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人気のマキタのコードレスクリーナーは排気は綺麗?臭い?

マキタの充電式クリーナーは排気が汚いのか検証

掃除機の排気が汚いデメリット
  • 喘息やアレルギー性鼻炎の症状を誘発(アレルギー持ち)
  • 呼吸時に気管を通り抜けて気管支や肺まで到達(健康影響懸念)
  • 微粒子(ハウスダスト)が舞い上がり長時間室内を浮遊する
  • 小さい子供やペットがいると不安になる
  • 掃除機の排気が臭くなりやすい

建築現場の掃除だけでなく、家庭用のサブ掃除機としても人気になっているマキタのコードレスクリーナー。今やマキタのブランド名は電動工具だけでなく掃除機としても知名度が高く、「Yahoo!ショッピング」の2018年12月の売上データをランキング化した結果、マキタのコードレスクリーナーは111倍というびっくりするような売上だったという報道も記憶に新しい。

そんな驚異的な売れ行きのマキタのコードレスクリーナーだが、「SNSでは排気性能が悪い・臭い」という批判レビューや、「マキタの掃除機が欲しいけれど、排気がクリーンなのか不安…」と購入を悩んでいる人が散見された。そこで、マキタの紙パック式とカプセル式のフラッグシップ(最上位機種)を使って、どの集じん方式が排気が綺麗なのか調べてみたることに。

排気性能と密閉性のテストで使ったモデルは同社のCL281FD(カプセル式)とCL282FD(紙パック式)。実はマキタのクリーナーに使えるフィルターの種類は複数用意されており、今回は現行で販売されているすべてのフィルターを使って検証。検証方法は粒子の細かいスモークマシーンの煙を強モードで10秒間吸わせて、排気口や本体の継ぎ目から漏れがないか確認。

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紙パック式モデル

マキタのスティック型コードレスクリーナーは、バッテリーの電圧が7.2V/10.8V/14.4V/18Vを搭載したシリーズがラインナップされており、CL282FDは18Vのバッテリーを搭載した現行機種の中で一番吸引力が強い紙パック式のモデル。

ゴミ捨てを簡単かつ衛生的に行える紙パック式であるが、水洗いすることで繰り返し使用することができる「ダストバッグ」や「高機能ダストバッグ」も用意されており、今回は紙パックに加え、ダストバッグや高機能ダストバッグも検証を行ってみた。


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抗菌紙パック

フィルターの目が細かくて集じん捕集効率が高そうな紙パックであったが、スモークマシーンから吸った煙は排気口から勢いよく排出された。また、LEDライトやフロントカバーの付け根(90°回転する箇所)から煙が漏れ出たことから、密閉性の低さが浮き彫りになった。メーカーによると紙パックの捕集効率は(30~35μm微粒子を90%捕集)、杉花粉の粒子の大きさが30μmだということを考えると、それ以下の大きさのハウスダストは簡単にフィルタをくぐり抜けていると考えられる。


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ダストバッグ

従来モデルや電圧の低い紙パック式モデルに標準付属されている不織布のダストバッグ。水洗いすることで繰り返し使うことが出来るメリットがあるものの、紙パックと同じように粒子の小さいスモークは排気口・LEDライト・フロントカバーの付け根から溢れ出る結果となった。ネットで充電式クリーナーの排気口に紙パックを貼り付けて使用している人の写真を見たことがあるが、その気持が分かってきた。


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高機能ダストバッグ

高機能ダストバッグはCL282FDに紙パックと一緒に付属されており、従来ダストバッグと同様に丸洗いすることで繰り返し使用することが可能となっている。従来ダストバッグより捕集効率が上がり、目詰まりしにくくなった高機能ダストバッグであったが、スモークマシーンの煙を吸わせた結果、残念ながら紙パックやダストバッグと同様にダダ漏れとなってしまった。
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カプセル式モデル

マキタのスティック型コードレスクリーナーは、バッテリーの電圧が7.2V/10.8V/14.4V/18Vを搭載したシリーズがラインナップされており、CL281FDは18Vのバッテリーを搭載した現行機種の中で一番吸引力が強いカプセル式のモデル。

CL281FDには繰り返し水洗いができる「高機能フィルターEX」が標準付属されているが、従来機に採用されていた「プレフィルター」+「フィルター」や、新しく発売されたHEPAフィルターと組み合わせて使用することも可能となっている。3種のフィルターをフィルトレーションしてみた。


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フィルタ+プレフィルタ

前モデルや電圧の低いモデルに標準付属されている不織布の[フィルタ]と粗いゴミを捕集する[プレフィルタ]は、フィルタの上にプレフィルタをかぶせて使用。水洗いすることで繰り返し使えることはできるものの、すぐにフィルタが目詰まりを起こし、けっこうな頻度でお手入れが必要なる欠点が存在。フィルトレーションの結果は、予想通り煙が排気口から勢いよく排出される結果となった。また、紙パック式モデルと同じようにLEDライトやハンドルの付け根から煙が漏れ出た。


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高機能フィルタEX

「高機能フィルタEX」はCL280FDとCL281FDに標準付属されているフィルタ。従来の高機能フィルターと違い、フィルターの形状を安定させるフレーム(骨組み)が内部に組み込まれている。前述したフィルタ+プレフィルタの組み合わせよりも、微細なゴミが生地に目詰まりしにくく、ゴミもブラシでサッと掃き落とせることからカプセル式モデルに使用しているユーザーが多い。そんな人気のある捕集効率が向上した高機能フィルターであるが、残念ながら排気口やLEDライト・ハンドルの付け根から煙の漏れが発生する結果となった。


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高機能フィルタEX+HEPAフィルタ

「HEPAフィルタ」はマキタから2020年に販売されたフィルターとなり、内部にフレームがある「高機能フィルターEX」と組み合わせて使用。0.3~1μmの微粒子を99.97%捕集することから、同社から販売されているフィルターの中で一番集じん捕集効率が高いフィルターとなる。空気清浄機にも採用されているHEPAフィルターであるが、おそらくどこかからか煙が漏れ出てくると予想していたが、肉眼でも動画でも煙が少しも流出することはなかった。他のフィルターではLEDライトやハンドルの付け根から煙が漏れていたが、問題箇所より手前にHEPAフィルターが配置されているため、その箇所から煙の漏れもなかった。


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高機能フィルターEX+サイクロンアタッチメント

サイクロンアタッチメント」はマキタから販売されている集じん方式をサイクロン式にするアタッチメント。本体と延長管の間に装着することで、吸い込んだ空気とゴミを遠心分離するため、フィルターが目詰まりしにくい+強い吸引力が持続するメリットが得られることから、サイクロンアタッチメントを装着するユーザーが急増している。排気が綺麗になると言われているサイクロンアタッチメントだが、HEPAフィルターを取り付けていないと煙が排気口等から漏れ出る結果となった。
【2022年版】マキタ サイクロンアタッチメント 対応機種一覧!特徴やメリットとデメリットも分かりやすく解説!!
サイクロンアタッチメントの特徴 フィルターが目詰まりしにくくなるから→強い吸引力が持続する フィルターが目詰まりしにくくなるから→モーターの焼付きを防止 ゴミが侵入しにくくなるから→紙パックのランニングコストが軽減 ゴミが侵入しにくくなるか...

まとめ

排気性能に特化するなら迷わずカプセル式がおすすめ

はっきり言って当サイトでおすすめしているサブ機のマキタクリーナーであるが、標準付属されているフィルターは肉眼で見えない微粒子の捕集効率が低いうえ、本体の排気口以外から煙が漏れ出ていたことから気密性も低い結果となった。

ただし、別販売されているHEPAフィルターを取り付けることで、微粒子の捕集効率は大幅に向上するうえ、本体からのハウスダストの漏れも解消することから、排気性能を重視する場合は、迷わず同社のカプセル式モデルを選ぶとよいだろう。

ただし、カプセル式のモデルだと、ゴミ捨て時にフィルターのお手入れをする手間、埃が舞い上がりやすい不衛生なデメリットがあるため、それらを解消する「サイクロンアタッチメント」を取り付けることをおすすめしたい。

また、サイクロンアタッチメントやHEPAフィルターを取り付けることで、吸引力が少し低下するため、予算に余裕があるのであれば、今回の検証でも使用している18Vシリーズのカプセル式で一番吸込仕事率の高い(CL281FD)がおすすめである。

CL281FDは付属品の有無などで3種類のモデルがラインアップ。マキタの各モデルの付属品やスペックがひとめでわかる性能比較表は下記のリンクからどうぞ。

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