電動工具メーカーのコードレス掃除機に使えるアクセサリ一覧ページに「A-61335(切替ノズル)」を追加した。A-61335は、マキタから2016年10月頃に発売された14.4V/18V機専用の「幅広タイプ」の床用ヘッドである。最大の特徴は、ヘッドの幅が標準用のものより広く、また、カーペットの奥のゴミをかきだすブラシを出し入れする「切替スイッチ」も搭載していることである。
ヘッドの幅が広いから、広いスペースを効率よく掃除できる
ヘッドの幅のサイズは標準の床用ヘッドが22cmなのに対して、A-61335はそれより10cmも長い32cmもある。広いスペースを掃除を効率よく掃除ができるダイソンや日立のヘッドよりも幅が広くなっているため、毎日、広いスペースを掃除している清掃業者の方にうってつけのヘッドであろう。
吸引力が弱くなるから業務用モデルにしか使えない
当然、A-61335の吸込口もヘッドと同様広がるため、標準の床用ヘッド装着時より吸引力が弱くなる。そのため、吸引力が弱い家庭用シリーズの7.2Vや10.8VにA-61335を装着しながら掃除するのは困難であった。吸引力が強い14.4Vや18Vシリーズのモデルにしか使わないほうがよいだろう。
首が左右にしか回らないから小回りが利かない
マキタの標準床用ヘッドはチープなつくりであるが、コンパクトで軽く、首があらゆる方向へ自由自在に動くため、軽い操作性と取り回しの良さで定評があった。一方、A-61335は初期のじゅうたんノズルのように、首が左右しか回らないため取り回しが標準用より悪くなっている。また、ヘッドの幅が広くなっているため、広いスペースを効率よく掃除ができるものの、テーブルや椅子の脚にヘッドがひっかかりやすく、狭い場所や家具下の掃除が苦手となっている。
絨毯ブラシを出し入れできるから、床にあわせてノズルを付け替える必要がない
マキタのコードレス掃除機に標準付属されている床用ヘッドは、ヘッドの裏にブラシがついていないため、フローリングの掃除は得意なものの、カーペットやラグの掃除が苦手であった。なので、じゅうたんを掃除する際は、ヘッドの裏面にブラシが搭載された「じゅうたんノズル」を装着して掃除をしていた。
A-61335は、じゅうたんの奥に入りこんだゴミや、繊維に絡みついた髪の毛やペットの抜け毛をかきだすブラシを出し入れできる「切替スイッチ」がついているため、1つのヘッドで床の種類に応じて使い分けることができる。いちいち床にあわせてヘッドを付け替える手間がはぶけるため、この機能は標準装備されている床用ヘッドにも欲しいくらい便利だ。
他社の電動工具メーカーの製品にも取り付け可能
わたしはマキタ以外の他の電動工具メーカーのスティック型コードレス掃除機も所持しており、マキタと他社の本体吸込口の内径は0.5mmほどしか差がないので、他社(リョービ、日立工機、BOSCH)の製品にも流用することが可能であった。マキタより口径が広いメーカーの場合は、差込口にセロテープやビニールテープを数周巻きつければピッタリと装着することが可能です。(日立工機以外のメーカーの製品はテープ不要)。
まとめ
●ヘッドが幅広タイプだから広いスペースを効率よく掃除できる
●ブラシを出し入れできるからフロアの種類に合わせてヘッドを付け替える手間が省ける
▽2つのデメリット
●吸引力が低下するため家庭用モデルには使用できない
●標準用ヘッドより嵩張り+小回りが利きにくいから家具下(机・椅子等)の掃除が苦手