最近、髪の毛やペットの毛が絡まないおすすめのダイソンのコードレスクリーナーを教えてほしいというDMをいただきました。このページでは同じ内容の質問がきたときのために、クリーナーヘッドの回転ブラシに髪の毛が絡みにくいダイソンや、競合メーカーのモデルをピックアップ。
筆者の家にも抜け毛の多いペット(長毛種の猫)や、ロングヘアーの家族がいるため、回転ブラシに絡みついたおゴミのお手入れがうんざりするほど手間がかかるのはよく知っており、お手入れにストレスがかかるクリーナーヘッドはなるべく使用していないようにしています。
Dyson(ダイソン)
ダイソンのコードレスクリーナーであれば、ソフトローラークリーナーヘッドが標準装備されているモデル(V7/V8/V10/V11)が最適でした。このクリーナーヘッドのローラーには、髪の毛やペットの毛が絡みつきやすい硬いナイロンブラシが使用されていないため、掃除後のクリーナーヘッドのお手入れ頻度が大きく低減します。我が家のメイン機として使用していますが、髪がローラーに絡みついたことは殆どありません。
しかしながら、ソフトローラークリーナーヘッドは重量が重たい欠点が存在するため、軽量化された新しいソフトローラークリーナーヘッドを搭載したモデルのほうがおすすめです。現在、軽量+小型化されたワイドタイプのソフトローラークリーナーヘッドが搭載されたシリーズは(V8 Slim/Digital Slim/V12/V15)です。V12とV15は床に落ちている見にくいゴミを浮き上がらせるレーザーを搭載しています。
吸引力を重視したい場合はV12やV15がおすすめです。予算を抑えたい場合はV8 Slim、軽さを重視したい場合はDigital Slimがおすすめです。基礎的なスペックや付属されているクリーナーヘッドやアタッチメントがわかるダイソンの性能比較表は下記のリンク先からどうぞ。
SHARK(シャーク)
ダイソンキラーの異名を持つSHARKの掃除機にも長い髪の毛やペットの毛が絡みにくいブラシレスのパワーヘッド(ブラシレスパワーフィン)を搭載した軽量タイプのモデルがラインナップされています。ロボット掃除機で有名なルンバのようにゴムベラを回転させながらゴミを吸引しているため、髪の毛やペットの毛が絡みにくくなっており、絡みついたゴミのお手入れも低減されます。
このブラシレスパワーフィンを搭載した現行モデルは、CS401JとCS501Jの2機種となっており、それぞれの相違点は本体のカラーとFLEX機能の有無である。FLEX機能を搭載しているCS501Jはパイプをボタンひとつで曲げることが可能となっており、腰を曲げず立ったままの状態で、机や椅子からソファーやベッドのような脚付き家具の下のお掃除をラクに清掃することができます。
ダイソンが重たくて使いにくいという方には、SHARKのEVOPOWER SYSTEMシリーズがおすすめです。ゴミを溜める集じん容量が小さくなりますが、軽い操作性で定評があります。パッケージの破損が気にならないのであれば、SHARKの公式サイトで購入できるアウトレット品がお買い得です。
Electrolux(エレクトロラックス)
ダイソンよりも早く日本のコードレス市場に参入していたElectrolux(エレクトロラックス)社のコードレスクリーナーにも髪の毛やペットの毛が絡みにくい「パワープロフロアノズル」と搭載したモデルがラインナップされています。このパワーヘッドのローラーはダイソンのソフトローラークリーナーヘッドと類似した設計になっており、回転するローラーが柔らかなフェルトに覆われているため、ブラシバーにゴミが絡みにくい特長を持っています。
当初、エレクトロラックスのモデルは回転ブラシに絡みついたゴミをカットする機能を搭載した「ブラシロールクリーンフロアノズル」というパワーヘッドのみを採用していましたが、ブラシバーに絡みついたゴミが思うように切れないことがあったり、カット中にけたたましい騒音が鳴り響くため、個人的におすすめしていません。ゴミが絡みにくい「パワープロフロアノズル」は(Well Q6/Pure Q9/Well Q7)シリーズの一部のモデルに付属されています。
自立するコードレス掃除機を探している方や、デザイン性を重視したい人におすすめです。軽さや予算を重視する場合はWell Q6。パワーを重視する場合はPure Q9やWell Q7がおすすめです(前者のほうがパワフルです)。パワープロフロアノズルが搭載されているモデルがひとめで分かる比較表は下のリンク先からどうぞ。
パナソニック
国内の大手電機メーカーであれば、2020年にパナソニックから発売されたPOWER CORDLESSにも毛髪やペットの毛が絡みにくいパワーヘッド(からまないブラシ)を搭載したパワー重視タイプのモデルが発売されています。からまないブラシを標準装備している現行機種は[MC-SBU640K][MC-SBU840K]の2機種となっており、それぞれの違いは本体のカラーや付属品と有無となっております。
パナソニックが新開発した「円錐形ダブルブラシ」構造は、中央に向かって先が細くなる円錐形のブラシバーを2本配置しており、ブラシで掻き取った糸くずのような長いゴミを経の細い方へ移送し、中央に配置された吸口に集めて吸引します。絡みついたゴミが先が細くなる方へと移動する身近な物理の法則を利用した構造なので、ブラシにゴミが絡む不満が解消され、お手入れが軽減されます。
パナソニックのPOWER CORDLESSは、国内メーカーで強い吸引力を求めている人におすすめです。車内のような狭い場所の掃除に便利な延長ホースが不要であれば、価格が低いMC-SBU640Kがおすすめです。からまないブラシが搭載されたモデルは2020年のPOWER CORDLESS(パワー重視タイプ)シリーズのみなのでご注意を。
日立グローバルライフソリューションズ
2021年6~7月に日立から回転ブラシに髪の毛などが絡みにくいパワーヘッドを搭載したキャニスター掃除機が発売されます。からまんブラシが搭載されているモデルは、紙パック式(かるパック)のCV-KP900J、サイクロン式(パワかるサイクロン)のCV-SP900J、紙パック式(パワータイプ)のCV-KP300Jの3機種となっており、今後、同じからまんブラシを採用したコードレスクリーナーが発売されると考えられます。
一般的な先端がカットされたナイロンブラシだとゴミがブラシの隙間に入り込みやすいため、髪の毛のような長いゴミがブラシバーにからまりやすかった。一方のからまんブラシはゴミが隙間に入り込まないようにブラシの先端をループ形状になっており、ゴミの絡まりによるお手入れが軽減されるという。前述したキャニスター掃除機の口コミが高評価であれば、コードレスクリーナーのほうも期待できるかもしれない。
残念ながらゴミが絡みにくい「からまんブラシ」が搭載されたコードレス掃除機はまだ発売されていません。2021年モデルが3月に発売されたので、おそらくからまんブラシが搭載されるモデルは年末か、2022年に発売されると思います。キャニスター掃除機であれば、吸引力が一番強い「CV-KP300J」がおすすめです。
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