メーカー各社の性能比較表はサイドバーからどうぞ!
PR

R36DAにマキタのサイクロンアタッチメントを取り付ける方法と注意点

R36DAにマキタのサイクロンアタッチメントを取り付ける方法

マキタ菌
マキタ菌

Youtubeにアップロードしている動画にR36DAにマキタのサイクロンアタッチメントを装着してゴミを吸い取っている動画が見たいというコメントをいただいたので、R36DAに外付けサイクロンを取り付け方法と注意点を備忘録がてら記載。動画は後ほどYoutubeにアップします。

まずはじめに、マキタのサイクロンアタッチメントは排気がキレイになると言われているが、スモークを吸わせるフィルトレーションでは、排気口からスモークが勢いよく漏れになる結果となった(3:27 参照)。ただし、HEPAフィルターを装着した場合は、排気口から煙の漏れは確認できなかった。

R36DA(HEPAフィルタ装着)

そこでスモークの漏れが確認できなかったHEPAフィルターをR36DAの本体に装着。HEPAフィルターを装着すると吸引力が大きく低下するイメージがあるが、当サイトの検証では吸引力はたいして低下しなかったため、排気がクリーンになるHEPAフィルターの取り付けをおすすめしたい。

画像のHEPAフィルタはマキタから販売されている(A-68965)で、ハイコーキのモデルと互換性があった。ハイコーキのHEPAフィルタを使用したい場合は、14.4V/18Vシリーズ用の(372-726)を取り付けられるが、R36DA用のハイクリーンフィルタ(376509)と組み合わせられるのか不明。ハイクリーンフィルタの骨組みにHEPAフィルタの前側がぶつかってきちんと収まらないかもしれない?(入手したら互換性を追記したい)。

R36DA用HEPAフィルタ(376635)

ちなみに、R36DA専用のHEPAフィルタ(376635)を取り付けると吸引力が大きく低下するので、前述した表面積が広いHEPAフィルターを使用したほうがよいだろう。設計上仕方がなかったのかもしれないが、2段サイクロン式ユニット式に付属されているHEPAフィルタは失敗かも。

[2段サイクロン式ユニット]と[サイクロンアタッチメント]の真空度比較(ハイコーキ/マキタ)

[2段サイクロン式ユニット]と[サイクロンアタッチメント]の風速比較(ハイコーキ/マキタ)
従来の「濾布+プレフィルタ+サイクロンアタッチメント」と、「HEPAフィルタ+高機能フィルタ+サイクロンアタッチメント」の風速と真空度を比較すると大差がないことがわかる。体感でもHEPAフィルターを装着したからと言って吸引力に大きく低下した感じはしなかった。

フィルトレーション

排気性能が低い掃除機は煙草と同じなので、アレルギー(喘息)体質の方に迷惑をかけることがあるため、特に防塵マスクを装着していない他の作業員がいたり、人が出入りしている環境で使用する場合は、粉じんの捕集効率が高いHEPAフィルターを装着したほうがよいだろう。石綿や溶接ヒュームのような有害な粉じんを吸引すれば自身の健康にも被害が及ぶデメリットも。

本体 目詰まり

また、HEPAフィルターを装着すると本体側に粉じんが流入しにくくなるため、本体を分解してメンテナンスを行う頻度が減るメリットもある。長年マキタやハイコーキのクリーナーを使っていると、排気口に配置されたスポンジに粉じんが目詰まりして吸引力が低下したり、粉じんの原因でスイッチが接触不良を起こしたりすることもあった。

R36DA(高機能フィルター)

HEPAフィルターの上に大きなゴミを捕集する高機能フィルターをかぶせる。高機能フィルターは表面がさらさらした生地なので、付着したゴミも落としやすい。

画像ではマキタのHEPAフィルター(A-68965)とマキタ 高機能フィルタEX(A-68971)の2層式。

従来のマキタの高機能フィルタ(A-58207)だと、形状を維持するための骨組みが採用されておらず、HEPAフィルターに張り付いてしまうので注意。

ハイコーキのハイクリーンフィルターとマキタのHEPAフィルターの組み合わせだと、おそらくハイクリーンフィルターの中にHEPAフィルターが収まらないので注意。
R36DAのダストケース

フィルターをセットしたらR36DA用のダストケースを本体に装着。ダストケース集じん方式のR36DAを持っているならダストカップを購入する必要はないが、2段サイクロン式ユニットが装着されているR36DA(SC)だと、R36DA用のダストケースを用意する必要がある。

R36DAのダストケース(品番:375157/価格:990円)は単品販売されており、ハイコーキの製品を取り扱っているホームセンター等の代理店で取り寄せてもらうことができる。ちなみに、7.2V/10.8V/14.4V/18Vシリーズのダストカップとも互換性があり、写真は7.2Vのダストカップを代用。集じん容量はどのシリーズも同じ560mlだった。

R36DA(A-67169)

現在、マキタのサイクロンアタッチメントは2種類販売されており、同社の外付けサイクロンアタッチメントを使用する場合は注意が必要である。新しいモデル(A-68856)は本体吸口に干渉してしまうストッパーがついているため、ストッパーがついてない従来の(A-67169)を利用。

サードパーティ製(サイクロンアタッチメント)

安価なサードパーティ製のサイクロンアタッチメントを流用する場合は、右のように差込口が長いタイプを選びたい。接続口が短いと安定力がなくなるだけでなく、使用中にサイクロンアタッチメントが抜け落ちやすくなるからだ。

ゴミが通過する隙間
ちなみにサードパーティ製のサイクロンアタッチメントはゴミが通過する隙間がマキタのものより狭いため、隙間に詰まりやすい固形のゴミや木材の切り屑を吸引する場合は不向きであった。ダストケースの着脱もラッチ式ではないため、半回転させる必要がある。

R36DA 差込口の内径

R36DA 吸込口内径 サイクロンアタッチメント 外径

マキタとハイコーキの充電式クリーナーの吸込口の内径は、ハイコーキのほうが0.5mmほど広くなっているため、サイクロンアタッチメントの接続口にテープを巻いて外径を微調整する必要がある。

接続口の外径を微調整

しっかり抜けずに差し込めるようにサイクロンアタッチメント側の接続口にビニールテープを巻いてダストケースの吸口に差し込む。ハイコーキのクリーナーに接続する場合は、根本まで差し込めなくなるため、サイクロンアタッチメントの接続口全体にテープを巻かないほうがよかった。

接続口の外径を微調整

ダストケースの吸口がユニットの上部に当たるまで差し込む。本体吸口を根本まで差し込めるテープの巻き方でないと、使用中に安定感がなくなったり、抜け落ちるので注意したい。

R36DA 延長管

R36DAの延長管(ストレートパイプ)は加工しなくてもサイクロンアタッチメントに差し込むことができる。ただし、これはマキタの延長管にもいえることだが、強く差し込みすぎるとサイクロンアタッチメントの接続口に亀裂がはいるので加減して差し込む癖をつけたほうがよい。

接続口 亀裂

これは過去に強く差し込んで亀裂がはいったものである。画像のように亀裂が入ってしまった場合は、延長管を差し込んでひびを広げた状態にし、裂け目に硬化するボンドを流し込み延長管を抜いて1日放置しておけば接着することができる。

マキタ&ハイコーキのショートパイプの長さ

外付けタイプのサイクロンアタッチメントを装着すると全長が長くなってしまうため、使いにくいと感じる人がいるようだ。背丈の関係で使いにくいと感じた場合は、マキタから販売されているサイクロンアタッチメント用のショートパイプ(459246-9)を使用するとよいだろう。ハイコーキからもショートパイプが販売されているが、全長が短くなりすぎて逆に使いにくかった。

HIKOKIの電動工具に採用されている一番電圧の高い36Vのバッテリーに、新しく採用された高回転ブラシレスモター(73,000min-1)を搭載しているR36DAだけあって、[高機能フィルタEX][HEPAフィルタ][外付けサイクロン]の組み合わせでも吸引力はパワフル。検証ではDIYや建築現場で発生する大鋸屑から、重たくて大粒の猫砂も難なく吸引することができた(上動画参照)。

R36DA(SC)に装着されている2段サイクロン式ユニットと比べると、フィルター目詰まりの原因となる粉じんの遠心分離能力は劣るものの、家庭で毎日使用してもフィルターのお手入れは月1でも十分。ただし、ダストケースにゴミが溜まると飛散した粉じんが本体のダストカップに流入しやすくなるため、こまめなゴミ捨てを心がけたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました