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Amazonで安価で販売されてる偽ソフトローラークリーナーヘッド

EZ SPARES ダイソン専用ソフトローラークリーナーヘッドのレビュー

口コミ0件なので、実力も見た目と同じなのか実機レビューしてみた

定期的にAmazonでダイソンのコードレスクリーナーと互換性のある目新しいツールなどが出品されていないか確認を行っているが

、最近ダイソンの製品と互換性のあるアタッチメント等を販売している「EZ SPARES EASY LIFE」という業者が、V7/V8/V10/V11に使える「ソフトローラークリーナーヘッド」もどき(以降、偽フラフィと記述)を出品。

商品写真を見ると、本家のソフトローラーと違いナイロンブラシを採用しているようで、恐らくこのローラーなら本家のソフトローラーが苦手としているカーペット深部に入り込んだ微細なゴミや、カーペットに絡みついたペットの毛も掻き出せるのではないかとレビューがつくのを待っていたが、誰もレビューをつけないため、自分が購入して人柱になることに。

 

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偽フラフィはどのモデルに使えるの?

EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(対応モデル)

スムーズフィット機構を採用したモデルに装着可能

互換性のあるモデル

●V7(V7 Slimは未確認)
●V8(V8 Slimはブラシパワーが極端に落ちる)
●V10(全モデル問題なし)
●V11(全モデル問題なし)

偽フラフィの商品ページには、DysonのV7/V8/V10/V11掃除機と100%互換と記載されていることから、比較的新しいシリーズに採用されているスムーズフィット機構を搭載したモデルであれば、どのモデルにも装着して使用することが可能なようである。互換性があるといえど、正規品以外のアタッチメントを装着すると保証対象外となるため、故障した場合は自己責任となる。

ちなみに、2019年に発売されたV8 Slimはクリーナーヘッドに流れる電流値が他のモデルと比べると小さいため、回転するソフトローラーを手で軽く抑えただけで停止した。検証でも毛足の長いラグに使用するとソフトローラーは停止した。V8 Slimにこのヘッドを装着する人はいないと思うが、V7 Slimも仕様も怪しいところなので、近い内に検証を行いたい。

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本物と偽者ソフトローラークリーナーヘッドの違い

EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(ブラシ素材)

ナイロンブラシを搭載している(これは期待できるか!?)

本家ダイソンのFluffyに標準装備されている「ソフトローラークリーナーヘッド」には、乾拭き効果の高い「ナイロンフェルト」と、静電気の発生を抑える「カーボンファイバーブラシ」が搭載されている。この2種類のブラシにより、フローリングをピカピカに拭き取る効果や、静電気によってフローリングに付着する微細なゴミを除去する効果が高い特長を持っているものの、硬いナイロンブラシを搭載していないためにカーペットの奥に入り込んだ微細なゴミや、カーペットの絡みついた髪の毛やペットの毛を掻き出す集じん力が低いデメリットも存在する。

【サイト用】EZ SPARES-Dyson Soft roller cleaner head(brush)

一方の偽フラフィには、ナイロンフェルトに覆われたローラーに加え、少し硬めのナイロンブラシが螺旋状に搭載されている。ダイソンの「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」に搭載されているハードなナイロンブラシに比べるとソフトな感じになっているが、このナイロンブラシがカーペットの奥に入り込んだ微細なゴミや、カーペットに頑固に絡みついたペットの毛や髪の毛を掻き出せる能力があれば個人的に嬉しい。なぜなら、家では抜け毛の多い長毛種の猫を飼っているため、毎日カーペットやマットに絡みついた毛と格闘しており、床の種類に合わせてヘッドを交換するのに手間がかかるからだ。

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EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(車輪)

本家より大きい車輪を搭載している

ダイソンのスティック機に採用されているクリーナーヘッドは自走式ではないため、自走アシスト機能を採用している国内メーカーのハイエンド機に比べると、ヘッドを前後にストロークさせる際にある程度力が必要となる。特にカーペットやラグなどを掃除すると、ヘッドと床の隙間が狭い設計になっているため、ヘッドの吸込口に生地が強く張りついて手に負担がかかるのだ。

偽フラフィはヘッドの後方に大きな車輪がついており軽い力でヘッドを前後に滑らせられるのではないかと期待していた。なぜなら、同じようにクリーナーヘッドに大きな車輪を採用しているエレクトロラックスのエルゴラピードは、ダイソンと同じ自走式でもないのに軽い力でヘッドを前後にストロークさせることができるからだ。ただし、本家のソフトローラークリーナーヘッドと比べると、偽フラフィのほうが少し力が必要だと感じた。重量が重いせいか?ナイロンブラシが負荷をかけているのか?

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EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(重量)

本家より重量が少し(33g)重たい

偽フラフィは後発で発売しているため、重量は本物のソフトローラークリーナーヘッドより軽いのかと思いきや、本家より33gほど重たい797g(V10 Fluffyと比較)。数値で見るとそれほど大差はないものの、ヘッドを上げ下げしたり、ヘッドを前後に滑らした際の体幹は偽フラフィのほうが少し重たく感じた。

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EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(幅サイズ)

本家よりローラーの横幅が1cm狭くなっている

偽フラフィはソフトローラークリーナーヘッドと同じワイドタイプになっており、ヘッドの幅が25cmもあるため、広いフロアも効率よく掃除をすることができる。と思いきや、ヘッドを裏返してローラーの幅を測定すると、本家より約1cmほど短くなっているため、わずかな差ではあるが広い部屋の床を掃除した場合、本家のほうが効率よく掃除をすることができる?(掃除時間に大差はないような)

どうして偽フラフィは本物と違いローラーが全幅になっていないのかというと、ローラーの内部にモーターを内蔵させていないからである。いわゆる一般的なパワーヘッドと同じでヘッドのサイドにモーターの動力を伝えるベルトが通っているため、ヘッドの幅とローラーの幅を揃えることができないのだ。ただ、ローラーの幅の差は1cm程度のうえ、本家に負けないほど強いブラシパワーを引き出せるので充分妥協できる範囲。

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EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(ローラーの取り外し方)

本家よりローラーを簡単に取り外せる

現行機種のダイソンに採用されているソフトローラークリーナーヘッドは、V8 Slimを除いて硬貨かコインドライバーがないとローラーを取り外すことができない。これに対して偽フラフィは硬貨や工具を使わずにローラーを取り外してお手入れすることができる。このため、簡単にお手入れができるのは、ちょっと一手間をかけず簡単にローラーを取り外せる偽フラフィといえるだろう。ソフトローラーを短い頻度で綺麗に丸洗いしたいユーザーや小さいお子様やペットがいる家庭には、簡単に分解できる偽フラフィは嬉しいポイントとなる。
Youtube アイコン ソフトローラーの着脱動画を見る

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EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(裏面)

ヘッドを引く動作でゴミを吸引することができない

本家のソフトローラークリーナーヘッドは、ヘッドの後側にもナイロンローラー(ソフト)を搭載しているため、ヘッドを引く動作でもゴミを巻き込みながら吸引することができる。一方の偽フラフィはナイロンストリップが配置されているだけなので、ヘッドを引く動作では、特に少しでも嵩のゴミは引きずってしまって吸引することができない。このため、ヘッドを前に滑らせる動作でゴミを取りこぼした場合、ヘッドを上げ下げしてもう一度ヘッドの前側で吸引する必要があるため、本家のほうがゴミの種類によっては効率よく吸引することができる。

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偽者ソフトローラークリーナーヘッドで色々なゴミを吸引

5,000円の偽物ソフトローラークリーナーヘッドは使えるのか?![ダイソン V7/V8/V10/V11用]

偽フラフィは、本家のソフトローラークリーナーヘッドの特長と同じように、一般的なクリーナーヘッドが苦手としている固形のゴミもヘッドを滑らせる動作で吸引することができるのか?また、ナイロンブラシを搭載したことで、本家のソフトローラークリーナーヘッドが苦手としているカーペットの深部に入り込んだ微細なゴミや、カーペットに絡みついたペットの毛や髪の毛を集じんすることは出来るようになったのか?大小・不定形のゴミを吸わせて吸引テストを行ってみた。

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小麦粉吸引

小麦粉(目視できないハウスダストに見立てたゴミ)

Youtube アイコン 動画で視聴する(2:00

小麦粉のようにカーペット深部に入り込む超微細なゴミは、カーペット上では本家ソフトローラークリーナーヘッドが苦手としているゴミの1つ。ナイロンブラシを搭載した偽フラフィだとどれほどのゴミ除去率になるのか最も気になる検証であった。先ずは表面が平たいフローリングや畳では本家と同様にほぼワンストロークで溝まで綺麗に吸引することができた。ローラーは本家のソフトローラーと同様に柔らかいフェルトに覆われているため、モップのように拭き取り効果も高いのも高ポイント。

気になる絨毯に刷り込んだ小麦粉は、期待や予想では本家のソフトローラーより効率よく綺麗に除去できると思っていたが、本家と集じん効果に大きな差はないという残念な結果に。付属されている「ミニモーターヘッド」や、AnimalやAbsoluteに同梱されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」のほうが効率よく綺麗に除去することができた。なぜこのような結果になったかというと、搭載されているナイロンブラシが柔らかいことと、ブラシが短いため絨毯の奥まで届かないからなのかもしれない。

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大鋸屑 吸引

オガクズ(目視できる微細なゴミに見立てたゴミ)

Youtube アイコン 動画で視聴する(4:16

小麦粉と違って単体だと目視できるような微細なオガクズも、床面が平坦なフローリングや畳の上ではワンストロークで効率よく吸引することができた。ソフトなナイロンブラシが螺旋状に搭載されているため、溝に入り込んだゴミの取りこぼすこともない。

ただし、カーペットでは本家のソフトローラーと同様にヘッドを何往復もさせないとゴミを除去することができなかった。目視できるゴミといえど、絨毯繊維に引っかかるとハードなナイロンブラシがないと効率よく掻き出せないようだ。

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シュレッダーにかけた紙 吸引

シュレッダーにかけた紙くず

Youtube アイコン 動画で視聴する(5:25

シュレッダーにかけた紙クズは、本家のソフトローラーと同様に問題なく吸引できると予想していた。しかし、自信満々で床に撒いた紙くずを吸引してみたところ、ヘッドの前側から吸い込んだはずの紙クズが吹き出しはじめたのだ。

これはどうしたことだとヘッドの裏面を見てみると、吸い込んだと思っていた紙くずが「バンパーストリップ」の突起部分に引っかかり詰まっていたようだ。普段遣いではここに紙くずのようなゴミが引っかかることはほとんどないが、動画のように一度にゴミを大量に吸うと高確率で詰まるため、突起部分に引っかかりやすいようなゴミを大量に吸引する用途だと不向きだと感じた。

ちなみにこの突起物はナイロンブラシを搭載したために、ソフトローラーに髪の毛のような長いゴミが巻き付くやすくなったため、その巻き付いたゴミを掻き取る役目を担っていると考えられる。このため、ゴミが引っかからないように突起部分をヤスリなどで削ってしまうと、絡みついた髪の毛やペットの毛のような長いゴミが効率よく除去できないかもしれない。

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米粒吸引

こめつぶ

Youtube アイコン 動画で視聴する(7:53

米粒のような一般家庭の床にも転がってる嵩のあるゴミ(お菓子の食べこぼし等)は、本家のソフトローラークリーナーヘッドと同様に広い開口部と軟らかなナイロンフェルトでヘッドを前に滑らせる動作で効率よく吸引することができた。

ただし、本家のクリーナーヘッドと違って、ヘッドの後側にローラーが搭載されていないため、少しでも嵩のある固形のゴミはヘッドを引く動作では吸引することがむずかしい。このため、ヘッドを引く動作で吸引しようとすると引きずってしまうことがあるため、注意が必要である。

ちなみに、動画では一度に大量の米粒を吸引させているため、いくつかヘッドの前方に向かって軽く弾き飛んでいる。しかし、一般家庭では弾き飛んでいくような大量の嵩のあるゴミを一度に吸引するシーンはないため、特に問題とは感じなかった。少量であれば弾き飛ぶことはほとんどなし。

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ドライフード吸引(カリカリ)

ペット用 ドライフード

Youtube アイコン 動画で視聴する(8:49

我が家で飼っている猫が毎日食べているドライフードくらい嵩があると、一般的な掃除機のクリーナーヘッドではヘッドの前面で押し出してしまうため、ゴミに対してヘッドを上からかぶせながら吸引する必要がある。また、回転ブラシが搭載されているパワーヘッドだと、上からかぶせるように固形のゴミを吸引しようとするとブラシがゴミを弾き飛ばしてしまうことも。

偽フラフィの場合、米粒のときと同様に広い開口部と軟らかなナイロンフェルトでヘッドを前方向に滑らせる動作で吸引することができた。また、本家のソフトローラークリーナーヘッドの場合、ドライフードがローラーに引き寄せられる際にガタガタと乗り上げる振動が発生したのに対し、偽フラフィの場合は少しもガタつくこともなくドライフードを集じんしながら吸引。

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ペット用のトイレ砂吸引

ペット用 トイレの砂

Youtube アイコン 動画で視聴する(9:11

家で使っているペット用のトイレ砂は、ヒノキの香りがする木製の大粒タイプ。毎日猫はトイレで大小の用をたすため、トイレ周りに砂が散乱していたり、指と指のあいだに挟まった砂が廊下や別の部屋に転がってることは日常茶飯事。

このため、一日に何度もトイレの砂を掃除機で吸引することがあるのだが、ドライフードと同様にヘッドを滑らせる動作のみで、ブラシで弾いたり、ヘッドの前面で押し出すこともなく効率よく吸引することができた。

ただし、ローラーで砂を引き込む際に本家のソフトローラーと同様にガタつきが発生。デリケートな床だと傷がつく場合もあるため、傷がつきやすい床で硬い固形のゴミを吸引する際は注意が必要である。

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髪の毛・糸くず吸引

髪の毛・糸くず

Youtube アイコン 動画で視聴する(9:44

本家のソフトローラークリーナーヘッドと言えば、大小のゴミを同時に吸引することができたり、フローリングをピカピカに磨き上げる乾拭き効果が高い特長を持っている他に、髪の毛や糸くずのような長いゴミがローラーに絡みつきにくいため、他のパワーヘッドを搭載したクリーナーに比べると、ゴミが絡みつくブラシの面倒なお手入れ頻度が低くなるメリットも存在。

偽フラフィも本家のソフトローラークリーナーヘッドと同様にゴミをローラーに巻きつけることなく髪を効率よく吸引することができた。また髪の毛はカーペットに絡みつくことはあっても、微細なゴミのように深部まで入り込むことはないため、ナイロンブラシを搭載している偽フラフィは本家のソフトローラーより、絨毯に絡みついた髪を効率よく吸引することができた。

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ペットの毛吸引

ペットの抜け毛

Youtube アイコン 動画で視聴する(11:04

猫を飼っている我が家で本家のソフトローラークリーナーヘッドを使用した場合、猫が歩き回ったフローリングや廊下を綺麗に拭き取ったり、ヘッドのお手入れが不要になるほど毛が絡みつきにくいのが嬉しい特長。しかしながら、硬いナイロンブラシが搭載されていないため、ヘッドを何度往復させてもカーペットに頑固に絡みついたペットの毛を除去することができないデメリットも存在する。

偽フラフィの場合、髪の毛を掻き取れるナイロンブラシを搭載しているため、カーペットに絡みついたペットの毛を掻き出すことに成功。付属されている「ミニモーターヘッド」や、AnimalやAbsoluteに付属されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」に比べると集じん効率は劣るものの、わざわざヘッドを交換する手間をかけることなく、フローリングからカーペットを掃除できるのは高ポイント。

【サイト用】EZ SPARES-Dyson Soft roller cleaner head(絡みついたペットの毛)

しかしながら、カーペットから髪の毛やペットの毛を掻きとれるナイロンブラシを搭載したために、ペットの毛のような柔らかくて長いゴミがブラシに絡みやすくなったデメリットも存在。ただし、ローラーと接触しているバンパーストリップの突起部分が、ローラーに絡みついたペットの毛を絡め取る役割を担っているため、絡みついた毛をハサミやカッターを使わずに簡単に除去できた。この気遣いはペットを飼っている家庭にはありがたい。

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壁際の掃除力

壁際の掃除力

Youtube アイコン 動画で視聴する(13:21

壁際の掃除力は本家のソフトローラークリーナーヘッドと同様にゴミが小さくなるほど吸い取ることが難しい結果に。静電気で床に付着してしまう小麦粉に関してはヘッドを何度往復させても完全に除去することができなかった。シュレッダーにかけた紙や米粒くらいの大きさのゴミになると効率よく吸引することができた。

EZ SPARESのソフトローラークリーナーヘッド(吸込口)

ヘッドの横側はローラーが全幅タイプではないうえ、モーターの動力をローラーに伝えるベルトが配置されているため、ヘッドサイドを壁に沿わせながら吸引してもほとんどゴミは取れないと考えたほうがよいだろう。

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