同クラスで最強だったCL107FDに強力なライバルが出現
【マキタターボ60】:電圧10.8V(紙パック式)2019年1月発売
【CL107FD】は10.8Vシリーズで吸引力№1だったので人気が高い
【CL107FD】の吸引力を超える【マキタターボ60】が2019年に登場
マキタのCL107FDは、ダイソンのような電圧の高いバッテリーを搭載したハイエンドタイプのコードレス掃除機に比べると吸引力は劣るものの、そのコンパクトなフォルムと軽い操作性から、キャニスター型掃除機のサブ機として家庭で愛用されている。吸引力の目安となる吸込仕事率は、同クラス(10.8Vシリーズ)の中で一番強いことから、価格.comのコードレス掃除機ランキングで常に上位に君臨しているほど人気が高い。
そんな同クラスでは向かうとこ敵なしだったCL107FDに強敵があらわれた。それは競合の電動工具メーカーではなく、同社から発売された通販生活限定モデルの「マキタのターボ・60」だ。マキタのターボとはマキタが通販生活限定で生産しているコードレス掃除機。2013年から3年ごとに(10.8V)のバッテリーを搭載したモデルを発売しており、毎年、通販生活ランキングの首位の座を守っているベストセラー品である。
2019年1月に発売されたマキタのターボ60は、CL107FDより吸引力が強いうえ、どちらも口コミやレビューの評価が高いことから、どちらを購入しようか迷ってる方も多いことだろう。このページはどちらのモデルも持っているマキタ信者のわたしが、用途やライフスタイルにあったモデルを選べるように比較しながら紹介していきたい。
「重量」の違い!どっちが軽いの?
吸引モード | CL107FD | マキタターボ60 |
本体 | 1,140g | 1,053g |
延長管 | 123g | 110g |
ヘッド | 139g | 136g |
合計 | 1,402g | 1,299g |
10.8Vシリーズのマキタクリーナーはどのモデルも1.5kgを切る重量のため、力の弱い女性や子供でも軽々と持てる軽さとなっている。また、高機能タイプの製品と違い、ヘッドに回転ブラシやモーターを搭載していないので、ヘッドを上げ下げする動作を繰り返しても手に負担がかかりにくい。さらには、コンパクトなヘッドを標準装備しているので、小回りが効き、使い勝手がよい特長を持っている。
CL107FDとマキタのターボ60の重量を比較すると、延長管とヘッドの重量に大きな差はないが、本体(バッテリー含)の重さに87gの差があった。ハンディタイプのスティッククリーナーは、重心が手元に集中するため、約100gの差は数字で見ると小さいが、5~10分と掃除をすると手首がだるくなってくるため、軽さに少しでもウェイトを置きたい場合はマキタのターボ・60のほうがおすすめである。
吸引モード | CL107FD | マキタターボ60 |
標準モード | 5W | 5W |
強モード | 20W | 20W |
MAXモード | 32W | 35W |
「吸込仕事率」の違い!どっちが吸引力が強いの?
新規でマキタクリーナーを購入した場合、吸引力の評価は2つに分かれる。なぜなら、CL107FDやマキタのターボ60は、業務用モデル(14.4V/18V)を家庭でも使えるように、軽い操作性に特化したモデル。軽くて電圧の低いバッテリー(10.8V)を採用しているため、塵・埃・髪の毛・お菓子の食べこぼしのような目についたゴミをサッと掃除するチョイ掛け用としては最適だが、ダイソンのようにメイン機の代わりになりうるレベルのハイスペック機ではないからである。
マキタターボ60とCL107FDの吸引力を比較した場合、吸引力の目安となる吸込仕事率の数値は後発で発売されたマキタターボ60のほうが上であるが、体感ではそこまで大きな差を感じなかった。しかし、集じん方式はどちらもこまめにゴミ捨てができない「紙パック式」を採用しているため、少しでも強い吸引力を持続させたい場は合、迷わずマキタのターボ60を選んだほうがよいだろう。
吸引モード | CL107FD | マキタターボ60 |
標準モード | 25分 | 60分 |
強モード | 12分 | 20分 |
MAXモード | 10分 | 12分 |
「連続運転時間」の違い!家中まるごと掃除できるの?
・連続運転時間はマキタターボ60のほうが長い
・CL107FDは外付式バッテリーだから連続使用時間を延ばせる
・予備バッテリーは「CL1015」と「CL1040」は単品販売
コードレス掃除機はコード式のキャニスター掃除機と違って、本体に搭載しているバッテリーを電源としているため「連続使用時間」に制限がある。連続運転時間が短いと、家中まるごとを掃除をしたときに、途中でバッテリーの残量がなくなってしまうことがあり、焦って掃除をしなくてはいけないうえに、充電切れになったときにすぐに掃除を開始することができないデメリットが存在する。このため、本体仕様の中で吸引力の次に重要視されるスペックでもある。
CL107FDとマキタのターボ60の使用時間を比較すると、CL107FDSHWには容量が1.5Ahのバッテリーが搭載されているため、容量が2.5Ahにアップしたマキタのターボ60に比べると各モードの連続運転時間が短い弱点が存在する。特にフロアの掃除でよく使用する強モードは20分も使えるため、3LDKの家を掃除したときに途中で充電切れを起こす不安や心配がないメリットは大きい。このため、一回の充電でなるべく長く使用したい場合はマキタのターボ60がおすすめとなる。
CL107FDは同社が展開する10.8V(スライド式)電動工具と同じ外付式バッテリーを採用しており、同じスライド式バッテリーを使用する電動工具との間で使いまわしができる特長を持っている。
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また、単品販売されているバッテリー(BL1015)を用意すると、連続使用時間を2倍以上に延ばすことが可能。さらに、10.8Vのバッテリーには大容量タイプ(4.0Ah)のバッテリー(BL1040)もラインナップされており、これを装着すると一回の充電で[標準67分/強32分/MAX27分]の使用が可能となっている。
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※最初から4.0Ahのバッテリーのみで使用したい場合は、本体にバッテリーと充電器が付属されたCL107FDSHWを買わずに、本体(CL107FD)と充電器(DC10SA)と4.0Ahのバッテリー(BL1040を単品で注文したほうが経済的に揃えられる。
「充電時間」と「充電方法」の違い
・[CL107FD]は外付式バッテリーを採用
・[マキタターボ60]本体に充電プラグを差して充電(2時間半)
・[CL107FD]バッテリーを取り外して充電器で充電(約22分)
・[充電時間]はCL107FDのほうが圧倒的に早い
マキタターボ60は「内蔵式バッテリー」を採用しているため、コンセントに差し込んだ充電アダプターのプラグを本体に差し込んで充電を行う。充電時間はバッテリーの残量が空の状態からだと2.5時間かかるが、前モデルであるマキタターボⅡが4時間もかかっていたことから大幅に短縮されている。また、内蔵式バッテリーを採用している充電式クリーナーで充電時間が3時間を切るのは珍しい。
一方のCL107FDは「外付バッテリー」を採用してるため、本体からバッテリーを取り外して充電器で充電を行う。バッテリーを着脱しなければいけないため、ちょっとした一手間がかかるが、冷却機能を搭載した充電器で充電を行うため、約22分という驚異的なスピードでフル充電することが可能となっている。このため、途中でバッテリー切れになってもすぐに掃除を開始できるメリットがある。
モデル名 | マキタターボ60 | CL107FD |
バッテリタイプ | 内蔵式バッテリ | 外付式バッテリ |
交換方法 | 自分で交換可能 | 自分で交換可能 |
バッテリー代 | 5,940円 送料385円 | 5,500円 送料275円 |
バッテリーの「交換方法」と「交換費用」の違い
コードレス掃除機のおかげで手軽に掃除ができるようになるものの、長く使い続けていると携帯電話やカメラの電池と同じようにバッテリーに寿命がくるのがネックとなる。バッテリーが劣化すると一回の充電で使用できる時間が徐々に短くなっていき、最期はフル充電してもすぐにバッテリー切れとなり交換する必要がある。
「集じん方式」の違い!ゴミ捨てかんたんなの?
●集じん方式は「紙パック」と「ダストバッグ」から選べる
●紙パックの型番は(A-48511)使い捨て
●ダストバッグの型番は(A-43957)水洗い可能
●ダストバッグは生地の目が荒く排気性能が低い
●「サイクロンアタッチメント」で紙パックの消費が軽減
マキタターボ60とCL107FDの集じん方式は同じとなっており、紙パック式とダストバッグ式の2種類から選択が可能となっている。
紙パックは消耗品のためランニングコストがかかるものの、埃を舞い上がらせずにゴミ捨てを簡単に行えるため人気が高い。一方のダストバッグはゴミ捨ての際にゴミをほじくりださないといけないため埃が舞いやすいものの、水洗いすれば繰り返し使うことができるので経済的。
マキタターボ60とCL107FDの紙パックやダストバッグは共通品となっているため、消耗品にかかる費用は同じである。ただし、通販生活の通販サイトで紙パックを購入すると割高なので送料無料のAmazonで注文したほうがお買い得である。楽天市場では20枚セットを販売しているショップもあり、1枚の単価はAmazonより安くなる。
「機能」の違い!どっちが高機能なの?
2019年モデルのマキタターボにも暗い場所のゴミを照射する「LEDライト」が搭載されたため、マキタターボ60とCL107FDの機能に差はない。しかし、マキタターボ60は本体と延長管の差し込みが「ロック式」になったうえ、紙パックやダストバッグを本体にセットしないと「フロントカバー」が閉められなくなったことから、力のないお年寄りや、うっかり紙パックのセットを忘れてしまう人にはマキタターボ60のほうが最適である。
「運転音」の違い!音の大きさはどれくらいなの?
近隣の住民とのトラブルや不満でも最も多いのが「騒音問題」。ご近所さんの生活音が聞こえてくるアパートのような集合住宅だと、なるべく近所迷惑にならない音の大きなの掃除機を選びたい人も多いのではないだろうか。
マキタのターボやCL107FDの運転音は電動工具のような甲高い音がするため決して静かとは言えないが、吸引力が強い[ターボモード]から[強モード][標準モード]に切り替えることにより、騒音値を下げることが可能。使用頻度の高い[ターボモード]に比べると吸引力は低下するものの、辺りが静まり返った早朝や夜間など掃除機がかけにくい時間帯に便利である。
当サイトでマキタターボ60とCL107FDの騒音値を測定してみると、数値には大きな差は見られなかったものの、体感ではCL107FDのほうがわずかに甲高い音が耳についた。従って、少しでも静かな運転音にウェイトを置くなら、迷わずマキタターボ60を選んだほうがよいだろう。
収納方法の違い!立てかけて収納できるの?
ハンディタイプのスティッククリーナーで問題になりがちなのが収納問題。マキタターボ60やCL107FDには本体後部にハンガーやストラップが付いているため、壁に取り付けたフックに引っ掛ければ立てかけて省スペースに収納することができる。しかし、賃貸住宅などで壁に傷がつけられない場合やクリーナーを設置したい場所の壁にフックを取り付けられない場合は、クリーナー専用のスタンドを利用するのが一般的となっている。マキタのような電動工具メーカーのクリーナーに使えるスタンドをまとめたページは下記のボタンからどうぞ。