軽くてパワフルなDigital Slimは『推し家電大賞 2021 by ASCII BESTBUY AWARD』に1位で受賞するほど鉄板シリーズとなったようだが、標準装備されているSlim Fluffy™クリーナーヘッドは、カーペットの深部から微細なゴミを掻き出したり、頑固に絡みついた髪の毛やペットの毛を掻き取る集じん性能が低いのがネックとなる。
カーペットを敷いている面積が狭い場合は、付属されているモーター駆動の回転ブラシが搭載されたミニモーターヘッドでしっかり掃除することができる。しかし、カーペットを敷いている面積が広い場合では、ソファーやマットレスなどのファブリック製品の清掃用に設計されたコンパクトなミニモーターヘッドでは非効率。
このため、従来機の場合だと、並行輸入品や公式ページで別販売されるようになった同シリーズや、他シリーズの互換性があるダイレクトドライブクリーナーヘッドを取り付けてカーペットを掃除するユーザーが散見された。しかし、Digital Slimは電気を通すアタッチメントは接続口が変更されたため、他シリーズのクリーナーヘッドを装着することができなくなってしまったのだ。
Dyson Digital Slim™にはカーペットに特化したダイレクトドライブクリーナーヘッドを装着して使用する道は絶たれたかのように思えた。しかし、2021年5月に同社から発売されたV12 Detect Slimのクリーナーヘッドの接続口はDyson Digital Slimと同じになっており、ダイレクトドライブクリーナーヘッドが付属されたモデルもラインナップされた。
V12にダイレクトドライブクリーナーヘッドが付属されたモデルがラインナップされたことで、今後、V12専用のクリーナーヘッドが公式ページ[掃除機ツール]のページで注文可能となったり、割安な並行輸入品がAmazonや楽天市場等で販売される可能性があり、Digital SlimにV12のダイレクトドライブクリーナーヘッドの流用を考えているユーザーのために、双方のモデルを所持している筆者が実際に使用できるのか試してみることに。
上の動画はDigital SlimにV12のダイレクトドライブクリーナーヘッドを装着して使用したもの。サードパーティ製のクリーナーヘッドや、他シリーズのクリーナーヘッドを装着すると液晶表示がおかしくなることがあるが、Digital SlimとV12(ダイレクトドライブクリーナーヘッド)の組み合わせだと、液晶表示はきちんと表示されたままだった。
床材はフローリングや畳のようなフラットな床面だと、回転ブラシは減速したり停止することはなかった。
カーペットでは毛足の短いタイプだと問題はなかったが、毛足が長いタイプや太いタイプでは強い引っかかりが発生し、回転ブラシが停止するものがあった。ただし、ヘッドを後ろに引く動作のみだと回転ブラシが止まらない場合があった。
この結果から、家に敷いているカーペットの毛足が短いタイプであれば、V12のダイレクトドライブクリーナーヘッドは問題なく使えることが分かった。実家でも試してみたが、毛足が短ければ、ループタイプやカットタイプどちらの絨毯も対応し、頑固に絡みついた猫の毛を掻き取ることができた。
ちなみに、V12 Detect Slimに付属されている「Laser Slim Fluffy™ クリーナーヘッド」「スクリューツール」「LED隙間ノズル」も装着して使用することができました。特にスクリューツールは回転ブラシに毛が絡みつきにくく、ブラシのお手入れをしなくてよくなるので、抜け毛の多いペットを飼っている家庭に最適です。
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