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先日フローリングにフロアコーティング(UVコート)をしたばかりで、フローリングに傷がつかぬよう、モップで掃除をしております。しかしモップでは細かいゴミを取り除くことに一定の限界があり、「傷がつきにくい掃除機はないか」と試行錯誤していたところ、貴HPに辿り着いた次第です。HPの記事でも何度か言及されていましたが、「フラフィーヘッド」と「ハードフロアツール」という2つを比較した場合、どちらの方がよりフローリングに傷がつきにくいのでしょうか?加えてダイソンにこだわらず、フローリングが最も傷つきにくいヘッドを採用しているメーカー・機種をご存知でしたら、ご推薦頂けますと幸甚です。

返信した内容を記事向けに編集しています。

ヘッドを滑らせたときにフローリングに傷がつく要因

ダイソンの中でフローリングで傷がつきにくいヘッドはどれ?

フローリングに傷がつく大きな要因

●ヘッドと床との隙間より高さのある硬いゴミがはさまる
●ヘッドの車輪が回転しなくなり引きずってしまう
●回転ブラシがフローリングに接触すると小さい傷がつく

そんなものはない(関羽風)

コードレス掃除機でフローリングを掃除した際に目立つひっかき傷や細かい傷がついてしまう大きな要因は上記の3点である。基本的に掃除機には、車輪(ローラー)・回転ブラシ搭載されていたり、ヘッドと床の隙間がある設計になっているため、どこのメーカーの掃除機を使ってもフローリングに傷がついてしまうことを避けることができないのが現状となっている。

ダイソン ヘッドと床の隙間

ヘッドと床との隙間より高さのある硬いゴミがはさまる

掃除機に標準装備されている床用ヘッドには必ずヘッドと床に隙間が存在する。この隙間に硬いゴミが挟まった状態でヘッドを滑らせるとフローリングに目立つ傷がつく場合がある。この隙間の広さはメーカーによって異なっており、ヘッドと床との隙間が広ければ広いほどゴミが噛む可能性が下がるため、傷がつくにくいヘッドといえるが、ゴミを吸い上げる吸引力が弱くなるデメリットも存在する。

ダイソン 車輪ローラーによる傷

ヘッドの車輪が回転しなくなり引きずってしまう

基本的に掃除機のヘッドには軽い力でヘッドを前後に滑らせるため、ヘッドの裏面には車輪(ローラー)が配置されている。この車輪の軸に髪の毛や糸くずが絡みつくと回転が悪くなり、その状態でヘッドを前後に滑らせるとタイヤの引きずった跡がフローリングにつく場合がある。また、ヘッドを横や斜めに滑らせたときにも車輪が止まりやすく、床の表面に引きずった跡が残ることもある。その他に車輪が硬い素材だと、車輪が止まらなくても車輪が通った跡が残ることがある。この跡は床が鏡面調に仕上がっているほど目立つ。

ダイソン 回転ブラシによるフローリングの傷

フローリング上でブラシが高速回転すると細かい傷がつく

例えば、ダイソンの歴代モデルに長く採用されてきた「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」の批評では、「フローリングに傷がついた」という批判もあれば「フローリングに傷がつかない」という意見も存在する。なぜ同じヘッドを使用しているにも関わらず意見が分かれるのかというと、フローリングの表面が照明や背景が反射するほど鏡面状態になっている場合は、モーターヘッドで高速回転しているブラシが摩擦したときに付く細かな傷が目立ったり、何度も掃除機がけをしていると表面が白く濁ってきたりするからである。
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フローリングで傷がつきにくいヘッド

2位:ソフトローラークリーナーヘッド

フローリングや畳のようなフラットな床面に適しているソフトローラークリーナーヘッドは、現在はCMでもお馴染みとなり、ダイソンの象徴ともいえるヘッドとなっている。ローラーが柔らかいナイロンフェルトに覆われているうえ、硬いナイロンブラシが採用されていないため、ダイソンのコードレスクリーナーに採用されているモーターヘッドの中で一番傷がつきにくいヘッドといえる。

ヘッド「ダイソンFluffyは傷がつかないのか?」質問の回答

ただし、広い開口部と柔らかなローラによって大小のゴミを同時に吸引できるメリットがあるものの、ゴミを引きずりながら吸込口に運ぶ仕組みになっているため、ペット用の餌・砂や米粒のような硬いゴミを吸引すると、ローラーがゴミを引きずった傷がつく場合がある。このため、ヘッドでゴミを集じんする際に傷がつく原因となる硬いゴミが落ちてないか注意が必要である。

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3位:カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド

従来のスタンダードモデルであった「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」は、コンパクトで軽量なうえ、やや硬いナイロンブラシが採用されているため、フローリングだけでなくカーペットにも適していて根強い人気がある。その人気は2019年にV7シリーズから「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」を搭載した「V7 Slim」がラインアップされたほどである。

やや硬めのナイロンブラシが採用されているが、ダイレクトドライブクリーナーヘッドに採用されているナイロンブラシに比べると柔らかい素材になっているため、フローリングではダイレクトドライブクリーナーヘッドより傷がつきにくくなる。ただし、ヘッドと床との隙間が極端に狭い設計になっているため、米粒のような嵩のあるゴミが噛むと表面に引きずった傷がつくことがある。

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4位:ダイレクトドライブクリーナーヘッド

カーペットやラグの掃除に適してるダイレクトドライブクリーナーヘッドは、カーペット(絨毯)からより多くのゴミを吸い取るヘッドとして、カーペットを敷いている面積が広い家庭や、ペットの抜け毛がカーペットに絡みついて困っているユーザー層から人気が高い。また、カーペットの奥深くからより多くのハウスダストを掻きだせる集じん性能が高いため、当サイトではアレルギーで悩んでいる人にもおすすめしているほどだ。

ダイレクトドライブクリーナーヘッドはフローリングにも対応しているが、前述した通りカーペットからより多くの微細なゴミを掻き出すために、他のモーターヘッドより硬いナイロンブラシが採用されている。この硬いナイロンブラシがデリケートな床にとってマイナスになることがあり、特にフローリング表面が背景を反射するほど鏡面仕上げになっている場合は、ブラシによる研磨痕が目立ったり、何度も掃除をしていると無数についた細かい傷により白く濁った感じになることもある。

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1位:ハードフロアツール(別販売品)

フローリングのような固い床面に部屋の背景がくっきり映りこむほどの鏡面になっている場合は、どんなに柔らかいブラシが採用されたモーターヘッドといえど、高速回転するブラシが摩擦することによって細かい傷がついたり、掃除機がけを何度も行うと鏡面調に施された床面が白く濁ってきたりすることがある。例えば、ウレタンニスで塗装した木や鏡のように磨いた金属の表面に回転するブラシを当て続けると鏡面が失われ濁ってくる。これは表面に目に見えない傷が無数についたためである。

このような細かい傷がつくことを懸念しているのであれば、ヘッドに車輪やモーター駆動の回転ブラシがついてない「ハードフロアツール」が最適である。ハードフロアツールはモーターヘッドのように高速回転するブラシが搭載されていないため、激しい摩擦によって生じる微細な傷がつきにくい。さらに吸込口に車輪がついていないため、動きが悪くなった車輪によるひっかき傷もつかない。さらには、ヘッドと床との間に挟まりそうな嵩のあるゴミは吸込口の周りに配置されたブラシによって押し出されるため、ゴミがヘッドと床とのあいだに噛んでひっかき傷がつくこともないのだ。

2位のソフトローラークリーナーヘッドは柔らかい「ナイロンフェルト」と「カーボンファイバーブラシ」のみが搭載されているため、同社の他のモーターヘッドに比べると微細な傷がつきにくい設計となっている。しかし、ローラーがゴミを引きずりながら吸込口に集じんするため、硬いゴミを吸い込んだ場合は目立つ傷がつく場合がある。また、不具合で車輪が止まって引きずった傷がつくこともある。従って「ソフトローラークリーナーヘッド」と「ハードフロアツール」を比較すると車輪とローラーがついてないハードフラツールのほうがフローリングでは傷がつきにくい設計となる。

ただし、ハードフロアツールにもデメリットがある。ハードフロアツールは吸込口が標準装備されているモーターヘッドより面積が広く、ゴミを浮き上がらせる回転ブラシがついていないため、ペットの餌・砂・米粒のような固形のゴミを吸い上げる力が弱い欠点が存在する。このため、吸引できるゴミはフローリングのようなフラットな床面に落ちている埃・塵・髪の毛のような軽いゴミとなる。その他に、カーペットやラグではブラシが繊維に引っかかるため、ヘッドを前後に滑らせて掃除をすることができない。

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フローリングで傷がつきにくい掃除機のメーカー

フローリングに傷がつく3つの原因

●ヘッドと床とのあいだに固形のゴミが挟まってひっかき傷がつく
●不具合で止まったヘッドの車輪(ローラー)でひっかき傷がつく
●何度もモーターヘッドのブラシが回転することで細かい傷がつく

国内メーカーのパワーヘッドのブラシ

海外メーカーより日本メーカーのほうがブラシが柔らかい

基本的に国内の大手家電メーカーが販売している高機能タイプのコードレスクリーナーはモーターヘッドに柔らかいブラシを採用しているため、硬いブラシを採用している海外メーカーに比べるとフローリングに傷がつきにくい。このため、回転ブラシによる細かい傷を懸念しているのであれば、海外メーカーより床に負担をかけない設計である国内メーカーのスティックコードレスクリーナーのほうがおすすめである。

ブラシが柔らかいメーカー:東芝、シャープ、日立、パナソニック、三菱

海外メーカーのパワーヘッドのブラシ

モーターヘッドにタワシのよう硬いブラシを採用しているメーカーは、「Dyson(Animal)」「SHARK」「Electrolux(エルゴラピード、エルゴラパワー)」「Anker」となり、部屋の背景が反射するほど鏡面になっているフローリングで使用すると細かい傷がついたり、長く使用しているとフローリング表面のコーティング材が白く濁ってきたりする場合がある。このため、日本の床向けに設計されてヘッドを搭載したモデルはおすすめだが、土足文化が根付いている欧米と同じ設計のヘッドが搭載されているモデルは避けたほうが無難である。

ブラシが硬いメーカー:ELECTROLUX(エルゴラピード、エルゴパワー)DYSON(Animal)、SHARK、ANKER
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床に傷がつきにくい掃除機

国内メーカーなら回転ブラシを停止できるパナソニック

基本的に高機能タイプの製品を販売している国内メーカーは、ヘッドに柔らかいブラシを採用しているため、前述した海外メーカーに比べるとデリケートなフロアで使用しても細かい傷がつきにくい。しかし、いかに柔らかいナイロンブラシが搭載されていても何度も掃除機がけを行っていると、ブラシの摩擦によってフローリング表面に塗装されたコーティング材の鏡面は失わていく。

そこで、回転ブラシによる細かい傷を懸念している人におすすめなのが、パナソニックから販売しているiT/パワーコードレスシリーズのモデルである。パナソニックのスティック掃除機には回転ブラシを停止させる機能が搭載されているため、回転ブラシを停止させて使用することにより、フローリングに傷がつく懸念材料を減らせるだけでなく、モーターヘッドの回転音の騒音値を抑えたり、髪の毛や糸くずがブラシに絡みつくことも抑えることができる。

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ダイソンの中で傷がつきにくいヘッド

海外メーカーならダイソンのFluffy

欧米では日本と違って家の中で靴を履いて生活している土足文化のため、カーペットの奥深くに入り込んだ砂埃を効率よく掻き出しながら掃除をしなくてはならない。このため、基本的に海外メーカーの掃除機のモーターヘッドにはカーペットからより多くのゴミを集じんするために、タワシのような硬いナイロンブラシを搭載しているメーカーが多い。

現在、唯一硬いナイロンブラシを採用していないモデルが、ダイソンから販売されているソフトローラークリーナーヘッドを搭載したFluffyだ。フローリングに適しているFluffyはDC74シリーズから登場したモデルとなり、それ以降のシリーズ(V6/V7/V8/V10/V11)にもラインナップされているほど人気が高い。Fluffyを選ぶなら迷わず簡単なごみ捨て機構が採用されているV7以降のモデルがおすすめ。

ダイソン-ハードフロアツール(フローリングで傷がつきにくいヘッド)-隙間の高さ

ハードフロアツールは傷がつく懸念材料が一番少ない

いくら大手家電メーカーの柔らかい回転ブラシを搭載したモーターヘッドを使用したり、回転ブラシが搭載されていないノーマルヘッドを採用したローエンド機を使用しても、ヘッドと床との間に硬いゴミが噛んだり、車輪に髪の毛や埃などが絡みついて動きが悪くなった場合に目立つ引っかき傷がつく場合がある。このため、どのメーカーの現行機種で掃除をしてもフローリングに傷がつく可能性は0にはならないのが現状だ。

今のところフローリングに傷をつける懸念材料をなくしたヘッドはやはりダイソンから別販売されているハードフロアツールしかないだろう。このヘッドは吸込口の周りにナイロンブラシが配置されているため、嵩のあるゴミが床に落ちていたとしてもヘッドの前面で押し出すため、ヘッドの床との隙間に挟まる心配がない。また、車輪がついていないため、なんらかの不具合で車輪が停止したり滑りが悪くなることもないため、引きずった跡がつく心配もない。

ただし、ハードフロアツールはカーペットやラグのような床面で使用すると、ブラシが絨毯繊維に引っかかりヘッドをうまく前後に滑らせることができないため、フローリングのようなフラットな床面専用となる。このため、カーペットを敷いている部屋がある家では、床の種類に合わせてヘッドをつけかえる手間が増える。また、コードレスより吸引力が強いキャニスター掃除機専用ヘッドのため、コードレスに装着すると米粒のような固形のゴミを吸い上げる力が弱くなるデメリットも存在する。

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掃除機以外のおすすめのフロア用掃除道具

花王クイックルワイパー

フローリングに傷をつけたくないならクイックルワイパーが最強!?

フローリングに傷をつけずに掃除をしたい場合は、花王が販売しているクイックルワイパーのように柄のついたヘッドにシートを取り付けて掃除ができるフロア用掃除道具もおすすめだ。個人的におすすめしたいシートが同社から販売されてる「立体吸着ウエットシート」。ウェット感があるうえゴミを絡め取る立体構造を採用しているため、モップより微細な埃や塵や、絡め取りにくい髪の毛の取りこぼしも少ない。成分には除菌剤や界面活性剤の他に揮発性の高いエタノールが含まれているため、フローリングを傷めにくいのも高ポイント。

また、掃除機に床に傷がつく要因を取り除いていくと、前述したパナソニックのように回転ブラシを止められるヘッドや、ハードフロアツールのように回転ブラシや車輪がついてないヘッドに選択肢が絞られてしまう。これらのヘッドは傷がつきにくくなるメリットはあるものの、汚れを拭き取る乾拭き効果が落ちてしまうため、床についた汚れや微細なハウスダストを綺麗に除去することができなくなるデメリットも存在する。クイックルワイパーなら、埃・塵・髪の毛だけでなく、汚れまで綺麗にすることができるのも嬉しいポイント。

ただし、花王のウェットタイプのシートは割高のため、毎日これで家を掃除するとあまり経済的ではない。このため、質素倹約を旨としている我が家では、他メーカーが販売している安価なウェットタイプのフローリングシートを多用している。花王のようにシートの表面が凸凹とした立体構造シートではないため、髪の毛を絡め取る捕集力は劣るものの、毎日、一般家庭の床に発生する埃・塵・ハウスダスト・皮脂や食べこぼしの汚れであれば、安価なタイプでもしっかり綺麗にすることが可能であった。

この手のお掃除シートは種類が多すぎて把握してないが、ヘッド部のサイズが(縦10cm×横25cm)に流用できるクイックルワイパーのモデルには、サイズが(縦18cm×横27cm)以上のシートであれば流用することが可能であった。(流用できるシートのサイズは当サイトの調べによるもの)。
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