ダイソンの全モデルにマキタのヘッドを装着することは可能
マキタのコードレス掃除機は、古いモデルや新しいモデルに関わらず、マキタのコードレス掃除機に装備されている「延長管」や「床用ヘッド」を装着することは可能である。このページではダイソンにマキタのパーツを装着するジョイントの購入方法や、得られるメリットやデメリットを分かりやすく解説したページである。
ダイソンのヘッドが重たい理由
口コミで重たいという批判レビューは圧倒的に多い
ダイソンのスティック機の口コミには「軽い」と言う人もいれば、「重たい」と批判する人も多く存在する。人それぞれ手の力や掃除する範囲が違うため、色々な批評があるのは当然だが、ダイソンのスティック機の重量は、他社の製品に比べると重たい部類に入る。実際に男の自分が使っても、家すべての部屋、階段、廊下を掃除すると途中で腕がだるくなってくる。力の弱い女性や年配の方ならなおさらのことだろう。
本体に重たいパーツが盛りだくさん
ダイソンの掃除機は吸引力が低下しにくいメリットはあるものの、吸い込んだ空気とゴミを「ダストカップ」だけでなく「シュラウド」「複数のサイクロン」「ポストモーターフィルター」で吸い込んだ空気とゴミを分離しているため、このパーツが本体の重たい要因となっている。特に「ポストモーターフィルター」と「新しいゴミ捨て機構」が搭載されているV7~V10は、従来モデルより明らかに本体が重たく、DC62以前のモデルから乗り換えるユーザーはその重さに驚くことだろう。
V6以降からモーターヘッドが重たくなった
さらに、V6シリーズ以降から登場した「Fluffy」「Animal」というモデルには「ソフトローラークリーナーヘッド」や「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が装備されている。この床用ヘッドは、従来のコンパクトなモーターヘッドより幅広なうえ、パワーアップしたモーターが搭載されているものの、従来のスタンダードタイプのモーターヘッドより質量が重たい。特に持ち上げたときに従来モデルや、他社の重心が上にあるスティックタイプの製品と比べると圧倒的に重たく感じる。
ダイソンにマキタの床用ヘッドを装着するメリット
軽くなるから毎日のお掃除が楽になる
マキタの「床用ヘッド」はコンパクトなうえ、モーターや回転ブラシを搭載していないノーマルヘッドが採用されているため、回転ブラシを駆動させるモーターを搭載したダイソンのヘッドより圧倒的に軽くなる。また、マキタの「床用ヘッド」や「延長管」の素材はABS樹脂が採用されているため、軽いだけでなく硬いものにぶつけたりても壊れる心配がない。
ダイソンのコードレス掃除機はマキタのパーツを装着して使用しても、本体重量が重たいため、掃除をする範囲が広いと人によって腕がだるくなってくるかもしれない。しかし、ヘッドを前後に動かす動作だけでなく、ヘッドを床から浮かせて本体を持ち上げた時は圧倒的に軽く感じるため、力のない女性やシニアの人におすすめである。
ゴミを弾き飛ばさない&巻き付けない
ダイソンの床用モーターヘッドはモーター駆動の回転ブラシがついているため、カーペットにおける集じん性能が優れているものの、固形のゴミを弾き飛ばしたり、髪やペット毛のような糸状のゴミがブラシに絡みつくデメリットが存在する。Fluffyに装備されているソフトローラークリーナーヘッドは、これらの欠点を克服しているが、ローラーでゴミ引きずりながら吸引するため、比較的嵩があり硬いゴミだと、デリケートなフロアの場合、傷がつく可能性がある。
一方、マキタの床用ヘッドは、モーター駆動の回転ブラシがついていないノーマルヘッドが採用されているため、大量の大小のゴミが床に落ちていてもダイレクトに効率よく吸引することができる。吸引力もマキタ本体に装着するより、ダイソンに装着したほうが圧倒的に強い。さらに、ヘッドに回転ブラシが搭載されていないため、髪の毛やペットの毛のような糸状のゴミがブラシに絡みつく心配がなく、面倒なヘッドのお手入れをほとんどしなくて済むメリットも存在する。
経済的にハンディ型からスティック型に変えられる
ダイソンは毎年新しいシリーズのスティックタイプのコードレス掃除機を販売しているが、シリーズによってはヘッドと延長管が付属されていないハンディタイプのモデルも販売している。ハンディ機は、スティック機より割安なうえ、目についたゴミから、布団、ソファー、車内などを掃除する用途に最適なことから人気が高い。特にTVでCMされていた本体が緑&白カラーのV6~V7シリーズのMattressを所持しているユーザーも多いのではないだろうか。
しかし、ハンディタイプのモデルを購入したものの「やっぱり床も掃除したい」というユーザーも多く、アマゾンなどで販売されている並行輸入品の延長管やモーターヘッドが多く売れている。ただし、ダイソンの延長管とモーターヘッドを注文すると1万円以上の予算が必要となることから躊躇する人も多いのではないだろうか。マキタの延長管とヘッドであれば、2つ合わせて2,000円ほどで注文できるため、経済的にダイソンにスティックタイプにできるのだ。
ダイソンとマキタを接続するジョイント
DC16~V6とマキタを接続できるジョイント
ダイソンのコードレス掃除機は差込口の形状が特殊なので、直接ダイソンの本体や延長管にマキタのパーツを装着することはできない。そのため、各パーツを接続するためには「専用ジョイント」が必要となる。私はこの専用ジョイントを「3D CADソフト」で設計しようと考えたが、既に「thingiverse」というサイトでジョイントを設計し、そのデーターを公開している外国人が存在した。従って、V6以前のモデルを持っているユーザーは、この3Dデーターをダウンロードして「DMMメーカー」で3Dプリントしてもらうとよいだろう。
このジョイント1つで、(DC16~V6)の本体にマキタの延長管やヘッドを装着することが可能となる。また、ダイソンの延長管にマキタのヘッドを装着して使用することも可能である。当然、ダイソンの本体にマキタの延長管とヘッドを装着して使用したほうが軽くなるが、本来のダイソンスティックタイプの全長より短くなるため、背が高い人が使用すると使いにくくなる。その場合、ダイソンの延長管にマキタのヘッドを装着したほうがよいだろう。
V7~V10とマキタを接続できるジョイント
比較的新しいモデル(V7/V8/V10)のモデルは従来モデルと違い、専用ツールを簡単に着脱できる「スムーズフィット機構」が採用されている。そのため、V6以前のモデルと差込口の形状が異なっているため、上で紹介した専用ジョイントを利用することができない。
V7~V10を持っているユーザーは、当サイトからダウンロードできる下記の3Dデーターをダウンロードして「DMMメーカー」で3Dプリントしよう。3Dデーターは本体に取り付けるジョイントと、延長管に取り付けるジョイントの2種類を用意している。
◉DL:V7~V10専用のジョイントB「ダイソン本体」⇔「マキタ-延長管&ヘッド」
◉造形価格:A:2,232円~ / B:2,797円~
(対応機種:V7/V8/V10)
※このデーターの再配布はご遠慮ください。
Aのジョイントは、(V7/V8/V10)の延長管にマキタのヘッドを装着することができる。ダイソンのスティックタイプを持っているユーザーは、Bのジョイントより安く3DプリントできるAのジョイントを購入したほうが経済的である。Aのジョイントを本体に取り付け、マキタの延長管を装着すると接合部が短いためぐらつくので注意。
Bのジョイントは、(V7/V8/V10)の本体にマキタのヘッドと延長管を装着することができる。ダイソンの「ハンディータイプを経済的にスティックタイプに変えたいユーザー」や、「スティックタイプの全長が長くて使いづらいと困ってるユーザー」や、「できるだけ軽量化したいユーザー」におすすめである。
(V7/V8/V10)専用のジョイントA・Bは、電動工具メーカーのマキタだけでなく、シェア数の多い「日立工機」「リョービ」「BOSCH」の延長管やヘッドを装着できるようにしています。そのため、マキタのパーツを装着する場合、穴径に1mm以下の誤差が生じるため、接合部にテープを1~3周巻いて接合してください。
DMM.makeでジョイントを3Dプリントする方法
3Dデーターを造形して送料無料で届けてくれるサービス
ジョイントの3Dデーターを造形するには「3Dプリンター」が必要になるが、大半の人が3Dプリンターを持っていないと思う。そこで、DMMが運営するDMM.makeで3Dデーターを造形してくれるサービスを利用しよう。このサービスを利用すれば、DMMにある3Dプリンターでジョイントの3Dデーターを造形くれるうえ、自宅まで送料無料で届けてくれるのだ。ここからは、DMM.make(3Dプリント)の依頼方法を分かりやすく説明したい。
①DMMでIDを作るまき
まずはじめにDMM.makeのページを開き、上の「ログイン・新規会員登録」というタブをクリックします。次に「ログイン・新規会員登録」ボタンから、DMMのIDを作成してログインします。すでにDMMのサービスを利用したことがあり、IDを取得している方はそのままログインします。
②3Dデーターをアップロードするまき
次に上でダウンロードした3Dデーターを「3Dデーターをアップロード」ボタンを押して、データーをアップロードしてください。モデルのアップロードが完了したら、DMMがデーターに不備がないかチェックを行い、見積額をだしてくれます。登録したメールアドレスに連絡がくるまで待ちます。(約10分以内に連絡がきます)
③素材を選んで注文するまき
DMMからデーターの確認と見積もりの連絡がきたら、「3Dプリント」ページにある「マイページ」ボタンをクリックします。マイページには先ほどアップデートした3Dデーターが表示されるので、造形物の右にある「注文に進む」ボタンをクリックします。注文ページでは「種類を選択」から造形物の素材を選択します。ナイロン以外の素材はかなり高額のため、一番安価なナイロン(磨きなしで問題なし)を選択して「注文」ボタンをクリックします。最後に配送先と支払い方法を選択して注文を確定する。
④プリントされたものが自宅に届くのを待つまき
通常、注文から発送までに7~9日程かかるようだ。わたしの場合は小さいダンボール(21×27×12cm)に梱包されたジョイントが一週間ほどで届いた。(配達業者は佐川急便)
マキタの「ヘッド」や「延長管」を単品で購入する方法
アマゾンや楽天市場で販売されてるから入手しやすい
マキタのコードレス掃除機に標準装備されている「床用ヘッド」や「延長管」は、アマゾンや楽天市場で出店しているショップが販売しているため入手しやすい。
床用ヘッドの商品名は「ノズルアッセンブリ」、型番は「123486-2」。延長管の商品名は「ストレートパイプ」、型番は「451241-5」である。型番や商品名で検索すると販売してるショップがヒットするだろう。
確認したところヘッドやストレートパイプの色は「スノーホワイト」以外に、「アイボリー」「ブルー」「レッド」「ピンク」のパイプやヘッドを販売しているショップも存在するようである。
ヘッドは「標準ヘッド」より「じゅうたんノズルDX」のほうがおすすめ
マキタ 充電式クリーナー じゅうたん用ノズルDX S(スノーホワイト) A-59950
マキソンを一ヶ月使用した感想
サブ機と使用していたマキタが不要だと感じた
◉ペットの毛が絡まらない
◉ペットの餌や砂を弾き飛ばさない
◉途中でバッテリーが切れることがなくなった
◉狭い場所の掃除に便利
マキタのパーツを装着できるジョイントを紹介したものの、使い物にならなくてはいけないので、わたしは5月から3Dプリンターで出力したものをV6とV10に取り付けて使用してきた。
まず我が家ではモーターヘッドを搭載したダイソンを「メイン機」、ノーマルヘッドの軽いマキタを「サブ機」と使用している。なぜなら、猫を飼っているので、床に落ちているペットの抜け毛とトイレ砂を毎日掃除しなければいけないからである。フローリングや畳がメインなので、重たいモーターヘッドが搭載されたダイソンを使用すると毎日の掃除が億劫になるのだ。なので、毎日床に発生する猫の抜け毛、砂・髪の毛、埃、塵などは軽いマキタで掃除をし、週末はパワフルかつ集じん性能が優れたモーターヘッド搭載のダイソンでみっちり掃除をしているという具合だ。
ダイソンの本体にマキタのパーツを接続して使用した感想は、ダイソンの本体にマキタのヘッドを装着すると、圧倒的に軽くなり手にかかる負担が軽減されるので、「これならマキタのサブ機は必要ない」と感じた。さらに、マキタのヘッドは狭い場所の掃除に適したコンパクトなヘッドなので、狭い部屋や家具をたくさん置いてる環境ではダイソンのヘッドより使いやすい。さらには、ペットの毛やトイレ砂をダイレクトに吸引できるので、回転ブラシに毛が絡まったり、砂を弾き飛ばしたりすることもない。マキタのヘッドだけでなく延長管をつけると、それはもう圧倒的に吸引力が強いマキタを使用している感じとなる。
マキソンの欠点
欠点は2つ存在した。本機にマキタの延長管とヘッドを取り付けると本来の全長より短くなるので、背が高い人が使用すると使いづらく感じることだろう。その場合は、ダイソンの延長管にマキタのヘッドを装着して使用するとよいだろう。そして、2つ目はマキタのヘッドでカーペットを掃除した場合、ヘッドの滑りが悪くなるので掃除がしにくかった。カーペットを敷いている面積が広い場合は向いてないだろう。ちなみにカーペットを掃除する場合は、本体を少し下げて掃除をすると少し滑りがましになった。
A-67169を装着するとゴミ捨てとお手入れが簡単になる
サイクロン式のダイソンにマキタの「サイクロンアタッチメント(A-67169)」を装着して使用する変態はいないと思うが、わたしは半月程A-67169を装着して掃除をしていた。A-67169を本体と延長管のあいだに取り付けることにより、約350g重たくなるデメリットがあるものの、ダイソンの全長に近づくため使いやすかったからだ。
さらに、吸い込んだゴミのほどんどがサイクロンアタッチメントに回収されるので、シュラウドに絡みつく猫の毛を除去するお手入れから解放された。さらには、ダストカップはワンタッチで着脱できるうえ、ジュース缶のように細い形状をしているので、埃を舞い上がらせずにゴミ捨てが行えるメリットも。(画像参照)
もしアタッチメントに興味がある場合は、「マキタ-サイクロンアタッチメント(A-67169)のレビュー記事」を参照していただければ幸いです。