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ダイソンの音はうるさい?騒音測定器を使って音が静かなモデルを調べてみた【2019年版】

ダイソン コードレスクリーナー(静かなモデル)

近所迷惑&家族迷惑にならない音が静かなダイソンはないの?

ダイソンが欲しいけれど以下のような状況で悩んでいる

●アパートのような集合住宅だから大きな音をだせない
●仕事で帰りが遅いから朝と夜しか掃除機をかけられない
●家で仕事や勉強をしている家族がいるから大きな音をだしたくない

人気のダイソンのコードレスクリーナーが欲しいけれど、ダイソンといえば音がうるさいという批判や、ダイソン=爆音というイメージを持っている人の意見が散見されるため、ダイソンの購入を躊躇している人が多いのではないだろうか。

また、近所の生活音が聞こえてくる集合住宅に住んでいたり、家でデスクワークや勉強をしている家族がいたりして、あまり大きな音をだしたくないために、ダイソンの中で静音性の高いモデルを知りたがっている人もいるのではないだろうか?

このページでは実際に比較的新しいモデルや最新モデルの各運転モードの騒音値を測定して記録し、ダイソンの中で一番音が小さくて静かなモデルを調べてみることに。静かなダイソンのコードレスを探している人のお役に立てば幸いである。

騒音測定器と距離

騒音値を測定したツールはサンコーの小型デジタル騒音計(RAMA11O08)を使用。騒音計から本体を約1m離したところで各運転モードの騒音値を測定。距離をとっている理由は至近距離で測定すると排気風や振動などの影響により正しい騒音値がだせないためである。スマホの騒音測定器アプリはおまけ。
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各モデルの音を聞き比べて感じた個人的な感想

静音重視ならエコモードが使えるV10かV11がおすすめ

ダイソンVシリーズの騒音値は後述するが、後悔しない選び方をされないためにも、先ずは個人的な感想を述べておきたい。

筆者の耳で感じた感想であるが、騒音値に関係なく使用頻度の高い[通常モード(中)]の運転音はV10やV11のほうが耳障りな音がしない印象を受けた。騒音値に大差がないにも関わらずこのような感想になったのは、V6~V8に採用されている2ティアーラジアルサイクロンからは笛を吹いたような「ピー」という甲高い音がするのに対し、ラジアルサイクロンが採用されているV10とV11は金属音のような「キーン」という音に変わっているからである。個人的には後者のほうが耳につかずに掃除されても

新しいV10とV11を比較するとV11のほうが静か

また、V10とV11の運転モードには従来モデルに採用されていなかった省エネモード(エコモード)が搭載されているため、ご近所さんや家族にも迷惑になるような時間帯(朝や夜)にも掃除機がかけやすいのは嬉しいポイント。ちなみに、V10とV11の運転音を比較すると、最新のV11のほうが騒音対策が向上しており、密封したバケツに入れて稼働したようなこもった音がした。このため、静音重視でダイソンを選ぶ場合、予算に余裕がある場合は最新のV11シリーズ、予算を少し抑えたい場合はV10がおすすめである。

使用頻度が高い[通常モード]が一番静かなのはV8 Slim

実際に騒音計で測定して使用頻度の高い[通常モード]の騒音値が低かったのは、2019年に発売されたV8 Slimである。このモデルは従来のV8より稼働音が小さくなっているらしく、実際に騒音計で測ったり、同時に稼働して聞き比べてみたが、少し騒音値や甲高い音が低減されていた。ただし、その低減されている差はV7と従来のV8をその場で稼働させて比べないと分からないほどの小さなレベルのため、劇的な差があるわけではない。また、MAXモードを比較した場合はその場で聞き比べても違いが分からなかった。

運転音の騒音値がうるさいのはDC62/DC74/V6

ダイソンのコードレスクリーナーを静音重視で選ぶ場合、選んではいけないのが静音性が比較的新しいモデルより向上していないDC62/DC74/V6シリーズである。これらのモデルは2ティアーラジアルサイクロンを採用しているため、従来のルートサイクロンを搭載したDC35/DC45に比べると微細なゴミの集じん率が向上しているものの、サイクロン数が増えたことにより笛を吹いたようなピーという甲高い音がひどいからである。同じサイクロンテクノロジーを採用しているが静音性がさらに向上したのがV7/V8。そしてこの甲高い笛のような音が低減したモデルがV10/V11といった感じである。

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各モデルの騒音値を測定器で比較

Dyson V6の騒音値

Dyson V6の騒音値(音の大きさ)

通常モード:77dB
MAXモード:85dB
Youtube アイコン動画で音を聞く

DC62から採用された「2ティアーラジアルサイクロン」は、小さなサイクロンを2層に重ねて配列させたことにより、従来モデルに採用されていた「ルートサイクロン」と比べてサイクロン数が大幅に増えた。

このため、フィルター目詰まりの原因となる微細なゴミの遠心分離力が向上したが、サイクロン数の少なかった従来モデルに比べると「ピッー!」と笛を吹いたような甲高い音が強調されるようになったのだ。

V6は前モデルに比べると運転音が30%低減したと発表されているが、甲高い音が耳障りなうえ周辺に響き渡るため、騒音性を重視したい人にはおすすめできない結果となった。個人的にV6で掃除をすると動機がするうえ、横でかけられると集中力が切れてしまうほど耳障り。

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Dyson V7の騒音値

Dyson V7の騒音値(音の大きさ)

通常モード:72dB
MAXモード:79dB
Youtube アイコン動画で音を聞く

V6の翌年に発売されたV8にも「2ティアーラジアルサイクロン」が採用されているが、騒音値が大幅に低減されたことにより、笛を吹いたような甲高い音もそれほど耳障りに感じなくなった。V8の翌年に発売されたV7はV8の廉価版となり、大きな違いはバッテリー容量が小さくなったことにより、稼働時間が短くなっただけである。このため、音響工学に基づいて設計されたV8と同じ本体が使用されており、運転音は従来のV6に比べるとかなり静かになっている。

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Dyson V8の騒音値

Dyson V8の騒音値(音の大きさ)

通常モード:72dB
MAXモード:80dB
Youtube アイコン動画で音を聞く

V6の翌年に発売されたV8にも高音が耳につく「2ティアーラジアルサイクロン」が採用されているが、モーターやポストモーターフィルター周りに振動や音量を低減する吸音材が配置され、前モデルに比べると運転音が50%低減されている。実際に聞き比べても従来モデルより運転音が30%低減されたV6がうるさいと感じるほどV8はさらに静音性が向上している。

正直、V8が発売されるまでダイソン=うるさいとイメージは事実であったが、V8が発売されてからダイソン=うるさいというイメージがなくなり、逆に国内メーカーの製品と同等、もしくわ静かに生まれ変わったのだ。当時V8が発売された年(2016年)にシャープの製品と運転音を比べた動画も撮影しているので参考になれば幸いである。

ちなみに、V7とV8は本体が同じなので運転音の騒音値や体感の違いは感じられなかった。V8はバッテリー容量が大きいため、V7と比べると少し重量が重たくなるものの、使用時間や吸引力がV7より上となっている。掃除をする範囲が狭い場合はV7、掃除をする範囲が広い場合はスタミナが強いV8が最適である。

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Dyson V8 slimの騒音値

Dyson V8 Slimの騒音値(音の大きさ)

Dyson V8は2016年に発売されたモデルだが、2019年に同シリーズからV8 Slimというモデルがラインアップ。このモデルは従来のV8と比べて運転音が静かになっているという情報を確認したため、従来のV8と一緒に運転音を比較することに。

騒音値の測定や自分の耳で聞き比べた結果、使用頻度の高い通常モード(中)の運転音の騒音値は従来のV7/V8と比べて少し低くなっていたうえ、体感でも甲高い音がわずかに低減されている感じがした。ただし、わずかな差なので同時に聞き比べないとわからないレベルであった。

ちなみに、V8 Slimは日本の住居や日本人専用に作られたモデルとなり、従来のV8 Fluffyと比べると小型化+軽量化+短縮化されてているのが特長。ダイソンが全長が長くて使いにくくかったり、軽さにも重視したい場合は、従来のV8よりV8 slimのほうがおすすめである。

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Dyson V10の騒音値

Dyson V10の騒音値(音の大きさ)

省エネモード:71dB
通常モード:75dB
MAXモード:84dB
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前述したように2ティアーラジアルサイクロンを採用していたV6の笛を吹いたような甲高い音は、V7やV8で大幅に低減された。そして、ラジアルサイクロンを採用したV10では従来の笛を吹いたような「ピー!」という甲高い音が、金属音のような「キーン!」に変わったのだ。騒音値は少し従来モデルに比べると大きくなっているものの、個人的にはV10の「キーン!」という音より、従来の「ピー!」という音のほうが耳障りだったため、静音性を重視する場合はV10のほうがおすすめである。

ちなみに、V10からクリアビンやサイクロンが直線的に配置され、フォルムがジョウロ型からピストル型に変った。さらに[省エネモード]という使用時間が長い運転モードが搭載されており、他の運転モードより周辺に響き渡る甲高い音が低減されて静かになっているため、掃除機がかけにくい時間帯にかけたいときにはおすすめの運転モード。吸引力は通常モードより劣ってしまうものの、フローリングに落ちている埃・塵・髪の毛・食べこぼしのような軽いゴミは十分吸引できる集塵力を備えている。

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Dyson V11の騒音値

Dyson V11の騒音値(音の大きさ)

エコモード:67dB
中モード:73dB
強モード:83dB
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2019年に発売されたV11はモーターが改良されたことで、V10より吸引力が向上しただけでなく、運転音や気流の乱れが低減したことで運転音が11%静かになったという。実際に各運転モードの運転音を測定すると、騒音値はV10より少し下がり、実際に聞き比べた体感でも静かになっていると感じた。

また、V11は密封した容器に入れて稼働したようなこもった音になっており、MAXモード以外の運転音は耳障りな感じがしなかった。

その他に、使用時間の長いエコモードは今回比較したモデルの中で一番低い騒音値となり、アパートのような集合住宅でも朝や夜にかけられるほど静かであった。このレベルなら、家で仕事や勉強をしている家族がいても、隣の部屋で掃除をしてもクレームがつくことはないだろう。

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