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マキタ掃除機とシャープのラクティブエアの違い

マキタは絨毯掃除は苦手だけど、フローリングの掃除は得意

マキタのような電動工具メーカーが販売しているスティック型コードレス掃除機は、シャープのような大手電機メーカーが販売している高価格帯の製品に比べると吸込仕事率が劣ります。しかし、吸込口に回転ブラシが搭載されていない「ノーマルヘッド」が採用されているので、カーペット(絨毯)のような溝の掃除は苦手なものの、フローリングのような平たい床面の掃除は得意です。さらに回転ブラシがついていないと、木材の切り屑やペットの餌や砂のような嵩のあるゴミを効率よく吸い取ったり、髪の毛のような糸状のゴミがブラシに絡みつかないメリットがあります。

ローエンド機のノーマルヘッド

例えば、床の材質がハードな建築現場、テーマパーク、電車内などで、シャープのようなモーターヘッドを搭載したハイエンド機で毎日掃除をすると、すぐに回転ブラシがすり減ったり、障害物にぶつかる回数が多いので、重たくて専用モーターを搭載したモーターヘッドは故障しやすくなります。さらに固形のゴミなどは回転ブラシが弾いてしまうため効率よく吸い取れません。さらには、糸状のゴミが回転ブラシに絡みつきやすいので余計な仕事が増えてしまいます。なので、清掃業者の方が使うコードレス掃除機や集塵機のヘッドには、基本的に回転ブラシが搭載されていません。

一方、マキタのような電動工具メーカーのスティック機ですと、小型+軽いシンプルなノーマルヘッドが標準装備されているので、床の材質がハードなフロアを毎日掃除しても破損したり故障することはありません。また、回転ブラシがついていないので、比較的嵩のあるようなゴミを効率よく吸い取れるうえに、糸状のゴミもダイレクトに吸引できるので、面倒な回転ブラシのお手入れから解放されます。なので、電動工具メーカーのコードレス掃除機や集塵機のようにノーマルヘッドが搭載されている製品は、建築現場、オフィス、ペットショップ、美容室を掃除する業者に最適です。

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バッテリー

マキタの製品は4種類の電圧が存在する

電圧位置づけ吸引力重量
7.2V家庭用弱い軽い
10.8V家庭用弱い軽い
14.4V業務用強い重い
18V業務用強い重い

マキタのような電動工具メーカーのスティック型コードレス掃除機には、7.2V、10.8V、14.4V、18Vと4種類の電圧のリチウムイオンバッテリーを搭載したモデルが存在します。基本的にバッテリーの電圧が高いほうが吸引力や稼働時間の仕様が優れている長所がありますが、その分、バッテリーやモーターが重たくなるので、長時間掃除をした場合、手首に負担がかかりやすい短所も存在します。低電圧である7.2~10.8Vのモデルの吸引力が弱いと言っても、家庭の床に落ちている綿埃、チリ、髪の毛、のようなゴミは軽々と吸引するパワーがあります。

当サイトでは、電動工具メーカーが販売している7.2~10.8Vシリーズの製品は家庭用モデル、14.4~18Vシリーズの製品は業務用モデルと位置づけています。実際に、7.2~10.8Vの製品は軽い操作性で人気があり、一般の家庭でちょっと目についたゴミをサッと吸い取るサブ機として使用されるユーザーが大変多いです。逆に電圧の高い14.4~18Vシリーズの製品は、パワーが求められる建築現場の職人や清掃業者の方が好んで使います。しかし、家庭用モデルより、業務用モデルのほうがパワフルなことから、14.4~18Vのモデルを家庭で使うユーザー層も存在します。

シャープのようなハイエンド機は、サブ機&メイン機としても使える

もともと、継ぎ足し充電をしてもメモリー効果の影響をうけない「リチウムイオンバッテリー」と、カーペットの溝からゴミをかきあげながら集じんする「モーターヘッド」を搭載した、ハイエンドタイプのスティッククリーナーを販売していたのは、海外メーカーのエレクトロラックスとダイソンのみでした。しかし、2013年からシャープのような国内の大手電機メーカーもスティック機の市場に参入し戦国時代に突入。現在では毎年各メーカーから、独自の特徴を打ち出した製品が発売されており、海外メーカー一強の時代は終わりました。

モーターヘッド(回転ブラシ)

基本的にハイエンドタイプの製品には、電動工具メーカーの製品と違い、床掃除用ヘッドの吸込口に専用モーターで駆動する回転ブラシが備わったモーターヘッドが搭載されています。そのため、マキタのノーマルヘッドと違い、質量が重くなったり、嵩のあるゴミの吸引が苦手なものの、フローリングだけでなく、カーペットの集じん性能が優れている特長を持っています。また、バッテリーには18V以上のバッテリーと回転数の速いモーターが搭載されているので、電動工具メーカーの製品と比べるとパワフルです。

コードレス掃除機のハイエンド機がパワフルだといってもコード式のキャニスター掃除機ほど、強い吸引力はありません。しかし、一般家庭のフロアに落ちているゴミは、髪の毛や埃・塵、そして、ハウスダストのような目に見えないゴミがほとんどです。これらの軽いゴミを描き浮かせるモーターヘッドを搭載したハイエンド機は、キャニスター掃除機のように本格的な掃除ができるので、電動工具メーカーの製品と違い、キャニスターの代わりになりうるメイン機としても、目についたゴミをサッと吸い取るサブ機としても使えます。

マキタとシャープのゴミの捨て方

マキタとシャープの集じん方式の違い

マキタのようなローエンド機とシャープのようなハイエンド機は集じん方式にも大きな違いがあります。マキタは基本的に、どの電圧のシリーズにも、簡単にゴミ捨てができる「紙パック式」と、こまめにゴミが捨てられる「フィルター式」のモデルを販売しています。一方、シャープのようなハイエンド機を販売しているメーカーの現行機種はすべて「フィルター式」が採用されているので、紙パック式のモデルは今のところ存在しません。

マキタのフィルター

ただし、同じフィルター式といっても、マキタのような電動工具メーカーは、ゴミをためるダストカップ内にフィルターが配置され、吸込口からフィルターへと一直線に空気が流れる「シンプルなフィルター式」が採用されています。そのため、フィルターが目詰まりしやすく、ゴミを捨てるたびに面倒なフィルターのお手入れをしなければいけません。マキタの掃除機を選びたいけど、面倒なフィルターをしたくない場合は、紙パック式のモデルのほうがおすすめです。

1段式サイクロン構造

一方、シャープのような国内メーカーのハイエンド機は、フィルター式といっても吸い込んだ空気とゴミを遠心分離するサイクロン構造が採用されいます。そのため、フィルターが目詰まりにしにくく、強い吸引力を維持することができます。例えば、毎日4~5部屋を掃除をした場合、フィルターのお手入れは1週間に1度くらいで大丈夫なので、フィルターのお手入れが面倒ととる人は、サイクロン式が採用されているハイエンド機や、紙パック式が採用されている電動工具メーカーのローエンド機のほうが適しています。

シャープと競合メーカーの違い

シャープのラクティブエアと、競合メーカーのハイエンド機の大きな違いは、軽い操作性と充電方法にあります。一般的にハイエンド機は本体に延長管とヘッドを装着すると2kg以上を超える製品が多いですが、2016年に発売されたラクティブエアは1.5kgと、他のどのハイエンド機よりも軽くなっています。その体感重量はマキタの家庭用モデルに匹敵するほどの軽さなので、軽さを重視したい人には最適のモデルです。

セパレート・チャージ式

また、シャープの製品は充電方法にも競合メーカーと違う点があり、本体からバッテリーを取外して充電器で急速充電できる「セパレート・チャージ方式」が採用されています。そのため、充電時間が約80分と、他の電機メーカーの製品が真似できないような充電スピードと、予備バッテリーを用意して稼働時間を一気に延長できるメリットを兼ね備えています。その他に、充電器でバッテリーを充電できるので、充電中も本体を好きな場所に収納することができます。

ちなみに、マキタのような電動工具メーカーもシャープと同じ「セパレート・チャージ方式」を採用しているので、前述した「充電時間が早い」「予備バッテリーを用意できる」「本体を好きな場所に収納できる」メリットがあります。

マキタとシャープの違い

まとめ

目についたゴミをサッ掃除する場合は、サブ機として最適な10.8Vのマキタの掃除機がおすすめです。予算に余裕があり、連続使用時間や吸引力を重視したい場合は、14.4~18Vの業務用モデルがおすすめです。電動工具メーカーはサブ機に位置づけていると言っても、キャニスター掃除機のように、本体をクローゼット等から引っ張り出してきたり、コードを引っ張り出したりする手間をかけずに掃除を開始できるため、キャニスター掃除機の出番は圧倒的に少なくなります。ただし、キャニスター掃除機のような強い吸引力はないうえ、回転ブラシの付いていない「ノーマルヘッド」が採用されているので、キャニスター掃除機が不要になるわけではありません。

スティック機1本で目についたゴミをサッと掃除したり、キャニスター掃除機の代わりとしてしっかり掃除をしたい場合は、シャープのラクティブエアのほうがおすすめです。また、面倒なフィルターのお手入れをなるべく避けたい場合にもおすすめです。同社から販売されているFREEDシリーズのモデルであれば、本体質量は重たくなるものの、フィルター表面に付着した粉じんを振動で除去できる「つまみ」がついているので、フィルターのお手入れがさらに簡単になります。

個人的に予算が余裕があるのであれば、マキタよりラクティブエアのほうがおすすめです。なぜなら、マキタの家庭用モデル並の軽さであり、面倒なお手入れをゴミを捨てるたびにしなくて済むからです。また、18Vのバッテリーが採用されているので、21.6V以上のバッテリーを採用している競合メーカーに比べると吸引力は若干劣るものの、バッテリーの交換費用が約6,000円(BY-5SB)で交換できるので経済的です。海外メーカーのダイソンだと約9000円(送料込)、国内メーカーですと大半の製品が1万円以上(送料込)かかります。

マキタの性能比較表
シャープの性能比較表

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