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グルーミングツールの「ファーミネーター」と「Benc Mate」の違いを比較してみた。



ペットの抜け毛がゴッソリ取れるグルーミングツールが意外に高価だった。ブログやYoutubeで批評を呼んでいる樋口一葉(約5000円)で買える高価な「ファーミネーター」と、野口英世(約1000円)で安価に買える「Benc Mate」を自腹で購入し、その真価をジャッジしてみた。

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昼寝をする前に必ずグルーミング(毛づくろい)する愛猫

一ヶ月前から猫を飼いはじめたが、当サイトにはペット(犬・猫)の抜け毛で困ってる人のお問い合わせが多いので、どうせならと抜け毛の多いの種類の猫(ノルウェージャンフォレストキャット)を飼うことにした。


File:JJF- Norwegian Forest Cat in the snow

この猫は寒い環境に適した長毛種で、モフモフしたいほど毛が長いのが特徴的。なので、猫を飼いはじめてから、毎日家の床に犬のように長い毛が落ちるようになった。これならペットの抜け毛で悩んでる人の気持ちがわかるだけでなく、コードレス掃除機達もやりがいがもって働いてくれるだろう。

長毛種はブラッシングしてやらないと毛玉ができたり病気になる

長毛種の猫について調べていると、短毛種に比べると毛玉を飲み込む量が多いので、体内に毛玉がたまりやすく、胃や腸に毛がたまる「毛球症」という怖い病気になることもあるらしい。そのため、健康のために1日に2回はブラッシングしてあげないといけないようだ。そこで、体内の毛玉を排出するおやつと一緒に、アマゾンでレビュー数が多い人気の「ファーミネーター」というグルーミングツールを購入してみることに。

ファーミネーターの類似商品が約1000円で売っていた

このファーミネーターは、色々なペット愛好家がブログやYoutubeで紹介しているだけあって、確かにたったのひとかきで大量の毛をとることができるほど効率がよいグルーミングツールであった。また、これでブラッシングをするようになってから、床や布製品に落ちる抜け毛も減った。

ただ、このファーミネーターを注文するときにひとつ気になったことがあり、それはファーミネーターと類似商品の価格に大きな差があったことだ。購入した時の「ファーミネーター 小型猫 S 長毛種用」の価格は4,080円。一方非常によく似た「Benc Mateの中小型犬猫用」は1,380円

価格帯やあちこちで絶賛されていることを見るとファーミネーターのほうが優秀なイメージがあるが、どちらも同じ性能であったら、Benc Mateのペット用ブラシを購入したほうがかなり経済的である。どうしても違いが気になったので、猫柱となるため2つを購入して家の猫に試してみた。

「ファーミネーター」と「Benc Mate」のグルーミングツールに大きな差はない

結論からいうと1ストロークで毛がとれる量は、「ファーミネーター」と「Benc Mate 」のグルーミングツールどちらも大差がなかった。ブラシ(刃)の先端を並べて見比べてみても違いがわからないほど非常によく似た構造になっている。ただし、尻尾や手足のような細かいところはブラシの幅が少し狭いファーミネーターのほうが取り回しやすかった。

一回のストロークで毛がとれる量に差がないので、予算をおさえたい場合は、Benc Mateのグルーミングツールのほうが断然おすすめだ。もう一度、これを購入する前にタイムマシーンで戻れるとしたら、自分は迷わずBenc Mateのグルーミングツールを選ぶだろう。

なぜ、「ファーミネーター」のほうが「フーリー」や「Benc Mate」人気があるのかというと、この業界に詳しくはないので正しくないかもしれないが、「フーリー」や「Benc Mate」より「ファーミネーター」のほうが早く販売されているからだろう。ちなみに、ネットでは「フーリー」のほうが作りがしっかりしているという使用感想が多く見られた。

 

刃幅を限定すると1ストロークで取れる毛の量はどの商品も違いはなかった。抜け落ちやすい柔らかいアンダーコートのみがよくとれる。ちなみに、どの商品も抜いた毛がすべて刃のあいだに挟まるとは限らず、すいた毛が体に残ったり、毛が舞ったりすることがあった。長毛の換毛期はさらに舞い上がりまくるので場所に注意。

追記:普段は下で紹介するスリッカーでブラッシングしていたが、長毛種(ノルジャン)の毛が生え変わる換毛期は、毎日ブラッシングを行っても床や布製品に付着する抜け毛に悩まされたので、効率よく毛がとれるBenc Mateやファーミネーターは大活躍した。ただし、長毛種の換毛期はグルーミング中にかなり毛が舞う欠点もあった。(キャッチしきれないほど大量に抜ける。)

ファーミネーターとBenc Mateの刃を見比べても違いがわからないほどそっくりになっていた。刃のピッチ(隣り合った刃のあいだの長さ)もほぼ同じ。ただし、小型のタイプの刃幅を比べると、ファーミネーターのほうが約2cmほど狭いので、手足や尻尾のような細かいところはファーミネーターのほうが取り回しやすかった。どちらも猫には使いやすいが、大型犬に使用する場合は刃幅が広いタイプのほう効率的だろう。

長毛種の猫は、昔、飼っていた短毛種の三毛猫には見られなかった絡みついた毛玉が発生することがある。ファーミネーターとBenc Mateだと5mm程度の毛玉であれば簡単に取り除くこができた。ちなみに、下で紹介するスリッカーでは、この毛玉を取ることができなかった。

追記(2017年):現在、長毛種の換毛期(毛が生え変わる時期)を体験しているが、毎日2~3回スリッカーでブラッシングしても、とてもまにあわないほど毛が抜け落ちるのでなめていた。猫が毛玉を掃く頻度も高くなり、毛が絡みやすいデニム生地は1日で真っ白になってしまうほどだ。Amazonでは「上の商品画像のように大量の毛は抜けない。」というレビューが見受けられたし、自分も盛りすぎだろうと思っていたが、長毛種の換毛期は実際にこれくらい大量に毛をすくことができた。ちなみに、毎日猫のお腹や背中をなでているので気づいたことがあった。このグルーミングツールで毛をすきまくると、人間の体より暑い猫の体温があきらかに涼しく感じた。なので、暑い夏はこっちでスリッカーより、ファーミネーターかBenc Mateでブラッシングしたほうが猫も過ごしやすいことだろう。長毛種の換毛期にはこのグルーミングツールは必須である。(長毛の換毛期はグルーミング中に大量に毛が舞うのでグルーミングする場所に注意されたし。)

追記(2018年):我が家の猫も成猫となり、今年の換毛期は去年以上に悩まされている。また、月に吐く毛玉も吐く回数も増えてきている。スリッカーで毎日3回のブラッシングを行っているが、やはり毎日2回は掃除機をかけないとすぐにカーペットやマットは猫の抜け毛で真っ白になってしまうほどだ。たまらず今日はファーミネーターでブラッシングをしてあげた。やはり、ファーミネーターでブラッシングを行うと、延々と毛が抜ける。猫も体毛も頭をスキバサミですいたようにスッキリし涼しそうであった。上のように洗面器に山盛りになるほどブラッシングすると、毎日床に落ちる抜け毛は軽減された。ただし、延々とブラッシングしてると薄毛(禿げ)になってくるのでほどほどにしておきたい。上の量を3回以上繰り返すと場所によっては地肌が見えてくるので注意。
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ご機嫌を損ねずにブラッシングしたい場合はスリッカーがおすすめ

上で比較したファーミネーターとBenc Mateのグルーミングツールは、ごっそりと毛がとれるものの、換毛期以外の時期は必要以上の毛をむしりとっている感がした。なので、これで長毛種の猫に必要なブラッシングの回数(1日/2回)ブラッシングをしていると、長毛種特有のモフモフ感がなくなっていった。

レビューの中にもやめ時が分からず薄毛(ハゲた)になったというレビューも見受けられた。なので、毎日このグルーミングツールでこめまにブラッシングするのはやめたほうがいいだろう。もし毎日ファーミネーターやBenc Mateでブラッシングするのであれば加減が必要である。

また、ファーミネーターとBenc Mateのグルーミングツールは効率よく毛がとれるものの、それなりに負荷(引っかかり感が強い)がかかるので、クシのようにスーッとスムーズにブラッングすることができなかった。そのため、レビューを見ていると嫌がる猫も多いようだ。うちの猫も刃が引っかかる感じが気に入らないようで、リラックスしてるときに使用しても逃げてしまうことがあった。

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そんな、グルーミングツールの引っかかるような強い負荷に嫌がる猫や、死毛など簡単に抜けるような抜け毛だけ取れればいいと考えてる人におすすめなのが「スリッカーブラシ」だ。プロのトリマーの動画を見ていても、この「スリッカー」と「フーリー」を組み合わせて使っているようである。

スリッカーはファーミネーターやBenc Mateのグルーミングツールのように効率よく毛をとることはできないものの、猫の体毛に負荷をかけずスムーズにブラッシングできるので、家の猫は嫌がることもない。また、リラックスしているときに使用すると、喉を鳴らすほど気持ちがいいみたいだ。このソフトな優しさは猫だけでなく飼い主もクセになるほど気持ちがいい。

必要以上にアンダーコートを抜き取らないので、長毛種猫の特徴であるフワフワ感を残したままブラッシングすることができる。ファーミネーターなどと違い、長さが10cm前後にもなるトップコート表面にも傷がつかないのでツヤがでて仕上がりも美しい。抜けた毛はファーミネーターなどと違って、ほぼすべてがクシ部分に絡みつくので、抜いた毛がたくさん舞うこともなかった。

スリッカーを猫に1つだけ購入するのであれば、細かいところもブラシングできる小さいサイズ(SS、S、M)のものがおすすめだ。右のものはプロのトリマーの人がよく使っている810円で購入した「ローレンス SS」、左はそれより安価な価格564円で購入した「マルカン SS」だが、素人の自分には双方のメーカーの性能の差がよくわからなかった。ちなみに、強い負荷に機嫌を損ねる猫にはソフトタイプがおすすめだ。

スリッカーはファーミネーターやBenc Mateのように、ブラシに絡みついた毛を簡単に取れることができないので、あるていど毛が絡みついてから除去したほうが簡単に取りやすかった。

死毛などが簡単に抜ける負荷のかからないスリッカーでも猫が嫌がって逃げてしまう場合は、餌で釣りながらブラッシングするとよいだろう。家の場合は食事の前にブラッシングすると逃げない。(食事中は可哀想なのでブラッシングはしていない。)食事前以外にブラッシングする場合は、香ばしい煮干し(イリコ)やチャオチュールを手に持ちながらブラッシングをしている。

追記:ブラッシング中に逃げる対策として、紐で縛り付けた「パニックマウス」や「チューダース」も効果的だった。猫を引きつけるカシャカシャ音とヒラヒラした羽が付いているので、ネズミに夢中になっているあいだにサッとブラッシングすることができた。ただし、普段この玩具で遊んでいる猫は飽きているので効果はない。
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手袋タイプ:カーペットにつく毛の量が減ったうえ、毛玉を吐く頻度も減るまき

(追記:2018年)1日1回以上ブラッシングしなければいけない抜け毛が多い長毛の猫が我が家に来て1年以上が経ったが、現在は手袋タイプのペットブラシをメインに使っている。

なぜなら、スリッカーブラシは優しくブラッシングできるものの、1日3回ブラッシングしても毛のとれる量が少ないため、毎日カーペットやマットに大量の毛がつくからだ。正直1日一回の掃除機がけでも間に合わないほどである。

また、ファーミネーターはスリッカーブラシより効率よくペットの毛を効率よくとれるものの、毎日ブラッシングしていると猫がやせ細ったような仕上がりになったり、さらに続けていると地肌が透けはじめ禿げていく。すきバサミのようなものなので、暑い時期に涼しくさせたい場合には便利だが、毎日使用するものではないと考えている。

このペットブラシは手袋に無数のゴムの突起物がついているため、猫を撫でながら簡単かつ効率的にブラッシングが行える。さらに一度のブラッシングでスリッカーブラシより毛を取ることができ、ファーミネーターより必要以上に毛を取りすぎるといったこともないので毎日ブラッシングできる。

手袋タイプのブラシを使うようになってから、毎日カーペットやマットにつく毛の量が減ったので掃除機がけは1日数回から1日1回に。定期的に苦しそうに吐く毛玉を吐く頻度も減るという嬉しいメリットもあった。ただし、ブラッシング中に毛が舞いやすいのでベランダや屋外でやる必要があった。

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やはりソフトスリッカーに戻ってきたまき

(追記:2019年):やはり「ファーミネーター」で毎日ブラッシングすると禿げるため、普段は「ソフトスリッカー」を使っている。前述した「手袋タイプ」はブラッシング中に毛が舞い上がるうえ、着脱やお手入れが手間だと感じてきてため使用頻度が減ってきた。長毛種にスリッカーを使うと自然な仕上がりになるうえ、負荷もあまりかからないので猫もあまり嫌がらない。ただし、1日3~4回ほどブラッシングしないと布製品や絨毯が抜け毛でひどいことになる。現在、成猫にSSサイズだと小さく感じてきたので、Mサイズに買い換えようと検討中。また、ソフトタイプだと少々効率が悪いため同社のハードスリッカーも試してみたい。
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出来てしまった毛玉のカットには高級両目金櫛が最適

毎日スリッカーでブラッシングをしていても毛玉ができることがある。まだ頑固に絡みついていない毛玉であればスリッカーでほぐすことができるが、中にはフェルト状になってスリッカーではとれない毛玉の親玉のようなもの発生することがあった。そんなときに便利だったのが岡野製作所の高級両目金櫛だ。このコームはフェルト状になった毛玉に突き刺すことができるので、クシより上の部分をハサミでカットすれば猫の皮膚を間違えて切ることもなく毛玉を除去することができたのだ。また、ブラッシングツールとしてもかなり優秀だった。なぜなら、スリッカーより効率よく毛がとれるうえ、深部までブラッシングできるため毛玉もできにくいからだ。また、ファーミネーターのように負荷がかからない+毛が舞い上がらなかった。その他にスリッカーやファーミネーターではブラッシングしずらい手足の周りや、お尻周りも安全にブラッシングすることができた。
犬や猫のフェルト状になった毛玉を簡単かつ安全に切る方法
毎日ブラッシングしているのは猫が毛を飲み込む+毛玉ができるから 犬や猫には「短毛」と「長毛」の種類がいて、家では抜け毛の多い長毛種の猫を飼いだしてから、1日3~4回はスリッカー等でブラッシングをするようになった。 私が毎日ブラッシングをして...
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2年間のまとめ

ざっくりまとめると

●毎日ブラッシングする必要があるためメインは毛を抜きすぎないスリッカー
●お尻周りは高級両目金櫛(小or小小)が最適
●スリッカーのあとに金櫛の粗目で毛玉がないかチェック
●出来てしまったフェルト状の毛玉は金櫛で突き刺してハサミでカット
●換毛期や暑い時期はファーミネーター(SIAYIでも可)で梳いてあげる

長毛種は短毛種より抜け毛が多いため、グルーミングの際に毛を飲み込みやすい。毛を大量に飲み込むと胃の中で毛の塊となって排出できなくなる病気にかかったり、便秘の原因となる。このため、毎日数回は人間の手でブラッシングをする必要がある。

毎日、ブラッシングを行った場合、ファーミネーターのようなツールだと必要以上に毛を刈り取ってしまい薄毛になるため、死毛だけ除去できるスリッカーが最適であった。

しかし、毎日スリッカーでブラッシングしても深部に届かないため毛玉が発生することがあった。フェルト状になった毛玉はグルーミングツールで除去することはできないためハサミでカットする必要があった。

また、毛玉と一緒に皮膚を切ってしまう事故が散見されることから、岡野製作所の高級両目金櫛で毛玉を突き刺して、クシより上を切れば皮膚を切ること対策をした。その他に、毎日金櫛の粗目でクシ通しをしておけば、クシが深部まで届くため毛玉ができにくくなった。

現在、ノルウェージャンフォレストキャットには、スリッカーと高級両目金櫛の組み合わせが最善だと考えている。そして、換毛期や暑い時期はファーミネーター(SIAYIでも可)ですいている。特に暑い時期はお腹をだして寝ることが多いため、熱のこもりやすいお腹を入念に梳いている。

.高級両目金櫛

猫の毛は捨てずにフェルトボールにしているまき

ブラッシングで取れた抜け毛を使って「毛玉ボール」や「フェルト人形」のようなものが作れるようなので、ブラッシングで取れた抜け毛を集めている。最近では、洗浄しながら効率よくフェルトボールが作れる「フェルトボールメーカー」を使っている。この作ったフェルトボールで猫の玩具やクッションを作る予定だ。ペットはいつか死ぬので、ブラッシングした抜け毛で毛玉ボールやフェルトの人形のようなものを作って部屋に置いておけば、癒やしになるのではないだろうか。