ダイソンV8シリーズ
新モデルは「吸引力」や「稼働時間」がアップ
2016年5月にダイソンから第6弾目となるスティックタイプのコードレス掃除機「V8」モデルが発売された。同社の製品は2013年に発売されたDC62から、去年(2015年)に発売されたV6まで、同じモーターやバッテリーが採用されていたため、本体側の仕様に大きな差がなかった。
しかし、今回発売された新モデルでは、出力が350Wから425Wにアップした「デジタルモーターV8」と、容量が2100mAhから2800mAに増大した「リチウムイオンバッテリー」が搭載されたため、吸引力の目安となる「吸込仕事率」や「連続使用時間」の最大がアップしている。
また、新たにゴミ捨てやシュラウドのお手入れが簡単に行えるようになった「新ゴミ捨て機構」を搭載。本体内部にも吸音対策を施すことで、去年モデル「V6」より、「運転音」が50%も低減されてるという。一方、サイクロンテクノロジーやモーターヘッドは従来モデルと同じものが標準装備されている。
V8シリーズの種類と違い
V8 Absolute Extra 直販限定 | V8 Absolute | V8 Fluffy+ | V8 Fluffy | V8 Animalpro |
現在、Dyson V8から始まるモデルは5種類登場しているが、本体は同じものが採用されているため、「吸込仕事率」や「稼働時間」などの本体仕様は同じとなっている。それぞれの違いは、「延長管の色」と「モーターヘッド」「専用ツール」となる。
なお、V8シリーズには、延長管と床用ヘッドが付属されていない「ハンディタイプ」は発売されていない。V8のスティック型が発売されてから半年も経っているので、おそらくV8モデルからハンディタイプの製品は登場しないだろう。
機種名(モデル) | モーターヘッド | 吸引力 | 連続使用時間 | 標準付属品 |
V8 Fluffy SV10FF | 標準:28WA 強:115WA | 通常:40分 通常ソ:30分 強:7分 | ||
V8 Fluffy+ SV10FFCOM | 標準:28WA 強:115WA | 通常:40分 通常ソ:30分 強:7分 |
■Dyson V8 Fluffy+
V8 Fluffyの種類の違い
モデル名が「Fluffy」から始まる2機種の床用ヘッドには、大小のゴミを同時に吸い取ることができる「ソフトローラークリーナーヘッド」が標準装備されている。「V8 Fluffy」には、標準付属品である「ミニモーターヘッド」「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」3点の専用ツールが同梱されている。そして、「V8 Fluffy+」には、標準付属品の専用ツールに加え、「フトンツール」「ハードブラシ」「延長ホース」も同梱されている。なので、同じV8Fluffyでも、幅広い掃除ができる「V8 Fluffy+」のほうが価格が高くなっている。
機種名(モデル) | モーターヘッド | 吸引力 | 連続使用時間 | 標準付属品 |
V8 Animalpro SV10ANCOM | 標準:28WA 強:115WA | 通常:40分 通常ダ:25分 強:7分 |
V8 AnimalProの種類の違い
モデル名が「V8 AnimalPro」からはじまる機種の床用ヘッドには、カーペットから最も多くのアレルゲンを吸い取ることができる「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が標準装備されている。このモデルも「Fluffy+」と同じで、標準付属品である「ミニモーターヘッド」「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」3点の専用ツールに加え、「フトンツール」「ハードブラシ」「延長ホース」も同梱されている。
機種名(モデル) | モーターヘッド | 吸引力 | 連続使用時間 | 標準付属品 |
V8 Absolute Extra 直販限定モデル | 標準:28WA 強:115WA | 通常:40分 通常ソ:30分 通常ダ:25分 強:7分 | ||
V8 Absolute SV10ABL | 標準:28WA 強:115WA | 通常:40分 通常ソ:30分 通常ダ:25分 強:7分 |
■V8 Absolute Extra
V8 Absoluteの種類の違い
モデル名が「V8 Absolute」からはじまる2機種の床用ヘッドには、上記で紹介したモデル(Fluffy、AnimalPro)に標準装備されているモーターヘッド「ソフトローラークリーナーヘッド」「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」の2つが付属されている。「Absolute」と「Absolute Extra」には、「Fluffy+」や「AnimalPro」と同じように専用ツールが全て付属されており、双方の違いは延長管の色のみとなる。ちなみに、「Absolute Extra」はダイソンの「公式ショップ限定モデル」なので、家電量販店などで購入することは出来ません。
ダイソンV8の吸引力
MAXモードの吸引力が「100WA」を超える
2013年~2016年に発売された比較的新しいモデル(DC61/DC62/DC74/V6)には、本体に同じモーター(デジタルモーターV6)が採用されていたため、吸込仕事率の仕様が3年間同じままであった。しかし、V8モデルには従来のデジタルモーターV6より出力が75WもアップしたデジタルモーターV8が搭載されたことにより、吸込仕事率が従来モデルよりアップしている。
ただし、吸込仕事率がアップした吸引モードは「MAXモード」のみとなっており、「通常モード」の吸込仕事率は従来モデルと同等になっている。「MAXモード」の稼働時間は約7分しか連続運転できないので、これまで通り家中の床の掃除をする場合は「通常モード」に切り替えたようがよいだろう。
ちなみに前年モデル(V6)の「MAXモード」の稼働時間は6分だったので、たったの1分しか延長されておらず、がっかりされているユーザーもいるのではないだろうか。
上はFluffyモデルとAnimalProモデルに装備されている「ソフトローラークリーナーヘッド」と「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を装着して、吸引力の弱い「通常モード」で色々なゴミを吸い取ったゴミです。(V6とV8の「通常モード」の吸引力は同じ28WA)
わたしはいつもフロアの掃除や、Youtubeにアップロードしているダイソンの吸引動画では、連続使用時間の長い〔通常モード〕で色々なゴミを吸い取っています。前モデルのV6とV8の通常モードの吸込仕事率は同じ28WAなので吸引力の感想は同じですが、通常モードの連続運転時間が倍近く延長されているので、広範囲の掃除をしても途中で充電が切れることがなくなりました。
ダイソンV8のモーターヘッドの種類
V6シリーズに搭載されていたモーターヘッドを採用
V8シリーズのモデルに標準装備されているモーターヘッドは、従来モデルのDC74/V6シリーズに搭載されていた「ソフトローラークリーナーヘッド」と「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が採用されている。どちらも、モーター駆動によりローラーを回転させているため、回転ブラシが付いていないノーマルヘッドより、フローリング、畳、カーペットの集じん力が優れている。
フローリング | 畳 | 絨毯 | 大きなゴミ | 髪の絡まり | 毛羽立ち誘発度 |
◎ | ○ | ○ | △ | 絡みやすい | ●● |
スタンダードモデルの「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」が採用されなかった
上は従来モデル(DC62やV6 Motorhead)に採用されていた「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」である。このスタンダードモデルのモータヘッドは、小型+軽量という特徴を持っているため、狭い場所でも小回りよくスムーズに掃除ができ、また、ヘッドを上げ下げしても手首にも負担がかかりにくく人気が高かった。しかし、今回新しく発売されたV8モデルには残念ながら搭載されていない。従ってこのモーターヘッドを使用したい場合は、DC62やV6モデルしか選択肢がない。
フローリング | 畳 | 絨毯 | 大きなゴミ | 髪の絡まり | 毛羽立ち誘発度 |
◎ | ◎ | △ | ◎ | 絡みにくい | ● |
ソフトローラークリーナーヘッドの特徴
「V8 Fluffy」と「V8 Absolute」から始まるモデルに標準装備されている「ソフトローラークリーナーヘッド」は全幅ローラーが柔らかいフェルトに覆われているCMでもお馴染みのヘッドだ。このヘッドのメリットは、小さいゴミと大きなゴミを同時に吸い取ることができることと、髪の毛やカーペットの繊維のような糸状のゴミが絡みにくいことである。
「ソフトローラークリーナーヘッド」の特徴は、全幅サイズの大きなローラーと広い開口部によって、ヘッドと床の隙間に入らない大きさのゴミや、回転ブラシが弾き飛ばしてしまうような固形のゴミも、ヘッドを持ち上げてゴミに対してかぶせたりすることなく吸引することができる。また、ローラーは柔らかいナイロンフェルトに覆われているため、ペットや子供のよだれや人の皮脂や汗を拭き取る効果がある。さらに、繊維の細かいナイロンフェルトが畳にある無数の溝に入り込むため、フローリングだけでなく畳の掃除も得意としている。
その他、「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」のように、硬いナイロンブラシが搭載されていないため、髪の毛、ペットの抜け毛、カーペット繊維などのゴミがローラーに絡みつかない。そのため、一般的なモーターヘッドのように、回転ブラシに絡みついた長いゴミを取り除くお手入れから解放される利点も存在する。ただし、硬いナイロンブラシが搭載されていないため、カーペットの集じん性能は従来の「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」や「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」より劣る弱点も存在する。
黒いライン部分は継ぎ目ではなく「カーボンファイバーブラシ」が配列されている。カーボンファイバーブラシは、ダイソンのどの床用モーターヘッドにも標搭載されており、一般的なナイロンブラシのように静電気が発生しないため、フローリング表面に付着した微細なゴミを効率よく吸い取ることが出来る。
フローリング | 畳 | 絨毯 | 大きなゴミ | 髪の絡まり | 毛羽立ち誘発 |
◎ | ○ | ◎ | △ | 絡みやすい | ●●●● |
ダイレクトドライブクリーナーヘッドの特徴
「V8 AnimalPro」や「V8 Absolute」から始まるモデルに標準装備されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」は、絨毯の溝からゴミをかきだす「ナイロンブラシ」と、フローリング表面に付着した微細な埃を除去する「カーボンブラシ」が全幅ローラーに搭載されている。ペットを飼われている家庭向けに作られた床用ヘッドとなっており、ブラシを回転させている専用モーターのパワーが前モデルのV6シリーズより40%アップしているため、カーペットやラグを掃除した場合、ペットから発生するハウスダストや抜け毛の集じん性能が一番優れている。
「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」の特徴は、一般的な掃除機のモーターヘッドに搭載されているナイロンブラシより太くて硬いナイロンブラシが搭載されているため、特にカーペットにおける集じん性能が同社のどのヘッドよりも優れている。ただし、硬いナイロンブラシはゴミをかきだす集じん力が高い分、カーペットの遊び毛を抜く量がどのヘッドより多いため、もっとも毛羽立ちを誘発させやすい床用ヘッドといえるだろう。
「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」は、床にカーペットを敷いている面積が広い家庭や、カーペットを敷いている面積が広くてアレルギー持ちの家族が居たり、抜け毛が落ちやすいペットを飼われている家庭におすすめです。しかし、このヘッドに搭載されているナイロンブラシはタワシのように硬いので、フローリングや絨毯が傷まないか気になる方は、「ソフトローラークリーナーヘッド」が付属されているモデルを選んだほうがよいだろう。
モーターヘッドのブラシ部分は取り外して水洗い可能
「ソフトローラークリーナーヘッド」と「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」のブラシローラ部分はコインが1枚あれば取り外すことが可能となっている。ブラシを回転させる専用モーターはローラーの中に内蔵されているため、一般的なモーターヘッドのようにベルトで回転ブラシに動力を伝えていない。そのため、回転ローラーをヘッドから引き抜くだけで取り外すことができるので、女性やシニアの方でも説明書を見なくても、簡単に脱着することができる。ブラシローラーは水洗いすることが出来るので、衛生的に使い続けることができる。
ダイソンV8のバッテリー仕様
モデル名 | 通常モード | MAXモード |
V6 Fluffy | 16分 | 6分 |
V6 Animalpro | 16分 | 6分 |
V8 Fluffy | 30分 | 7分 |
V8 Animalpro | 25分 | 7分 |
通常モードの連続運転時間が大幅に延びる
2013年に発売されたDC62から、去年(2015)発売されたV6まで、通常モードの連続使用時間は、モーターヘッドを装着した状態だと16~17分しか使えなかった。そのため、家一軒を丸ごとみっちり掃除した場合、途中で充電がきれてしまうこともあったため、掃除を中断をせざるを得ないことが多々あった。
ダイソンV8には、これまでの従来モデルと同じように、高性能なリチウムバッテリーが搭載されているが、容量を2100mAhから2800mAhに増やしたことにより、「通常モード」の連続使用時間が2倍近く延長されている。ダイソンV8の紹介記事には「最長40分!」とよく記載されているが、この稼働時間はモーターヘッドを装着していない状態のことなので勘違いしないように気をつけよう。
電池容量の拡大によって通常モードが30分も使えるようになったので、例えば、布団ツールを装着して布団や座布団を掃除してからのフロア(床)の掃除をしても、途中でバッテリーの残量がなくなることがなくなった。ただし、吸引力の強い「MAXモード」の連続使用時間が約7分しか使えないため、ゴミの取り除きにくい場所以外は「通常モード」にしたほうがよいだろう。
バッテリーの残量が一目で分かるから途中で充電を切らすことがなくなった
従来モデルでは、バッテリーの残量が残りわずかになるとランプの点滅で示していたが、このランプ点滅が目にはいらない上に、ランプの点滅に気づいたとしてもすぐに残量がなくなってしまうため、なんの前触れもなく充電を切らすことが多々あった。あとちょっとで掃除が終わるといったシーンや、フロアマットなどを掃除する際、「MAXモード」に切り替えた途端に充電がきれてしまい、困った経験をしたユーザーも多いのではないだろうか。
電池の残量が十分ある状態 (余裕) | |
電池の残量が約半分ある状態 (まだまだ) | |
電池の残量がほとんどない状態 (そろそろやばい) |
V8には新しくバッテリーにインヂケーターランプが加わっており、このランプを見ることで携帯電話のようにバッテリーの残量がどのくらい残っているのか分かるようになっている。このインヂケーターランプを見る癖をつけてから、掃除の途中でバッテリーを切らせることがなくなった。ちなみに、わたしが通常モード(モーターヘッド装着)で測定したところ、ランプが1目盛になった状態で連続稼動していたら16分50秒で停止しました。
モデル名 | 充電時間 |
DC45(2012年) | 5.5時間 |
DC62(2013年) | 3.5時間 |
DC74(2014年) | 3.5時間 |
V6(2015年) | 3.5時間 |
V8(2016年) | 5時間 |
充電時間が5.5時間に延長される短所も
新モデルの連続運転時間が延びたのは嬉しいポイントであるが、バッテリーの容量が増量されたため、バッテリーを満充電にする時間も3.5時間から5時間に延長されている弱点も存在する。そのため、途中でバッテリーの残量がなくなると、掃除がなかなか再開できなくなるのが痛いところだ。
ダイソンの製品は高額なので購入後に後悔しないためにも、ダイソンのコードレス掃除機1本で家のフロアを掃除しようと考えている人は、30分という時間で家全体の掃除が終わるのか、今持っている掃除機で掃除にかかる時間を測ってから購入したほうがよいだろう。
V8の新ゴミ捨て機構
従来モデルはゴミがシュラウドに付着してたから、お手入れしなければいけなかった
ダイソンの従来モデルは、クリアビン内(ダストカップ)の中央にあるシュラウドのメッシュ部分に、髪の毛や綿埃のような不定形なゴミがまとわりつくことあった。そのため、ゴミ捨て自体は簡単なものの、シュラウドにゴミがまとわりついていた場合、クリアビンを取り外してシュラウドのお手入れをしなければならなかった。また、これらのお手入れの際に埃が舞い上がったり、手が汚れるなどの弱点もあった。
V8スクレイパーがシュラウドに付着したゴミをこそぎとるから、面倒なお手入れから解放される
一方、V8には従来のモデルには搭載されていなかった「新ゴミ捨て機構」が加わっている。新ゴミ捨て機構は、ゴミ捨ての際にクリアビンの底フタが開くだけでなく、シュラウドのメッシュ部分に絡みついたゴミをゴム製のスクレイパーがこそぎ落としてくれるのだ。そのため、従来モデルのようにシュラウドにゴミがまとわりついていたとしても、本体からクリアビンを取り外して、わざわざ面倒で不衛生なお手入れをしなくてよくなったメリットは大きい。
上の動画のように、本体上部にある「赤いゴミ捨てレバー」を引き上げると、従来モデルのようにクリアビンのフタが開くだけでなく、サイクロンを覆うシュラウドが上にスライドされるのだ。この際に、クリアビンの周りに配置されてる「ゴム製スクレイパー」がシュラウドに付着しているゴミを綺麗にこそぎとってくれる仕組みとなっている。
1:05は正しい使い方ではないが、上に引き上げられたサイクロンを元の位置に押し込む際に振動が発生し、サイクロン内部に堆積している粉じんが下に落ちていく。なので、わたしはこの一連の動作を何度も繰り返してサイクロン内部に溜まっている粉じんを振動で落としている。
従来モデルのシュラウドのメッシュ状のプラスチックカバーは、ゴミをこそぎ取りやすいように「ステンレス製」に変わっていた。サイクロン部分は水洗いすることは禁止されているが、300系の耐水性に優れたステンレス製なので水に沈めてしまっても錆びにくいだろう。
CMやYoutubeにアップロードされているV8のデモ動画では分かりにくいが、従来モデルと同じようにゴミを捨てる際に埃が舞いあがるので、V8の本体がすっぽり収まるフタ付きのゴミ箱を使用することを個人的におすすめする。ちなみにV8の本体幅は約38cmです。(ゴミ箱の選び方のページはこちらからどうぞ)。
ダイソンV8の運転音の大きさ
もう五月蝿いとは言わせない!甲高い音が低減される
これまでのダイソンのコードレス掃除機の運転音は、ジェットエンジンのような甲高い音がするため、決して静かな掃除機とは言えなかった。そのため、近所迷惑や同居人の迷惑にならないよう、掃除をする時間帯を気にしていたユーザーも多いのではないだろうか。新モデルは従来モデルと機械的構造は同じであるが、騒音や振動が発生する各部分に吸音材が組み込まれているため、前モデルのV6より、運転音が50%低減(ダイソン)されているという。
モデル | 通常モード | MAXモード |
V6 | 82dB | 88dB |
V8 | 74dB | 84dB |
通常モードは夜に稼動できるほどに静かに
上はわたしが同じ環境で「前モデルV6」と「新モデルV8」の運転音を比較した動画だ。特に「通常モード」の運転音は、ダイソン独特の甲高い音低減され、かなり騒音値が下がっていた。近距離の騒音値が70dB台なので、2メートルも離れると60dB台、壁1枚挟めば40dB台まで下がるので、同居人は不快な音と思わないレベルといえるだろう。吸引力がアップした「MAXモード」も甲高い音が若干低減されたことにより騒音値が4dBほど静かになっているが、個人的にはまだまだ静かとはいえないレベルである。
買う前にしっておきたいこと
モデル | DC62 | DC74fluffy | V6fluffy | V8fluffy |
発売日 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
本体重量 | 1.22kg | 1.22kg | 1.29kg | 1.58kg |
ヘッド&本体 装着時 | 2.03kg | 2.30kg | 2.34kg | 2.61kg |
ダイソンV6とV8の重量てどっちが軽いの?
「新モデルV8」は「前モデルV6」と違い、バッテリー容量の拡大、防音+吸音対策、そして、サイクロン部分やクリアビンにはゴミをこそぎ落とす機構が搭載されている。これらの改良で「運転音の静音化」「稼働時間の延長」「お手入れが簡単」になるなどのメリットが得られたものの、ヘッドと延長管を外した本体の重量が約300gも増えたというデメリットも存在している。
ダイソンのようなハンディタイプのスティックコードレス掃除機は、重心が上に集中しているため、どうしてもハンドルを持っている手首に負担がかかりやすくなる。手元に重心があるハンディタイプのコードレス掃除機にとって、約300gという重さは長時間掃除をしているとかなりの重荷になるので、軽さ重視でダイソンの製品を選ぶ場合は、従来機種のV6やDC62のほうが個人的におすすめである。