スタンドがあると立てかけて収納できるからメリットがいっぱい
ダイソンのように本格的な掃除ができるモーターヘッドを搭載したハイエンド機の人気がある一方、目についたゴミをサッと掃除ができる軽いノーマルヘッドを搭載した電動工具メーカーのローエンド機も根強い人気があり、常に価格COMの売れ筋ランキングの上位に君臨していたり、家電量販店で大手電機メーカーのハイエンド機の製品と一緒に並んでいるほどだ。特にマキタの製品は、通販雑誌の年間売り上げで1位になったり、モデルによってはレビュー数が7000千件を超えるものもあり、その人気の高さがうかがい知れる。
そんな軽くてちょっと目についたゴミをサッと掃除ができるサブ機として人気のある電動工具メーカーのコードレス掃除機をさらに手軽に使えるように、壁に穴を開けずに好きな場所に立てかけて収納ができるクリーナースタンドの使用をおすすめしたい。個人的におすすめの設置場所は、「リンビング」「玄関」「廊下」。ゴミのでやすい場所や人の出入りが多い場所に立てかけて置いておくことで、狭い場所に収納できるだけでなく、さらに手軽に使えるようになり、自分以外の家族が掃除をしてくれるメリットもあるからだ。
クリーナースタンドの種類
2015年ごろまでネットで販売されていたクリーナー専用スタンドは、マキタ専用の製品が多かった。しかし、基本的に電動工具メーカーのコードレス掃除機は、重心が上にあるスティックタイプを採用しているうえ、床用ヘッドや延長管も同じようなサイズになっているので、マキタ専用のスタンドを、その他の電動工具メーカーの製品にも使用することが可能である。また、最近では電動工具メーカーだけでなく、大手家電メーカーの製品にも共用できるクリーナースタンドもちらほら販売されてきている。
クリーナースタンドの種類は、「縦置きタイプ」と「壁掛けタイプ」の2つに大別でき、どちらも壁に穴をあけずに本体を立てて収納することができるが特徴が異なる。前者は安定性が低くなるものの、価格が安い製品が多くリーズナブル。後者は価格は上がるものの、体が強くぶつかっても倒れないほど安定性が高く、専用ノズルなどを収納できるのがメリット。
最近では、ディアウォールを利用してクリーナーを収納するユーザーも多く、1,500円ほどで家にシンプルな柱を立てられ、高い安定性もあるので人気が高い。
おすすめの縦置きタイプのクリーナースタンド
高い安定力を重視したい人におすすめ
個人的に縦置きタイプのスタンドで一番のおすすめが、株式会社伸晃から販売されているBelcaのBKCSシリーズだ。色は「ホワイト」と「ブラウン」の2色がラインアップされており、写真のものはホワイト。
一般的に縦置きタイプのスタンドは、延長管をもたれかかせておくハンガー部分の位置が低い位置に固定されているが、この製品はハンガー部分の高さを掃除機に合わせて調整することができる。このため、ちょっとぶつかったくらいでは倒れないほど高い安定力を持っている。
最近、新しく発売されたクリーナースタンドなので、延長管をもたれかかせるハンガー部分が62mmと幅広くなっており、電動工具メーカーの製品だけでなく、以下のサイズの条件をクリアしていれば、延長管の直径が太い家電メーカーの製品にも使用可能。ハイエンド機に乗り換えても使い回せるのは高ポイント。
商品サイズ(cm):幅26×奥行23×高さ28×重さ
デザインや安定力を重視したい人におすすめ
去年、縦置きタイプのスタンドで一番のおすすめしてたのが、通販生活から販売されている「マキタ専用のスチールスタンド」だ。このスタンドは上で紹介したBKCSシリーズほど高い安定力はないが、台座がフレームタイプのものより、床に設置している面積が広いうえ、スチール製で重量が重たいので、掃除機を出し入れしたときに台座が動きにくく高い安定力がある。
このスタンドに似たような構造の商品がアマゾンや楽天市場などでも販売されているが、以前は、ここまで安い商品(送料込:約3,000円)は存在しなかった。色はオレンジとアイボリーの2色のみであったが、黒いマキタのターボ2が発売されたことにより、現在はブラックも追加されている。倒れにくい安定性だけでなく、価格やデザインにも重視したい人におすすめだ。
通販生活で限定販売されている「マキタターボ掃除機専用スタンド」としてい販売されているが、マキタのモデルや、マキタ以外の電動工具メーカーのモデルにも使用可能となっている。
商品サイズ:幅26×奥行23×高さ38(cm)
重さ:1.2kg
予算を抑えたい人におすすめ
YAMAZAKI(山崎実業株式会社)が販売しているクリーナースタンド(Plate/3275)の大きな特長はコンパクトで価格が安いこと。縦置きタイプのクリーナースタンドの中では台座のサイズがかなり小さい部類にはいり、その台座のサイズはA4ノートに収まるほど小さい。
ただし、コンパクト+軽量というメリットがあるものの、ちょっと体があったただけで、台座が動いたり、倒れたりするほど安定性が低いので、人が通らない部屋や廊下の隅や家具と家具との間などのような狭い場所に設置したほうがよいだろう。
置き場所に困るコードレス掃除機を、とにかく立てて収納できさえすればいいという人におすすめだ。
商品サイズ(cm):幅15×奥行24×高さ38×重さ680g
高い安定力を重視したい人におすすめの縦置きタイプのスタンド2
こちらの商品は、去年、安定力を重視した人におすすめしていたスタンドがカネヤマ株式会社が販売しているマキタ専用のスタンド(タッタくん)だ。
一般的にベース(土台)が丸棒で作られているスタンドは重量が軽いため、スタンドが倒れやすいデメリットがある。しかし、タッタくんは直径16mmの太い丸棒で作られているので重量が2kg、ずっしりとしていて土台が動きにくくなっている。また、ヘッドの丸棒にひっかけて収納するため、掃除機が倒れにくくなっている。
ただし、タッタ君の価格は5〜6千円ほどで販売されているうえ、ヘッドを縦にして土台の内側に引っ掛けて収納しないといけないので、本体を出し入れするときにちょっとした手間がかかる欠点が存在する。なので、現在では、安定力を重視したい場合は、価格が半値で簡単に本体を出し入れできるBelcaのBKCSシリーズの方がおすすめである。
現在は、クリーナー専用スタンドが増えてきているためか、価格が約3,000円ほどまで下がっているので、ヘッドの出し入れにちょっとした一手間がかかることを妥協できるのであれば、コンパクトで安定感のあるスタンドを求めている人におすすめである。
マキタ以外の電動工具メーカー(日立工機、リョービ、BOSCH)の製品を収納することもできたが、日立工機の製品だけ、延長管の直径がわずかに太いので、延長管が収まるフックを1mmほど広げてやる必要があった。力がなくてペンチで広げられない場合は、長めのパイプをフックに突っ込んでテコの力を利用して気持ち曲げてやるといいだろう。
幅30×奥行30×高さ28×重さ2.2kg
おすすめの壁掛けタイプのクリーナースタンド
価格を重視したい人におすすめの壁掛けタイプのスタンド
ダイソンのようなスティック機を収納できる壁掛けタイプのスタンドは1万円前後とマキタの本体が買えるほど高額であるが、このマキタの4070DW専用スタンドは、一部の楽天市場で出店しているショップで、送料込みで3,000円以内で販売されているほど価格がリーズナブル。
ベース(土台)にあるストッパーにヘッドを引っ掛けて、延長管をハンガー部分にもたれかかせる縦置きタイプのスタンドと違い、本体部分をハンガー部分に差し込んで収納するため、本体を持ち上げないと、スタンドから抜けて倒れないようになっている。その他に、紙パック・専用ノズル・予備バッテリーなどを収納できるカゴが背面に配置されているのも嬉しい。
ただし、このスタンドはマキタの7.2〜10.8Vシリーズの家庭用モデルを収納するために作られているのか、14.4〜18Vの業務用モデルの本体部分をハンガー部分に収めることができなかった。そのため、ハンガー部分に本体がきっちり収まらない業務用モデルや他メーカーの製品を収納する場合は、ハンガー部分を少し広げてやる必要があった。ハンガーは手で広げられるほど柔らかい。
幅22.5×奥行24×高さ76.5×重さ1.2kg
ペットや小さい子供がいる家庭におすすめの壁掛けタイプのスタンド
株式会社コスパクリーエションが販売しているスタンナ(STANNA)は、小さい子供やペットがぶつかって怪我をしないか不安を抱えている人におすすめの壁掛けタイプのスタンドだ。色は「ホワイト」「ブラック」「ウォールナットブラウン」「オークホワイト」の4色がラインナップされている。
カラーボックスのような組み立て式なので、ドライバーを使って組み立てる手間がかかるものの、掃除機を取り出したりしても台座が動かないほど重量感があり、大人の体がぶつかったりしてもスタンドごと倒れることはまずない。また、ストラップをフックにひっかけて収納することができるので、おもいっきり体がぶつかったとしても掃除機本体が倒れることもなく、ペットがいる家庭にも安心だ。
さらに、スタンドの前方には別販売されている専用ノズルや、紙パックなどの消耗品などを収納することも可能となっている。さらには、電動工具ではおなじみに大きな充電器を台座の前に設置できるメリットも。また、電動工具メーカーの製品だけでなく、ダイソンや大手家電メーカのスティック型コードレス掃除機も収納できるようになっている。
クリーナースタンドの代用
クリーナースタンドを安く自作したい場合
クリーナースタンドを安く自作したい場合は、部屋の好きな場所にちょっとした柱を建てられる「ディアウォール」がおすすめだ。ホームセンターに販売されている安価な木材「SPF(2×4材)」を使って天井と床に柱をつっぱることができるので、低価格+超省スペース+高い安定力+シンプルと4拍子揃った最強な専用スタンドが誰でも簡単にできるからだ。
さらに、釘やフックを打ちつければホウキやチリトリなどの掃除道具を収納したり、掃除機本体のヘッドを浮かせて収納すれば、下にお掃除ロボットを設置することも可能だ。ディアウォールの価格は900円前後、2×4材は500円前後、予算を高くみつもっても2,000円以内に収まるので、このページで紹介しているどのクリーナー専用スタンドより経済的。
好奇心旺盛な子供やペットが倒してしまわないか心配な場合
どうしても、小さい子供やペットがクリーナー本体やスタンドにぶつかったとりしたときに、掃除機本体が倒れてしまい怪我をしたりしないか不安な場合は、出し入れする際にちょっとした一手間がかかってしまうが、掃除機本体と延長管を分割して、手頃なサイズな収納ボックスに収納してはいかがだろうか。木箱やカゴだとクリーナースタンドより場所を取るデメリットがあるが、クリーナー本体が倒れて子供やペットが怪我こともないだろう。ちなみに、Guh(グー)のように、傘のような長いものを収納することができるボックスであれば、場所ととらずにコードレスクリーナーを収納することも可能。
壁に穴を開けられるならボッシュの壁用ホルダーがおすすめ
写真のものは、ドイツの電動工具メーカー「BOSCH(ボッシュ)」が販売しているクリーナー専用の壁用ホルダーだ。1000円以下という低価格で販売されているうえ、本体の隣に2つの専用ノズルを収納できるノズルホルダーも付いている優れもの。同社が販売しているコードレス掃除機専用の壁掛けホルダーであるが、基本的に電動工具メーカーのコードレス掃除機は本体形状が先細ったテーパー状になっているので、2016年までに発売されている国内の電動工具メーカーのスティック機や専用ノズルを収納することができた。
壁用ホルダーは、壁にネジ止めする必要があるため、壁に傷をつけられない賃貸住宅での使用は難しいが、壁に穴を開けられる環境であれば、省スペースかつ高い安定力で収納することができるのでおすすめだ。上から本体を差し込んで収納するタイプなので、体が強くぶつかったりしても倒れることはない。ちなみに、壁に穴をあけられない環境でも、カラーボックスなどの木製品の家具であれば固定することができるだろう。壁の素材によるが工夫次第で強力な両面テープやネオジウム磁石で固定することも出来るかもしれない。
おすすめから外したクリーナースタンド
マキタの4076DW専用スタンド
わたしが初めて購入したクリーナースタンド「マキタの4076DW専用スタンド(TAN-667)」。2015年頃に2,700円で販売されており、まだこの頃は他社のクリーナー専用スタンドがあまり販売されていなかったので購入。このスタンドは4076DW専用とあるが、マキタ以外の電動工具メーカー(日立工機、リョービ、BOSCH)の製品も立てかけて収納することが可能であった。
ベースもハンバー部も直径約8mm鉄棒で作れており、質量も約800gと非常に軽いので、掃除機本体にぶつかるとすぐに傾くほど安定力がない。人が通らない場所や家具と家具の狭い隙間などの設置には便利だが、実勢価格より安い価格で類似商品を購入できるのでおすすめから外した。