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エルゴラピード(ZB3101)の特徴と同クラスのおすすめ製品

家電量販店

差出人: kさん
題名: おすすめの掃除機を教えて下さいメッセージ本文:
春から共働きになるので、ハンディクリーナーの購入を考えています。現在メインの掃除機は6年前ぐらいに買ったダイソンのキャニスタータイプの掃除機です。当初予算は3万円前後で型落ちの国内企業のものにしようかと考えていましたが、ヨドバシでエレクトロラックス製品をおすすめされました。エルゴラピードZB3101がコスパが良いとこのことで買おうか悩んでいますが、エレクトロラックスの製品は口コミを見ると壊れやすいというのが多くて悩んでいます。あとこのサイトで書かれていたフィルターが目詰まりしやすく掃除がこまめに必要なのも、働きながらサッと使いたいので負担になりそうです。そこでZB3101と同クラスであればどれがおすすめか、また3万円前後だとどれがおすすめかを教えていただきたいです。欲しいスペックは
・その場で立つもの(壁に立てかけタイプは賃貸なので穴を開けれません)
・吸引力はそこそこあると嬉しい。毛足がないカーペットを一部敷いていますが、ほぼフローリング。
・充電時間の長さは気にしない
・稼働時間は弱で20〜30分ぐらい欲しい
・本体が重くない、もしくは自走式
・頻繁なお手入れがない以上です。色々と細かい注文で申し訳ありません。初めてのハンディタイプなので、とりあえずサブとして使ってみようと思っています。できれば2〜3年は使えるといいなぁと思います。

スタンドタイプのコードレス掃除機

ヨドバシさんからおすすめされたZB3101は、スウェーデンに本社を置くエレクトロラックスが販売しているスティック型コードレス掃除機です。

エレクトロラックスの製品は、重心が床下近くに配置されているスタンドタイプを採用しています。スタンドタイプの長所は、ダイソンのようなハンディタイプのように、ハンドル下に重たいモーターやバッテリーが配置されていないため、ほとんど本体の重さを感じずにヘッドを前後に動かすことができます。従って長時間掃除をしていても手首がだるくならない利点があります。

スタンドタイプの短所は、ダストカップや本体が配置されたハンドユニット部分が床下近くに配置されているため、狭い家具の下の掃除が苦手なことと、掃除機を床から持ち上げて高い箇所を掃除することができないことです。その他にダイソンのような重心が上にあるハンディタイプと比べ質量が重たいので、ヘッドを上げ下げする回数が多い用途では手首に負担がかかりやすくなります。

 

シリーズ特徴
エルゴラピードスティックタイプ&ハンディタイプ
エルゴパワースティックタイプ
ラピードハンディタイプ

現在、エレクトロラックスには、上記の3種類のシリーズが存在します。そして、ZB3101はスティックタイプとしてもハンディタイプとしても使える2in1仕様となっているエルゴラピードシリーズの製品です。

 

モデル名シリーズ電圧
ZB3101カラーポップ10.8V
ZB3103
ZB3105AKスタンダード14.4V
ZB3106AK
ZB3233Bベッドプロパワー18V
ZB3234B

現行機種(2016年モデル)のエルゴラピード・リチウムシリーズは、現在上記の6種類がラインナップされており、基本的に電圧の高いモデルのほうが吸引力が強くなります。また、電圧が14.4Vと18Vの製品は付属品が豊富なので、フロアから卓上、布団、ソファー、カーテン、車内まで幅広い掃除ができるのが魅力となっています。(付属品参照

エルゴラピード・リチウム 回転ブラシ

どのモデルも回転ブラシを搭載しているモーターヘッドが標準装備されているため、フローリングのダストピックアップ率(ゴミ除去率)に大きな差はありません。ZB3101やZB3103はエルゴラピードシリーズの中で電圧(10.8V)の低いモデルなので一番吸引力が低くなります。

ただし、このクラス(10.8V)では珍しく、標準の床用ヘッドに回転ブラシを搭載しているため、カーペットにおけるダストピックアップ率(ゴミ除去率)は、他の競合メーカーが販売している10.8Vの製品より優れていると思われます。

充電スタンド

エレクトロラックスの製品は、本体を置くだけで充電ができる充電スタンドが同梱されているため、どのメーカーよりもサッと取り出し掃除をすることができる特長がありますが、ゴミ捨てやフィルターのお手入れが面倒な短所があります。

本体からダストカップをワンタッチで取り外せ、簡単にゴミ捨てが行えるものの、集じん方式がダストカップ内にフィルターが配置されているシンプルなフィルター式を採用しているため、メッシュフィルターに付着したゴミやフィルターを分解して溝に目詰まりした粉じんをブラシで除去しなければいけません。

エレクトロラックスの製品には、フィルターの中央にあるツマミを指で引っ張ってから離すことにより、強い衝撃をあたえてフィルター表面に付着したゴミを落とす機構があります。この動作はダストカップにフィルターを装着した状態で行えるので、埃が舞い上がらないメリットがあるものの、この衝撃だけでメッシュフィルターについた綿埃や髪の毛、フィルターに付着した微細な粉じんを落とすのは困難なため、ゴミ捨てを行うたびに面倒なお手入れをしなければいけません。

フィルターお手入れ

家にあるエレクトロラックスの製品は故障したことはありませんが、同社の製品の集じん方式は前述したシンプルなフィルター式となっているため、フィルターが目詰まりした状態で掃除をしていると本体のモーターに負荷がかかってしまい、寿命を早めてしまう要因となります。なので、やはり長持ちさせたいのでしたら、ゴミを捨てるたびにフィルターのお手入れも行ったほうがよいと思います。

また、同社の製品にはヘッド上部のスイッチを踏むことにより、ブラシに絡まった髪の毛をカットし、吸引するブラシロールクリーン機能も搭載されていますが、スイッチを踏んでるあいだはモーターに強い負荷をかけてる状態となるので、この機能も頻繁に使用するとヘッドのモーターに負荷がかかってしまい寿命を早めてしまうでしょう。ちなみにスイッチを踏んでるあいだ、アパートなどの賃貸住宅では躊躇してしまうような大きな音が発生します。

リチウムイオン電池

その他に、現在は「エルゴラピード・リチウム」というシリーズ名になっていますが、以前は「エルゴラピード」となっていました。このシリーズ名のモデルはメモリー効果の影響を受けにくいリチウムイオンバッテリーが採用されていないモデルも存在します。メモリー効果の影響を受けると、完全に放電しないうちに充電すると、少し使って再充電しはじめたところからいきなり電圧が落ちて使用できなくなります。バッテリーの寿命がくるまえに悪評レビューのようなことが発生する可能性が高いです。

CL107FDSHW マキタ

ZB3101と同クラス(10.8V)の製品であれば、去年マキタが発売したCL107FDSHWがおすすめです。紙パック式が採用されているのでランニングコストがかかりますが、面倒なフィルターお手入れから解放され、埃を舞い上がらせず簡単にゴミ捨てできるメリットは大きいです。同社の従来製品や現行機種の業務用モデルより吸引力が強いこともあり人気があります。(ただし、現在、品薄状態が続き適正価格(13,000円程)で購入できません。)

ノーマルヘッド

CL107FDSHWの標準床用ヘッドには、回転ブラシの付いていないノーマルヘッドが採用されているため、カーペットやラグの掃除は苦手ですが、フローリングのようなフラットな床面の掃除は得意です。別販売品のじゅうたん用ノズルDXを装着すれば、吸引力だけでは吸い取れない、床表面に付着した目に見えないゴミやフローリングや畳の溝に溜まったゴミもかきだしながら掃除ができます。

自走式と自立させた状態で充電できる条件には当てはまりませんが、労力をかけずにサッと掃除ができるほど軽いので、共働きの家庭には強い味方となるサブ掃除機です。普段はマキタで掃除をし、休日はキャニスター掃除機でみっちり掃除をするとよいと思います。

スタンド

また、専用スタンドを購入すれば、壁に傷をつけなくても立てかけた状態で収納することも可能です。

FREED2

ZB3101より電圧(18V)の高い製品になりますが、シャープから発売された2015年のFREED2もおすすめです。EC-SX210(下位モデル)とEC-SX310(上位モデル)の2機種がありますが、どちらも予算内に収まる価格で購入することができるかと思います。自走パワーアシスト(自走式)となっており、ハンディタイプなのに自立させることもできます。ただし、体がちょっと当てれば簡単に倒れてしまうので、自立させた状態で収納させる場合は、家具と家具の狭い隙間、クローゼット、部屋の隅などに収納したほうがよいでしょう。

集じん方式は目詰まりしやすい1段式サイクロン構造が採用されていますが、エレクトロラックスのようにダストカップの中にフィルターが配置されていないので、シンプルなフィルター式に比べると目詰まりしにくい構造になっています。

サイクロン式なので、遠心分離によって目に見える大きなゴミはダストカップに回収されゴミ捨ても簡単です。また、ダストカップにフィルターを装着した状態で、ツマミを回すことにより振動でフィルター表面に付着した粉じんを除去できるのでフィルターのお手入れも簡単です。

トルネオVコードレス

2015年に東芝から発売されたトルネオVコードレス(VC-CL200、VC-CL1200)も、本体と延長管を切り離さなければいけないものの、充電スタンドが付属されているので、壁に穴をあけずに収納+充電できるのでおすすめなのですが、東芝のコードレス掃除機は、シャープのように型落ちがあまり安くならないので予算をオーバーしてしまいますね。

自走ヘッド

自走式=軽い操作性を求められていると思うのですが、トルネオVコードレスのようなコンパクトで軽いヘッドは、重たい自走式ヘッドより軽い力で掃除することができるので、小型+軽量のヘッドが採用されている製品もおすすめです。

日立 パワーブーストサイクロン

基本的にエルゴラピードのようなスタンドタイプの製品は全て自立することができるだけでなく、自立させた状態で充電ができる充電スタンドが標準付属されています。スタンドタイプの製品を販売しているメーカーは、エレクトロラックスの他に、日立アプライアンス、パナソニック、アイリスオーヤマの製品です。パナソニックとアイリスオーヤマのスタンドタイプの製品はリチウムイオンバッテリーが搭載されていないのでおすすめしません。また、アイリスオーヤマの製品は、マキタのように回転ブラシがついていないローエンドタイプ(10.8V)となります。

ダイソンのように重心が上にあるハンディタイプのスティック型コードレス掃除機で自立する製品は、シャープから2015~2016年に発売されたFREEDのみとなっています。ただし、大半のメーカーは壁に立てかけて収納ができる壁掛け用ホルダーを同梱しています。このホルダーは壁にネジ留めする必要があるため、壁に穴をあけられない賃貸住宅での使用は難しいですが、簡単に部屋に柱を立てられるディアーウォールなどを利用すれば、壁掛け用ホルダーを固定することも可能です。

スティック型コードレス掃除機で、自走式のモーターヘッドを搭載している製品を販売しているメーカーは、現在、日立アプライアンスシャープの製品のみとなります。自走力が強く感じたのは、日立アプライアンスの製品です。2015年に発売されたPV-BC200(下位モデル)とPV-BC500(上位モデル)は、価格が3万円前後まで落ちているので予算内で購入することができると思います。

ゴミ捨てやフィルターのお手入れはPV-BC500(上位モデル)の方が簡単です。ただし、PV-BC500はハンディ掃除機として使う場合は、ハンドルを折りたたんで使用しなければいけないので、ハンディ時はかなり重たくなります。PV-BC200はエルゴラピードのようにハンドユニットを本体から取り外して使用することができます。

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