パナソニック MC-BU100J | エルゴラピード ZB3114AK | ダイソン DC74 | 日立アプライアンス PV-BC200 |
一番左は、いまだにニッケル水素を積んでいるパナソニックの「MC-BU100J」。左から2番目は、本体カラーがローズゴールドなので2015年の「エルゴラピード(18V)」。左から3番目は、フラフィだけど本体後部にポストモーターフィルターが搭載されていないので型落ちの「DC74」。右から4番目は、日立アプライアンスの下位モデル型落ち「PV-BA100」。
なぜ、ダストピックアップ率(ゴミの除去率)の高いダイソンがエルゴラピードよりゴミを吸引していないのかというと、ダイソンは「ソフトローラークリーナーヘッド」を搭載しているモデルでカーペットを吸引させているからです。
「ソフトローラークリーナーヘッド」は、比較的新しい機種に搭載されているので、ダストピックアップ率が高いイメージがありますが、スタンダードモデルの「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」や、アニマルプロに搭載されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」より、カーペットのダストピックアップ率がおちます。
比較されているダイソンの機種が「DC62」や「V6アニマルプロ」だとゴミの除去率は変わっていたでしょう。また、この吸引デモでは粉を吸引しているので、粉の量を吸い込めば吸い込むほど、エルゴラピードの吸引力は落ちます。なぜなら、ゴミが溜まるダストカップの中にフィルターがあるので、すぐに目詰まりしてしまうからです。
国内メーカーのデモンストレーションですと従来モデルと比較してパワーアップした性能をアピールしますが、エレクトロラックスやダイソンのような海外メーカーのデモンストレーション(比較)では、自社の製品より劣っている他社の製品と比べるので注意しなければいけません。(参考になりません。)
まとめ
競合メーカーの製品と比較しているデモ動画は自社製品より劣っている機種と比べるので注意が必要です。特にダイソンは売り方が上手いうえ、競合メーカーに対してアクティブです。
ただのネガキャン記事になるので付け加えておきますが、動画のエルゴラピードは、ノズルの車輪の大型化と、ノズル先端の形状の改良をしているので、操作性とダストピックアップ率が向上しています。スタンドタイプで一番操作性がいいのは間違いなく最新モデルのエルゴラピードです。日立アプライアンスの上位モデルよりヘッドの首が左右にヌルヌル動きます。
ダイソンの「ソフトローラークリーナーヘッド」は、カーペットのダストピックアップ率は落ちていますが、ヘッドを前後に動かす動作で小さいゴミから大きなゴミまで同時に吸い取ることが可能なうえ、髪の毛や糸くずが絡みにくくなっています。また、同社のほかのヘッドのように床に張り付かないので、軽い力でヘッドを前後にストロークさせることができます。ただし自走式ではありません。