吸引力が弱くなる原因は蛇腹ホースの破れだった
ダイソンのフィルターをお手入れしても吸引力が戻らない場合は、ソフトローラークリーナーヘッドに使われている青い蛇腹ホースの破れている可能性があります。蛇腹ホースに亀裂や穴が開くと、そこから空気が漏れてしまい、ヘッド側の吸引力が低下する原因になります。
この蛇腹ホースは、ダイソンから単品販売されていないため、通常はクリーナーヘッドごと修理・交換することになり、費用が高くなりがちです。しかし、Amazonなどでは交換用の社外品が単品で販売されており、自分で交換できれば費用を大幅に抑えて修理できます。
そこでこの記事では、ソフトローラークリーナーヘッドを分解する手順から、難しいといわれる蛇腹ホースの取り外し・取り付けまで、画像と動画を使ってわかりやすく解説します。特に取り付けで苦労しやすい部分については、作業しやすくするコツもあわせて紹介します。
蛇腹ホースの取り付け方
蛇腹ホースを購入する
まず、交換用のダイソン用蛇腹ホースを用意します。Amazonでは複数の出品者から社外品が販売されており、私が購入したものは、蛇腹ホース2個とトルクスドライバーがセットになった商品で、購入時の価格は643円でした。
批判的なレビューの中には、「社外品は純正品より硬い」という意見も散見されます。ただ、実際に触り比べてみると、純正の蛇腹ホースももともとある程度の硬さがあり、今回購入した社外品が特に硬いとは感じませんでした。なお、純正品は長期間使用しているため、経年劣化によってゴムや樹脂が硬化している可能性もあります。
購入する際に注意したいのが、クリーナーヘッドの種類によって蛇腹ホースのサイズが異なることです。従来の「ソフトローラークリーナーヘッド」用と、軽量・薄型化された「スリムソフトローラークリーナーヘッド」用では形状や寸法が異なるため、使用しているヘッドに対応した商品を選ぶ必要があります。サイズが合わないものを購入すると、正しく取り付けられない可能性があります。
また、商品にトルクスドライバーが付属していても、それだけで必ずヘッドを分解できるとは限りません。クリーナーヘッドのモデルによって使用されているトルクスねじのサイズが異なる場合があるため、付属工具とねじのサイズが合わないことがあります。
その場合に備えて、複数サイズのビットがそろった精密ドライバーセットを用意しておくと安心です。ねじに合わない工具を無理に使用すると、ねじ頭をなめてしまう原因になるため、必ず適合するサイズのトルクスドライバーを使用してください。
1.底面プレートを取り外す
まず、ソフトローラークリーナーヘッドの「底面プレート」を取り外します。詳しい手順は別記事で画像+映像付きで解説しているので、初めて分解する方は以下のリンクを参考にしてください。

2.ヘッドのネック部分を分解する
底面プレートを取り外したら、次にクリーナーヘッドのネック部分を分解します。ヘッド側の可動部とパイプ側の接続部は、左右にある2本のトルクスねじを取り外すことで分離できます。
ただし、このねじは周囲のスペースが狭く、付属のトルクスドライバーを使用しても持ち手がヘッド本体に当たってしまい、ドライバーをねじに対してまっすぐ差し込んだ状態で回しにくい構造になっています。
付属工具でも取り外すことはできますが、斜めに力をかけたまま何度も分解すると、ねじ頭のトルクス溝を傷めたり、なめたりするおそれがあります。
そこでわたしは手持ちの精密ドライバーからトルクスビットだけを取り外し、ビットをねじにまっすぐ差し込んだ状態でペンチでつかみ、反時計回りに回して緩めました。ある程度まで緩んだら、最後はビットを手で回してねじを取り外しました。
2本のねじを外すとネック部分を分離できますが、ヘッド側とパイプ接続側は内部の配線でつながっています。完全に独立するわけではないため、分離した部品を強く引っ張ったり、大きく離したりしないよう注意してください。配線に負担をかけないよう、必要な範囲だけゆっくり開いて作業します。
3.蛇腹ホースを取り外す
ネック部分を分解したら、次に蛇腹ホースを取り外します。蛇腹ホースの両端には、ホースが抜けないよう固定するためのフランジ(つば部)があり、この部分がヘッド側の溝にはまり込んでいます。
まず、ストレートパイプ側のフランジを外します。左右のフランジを少しずつめくるようにして溝から外しながら、蛇腹ホースの先端を内側へ押し込みます。片側だけを無理に押し込むのではなく、左右を交互に外していくと作業しやすくなります。
次に吸込口側も同じように、左右のフランジをめくりながら内側へ押し込みます。
蛇腹ホース両端のフランジが溝から外れて内部へ押し込めたら、ネックの可動部を曲げて隙間を広げ、蛇腹ホースをゆっくり引き抜きます。
4.蛇腹ホースを取り付ける
新しい蛇腹ホースを取り付ける際は、まずネックの可動部を曲げてホースを通すための隙間を広げます。そこから新しい蛇腹ホースを差し込んでいきます。
蛇腹ホースは表面に凹凸の溝が連続しているため、まっすぐ押し込もうとすると途中で引っかかりやすく、スムーズに入らないことがあります。そのため、ホースを左右にぐりぐりと動かしながら、徐々に差し込んでいくと通しやすくなります。
次に蛇腹ホース両端のフランジをヘッド側の溝にはめ込んでいきます。どちら側から作業しても問題ありませんが、フランジを無理にはめ込むと裂けることがあるため、取り付けのコツをつかむためにも、比較的作業しやすいストレートパイプ側から始めるのがおすすめします。
フランジは無理に左右から強く押し込まず、すでにはめ込んだ部分が抜けないよう上記の順番で取り付けると簡単ではめこみやすいです。
先ずは右側のフランジを指で溝にはめ込みます。
残りのフランジを指だけで押し込もうとすると、うまく入らず時間とストレスがかかるだけなので、先端が細く丸い棒状のものを使うと作業しやすくなります。お箸を使う場合は、角のある割り箸よりも、細くて頭部先端が丸い菜箸の方が蛇腹ホースを傷つけにくいのでおすすめです。
右側のフランジをはめ込んだら、そこが抜けないように指で押さえながら、次に下側のフランジを棒で下から押し上げるようにして溝へ入れます。
下側が入ったら、その部分を押さえたまま反対側の上側フランジも同じ要領で押し込みます。
最後に左側のフランジも棒で下から押し上げながら溝にはめ込めば、全周のフランジを比較的スムーズに取り付けることができます。
パイプ側の蛇腹ホースのフランジを取り付けたら、続いて吸込口側のフランジもヘッド側の溝にはめ込んでいきます。パイプ側のフランジと同様に吸口側のフランジもはめこみやすい部分から無理に指で押し込もうとせず、上記の順番で取り付けると簡単ではめこみやすいです。
まずは、比較的幅が広く作業しやすい上側のフランジを棒で押し込みながら溝にはめ込みます。
上側が入ったら、そこが抜けないように指でしっかり押さえたまま、先ほどと同じように細い棒状のものを使って左側のフランジを下側から押し出すようにして溝へはめ込みます。
次にはめ込んだ上側と左側が抜けないように押さえながら、これまでと同じ要領で下側のフランジを棒で押し込んではめこみます。
最後に、すでにはめ込んだ部分を指で押さえたまま、同じ要領で右側のフランジを押し込んでいけば、吸込口側のフランジ全体をきれいに取り付けることができます。
すべてのフランジが溝に均等に収まっていることを確認したら、分解したときと逆の手順でネック部分を元に戻し、続いてクリーナーヘッド全体を組み立てていきます。
組み立てが完了したら、クリーナーヘッドを本体に装着して電源を入れ、ローラーが正常に回転するか、異音がしないか、吸引力が改善しているかを確認します。
画像で分かりにくい作業は動画をチェック
文字や画像だけでは手順が分かりにくい場合は、実際にソフトローラークリーナーヘッドを分解して蛇腹ホースを交換している様子をYouTube動画でも紹介しています。部品の動かし方やフランジのはめ込み方など、文章では伝わりにくい部分も確認できるので、作業前や交換中に迷った際はぜひ参考にしてください。


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