■DC35
■DC45
DC35/DC45のカーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド
DC62やV6のMotorheadに採用されている「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」の前身は、DC35やDC45という古いモデルに標準装備されていた。このモーターヘッドはダイソンが最初に発売したコードレスクリーナーDC35や、比較的古いモデルDC45に標準装備されているモーターヘッドで螺旋を描いた青と白のブラシバーが特徴的です。
このモーターヘッドのブラシバーにも、DC62と同じ「ナイロンブラシ」と「カーボンファイバーブラシ」が配置されているので、カーペットの奥深くに入り込んだゴミを掻きだしたり、静電気によりフローリングに付着した埃も掃いとる能力があります。ただし、ブラシパワーや回転スピードはDC62やV6のほうが圧倒的に上です。
DC45のブラシは螺旋を描きながら植毛されているが、DC35はVの字に植毛されていることが分かる。ナイロンブラシの1本1本は細くて柔らかいが、束になって配置されているので、全体的に新しいタイプより腰が強くなっています。
DC45の回転ブラシパワーはDC35の2倍
DC35とDC45のモーターヘッドは瓜二つに見えますが、DC35のモーターヘッドの供給電力が15Wに対し、DC45は30Wと2倍になっているので、DC45のブラシパワーはDC35より2倍もパワーアップしています。上の動画はDC35とDC45の回転ブラシを同時に回転させたものです。DC45のほうが回転スピードが速く見えますが、無負荷の状態での回転数はどちらも同じ1,500回転です。
カーペットから効率よくゴミを描き出せるDC45
ブラシバーを指で押さえつけて抵抗をかけてみてもどちらも止まりませんでしたが、指が巻き込まれるくらい強く押さえつけてみると、DC35の回転ブラシは止まりましたが、DC45のほうは止まりませんでした。従って、DC45のほうがブラシのパワーが強いのは間違いないでしょう。
ブラシに負荷のかかるカーペットや毛足の長いラグを掃除すると、ブラシバーの回転スピードが遅くなることがあるので、ブラシパワー(モーター)が強く、密集率の高い赤いナイロンブラシが配置されている、DC45のモーターヘッドのほうが効率よくカーペットやラグからゴミを描きだすことが出来るでしょう。
DC35/DC45|フローリングであればゴミの除去率は変わらない
しかし、DC35のほうがブラシパワーが弱いと言っても、タービンヘッドのように吸い込む空気の力を利用してブラシを回転させているわけではないので、カーペットや1~2cmほどの長さ毛足のラグであれば、ブラシバーが止まることはありませんでした。
カーボンファイバーブラシは、どちらも同じように隙間なく植毛されていますし、フローリングのような平たい床面ではあまりブラシバーに負荷がかかりません。なので、フローリングや畳のような平たい床面の掃除であれば、ダストピックアップ率(ゴミの除去率)は、DC35もDC45も大して変わりません。
ダイソンのスティックコードレスクリーナーに装備されているモーターヘッドの種類がひと目で分かる比較表はこちからどうぞ。