サイクロンでゴミを遠心分離する「サイクロンアタッチメント」の特徴
まだ紙パック代を消費したり、面倒なフィルターお手入れをしてるの?吸引力の変わらない掃除機「マキソン」に変身させよう!
●フィルターが目詰まりしにくくなるから→強い吸引力を維持できる
●フィルターが目詰まりしにくくなるから→モーターの焼付きを防止
●ゴミが侵入しにくくなるから→紙パックのランニングコストが軽減
●ゴミが侵入しにくくなるから→フィルターお手入れの頻度が低減
●ダストカップをワンタッチ着脱できるから→ゴミ捨てが簡単になる
●フィルタお手入れが不要だから→ゴミ捨て時に埃を舞い上がらない
●ダストカップ付きだから→集じん容量が増える(紙パック式の場合)
●回収したゴミが見えるから→家族もゴミ捨てをしてくれる
2018年1月にマキタから充電式クリーナー用「サイクロンアタッチメント(A-67169)」が発売された。さらに2019年2月に「CL280FD/CL281FD/CL282FD」や「マキタターボ60」に対応した「ロック付サイクロンアタッチメント(A-68856)」も登場。このアタッチメントを本体と延長パイプの間に取り付けることにより、吸い込んだ空気とゴミを遠心分離できるサイクロン式に変身させることができるのだ。
サイクロンアタッチメントを取り付けることにより得られる大きなメリットは、ダストカップや紙パックへのゴミの侵入が低減するため、強い吸引力を持続させることが可能となった。さらに、フィルターや紙パックも目詰まりしにくくなることにより、紙パックなどのランニングコストが低減され経済的。その他に、ゴミ捨てが簡単に行えるようになったり、埃が舞い上がりにくくなるメリットも存在する。
サイクロンアタッチメントの種類
サイクロンアタッチメント(A-67169)
ロック付サイクロンアタッチメント(A-68856)
(通販生活限定モデルのマキタターボ60にも対応)
サイクロンアタッチメントのメリット
吸引したゴミを遠心分離するから、強い吸引力を維持できる!
マキタのスティックコードレスクリーナーには「カプセル式」と「紙パック式」の2種類があり、どちらも本体にゴミが溜まってくるとフィルターが目詰まりをおこし、吸引力が低下するデメリットが存在した。そして、吸引力が低下するたびに「ゴミ捨て」や「フィルター手入れ」を行わければいけなかった。特にカプセル式や紙パック式でダストバッグを使用していた場合、埃が舞い上がるうえ、フィルターのお手入れを毎回行わなければいけないので、億劫だった人も多いのではないだろうか。
今回発売された「サイクロンアタッチメント」は、クリーナー本体と延長パイプのあいだに取り付けて使用する。最大のメリットは、床用ヘッドから吸い込んだゴミを青いダストケース内で遠心分離するため、本体のカプセル内や紙パック内への大小のゴミの侵入が少なくなり、吸引力が落ちにくくなることだ。あの面倒だったゴミ捨てやフィルターのお手入れの頻度が低減されるメリットはかなり嬉しいポイント。
フィルターが目詰まりしにくくなるから、面倒な「ゴミ捨て」や「フィルターお手入れ」から解放される
フィルター式やサイクロン式の掃除機を販売しているほとんどのメーカーが「ゴミ捨てが簡単」と謳っているが、実際はゴミ捨て時のフィルターお手入れに手間がかかったり、鼻がムズムズするような粉じんが舞い上がることから、不満を漏らしていたユーザーも多いのではないだろうか?
マキタのカプセル式モデルも簡単にカプセル内のごみを捨てることができるものの、フィルターに付着した大量の粉じんをダスター刷毛で除去するのが手間だったりする。また、フィルターのお手入れ時に粉じんが舞い上がるため、不衛生でしかめっ面になるほど億劫になるメンテナンスである。
上のフィルターは動画で色々なゴミを吸引+家中を掃除したあとのものだ。大鋸屑のような小さいゴミを吸引したのにもかかわらずフィルターは真っ白な状態であった。しかし、写真で改めてよく見ると微細な粉じんが少しフィルター表面に付着していた。
このことからサイクロンアタッチメントで微細なゴミを100%分離できるわけではないものの、面倒だったフィルターのお手入れが低減されるのは間違いないだろう。定期的に行っている面倒かつ不衛生な本体ゴミ捨てが低減されるメリットは大きい。
ダストケースが細長い+フィルターのお手入れ不要だから埃を舞い上がらせずにゴミ捨てが行える
●ゴミ箱の奥に入れながらゴミ捨てができるから、埃が舞い上がりにくい
●ゴミを落とすスピードをコントロールできるから、埃が舞い上がりにくい
●フィルターのお手入れが不要だから、埃が舞い上がりにくい
ゴミを回収するダストケースはジュースの缶のように細くなっているため、ゴミ箱の奥に入れながらゆっくり捨てることができる。このため、埃の舞い上がりを抑えながらゴミ捨てが出来るので衛生的。フィルターの目詰まりも軽減されることにより、面倒で不衛生なメンテナンス頻度も低減。さらに、ダストケースはワンタッチで取り外すことができるため、紙パック式のモデルよりゴミ捨てと着脱が簡単になっている。
カプセル式のモデルでゴミを捨てる場合、カプセルをあけた瞬間に埃が舞い上がり、さらにフィルターの汚れを除去するときも埃が舞い上がって不衛生であった。そのため、我が家では蓋付きの大きめのゴミ箱の中でゴミ捨てやメンテを行っていたが、サイクロンアタッチメントのダストケースは小さいゴミ箱でも対応できるのは高ポイント。
消耗品の交換頻度が低減されるから経済的
マキタの紙パック式モデルはカプセル式に比べると、簡単かつ衛生的にゴミ捨てが行えるメリットがあるため人気が高い。しかし、紙パックの集じん容量が小さかったり、目詰まりしやすいため、紙パックを買い足すランニングコストがかかるデメリットも存在した。また、カプセル式を使用しているユーザーの中にも、新しく登場した高機能フィルターを使わず、従来の目詰まりしやすい白いフィルターを使用している人もいるのではないだろうか。
サイクロンアタッチメントを取り付けて掃除をすると、本体側のダストカップ、紙パックにゴミが侵入しにくくなるため、吸引力が落ちにくくなったり、ごみ捨てやお手入れが楽になるだけでなく、これらの消耗品の交換頻度も低減されるメリットもあった。消耗品の交換頻度が減るため、毎日掃除をする人やすぐに目詰まりしやすい微細なゴミを吸引する用途に使用しているユーザーには経済的なアタッチメントとなることだろう。
ゴミを捨てる目安
ゴミがたまるダストケースにはゴミ捨て目安となる「ゴミ捨てライン」がついている。ゴミ捨てラインより下は、すりガラスを通したように見えるので、中の汚いゴミが見えない配慮がされている。写真のダストケースの中には下に置いたネズミとおなじものを入れている。
マニュアルではダストケースにたまったゴミがゴミ捨てラインまできたらゴミを捨ててくださいと記載されているが、微細なゴミがダストケースにたまっている場合、飛散した粉じんが本体側に侵入しやすくなるので、こまめにゴミ捨てを行ったほうがよいだろう。
ダストケースの集じん容量は400ml。カプセル式の集じん容量が600ml以上なので集じん容量は少し低減してしまうものの、「吸引力が低下しにくい」「ゴミ捨て時の埃の舞い上がり軽減」「簡単にゴミ捨てが行える」などのメリットを考えると妥協するような仕様ではないだろう。
簡単に分解して水洗いできるから衛生的
サイクロンアタッチメントは丸洗いすることができるので衛生的だ。サイクロンアタッチメントは3つのパーツで構成されており、ダストケースは上部にある2ヶ所のボタンを抑えながら外すことができ、メッシュフィルターもくるりと回すだけで簡単に取り外すことができた。
アタッチメントの内部風路が一番汚れるので、水洗いするときはバケツの中に沈めてジャブジャブ洗うか、シャワーなどの強い水圧を利用して洗うと汚れを簡単に除去できた。サイクロンといっても、ダイソンのように複雑な構造でなく、簡単な構造(単気筒)なので、水気をよく切って部屋に置いておけば一日で乾かすことができる。
他のメーカーにも流用できるの?
以前、リョービから同じ設計のサイクロンユニットが発売されたときに、「他の電動工具メーカーの製品に取り付けられないか」という複数のお問い合わせをいただいたので、マキタのサイクロンアタッチメントが各メーカーのスティックコードレス機に取り付けられるか調べてみた。ちなみに各メーカーの現行機種(~2018年)の本体吸込口や延長管の口径は電圧に関係なく全て同じです。
当然だがマキタが発売した商品なので、電圧に関係なく同社が発売している現行機種の充電式クリーナーには全て装着可能。しかし、サイクロンアタッチメントを装着すると風路が増し吸引力が低下するため、メーカー発表によると吸込仕事率15W以下のモデルへの装着は推奨されていない。個人的には吸引力が弱いとイライラするので、吸込仕事率30W以上のモデルにしか装着しない。
リョービも同じ構造のアタッチメント(サイクロンユニット)を販売しているが、リョービのモデルにもマキタのサイクロンアタッチメントを装着して使用することは可能であった。個人的にはダストカップもワンタッチで取り外せるので後発で発売されたマキタのほうが使いやすい。リョービとマキタのサイクロンユニットの違いはこちらのページからどうぞ。(マキタとリョービのサイクロンアタッチメントの違い)
ボッシュが販売しているスティックコードレス掃除機にも装着して使用することができた。ボッシュのモデルはフィルターの着脱とお手入れがかなり面倒なので、サイクロンアタッチメントを取り付けて掃除すると煩わしいメンテの頻度が劇的に減り快適に。
日立工機のスティックコードレス掃除機だけ、他の電動工具メーカーに比べると本体吸込口の内径がわずかに広い。そのため、本体吸込口に差し込む部分にだけビニールテープを2周ほど巻きつけなければ取り付けられなかった。テープは写真のようにアタッチメントが差し込まれる部分全体に貼りつけなければ、グラついて掃除の途中に抜け落ちることがあったので注意されたし。セロテープや紙テープよりビニールテープのほうが丈夫でおすすめ。
サイクロンアタッチメントのデメリット
一見、非常に便利に見える新しく登場したサイクロンアタッチメントであるが、メリットだけでなくデメリットも存在する。ここでは購入する前に知っておきたい5つの短所を紹介しておきたい。
吸引力が4割低下する
重量が缶ジュース1本分重たくなる
全長が長くなって使い勝手が悪くなる
家具下の狭い隙間の掃除ができなくなる
ハンディクリーナーとして使えなくなる
まとめ
・フィルターが目詰まりしにくくなる
・紙パックの購入頻度が低減する
・ゴミ捨てが簡単になる
・ゴミ捨て時に粉じんが舞い上がりにくい
マキタの「サイクロアタッチメント(A-67169)」をスティック型コードレス掃除機に装着すると、吸い込んだ空気とゴミをダストケース内で遠心分離するため、本体側へのゴミの侵入が劇的に少なくなる。そのため、上記のようなメリットがあった。コードレス掃除機をフロア(床)メインで掃除をしていて、すぐに目詰まりするようなゴミを普段吸引しているユーザーにはおすすめのアタッチメントだ。何か分からないことなどがあれば「お問い合わせフォーム」からお気軽にお問い合わせください。