[S10][S20][S30]の違い
ダイソンキラーと言われるSharkどんなメーカーなの?
海外のネトゲやってたとき「Dyson cyclone」って名前でプレイしてたんだけど、「№1はSharkだ!」って毎日突っ込まれてたからね。Sharkってなんぞやとググったらアップライト掃除機の売上ランキングの上位がSharkだったという。それくらい米国では親しまれてるメーカーなんだろうね。
なんで鮫(サメ)なの?
上の動画はSharkの前身(Euro-Pro)から最初に発売されたコード式のハンディクリーナー。ハンディといえど約5.5kgのペットボトルを持ち上げるほどパワフルだ。このモデルが鮫(サメ)に似ていることと、百貨店のバイヤーから消費者からインパクトがあって覚えやすい名前をつけたほうが良いと提案されたことで、現在のSharkブランドが誕生したそうだ。
EVOFLEX(S10・S20・S30)はいつ発売されたの?
S10 | S20 | S30 |
2018年7月1日 | 2018年7月1日 | 2018年7月16日 |
シャークが日本市場に参入したのは2018年。同年に発売されたこの(EVOFLEX)が日本初上陸のスティックタイプのコードレスクリーナーとなる。EVOFLEXの上位モデルの[S30]とエントリーモデルの[S10]は7月1日に予約販売され、直販限定モデル(S20)は7月16日にAmazonのプライムデーで先行販売された。現在、S20は販売終了しているため、新品での入手は難しい。
EVOFLEXを安く買う方法
なみに、Sharkが運営しているオンラインストアではアウトレット品も販売しており、実勢価格より安く販売されていることがある。パッケージの破損が気にならないのであれば、公式のアウトレット品もチェックしたい。価格.comの最安値より安いモデルが販売されていることもあったぞい。
EVOFLEXの[S10][S20][S30]の違いはなに?
S10 | S20 | S30 | |
色 | ブラック コーラルピンク | ブラック オリーブグリーン | ブラック スターシルバー |
運転時間 ヘッド装着時 | 標準:19分 強:12分 | 標準:38分 強:24分 | |
充電時間 | 3.5時間 | ||
バッテリー | 1個 | 2個 | |
充電ドック | × | ○ | |
充電アダプタ | ○ |
[S10][S20][S30]の本体は同じになっているため、基礎的な仕様(スペック)に相違点はなく、それぞれの違いは色と付属品の有無となる。色は黒ベースで本体のラインやソフトローラーの色がそれぞれ異なるようだ。
本体が同じにも関わらず運転時間に差があるのは、EVOFLEXは着脱式バッテリーが採用されているため、バッテリーが1個しか付属されていないS10は運転時間が短いのだ。S20とS30の運転時間はバッテリー2つの駆動時間ね。
S10 | S20 | S30 | |
抗アレルゲンホコリ取り用ブラシ | ○ | ○ | ○ |
ロングフレキシブル隙間ノズル | ○ | ○ | ○ |
布団ツール | ○ | ○ | ○ |
ミニモーターヘッド | × | × | ○ |
EVOFLEXのモデルには[抗アレルゲンホコリ取り用ブラシ][ロングフレキシブル隙間ノズル][ミニモーターヘッド]が標準付属されており、棚や卓上のような繊細な表面から、家具の隙間のような狭い場所までしっかり掃除をすることができる。布団ツールはマットレスや布団などの寝具だけでなく、ソファーやカーテンのような布製品にも対応。
布製品表面の奥深くに入り込んだハウスダストをしっかり掻き出し場合は、モーター駆動の回転ブラシが搭載された[ミニモーターヘッド]がついたS30を選びたい。ちなみに、ミニモーターヘッド(3581FLI180J)は単品販売されているから、あとから購入することも可能だ。
[S10][S20][S30]の特徴
パイプが曲がるMultiFlex機能
EVOFLEXで最も目を引く特徴は[MultiFlex]機能だ。ボタン1つで延長管を折り曲げることができるため、楽な姿勢で家具の下の奥まった場所の掃除ができるという。
腰や膝にまだガタが来てないからかがんだほうが早いような気もするけど、足腰に負担をかけずに家具下の掃除ができるから、腰痛持ちの人やシニアの人には便利な機能だね。
また、掃除機本体を折りたたんで自立させることができるため、収納用ブラケットを壁にネジ止めしたり、クリーナースタンドを使用しなくてもコンパクト+省スペースに収納することができる。スタンド付きのモデルは割高になるし、クリーナー専用のスタンド買うと出費が嵩むから嬉しいポイント。
掃除機を折りたたんで収納したら、サッと掃除ができるコードレスの長所が失われるよね。延長管を取り外して収納する昔のトルネオVもちょっとしたひと手間がかかってストレスだったし。あと、掃除機を置くだけで充電ができる充電スタンドがないと、充電しようとしたときにひと手間かかるのもネック。収納性の高いスタンドがないとアタッチメントを一箇所にまとめて収納できないのもマイナス。
2種類のローラーを搭載した[DuoClean®ヘッド]
EVOFLEXは2つのローラーを搭載したDuoClean®ヘッドを標準装備。前側には柔らかなローラーが配置されており、一般的なヘッドでは押し出してしまうような大きなゴミもヘッドを滑らせる動作で吸引することができるという。いわゆる最近流行りのソフトローラーを前面部分に搭載しており、拭き取り効果が高い+髪の毛が絡みにくい+比較的嵩のあるゴミも簡単に集じんできる特長がある。
柔らかなローラーで大小のゴミを同時に吸引することができても、カーペット深部に入り込んだ細かなゴミや、絡みついた髪の毛やペットの毛はかきだせない。しかし、後ろ側にはナイロンブラシが配置されているから、微細なゴミや頑固に絡みついた毛も集じんできるね。いちいちダイソンのように床に合わせてヘッドを交換する手間が省けるのは嬉しいかも。奥行きが広くなって使い勝手が悪くなるのがネックだけど。
長時間の掃除に対応できる着脱式バッテリー
EVOFLEXはワンタッチで取り外せる着脱式バッテリーを採用しているため、バッテリーの寿命が来たときは自身でセルフ交換することができる。また、S20やS30はバッテリーが2個付属されているため、バッテリーを交互に使用することで長時間の掃除にも対応。予備バッテリーがあると掃除中にバッテリーが切れないかなという不安が解消される。
S10はバッテリーが1個しか付属されてないから注意!バッテリの残量が0になると、フル充電するのに3.5時間かかってすぐに掃除を開始することができないから、掃除機に費やす時間が長い場合は、バッテリが2個付属されたS20やS30を選びたいところ。ただし、バッテリー(XBAT200AS)は単品販売されているため、後で必要になっても買い足すことができる。
着脱式バッテリーの充電方法
EVOFLEXは充電プラグを本体やバッテリーに差し込んで充電することができる。バッテリーは取り外して単体で充電することも可能なので、本体の収納場所がコンセント周りに縛られないメリットが存在。S20とS30には、バッテリーを置くだけで充電することができる[充電ドック]が付属されており、充電ドックで充電することも可能。
S10はバッテリーを置くだけで充電できる[充電ドック]が付属されてないから注意ね。充電プラグをバッテリーに抜き差しして充電する必要があり。
吸引力って強いの?
吸引力はYoutuberの方が同年に発売されたダイソンV10と比較を行っているが、体感ではダイソンのほうが強いようだ。
床のダストピップアップ率(ゴミ除去率)て、クリーナーヘッドの設計によって大きく変わるので、吸引力が弱いからと言ってダストピップアップ率が勝るとは限らないからね。あと強モードの運転時間が短いと使い物にならないから、連続使用時間もチェックしておきたい。
例えば同年に発売されたDyson V10Fluffyに搭載されているソフトローラークリーナーヘッドだと、カーペット深部に入り込んだ微細なゴミや、カーペットに絡みついたペットの毛の集じん力が低い。一方のEVOFLEXが搭載しているDuoClean®ヘッドは前述したとおり、後方に硬いナイロンブラシが採用されたブラシローラーが配置されているため、カーペット深部から微細なゴミやペットの毛を掻き出す集じん力は間違いなくEVOFLEXのほうが上だろう。
Dysonにはカーペットに特化したダイレクトドライブクリーナーヘッドを搭載したモデルもあるが、ヘッドと床との隙間が狭い設計になっているため、ペットの餌のような固形のゴミはうまく吸い取れない欠点が存在する。DuoClean®ヘッドなら広い開口部と柔らかなローラーでヘッドを滑らせる動作で効率よく吸引することができる。
つまりEVOFLEXのDuoCleanヘッドは、Dysonのソフトローラークリーナーヘッドとダイレクトドライブクリーナーヘッドを合体させたようなヘッドなので、床に合わせてヘッドを付け替える手間がかからない。2021年に東芝から発売されたトルネオV(VC-CL3000X)もWローラー採用したけど、どうなるのか楽しみだね。個人的には軽くて取り回しやすいヘッドのほうが好み。
モデル | Dyson V10 Fluffy | Dyson V11 Animal | EVOFLEX S20/S30 |
強モード | 8分 | 7分 | 12分×2 |
また、比較しているDyson V10の強モードの連続使用時間は8分のため、強モードを使用しながら掃除するとすぐに充電がきれる欠点も存在。EVOFLEXなら強モードが12分間使用できるうえ、S20やS30には予備バッテリーが付属されているため、強モードの使用時間は2倍の24分となる。このため、強モードでしっかり掃除をしたいタイプの人は、吸引力が競合よりやや弱くても妥協できるのではないだろうか。
重量って重たいの?
EVOFLEX | Dyson V11 Fluffy | Electrolux PQ92-3 |
3.33kg | 2.72kg | 2.9kg |
電圧:25.2V |
EVOFLEXは本体に延長管とヘッドを取り付けた状態で3.33kg。3.3kgを超えるコードレスクリーナーは珍しく、同じ海外勢+同クラス(25.2V)の製品と比べても重たい部類にはいる。高電圧のバッテリーや集じん力の高いパワーヘッドを搭載すると、キャニスター掃除機の代わりになりうるレベルになるが、どうしても本体やヘッドの重量が重たくなるのがネックとなる。
Dysonのフラッグシップ機(V10~V11)使ってきた自分も今は軽量タイプのDigital Slimが愛機になってるからね。軽いと掃除機がけをするハードルが下がるんよ。EVOFLEXの下がった価格は魅力的だけど本体から先まで重たそうだから悩ましいね。3.3kgってDysonの中で一番重たいV11(2.72kg)より重いからね!?
ゴミ捨てって簡単なの?
ゴミ捨て方法は延長管を取り外して、ダストカップ側面にあるボタンを押すと底にあるフタを開くというもの。ゴミの捨て方は簡単であるが、長く使用した人のレビューを見ていると、ダストカップ内でゴミが詰まってすんなり落ちなかったり、ゴミがメッシュフィルターに絡みついたりするため、面倒だと感じている人が多いようだ。またダストカップを本体から取り外せないため、メンテナンス性の低さが残念だと指摘する意見も多く見られた。フィルターは水洗い可能。
メーカー各社の掃除機を実機レビューしてきたから、ダイソンのように詰まったゴミが簡単に捨てられないのは購入する前から分かっていた。個人的にEVOFLEXに魅力が感じられなかったのは、3kgを超える重量とゴミ捨てが面倒なこと。2018年って消費者はパワーだけじゃなく軽さを求め始めた時期だったので、Sharkは日本ではこけると予想していたが、ハンディのEVOPOWERがシェア1位を獲得。現在はEVOPOWERをスティックに改良した軽量タイプ(EVOPOWER SYSTEM)が人気となっている(素晴らしい舵切り)。
EVOFLEXはどんな人におすすめ?
EVOFLEXは25.2Vの高電圧バッテリーと、集塵力の高いクリーナーヘッドを搭載しているパワー重視タイプのモデル。パワフルにあらゆるところ(フローリング、カーペット等)を清掃する用途では最適と言える。ゴミの集じん力やスタミナは国内の大手家電メーカーやダイソンなどのフラッグシップ機に拮抗する性能を持っているので、予算を抑えたい人や重たい重量・ゴミの捨てにくさを妥協できる人にはおすすめのモデルとなる。
コメント