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ダイソン DC34とDC35の使用レビュー!初心者にも分かりやすく特徴を解説

アイコンモデル名発売日
DC35 レビュー2011年2月
DC45 レビュー2012年9月
DC62 レビュー2013年10月
DC74 レビュー2014年10月
V6 レビュー2015年5月
V7 レビュー
V7 Slim レビュー
2017年5月
V8 レビュー
V8 Slim レビュー
2016年5月
V10 レビュー2018年3月
V11 レビュー2019年3月
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Dyson Digital Slim DC35の特徴

第一弾目となるスティック型コードレス掃除機

2011年にダイソンは「ルートサイクロン」と「デジタルモーターV2」を搭載したスティックタイプのコードレス式クリーナー「DC35MH」を発売した。これまでダイソンは「DC16」や「DC31」といった、コードレス式のハンディクリーナーを販売していたが、効率よくできる床の掃除ができる「延長管」と「床用モーターヘッド」を装備したスティック型コードレス掃除機はDC35が初めてとなる。

DC35MHには、「延長管」と「床用モーターヘッド」に加え、狭い場所の掃除に便利な「隙間ノズル」、卓上や家電などの表面に付着した埃の掃除に便利な「コンビネーションノズル」、ソファーや社内のシートなど布製品の掃除に便利な「ミニモーターヘッド」、そして壁に立てかけて収納しながら充電ができる「収納用ブラケット」が付属されている。収納用ブラケットは壁にネジ止めする必要があるため、賃貸などで壁に傷つけられない場合は「ディアーウォール」の使用をおすすめする。

「DC34」「DC34MH」と「DC35MH」の違い

同年に「DC34」や「DC34MH」というハンディクリーナーも販売しており、こちらのモデルは「DC33MH」と同じモーターとバッテリーを搭載しているので、吸込仕事率や連続使用時間などの仕様は同じである。

ただし、「DC34」や「DC34MH」は、「延長管」と「床用モーターヘッド」が付属されていないので、広範囲の床の掃除には不向きだ。「DC34」や「DC34MH」は、卓上・ソファー・寝具の掃除から目に付いたゴミの吸引には便利であるが、立ちながら家中の床の掃除を効率よくしたいのであれば、「DC35MH」を迷わず選んだほうがよいだろう。ちなみに、末尾に「MH」が付かない「DC34」という型番のモデルも存在し、こちらは寝具、マットレス、ソファーの掃除ができるミニモーターヘッドが付属されていないので注意しよう。

その他、「DC34」「DC34MH」「DC35MH」に付属されていないアタッチメントはダイソンの「公式オンラインストア」から購入することが可能である。ただし、Amazonで販売されている並行輸入品のほうが価格が安いため、Amazonからアタッチメントを購入するユーザーも多いようである。ちなみに自分もアマゾンで販売されている「ツールキット」や「フトンツール」を購入している。公式と違い保証は付かないが、樹脂製のノズルなので普通に使用していれば壊れることはないだろう。

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この年のブームの中心は海外メーカー

(2011年)日本の大手家電メーカーは市場に参入していなかった

DC35が発売された年(2011年)、日本の大手家電メーカーは、モーター駆動でブラシが回転する「モーターヘッド」を搭載したスティックタイプのコードレス掃除機を販売しておらず、高級タイプのコードレス掃除機市場を台頭していたのは、イギリスの「ダイソン」と スウェーデンの「エレクトロラックス」が販売していたエルゴラピードのみであった。

エルゴラピードの特徴は、ダイソンと同じスティックタイプであるが、重心が床下近くにあるため、自立させることができることと、手に負担をかけずにヘッドを前後に動かせるメリットがある。しかし、重たいモーター、バッテリー、集じん部が手元から離れているため、ヘッドを上げ下げする動作が多いと手に負担がかかりやすいことや、狭い場所や高い場所の掃除では、キャニスター掃除機のように延長管を装備しているダイソンより使い勝手が悪い弱点も存在する。

マキタとダイソンはヘッドの種類が違う

この年(2011年)に国内メーカーでスティック型コードレス掃除機を販売していたのは電動工具メーカーのみ。特にマキタが販売していた「業務用モデル(14.4V~18V)」と「家庭用モデル(7.2V~10.8V)」は本体の軽さと充電の早さで定評があり、一部の層に人気があった。なぜ、マキタ=コードレス掃除機で有名なのかというと、便利な商品を販売している通販カタログで紹介されていたり、新幹線、テーマーパーク、建築現場などでプロの業者がマキタのロゴ入りの掃除機を使用していたからだろう。

ただし、マキタのような電動工具メーカーが販売しているスティック型コードレス掃除機は、ダイソンのように、床用ヘッドの吸込口にモーター駆動で回転するブラシが備わっていなかった。そのため、フローリングような平たい床面に落ちている埃や塵を掃除するのは得意であるが、カーペットに絡みついた糸状のゴミや、絨毯の奥深くに入り込んだゴミをかき出しながら吸引する集じん能力はモータヘッドを搭載しているダイソンより劣るという弱点も存在する。

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DC35の吸引力


モーターヘッドのブラシが回転する様子

ゴミを吸い取った動画

古いモデルだけど「通常モード」の吸引力は新しいモデルと同じ!?

標準装備されているDC35のモーターヘッドの吸込口には、ヘッドに搭載されたモーターで駆動する回転ブラシが備わっている。ブラシにはカーペットの奥のゴミをかきだす赤い「ナイロンブラシ」、静電気によってフローリングの表面に付着した微細なゴミを除去する黒い「カーボンファイバーブラシ」の2種類のブラシが採用されている。通常モードの吸引力はMAXモードより弱くなるが、この2種類のブラシによって浮き上がらされた小さなゴミは確実に吸引される。上はわたしがDC35の「通常モード」でゴミを吸引した動画である。

モデル名発売年通常モードMAXモード
DC352011年28WA65WA
DC452012年28WA65WA
DC622013年28WA100WA
DC742014年28WA100WA
V62015年28WA100WA

「通常モード」の吸引力は新しいモデルと同じ

DC35は前述したとおり、ダイソンが初めて発売したスティック型コードレス掃除機となる。一番古いモデルなので吸引力が弱いイメージがあるかもしれないが、フローリングの掃除で使用される「通常モード」の吸込仕事率は28Wと、2016年までに発売されてきたモデルと同じとなっている。ただし、「MAXモード」の吸込仕事率は65WAなので、比較的新しいモデルと比べると劣っている。

翌年発売されたDC45はブラシパワーアップ

前述したとおり、DC35のモーターヘッドは、2種類の回転ブラシを搭載しているので、フローリングだけでなく、カーペットの掃除も得意である。しかし、翌年(2012年)に発売されたDC45のモーターヘッドのパワーは、DC35に比べ供給電力が、「DC35: 15W」「DC45: 30W」と2倍になっていることと、絨毯奥のゴミをかきだすナイロンブラシの密度が高まっているので、特にカーペットにおける集じん性能が向上している。従って、床にカーペットを敷いている面積が広い場合はDC45、フローリングの掃除がメインで予算を抑えたい場合はDC35がおすすめです。

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DC35の集じん方式

イメージテクノロジーサイクロン数モデル名前
ルートサイクロン6個DC16(2008年)
DC31(2009年)
DC34(2011年)
DC35(2011年)
DC45(2012年)
2ティアーラジアル
サイクロン
15個DC61(2013年)
DC62(2013年)
DC74(2014年)
V6(2015年)
V8(2016年)

6つのサイクロンで遠心分離しているから強い吸引力を維持できる

ダイソンの集じん方式といえば、紙パックが不要なサイクロン式で有名であるが、当然、DC35にもサイクロン方式が採用されている。ただし、DC35やDC45は、(DC62/DC74/V6/V8)に採用されている、15個の「2ティアーラジアルサイクロン」と違い、6個の「ルートサイクロン」が採用されているため、吸い込んだ空気と微細なゴミを分離する能力は、比較的新しいモデルに採用されているサイクロンシステムより劣る。

ダブルのサイクロンで分離してるから面倒なフィルターのお手入れから開放される

とはいえ、ルートサイクロンもゴミと空気を分離する能力が高い。国内メーカーの製品に採用されている「1段式サイクロン」と違い、「2段式サイクロン」が採用されているので、微細なゴミを大量吸引してもフィルターが簡単に目詰まりしにくくなっている。このサイクロンシステムにより、すぐに吸引力が低下しないだけでなく、面倒なフィルターのお手入れから開放されるメリットは大きい。毎日掃除をした場合、一ヶ月間以上フィルターの掃除をしなくても強い吸引力が持続した。

ルートサイクロンの構造

ヘッドから吸い込まれたゴミと空気は「クリアビン(ダストカップ)」に運ばれて、遠心分離によって空気とゴミが分離される。クリアビン内で分離されたゴミはクリアビンの底部に溜まるが、ここで遠心分離できなかった超微細なゴミは、クリアビンの中央にある「シュラウド」のメッシュ部を通り抜け、上部に配置されている「6つのサイクロン」によって遠心分離される。上部のサイクロンは先細っているため、クリアビン内よりさらに強い遠心力が発生しており、国内メーカーのサイクロン掃除機より簡単にフィルターが目詰まりしにくくなっている。

クリアビンに溜まったゴミの捨て方

クリアビンの下にある「赤いレバー」を押し下げると、底フタが開くようになっており、回収されたゴミがドサッと落ちるようになっている。このとき勢いよくクリアビンのフタを開けると埃が舞い上がりやすいので、フタを手で添えながらゆっくりと開けてゴミを落としたほうがよいだろう。クリアビンや底部に付着した埃や塵は付属の「コンビネーションノズル」より、静電気が発生しない動物の毛が植毛されている「ダスター刷毛」のほうが除去しやすのでおすすめだ。

また、ゴミ捨て時に埃が舞い上がり難儀するという口コミが多いので、当サイトではダイソンの本体がすっぽり入ってしまうような、フタ付きのゴミ箱の使用をおすすめしている。口が大きいゴミ箱だと、ゴミ箱の中でゴミ捨てが行えるので、飛散した埃が周辺に舞い上がりにくい。(埃が舞いあがりにくいゴミ箱のまとめたページはこちらからどうぞ)。

フィルターの取り外し方とお手入れ方法

フィルターのお手入れ方法はとっても簡単。フィルターは本体とサイクロン部分のあいだに配置されているので、「サイクロン上部のボタン」を押して、本体とサイクロンを切り離す。次に本体に装着されているフィルターを取り外して水洗いするだけである。マニュアルではフィルターのお手入れは一ヶ月が目安と記載されているが、国内メーカーのサイクロン掃除機と違いフィルターがすぐに汚れなかった。

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DC35の連続使用時間と充電時間

モデル名発売年充電時間稼動時間
DC352011年3.5時間通常:13分
MAX:6分
DC452012年5.5時間通常:20分
MAX:8分
DC622013年3.5時間通常:17分
MAX:6分
DC742014年3.5時間通常:16分
MAX:6分
V62015年3.5時間通常:16分
MAX:6分

歴代モデルの中で一番稼働時間が短い

DC35の充電方法は、本体に「充電アダプター」を差し込んで充電するか、同梱されている壁に立てかけて充電ができる「収納用ブラケット」の2種類の方法がある。収納用ブラケットを使用すると省スペースで収納しながら充電がおこなえるものの、収納用ブラケットは木ネジで壁に固定するため、賃貸住宅など壁に傷つけられない環境では使いにくい。そこで当サイトでは、壁に穴をあけずに収納用ブラケットが固定できる「ディアーウォール」の使用をおすすめしている。

DC35は約3時間半の充電で、本体にモーターヘッドを装着して状態で掃除をした場合、「通常モード」で約13分間連続使用できる。この13分という稼働時間は、ダイソンが発売した歴代モデルの中で一番短い稼働時間となっている。

ちょいがけ用のサブ機として使うのであれば十分な時間であるが、一度充電がなくなるとフル充電に3.5時間も要するため、コードレス掃除機一台で家全体の床を掃除するのであれば、連続使用時間が長いモデルのほうがおすすめである。

ちなみに、翌年に発売されたDC45は、現行モデル(2016年調べ)の中で一番稼働時間が長いモデルとなっているが、充電時間は5.5時間に延長されている。「ダイソンの性能比較表」では、これまで発売されたきたモデルの稼働時間や充電時間をまとめています。

バッテリーの交換方法

DC35は、2011年に発売された古いモデルであるが、既にバッテリーには継ぎ足し充電を行ってもメモリー効果の影響をうけないリチウムイオン電池が採用されている。現行機種のDC35のバッテリーはネジで本体に固定されているので、プラスドライバーが1本あれば、誰でも簡単に取り外して交換することができる。バッテリーが劣化するとフル充電を行ってもすぐに停止するようになるので交換しよう。

DC35のバッテリーは「話そうダイソンお客様相談室」から注文することができ、価格は7000~8000円ほどで販売されている。しかし、DC35の「互換バッテリー」がアマゾンや楽天市場などで販売されており、純正品より容量が多く、半額ほどの価格で購入できることから、互換バッテリーを利用するユーザーも多い。実はDC35には、ワンタッチで取り外せるバッテリーと、ネジ止めされているバッテリーの2種類のタイプがあるので、互換バッテリーを購入する際は形状に気をつけられたし。

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ダイソンのその他のモデルと比較したい場合は、掃除機を選ぶポイントとなる【吸引力】【運転時間】【充電時間】【重量】【付属アタッチメント】などがひと目で簡単に分かる[ダイソン 性能比較表]からどうぞ。その他にDyson公式オンラインストアのお買い得なセール情報もまとめています。ダイソンの機種が多すぎて選び方で迷っている場合は、管理人おすすめの「ダイソン ランキング」のページを参考にして頂ければ幸いです。