差出人: k
題名: ダイソンの電池の持ちを知りたいメッセージ本文:
つかぬことをお聞きします。
ダイソンのバッテリーは何年ぐらいもちますか?
またバッテリーの交換方法や交換にかかる費用も知りたいです。
充電式なのでバッテリーのもちがどのくらいなのかと気になりました。
使う頻度でも違うのでしょうがだいたいの年数が分かればお願いします。
ダイソンのバッテリー劣化スピードの大きな要因は「掃除をする頻度」と「運転モード」!
- メーカーによると約1,200回の充電が可能
- 充電回数は残量0%~100%まで充電した時に1回と数える
- 毎日残量が空になるまで[標準モード]で使用すると約2年で寿命がくる
- 毎日残量が空になるまで[MAXモード]で使用すると約1年で寿命がくる
- 吸引力が弱いモード(エコ>標準>MAX)を使用したほうが長持ちする
- 吸引力が弱いモード(エコ>標準>MAX)を使用したほうが長持ちする
- 毎日数分で掃除が終わるような用途だと4年以上持つ
- 充放電を繰り返すとスマホの電池のように徐々に使用時間が短くなる
- ダイソンの純正バッテリーは公式ページ
から注文できる - ダイソンのバッテリーは自分で交換ができるから工賃がかからない
- 社外品の互換バッテリーは純正品より割安だが発火事故が多発してる
充電を繰り返すとスマホのようにバッテリーの持ちが悪くなっていく
ダイソンのバッテリーの寿命の長さですが、ハードな使い方をすると約2年前後でバッテリーに寿命がきます。バッテリーは充放電を繰り返すと、蓄えられる電力の容量がに低下していくため、いきなり約2年で使えなくなるというわけではありません。携帯電話のように充電を繰り返すと、駆動時間が徐々に短くなっていき、フル充電しても使用時間が極端に短くなると交換となります。
ハードな使い方とは、每日、標準モードで残量0%なるまで使用した場合です。さらに消費電力の高いMAXモードで残量がなくなるまで掃除をしていると2年も持ちません。このため、毎日ちょいがけする程度であったり、2~3日に一回掃除する程度であれば、バッテリーの寿命は格段に延びます。実際に私が所持しているダイソンやマキタのサブ機には、5年以上バッテリー交換してないモデルが存在します。
バッテリーの寿命は吸引モードに大きく変わるため、フローリングや畳のようなフラットな床面ではなるべくエコモード/オートモードを使用しましょう。MAXモードはしっかり掃除したい場所以外での使用は避けます。その他にフィルターが目詰まりしていると、モーターの電流が大きくなりバッテリーに負荷がかかるため、吸引力が低下していなくても一ヶ月毎にお手入れをしましょう。
各メーカーのコードレス掃除機のレビュー(Amazon、楽天市場、価格.com)をよく見ていますが、ダイソンの掃除機や互換バッテリーのレビューでは、最短2年ほどでバッテリーが駄目になったという人の口コミが多いです。1年以下でバッテリーに寿命たがきたという口コミは見かけないので、やはり、毎日家中丸ごと掃除をするような使い方をすれば、約2年ほどで寿命がくると考えたほうがよいでしょう。
ちなみに、最新のリチウムイオンバッテリー(ニッケルコバルトアルミニウムバッテリー)が搭載されている比較的新しいモデル(V6/V7/V8)は、メーカーによると約1,200回の充電が可能だと言っていました。毎日、残量0%になるまで使ってフル充電を行っても約3年、週3回であれば約7年使用できる計算となります。
ただし、この充電回数はリチウムイオンバッテリーが劣化しない環境(高温に弱い)、消費の激しいMAXモードを頻繁に使用しない状態で使った回数と考えたほうがよいでしょう。バッテリーの充放電を1,200回繰り返せるといっても、電池は劣化するとともに連続使用時間は短くなっていきます。連続運転時間が短くなったバッテリーはメイン掃除機として使えなくなる場合もあります。
ダイソンのバッテリーを長持ちさせるポイント基本的にバッテリー(電池)は消耗品なので、「過放電」と「満充電」を繰り返すと容量劣化が起こし徐々に運転時間が短くなります。例えば、スマホなどの電池も每日残量が空になるまで使っていると、年を追うごとにバッテリーの減りが早くなるかと思います。約2年ほどでバッテリーの持ちがかなり悪くなり交換します。
「バッテリーの充電回数の数え方って?」バッテリーの充電回数は残量0%~100%まで充電したときを1回と数えます。例えば、残量50%~100%まで充電した場合は0.5回と数え、これを2回繰り返すと充電回数1回分とカウントします。なので、1200回目の充電でご臨終になるわけではありません。ただ継ぎ足し充電を行っているだけであって、劣化の大きな要因は充電回数より使った容量や過負荷となります。
私の体感ではリチウムイオンバッテリーは、消費電力の激しいツールに使ったほうが寿命が早く訪れます。このため、フローリングのようなフラットな場所の掃除をする場合は、「エコモード」や「標準モード」で掃除をしたほうが寿命が延びるでしょう。電力消費の激しい「MAXモード」は必要以外は使用しないようにします。
充電回数がうん千回できると謳ってるメーカーには注意
- 東芝やパナソニックの3,000回には落とし穴がある(注意書きをよく見て)
- どこのメーカーも約2年(每日残量0まで使用した場合)で寿命がくる
- 予算を重視する場合はバッテリーが安いモデルを選ぼう
- バッテリーは自分で交換できるモデルを選んだほうが経済的(手間と工賃がかからない)
現在どこの大手家電メーカーも高機能タイプのスティックコードレスクリーナー市場に参入しており、独自の特徴を打ち出した製品を販売しています。メーカーの中にはバッテリーの充電回数を表示しているモデルも存在しますが、充電回数を表示している場合は2,000回以上の場合が多いです。しかし、0%~100%まで充電したときを1回と数えた場合、ここまで長寿命のリチウムイオンバッテリーは市場で見かけません。電動工具にリチウムイオン電池を採用して14年のマキタですら約800回です。
例えば、東芝が2014~2017年のあいだに発売したトルネオVコードレスには充電回数が記載されています。その充電回数は2,000~3,100回と、数字だけ見ると競合メーカーに比べるとバッテリーが高寿命だと錯覚してしまいます。実際に充電回数が3,000回もできると、每日充放電しても約8年もバッテリーの交換をしなくてもよい計算になります。口コミやレビューでも「トルネオVのバッテリーの耐久性は高くて経済的だ!」という書き込みがよく散見されます。
しかし、この充電回数というのは自動モードを6分間使用した場合の充電回数です。最長の20分間使用した場合は約900回ほどしか使用ができまない計算になります。さらにバッテリーは充放電を繰り返して劣化すると共に駆動時間も低下していきます。バッテリーが劣化して掃除機の使用時間が数分しか使用できなくなると、もはやメイン掃除機として使えなくなります。なので、基本的にどのメーカーのコードレス掃除機も每日空になるまでバッテリーを使用した場合、約2年ほどで寿命がくると考えたほうがよいでしょう。
ちなみに、東芝が2017年に発売したトルネオV[VC-CL1400/400]のバッテリーは、13,000円となります。バッテリーを交換する場合は、バッテリーが単品販売されてないうえ、自分で交換することがないので、家電量販店や東芝のサービスステーションに持ち込んで修理してもらう必要があります。この時にかかる技術料が3,800円です。合計金額は18,144円(税込)とバッテリー交換にかかる費用はかなりの割高となります。バッテリー交換費用の予算を重視したい場合は、必ずバッテリー代とバッテリーを自分で交換できるのかを予め調べたほうが後で後悔しません。
ダイソンのバッテリーの交換にかかる費用ってどれくらいなの?
※バッテリーの価格は2021年11月調べ
基本的にダイソンの純正バッテリーは通販サイトでは販売されていません。「ダイソンの公式ページ
バッテリーが2年で劣化した場合のバッテリー代を一ヶ月換算すると360円~540円ほどになります。考え方は人それぞれですが、家の場合は毎日床に落ちている猫の抜け毛や布団や枕などの寝具の掃除をしたり、目についたゴミをコードレス掃除機でサッと掃除をするので高い出費とは思いません。また、ダイソンだと紙パックのようにランニングコストもかかりません。
キャニスター型掃除機で家中丸ごと掃除をする場合、掃除機本体を押入れから引っ張りだしきて、コードを抜き差ししながら掃除をしないといけないので手間がかかります。また、家は2階なので掃除機を持って上り下りして掃除をしていると真夏は汗だくになります。コードレス掃除機だと各階に設置しておけば、每日手軽に掃除ができますし、目についたゴミも誰かが掃除してくれるようになり家事の負担が軽減されます。
純正品の半額で売られている互換バッテリーの信頼性
クローズアップ現代+「追跡!ネット通販の闇▽増加するトラブルの背景に迫る」
アマゾンや楽天などで「機種名+バッテリー」で検索するとヒットするバッテリーは全て”互換バッテリー”です。いわゆるダイソンが販売している純正バッテリーではなく、メーカーとは無関係の業者がダイソン専用のバッテリーを製造して販売を行っています。ダイソンの純正バッテリーは前述したようにネットでは直営店のみでしか販売されていないないため、アマゾン等の通販サイトで販売されているものは全て社外品(偽物)となります。
互換バッテリーのメリットは純正バッテリーより割安で購入できるため、予算を少しでも抑えたい人人が互換バッテリーに手をだす傾向があるようです。互換バッテリーのデメリットは、本体が故障したり・火災が発生してもメーカーの保証を受けられなくなることです。その他に、互換バッテリーはすぐに使えなくなったというレビューが多く見られ信頼性は低いです。
2019年度から、コードレス掃除機用の互換バッテリーによる火災事故が急増しています。メーカー各社は火災が相次いでるとして注意を呼びかけており、当サイトでも互換バッテリーの使用は推奨していません。もし火災が発生しても、互換バッテリーを紹介しているサイトやYoutuberや、互換バッテリーを販売製造している業者はなんの責任もとってくれません。火災が発生すれば貴重な財産だけでなく、家族やペットの命まで失うことがあります。よく考えて購入しましょう。
ダイソンのバッテリーの交換方法と処分方法
ダイソンのコードレス掃除機のバッテリー交換方法は簡単です。基本的にどのモデルもプラスドライバーが1本あれば説明書を見ずに誰でも簡単に古いバッテリーから新しいバッテリーに交換することができます。ただし、ネジが滑りやすいので必ずサイズの合ったドライバーを使いましょう。
バッテリーの処分方法ですが、古いバッテリーをゴミの日にだすことは禁止されているので、家電量販店やホームセンターにある回収BOXやカウンターで処分してもらいます。ビッグカメラは無料でしたが、有料か無料かは店によって異なるので、必ず問い合わせてから利用してください。
コードレス掃除機のバッテリーを少しでも長持ちさせる方法
リチウムイオンバッテリーはバッテリー残量がなくなる前に充電したほうがバッテリーは長持ちします。パワーが弱くなったと感じたらすぐに充電を行いましょう。また、バッテリー残量を使い切った状態のまま放置すると劣化スピードが早まるので、長期間、使わない場合は、かならずバッテリーを満充電してから保管します。
その他に、電力の激しい「MAXモード」の使用を控えればバッテリーの寿命が長持ちします。例えば、大電流を必要とする充電式電動工具を毎日使用すると1年ほどでバッテリーに寿命がきます。このため、フローリングや畳の掃除は「省電力モード」「通常モード」、「MAXモード」はゴミの取れにくい場所のみ使用する癖をつけましょう。
「掃除機のリチウムイオンバッテリーの寿命を延ばす方法」の詳細はこちらのページからどうぞ。
マキタのバッテリー(18V)があればダイソンを動かせる
現在、マキタの18Vシリーズの電動工具に使用されているリチウムイオンバッテリーをダイソンに装着できる変換アダプター(社外品)が販売されており、マキタのバッテリーをダイソンを使い回すことが可能になっています。そのため、マキタの電動工具を持っている人でバッテリーの使用頻度が少ない場合は、経済的にダイソンのバッテリーを交換できます。詳細は以下のリンク先からどうぞ。