2010年代に入り、日本では空前の猫ブームが巻き起こった。火付け役は和歌山電鐵貴志駅の名物三毛猫、たま駅長といわれ、その経済効果だけで年間11億円にも上った。2012年から2016年の4年間で飼い猫の頭数が30万匹増え987万匹となり、近いうちに飼い犬の頭数を抜くだろうと予測されている。
ネコノミクス – Wikipedia
・散歩させなくてもいい
・来客時に無駄吠えしない
止まらない猫ブーム「ネコノミクス」
猫は外で散歩をさせる必要がなく、一度トイレを覚えると毎回決められた場所で用を足すうえ、頻繁にお風呂にいれたりしなくてもいいので、比較的世話のかからないペットだ。さらに、猫の睡眠時間は人間より2倍も長いため、寝ているときが多く、常に面倒をみてあげる必要もなく飼いやすい。また、近所迷惑になるような大きな声で鳴いたりしないうえ、広さより高低差のある場所を好む習性があることから、賃貸住宅で飼う人も多いようだ。日中家を空けている家庭でも飼いやすいことから、猫を飼う人も増えてきており、近いうちに猫の飼育数は犬の数を上回ると予想されている。
今と昔では猫の飼い方の事情が大きく変わってきており、一昔前は、サザエさんの家庭で飼われているタマのように、外で放し飼いにして猫を飼う家が当たり前であった。しかし、現在では、室内オンリーで猫を飼うのが圧倒的に増えてきているという。完全室内飼が増えた背景には、ご近所さんの家の庭や子供が遊ぶ公園でトイレをして迷惑をかけたり、事故にまきこまれたり、感染病にかかったりして、怪我をしたり命を落としてしまうデメリットが数多く存在するからだ。そのため、現在では猫の完全室内飼育が主流になってきている。
現に子供の頃に我が家で飼われていた猫も、自由に外に出られるようにして飼っていたが、子供が素手で土遊びをする公園の砂場や、近所の花を育て鉢の中で用を足したりして迷惑をかけていた。また、猫を外にだしっぱなしにしていると、ノミを体につけてかえってきたりすることもあった。さらにノミの体内には寄生虫が潜んでいるので、ノミを体をつけている猫はグルーミングをするため、かなりの高率でお腹の中に寄生虫がいるようだ。
N58 ミラクリーナーPRO NC-9000のレビュー
カーペットや布製品についた猫の毛がとりにくい悩みも
室内飼の猫が増えたため、ペットとして飼われている猫の平均寿命が昔よりあがったことと、近隣に迷惑をかけることがなくなったなどのメリットがうまれたものの、猫を室内で飼っていると、爪で家具やクロスを研いで傷をつけたり、室内にあるものを壊してしまうようなデメリットも数多く存在する。
そのなかでも一番やっかいなのが、やはり布製品の家具やカーペットなどに絡みついた抜け毛の掃除ではないだろうか。猫の被毛は、太くて丈夫な「オーバーコート」と細くて柔らかい「アンダーコート」2種類の毛に覆われており、特に抜けやすいアンダーコートが多い種類の猫は1日に抜ける抜け毛の量が多いので、抜け毛の少ない猫を調べて飼う人も多いという。
絨毯に絡みついたペットの毛をサッと取ることができる専用ヘッド
そんな、カーペットの表面に頑固に絡みついたペットの抜け毛の除去で悩んでいる方におすすめなのが、日本シールから販売されている「ミラクリーナーPRO N-58」である。キャニスター掃除機に装着できる床用ヘッドのミラクリーナーは、一般的なヘッドとは特徴が異なり、衣類に付着した埃やペットの毛を綺麗に除去できるエチケットブラシが2列に配置されているため、効率よくカーペットに絡みついたペットの抜け毛が集じんして吸引することができるのだ。
カーペットの毛先を大別すると、毛先が輪になったループタイプと毛先が揃えられて切られたカットタイプの2種類が存在する。このうちカットタイプのカーペットは、ペットの毛が絡みつきやすいうえに、一般的な掃除機のヘッドでは効率よく集じんして吸引することができない。
カットタイプの中でも特にからみやすいのは、毛足が短い+毛足の密集率が高い+毛足が横に倒れてきた特徴を持っているものだ。エチケットブラシのように表面上にペットの毛が絡みやすい。ちなみに、ループタイプも長年使って毛羽立ってきた状態になると毛が絡まりやすい。
また、厚手で丈夫な綿布(デニム)もペットの毛が付着しやすく、衣類だけでなく、ソファーやクッションなどについたペットの毛で困っている人も多いのではないだろうか。
検証動画(カーペット掃除のプロフェッショナル)
上の動画は、前述した猫の毛が絡みつきやすいカーペットやデニムでミラクリーナーの実力の検証を行ったものだ。固形のゴミの集じんが得意なノーマルヘッドが搭載された吸引力の強い掃除機や、髪の毛の集じんが得意な回転ブラシ付きのモーターヘッドが搭載された掃除機でも高率よくとれなかったペットの抜け毛が簡単に集じんしながら吸引することができた。
ソフトボディ仕様だから家具や壁にぶつけても傷がつかない
ヘッドは家具や壁を傷つけにくいソフトボディ仕様になっている。貼られている布地は電車やバスの座席に使われているモケット生地になっており、擦れに強く耐久性も高い特徴を持っている。日本ツールはエチケットブラシを生産販売しているイメージが強いが、もともと電車やバスの座席シート(モケット)から始まった会社であり、このモケットを製造する工程で、生地が倒れた状態の不良生地ができてしまい、この倒伏した不良生地で正規品を出荷する際についた埃除去に仕様したところ、見事に埃が綺麗に除去できたことをヒントに洋服の埃取り用エチケットブラシが生まれたという。
床に傷をつけない起毛付き車輪
ヘッドの床との接地面には、少し大きめの車輪が搭載されているので、従来品より軽く前後に動かすことができるという。ただし、畳やフローリングのような平坦な床面は軽く動かせたが、カーペットの場合、毛足が長くなるほど負荷がかかってヘッドが前後に滑らしにくくなった。ちなみに車輪は、肌触りがよく柔らかい起毛生地におおわれているので、不具合で車輪が止まったりしてもフローリングのようなデリケートな床に傷をつける心配もないだろう。
ほとんどのキャニスター掃除機に装着できる「継ぎ手パイプ」
ミラクリーナーが家にあるキャニスター掃除機に装着できるのか心配な人もいると思うが、テーパー状になった「継ぎ手パイプ」が標準付属されているので、延長管の差し込み口が円形になっているものであれば、メーカーに関係なくたいがいの製品に装着できるようになっている。サイズは延長管の内径が34mm~42.5mmであれば装着できる。
マキタのようなコードレス掃除機の装着は難しい
ちなみに、マキタのような電動工具メーカーのスティック型コードレス掃除機は、継ぎ手パイプの一番細い部分が入らないほど延長管内径が小さいため、ミラクリーナーを装着して使用することはできなかった。なので、以前ブログ記事で紹介した「じゅうたんノズルDX」を使用したほうがよいだろう。「じゅうたんノズルDX」も「ミラクリーナー」と同じように、2本のエチケットブラシが配置されているので高率よく、カーペット表面に絡みついたペットの毛を集じんして吸引することができる。