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掃除機と集塵機 どっちが吸引力が強いのか比較してみた!

キャニスタータイプの集塵機と掃除機はどっちが吸引力が強いのか!?

集塵機と掃除機 どっちが吸引力強いの?比較してみた!
掃除機を選ぶ際に強い吸引力を重視する場合、“”掃除機の王様”なる異名を持つ集塵機を検討する人も多いのではないだろうか?実際にプロの清掃業者が集塵機を活用しているのを見かけることも多く、吸込仕事率が低いにも関わらず掃除機より強いという意見も散見される。そこで、一般家庭で使われるキャニスター掃除機と、フロアの掃除機としても使われるキャスター付きの集塵機、実際にどちらが吸引力が強いのか検証を行ってみた。

吸引力の比較に使ったモデル

C-FXD5JRP35RYD
三菱
Be-K TC-FXD5J
機種名日立工機
RP35RYD2
家庭用掃除機タイプ業務用集塵機
500W吸込仕事率320W

今回比較を行った製品は三菱の「Be-K TC-FXD5J」と日立工機の「RP35RYD2」。三菱のBe-K TC-FXD5Jは古いモデルだが、吸引力の指標となる吸込仕事率は500Wあり、同社の最新モデルと同等のパワーを備えている。日立工機のRP35RYD2も古いモデルだが吸込仕事率は320Wあり、現行機種のHiKOKI(元日立工機)の最上位モデルより、吸引力がやや強い仕様となっている。

掃除機のほうが圧倒的に強かった!?

C-FXD5JRP35RYD
三菱
Be-K TC-FXD5J
機種名日立工機
RP35RYD2
かなり強い体感強い
0.026MPa
26kPa
真空度0.012MPa
12kPa


前述したメーカーの掃除機と集塵機を同じ口径のホースに接続して真空度を測定したところ、負圧(真空)がかかる数値は掃除機のほうが2倍以上高い結果となった。また、体感でも集塵機より掃除機のほうが吸引力やトルクはかなり強く感じた。

わたしも以前は家庭用の掃除機より吸込仕事率が低いにもかかわらず、集塵機のほうが吸引力が強いと思っていたが、実際はパワー重視タイプのキャニスター掃除機(紙パック式)のほうが圧倒的に強いことがわかり、DIYで使う電動工具の集じんは集塵機から掃除機に変えようかと思った。

掃除機と集塵機の違い

集塵機の特長

  • 表面積が広いプリーツフィルター
  • 集じん容量が大きい大容量タンク
  • 乾式だけでなく湿式としても使える
  • 連動コンセントがついている

電動工具メーカーから販売されている集塵機がプロの清掃現場や建築現場などで使われるのは、一般家庭の掃除と違って一度に大量のゴミを吸引することができるからである。集塵機は大きい集じん容量や表面積が広いフィルターを搭載しているため、家庭用のキャニスター掃除機と違い、一度にたくさんのゴミを吸引しても、ゴミ捨ての頻度が減るだけでなく、強い吸引力が持続する特徴を持っている。

また、集塵機には乾式だけでなく湿式としても使えるモデルがあり、水などの液体も吸引することも可能。その他に、本体に連動コンセント付きモデルも用意されており、連動コンセントに電動工具などを接続すると、電動工具のスイッチを入れると同時に集塵機も自動で起動することができる。このため、こまめに電動工具のON/OFFを繰り返す作業では余計な手間が省けるため、掃除機より重宝する。

吸引力が強い紙パック式掃除機を販売している家電メーカー

メーカー吸込仕事率
日立650W
パナソニック600W
三菱500W
東芝350W
シャープ320W

※2021年8月調べ
吸引力が一番強いキャニスター掃除機を探している人におすすめなのは、日立が販売している紙パック式掃除機である。

基本的にメーカー各社はサイクロン掃除機と紙パック式掃除機を用意しているが、どのメーカーも紙パック掃除機のほうが吸引力の目安となる吸込仕事率が高く、その中で吸込仕事率が一番高い製品が日立の紙パック掃除機だからである。

日立の紙パック掃除機は昔から吸込仕事率が競合より頭一つぬけているため、予算を抑えたい場合は吸込仕事率600W以上の型落ちモデルがおすすめである。ちなみに同社は10年以上も前から600W以上の掃除機を販売している。

吸引力が強い集塵機を販売している大手電動工具メーカー

メーカー吸込仕事率
マキタ350W
HiKOKI(元日立工機)300W
KYOCERA(元RYOBI)280W
ボッシュ???W
DEWALT150W

※2021年8月調べ
パナソニックがキャニスタータイプの集塵機を販売していないため、大手電動工具メーカーの中で集塵機を販売しているのは上の5メーカーとなっている。この5社の現行機種の吸込仕事率を比較すると、マキタが販売している集塵機が一番吸込仕事率が高かった。

このため、吸引力を重視したい場合はマキタのモデルを選ぶとよいだろう。なお、メーカー各社の公式サイトには現行機種が全て掲載されていないため、購入を検討している場合は、メーカーのWEBカタログを参照したい(上のリンクからカタログに移動)。

 

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