フラッグシップのV15より、№2のV12の方が人気が高い!?
最もパワフルで高機能 | パワフルで高機能 | 軽量+パワフル | 最も軽量 | 全方向駆動 |
V15 Detect | V12 Detect Slim | Digital Slim | Micro 1.5kg | Omni-glide |
吸込仕事率:230W | 吸込仕事率:150W | 吸込仕事率:100W | 吸込仕事率:50W | 吸込仕事率:50W |
現在(2021/11)、ダイソンの現行機種の中で基礎的なスペックが1番高いフラッグシップは「Dyson V15 Detect」となっている。一回の充電で家中丸ごと掃除ができるパワーとスタミナを持ち、もうキャニスター掃除機は必要なくなるほどパワフルかつ高機能を兼ね備えた最上位モデルだ。
しかしながら、V15と同じ機能とレーザーヘッドを搭載しながら、軽さにもウェイトが置かれた「Dyson V12 Detect Slim」が気になっている人も多いのではないだろうか。実際に価格.comのコードレス掃除機売れ筋ランキングではV15よりV12のほうが人気が高い結果となっている。
そこで、実際にV12でもメイン機を託せるほどスタミナ(使用時間)があるのか検証を行ってみた。
計算上でV12が清掃できる範囲
吸引モード | 連続使用時間 | 範囲 |
エコモード | 50分 | 250畳 |
中モード | 30分 | 150畳 |
強モード | 5分 | 25畳 |
クリーナーヘッドを前後に押し引きさせながら1往復清掃した場合、大きい畳だと1畳12秒の時間を費やすため、単純計算すると上記の範囲を清掃することができることになる。
ちなみに、設定では「中モード」を「オートモード」に切り替えることが可能。「オートモード」はゴミの有無により、吸引力の強さが自動で変わるため、「中モード」より節電効果が高い。
実際にV12が清掃できる範囲
吸引モード | 連続使用時間 | 範囲 |
エコモード | 50分 | 125畳 |
中モード | 30分 | 75畳 |
強モード | 5分 | 12畳 |
しかし、V12はトリガー式より節電効果が低いボタン式スイッチを採用。トリガースイッチのように指で引き続ける必要がないため、指が痛くならないメリットがあるものの、こまめにON/OFFができない。このため、ボタン式を採用しているV12は、トリガー式のモデルより節電効果が低いデメリットが存在する。
ボタン式だと移動しているときもスイッチが入った状態になり、実際は掃除ができる計算上の範囲を2で割ったくらいの数字が一回の充電で清掃できる範囲の目安と考えたほうがよいだろう。その他に掃除中に物をどかせたり、壁際の掃除に手間がかかったり、階段や廊下を清掃することも考慮している。
ちなみに表の連続使用時間はダイソンが開示している仕様だが、実際の各運転モードの駆動時間はもっと長い(個体差?)。また、実際に生活している部屋では、家具などが床置きされて狭くなっているため、部屋が整理されていれば、同じ部屋の広さを掃除した場合、動画より早く部屋を掃除することができるだろう。
バッテリーが劣化すると連続運転時間が短くなる
その他に、連続使用時間を重要視する場合、バッテリーが劣化して駆動時間が徐々に短くなっていくことも考慮して選んだほうがよいだろう。バッテリーは劣化すればするほど電気を貯められる容量が小さくなるため、一回の充電で同じ範囲の掃除がずっとできるわけではないのだ。
ちなみに、毎日バッテリーがなくなるまで[中モード]で使用していたダイソンは約2年、[強モード]で使用していたダイソンは約1年で寿命がきた。バッテリーの劣化の症状は、スマホの電池と同じように、徐々に一回の充電で使用できる時間が短くなっていく。劣化が大きく進むと充電してもすぐに残量がなくなるため、寿命が来る前に交換となる。
平均的な戸建住宅(2階建て4LDK)の床掃除を託せるスタミナ
動画では45畳の範囲を掃除して(エコ:33分/中:13分)残っていることを考えると、平均的な戸建住宅(30~40坪程度)の床面積であれば、V12はメイン機を託せるモデルと考えて問題ないだろう。
[MAXモード]は前述した通り連続使用時間が短く、バッテリーの寿命を早く縮めるほど消費電力が大きいため、運転モードは節電効果の高い[エコモード]や[オートモード]を使用するとよいだろう。
また、V12は(V11/V15)にも採用されている残量を計画的に使える[液晶ディスプレイ]を搭載。各運転モードの連続使用時間が目の前にリアルタイムで表示されるため、掃除の途中でバッテリー切れを起こすことはまずない。
例えば、オートモードの使用時間がわずかになっても、エコモードに切り替えれることで連続使用時間が延びるため、「あとちょっとでバッテリー切れそうだな…」と焦りながら掃除をしなくてもよくなるからだ。
2階建ての住宅では複数のクリーナーを設置したほうが便利?
階段のある一軒家の場合、各階にコードレスクリーナーを設置したほうが便利である。なぜなら重たい掃除機を持ちながら移動することが少なくなるからである。
また、家では各部屋にコードレスクリーナーを設置したことで、自分の部屋を自分で清掃し、目についたゴミは気づいた人が掃除するようになった。
自分の部屋を家族が掃除するようになれば、普段掃除機がけをしている主ふの家事負担が軽減するため、清掃範囲が広い場合は複数台持ちがおすすめである。
軽量タイプ | 重量 |
V7 Slim(2019年) | 2.2kg |
V8 slim(2019年) | 2.15kg |
Digital Slim(2020年) | 1.9kg |
Micro 1.5kg(2020年) | 1.5kg |
Omni-glide(2021年) | 1.9kg |
個人的に同社の中から2台目を選ぶ場合は、型落ちの「V8 slim」「V7 Slim」「Digital Slim」「Omni-glide」「Micro 1.5kg」がおすすめだ(V7 Slimが標準装備しているクリーナーヘッドはカーペットの掃除が得意)。
特にV12の電気を通す専用ツール(スクリューツール)と互換性があり、液晶ディスプレイを搭載しているDigital Slimが一番のおすすめだ。右にいくほど軽くて取り回しやすいが、新しいモデルは価格もそのぶん上がる。
V12のようにパワフルな型落ちモデルを選びたい場合は、過去のフラッグシップ機である(V10/V11)がおすすめだ。しかし、吸引力と軽さはトレードオフの関係にあるため、前述した軽量タイプに比べると、本体やクリーナーヘッドが重たいのがネックとなる。
ダイソンから出ているコードレスクリーナーのスペックがひとめでわかる性能比較表は下のリンク先からどうぞ。
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