●カーペット(絨毯)やラグの掃除は苦手
マキタクリーナーの弱点は絨毯!
電動工具でトップメーカーのマキタが販売している軽くて使い回しの良いスティックコードレスクリーナー。現在は清掃現場で使用する業者だけでなく、家庭でサブ機として使用するユーザーも増えているほど人気だ。電動工具に使われている直流モーターを内蔵しているクリーナーは、家庭のフロアに毎日発生する埃・塵・髪の毛のような軽いゴミから、ペット用のトイレ砂・ドライフードのような重たいゴミも吸い上げるほど吸引力が強く頼れる存在。
しかし、そんな軽くてパワフルなマキタクリーナーにも弱点がある。それは高機能タイプのコードレスクリーナーのようにモータ駆動で回転するブラシを搭載した「モーターヘッド」ではなく、ゴミをダイレクトに吸引するシンプルな「ノーマルヘッド」を採用しているため、カーペット(絨毯)に絡みついたゴミや奥深くに入り込んだ微細なゴミを集じんすることが苦手なのだ。人気のマキタがメイン機として使えないのはヘッドに原因があるのだ。
じゅうたん用ノズル(A-37546)の特徴
硬いブラシが搭載されているから絨毯からゴミを掻き出せる
●硬いブラシが奥深くに入り込んだゴミを掻き出せる
マキタから販売されている「じゅうたん用ノズル」はカーペット(絨毯)に対応したじゅうたん用ヘッドだ。同社が販売している7.2V~18Vシリーズの充電式クリーナーに装着して使用することが可能。色は「アイボリー(A-37546)」と「レッド(A-52504)」の2種類が用意されている。
床との接地面には硬いナイロンブラシが配置されており、カーペットやラグに絡みついた髪の毛やペットの毛を絡み取ったり、絨毯の奥深くに入り込んだ微細なゴミを掻き出しながら吸引することができる。
ただし、髪の毛やペットの毛のような長いゴミはブラシに絡みつくため掃除をするたびにお手入れが必要である。また、ヘッドの首は左右にしか回転せず、標準ヘッドのように360°自由自在に動かないため、使い勝手が悪い口コミも多い。
絨毯に絡みついた猫の毛に大活躍当初、我が家ではまったく出番のなかった「じゅうたん用ノズル」。非常に古臭い感じで小回りも効かないので軽視していた。第一印象はほとんどの方がわたしと同じ印象をうけることだろう。
しかし、抜け毛の多い長毛の猫を飼いはじめてから、尋常じゃない抜け毛が毎日カーペットやマットに絡みつき悩んでいた時に、このじゅうたん用ノズルを装着して掃除をすると効率よくブラシに絡め取りながら集じんすることができた。
ブラシに猫の毛や綿埃が絡みつくので掃除をするたびにお手入れが必要になるが、標準装備されていたノーマルヘッドで何度もヘッドを前後に往復させて「取れない取れない」と絨毯を掃除する労力に比べると全く苦にはならない。
新しいじゅうたん用ノズルが発売されるまき
2016年にマキタは新しいタイプの「じゅうたんノズルDX」を発売した。新しい「じゅうたんノズルDX」は、カーペットだけでなくフローリングにも対応している。吸込口にはエチケットブラシを採用しているため、力を入れずに絨毯に絡みついた犬や猫の毛を簡単に集じん。硬いブラシは採用されていないため、カーペットの奥深くから微細なゴミを掻き出す集塵力は古いじゅうたんノズルより劣るが、標準ヘッドのようり小回りが効くうえ、床の種類に合わせてヘッドを付け替える手間が必要なくなったので人気が高い。
新しいノズルが気になるかたは「マキタのじゅうたんノズルDXのレビュー記事」を御覧ください。