造になっているため、フィルターが目詰まりしやすいからです。さらに、フィルターの目詰まりを水洗いしないと解消できない不織布のフィルタ+プレフィルタが標準付属されているため、少しでも長く強い吸引力を維持したい場合は、吸込仕事率の高いモデルを選んだほうがよいと思います。
ちなみに、マキタの14.4Vと18Vの業務用モデルには、高機能フィルターが標準付属されており、絹のようなサラサラとした生地のフィルターになっているので、付着した綿埃や粉じんを水洗いしなくても除去することができます。この高機能フィルターは、マキタや日立工機の10.8Vのモデルにも取り付けることができるので、カプセル式のモデルを購入するのであれば、ゴミ捨てとお手入れが簡単にできる高機能フィルターの装着をおすすめします。
CL107FDSHW | スペック | R10DAL |
2016年9月 | 発売日 | 2016年4月 |
マキタ | メーカー | 日立工機 |
ワンタッチ | スイッチ | ワンタッチ |
○ | LEDライト | × |
ハイパワー:32W 強:20W 標準:5W | 吸込仕事率 | 強:24W 標準:18W 弱:10W |
ハイパワー:10分 強:12分 標準:25分 | 連続使用時間 | 強:13分 標準:17分 弱:25分 |
22分 | 充電時間 | 30分 |
10.8V 交換式 | バッテリー | 10.8V 交換式 |
充電器 | 充電方法 | 充電器 |
1.1kg | 重量 | 1.0kg |
紙パック式 | 集じん方式 | カプセル式 |
ご検討されているマキタの「CL107FDSHW」と、日立工機の「R10DAL」を比較した場合、わたしであれば、同社の14.4V~18V仕様の業務用シリーズに匹敵するほどの吸引力をもったCL107FDSHWを迷わず選びます。
また、電動工具メーカーのカプセル式やエルゴラピードのレビューを見ていると、ゴミ捨てやお手入れが簡単だった、などという良い評価もありますが、どちらもシンプルなフィルター式が採用されているので、ゴミを捨てるたびにフィルターのお手入れをしなければいけません。長年使っていると、フィルターのお手入れが気が重くなるほど面倒になるうえ、舞い上がった埃を吸ってしまい、アレルギーの人には億劫な作業になります。
そこで、ハイエンドタイプのゴミ捨てやお手入れが簡単な製品を使うと、もう前者の製品には戻れなくなるほど、お手入れやフィルターお手入れが簡単になります。さらに、CL107FDSHWのような紙パック式を使うと、貧乏性のわたしですら、ランニングコストがかかるにも関わらず、紙パック式に依存してしまいます。それだけ、ゴミを簡単かつ衛生的に捨てられる紙パック式のメリットはかなり大きいです。
ただし、基本的に電動工具メーカーのようなローエンド機は、回転ブラシのついていないノーマルヘッドが採用されています。そのため、フローリングのようなフラットな床面の掃除は得意なものの、カーペットやラグのような溝にはいりこんだゴミをかきあげられないため、モーターヘッドを搭載したハイエンド機に比べると集じん性能が劣ります。
マキタから別販売されている「じゅうたんノズルDX」は、モーター駆動の回転ブラシが備わったモーターヘッドに比べると集じん性能はお取りますが、エチケットブラシが搭載されているので、標準装備されている床用ヘッドより、カーペットや畳の集じん率がアップします。このヘッドはフローリングにも使えるうえ、軽い力でヘッドを前後にストロークさせられるのでおすすめです。
エレクトロラックス社が販売しているエルゴラピードですが、ダストカップ内にフィルターが配置されているので、ダストカップ内で飛散したゴミがフィルター表面に付着し、すぐに目詰まりをおこしてしまいます。ハイエンド機のなかでは、すぐに吸引力が低下しやすい部類にはいるので、こまめにフィルターのお手入れをしなければいけません。フィルターのお手入れを怠ると、モーターに負担がかかり故障しやすくなります。
モデル名 | 発売日 | 電圧 |
ZB3233B | 2016年 | 18V |
ZB3234B | 2016年 | 18V |
ZB3113AK | 2015年 | 18V |
ZB3114AK | 2015年 | 18V |
ちなみにエルゴラピードを購入するのであれば、吸引力やカーペットのダストピックアップ率(ゴミ除去率)が高くなっている、18Vのバッテリーを搭載した上位モデルをおすすめします。例えば、アマゾンや楽天市場でエルゴラピードと検索すると、1~2万円台のモデルが上位に表示されますが、これらのモデルは14.4Vのバッテリーを搭載していたり、メモリー効果の影響をうけやすいニッケル水素バッテリーが採用されていたりします。
2016年のモデルであれば、「ZB3233B」「ZB3234B」。予算を抑えたい場合は、2015年に発売された「ZB3113AK」「ZB3114AK」がおすすめです。ちなみに、2016年と2015年のモデルの性能は同じです。2016年のモデルは除菌効果のあるUVライトとモーター駆動の回転ブラシを搭載した布団専用ノズルが標準付属されています。レビューの更新が遅れているため、最新モデルの詳細は公式のページをご覧ください。
V6(SV07MH) | スペック | RACTIVE Air |
2015年 | 発売日 | 2016年 |
ダイソン | メーカー | シャープ |
トリガー | スイッチ | ワンタッチ |
★★★ | 吸引力 | ★★ |
★★★ | ヘッドの集塵力 | ★★ |
標準:約17分 強:約6分 | 連続使用時間 | 標準:約30分 強:約8分 |
3時間半 | 充電時間 | 80分 |
21.6V 8,640円 | バッテリー | 18V 約6,000円 |
1.0kg | 重量 | 0.98kg |
カプセル式 | 集じん方式 | カプセル式 |
ハイエンド機のおすすめですが、個人的にエルゴラピードはフィルターのお手入れが面倒になってくるので、ZB3233Bくらいの価格帯ですと、ダイソンから2015年に発売された「V6 Motorhead SV07MH」や2016年にシャープから発売された「RACTIVE Air」が一押しです。
ダイソンの「V6 Motorhead」は、従来の製品に採用されていたコンパクトな「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」を標準装備しているため、ルンバが掃除できないような狭い場所も、同社のどのヘッドよりも掃除がしやすくなります。また、最新のナイロンフェルトに覆われた「ソフトローラークリーナーヘッド」を標準装備したモデルより、カーペットの集じん性能が優れています。集じん方式は最新モデルと同じ「2段式サイクロン方式」を採用しているので、フィルターのお手入れは一ヶ月に一度で十分です。ただし、希望されているワンタッチスイッチではなく「トリガースイッチ」が採用されています。
シャープの「RACTIVE Air」は「V6 Motorhead」ほど、吸引力や絨毯の集じん性能は優れていませんが、本体に延長管とヘッドを装着した重さが1.5kgとハイエンド機の中では一番軽くなっています。わたしは、平日はマキタのような軽いローエンド機でざっと掃除をして、週末にモーターヘッドを搭載したハイエンド機でしっかりと掃除をしていますが、このモデルは体感重量がマキタの家庭用モデル並に軽く、回転ブラシ付きのモーターヘッドを搭載しているので、この1台でちょっと目についたゴミをサッと掃除ができるサブ機や、本格的な掃除ができるメイン機としても使えるほど軽くてパワフルです。
さらに予算を抑えたいのであれば、シャープが2015年に発売したFREED2の下位モデル(EC-SX210)がおすすめです。「RACTIVE Air」と同じ「1段式サイクロン方式」を採用しているため、シンプルなフィルター式を採用しているエルゴラピードのようにすぐに目詰まりは発生しませんが、毎日掃除をした場合、1週間に1度はフィルターのお手入れが必要になります。ただし、同社のFREEDはフィルター上部にフィルターに付着した粉じんを振動で落としてくれる「つまみ」がついているので、つまみをクルクル回すことにより、ダストカップにフィルターを装着した状態で、フィルターのお手入れが簡単かつ衛生的に行えます。また、RACTIVE Airと同じバッテリー(BY-5SB)を搭載しているので、ハイエンド機の中では、一番経済的にバッテリー交換が行なえます。