「すごかる」「ラクかる」「かるパック」「パワかる」の違い
シリーズ | すごかるスティック | ラクかるスティック | かるパック | パワかるスティック |
タイプ | 最軽量 | 軽量 | 軽量+紙パック | 軽くてパワフル |
型式 | PV-BS1L | PV-BL3K | PKV-BK3K | PV-BL30K PV-BL50K |
登場日 | 2023年 | 2019年 | 2022年 | 2021年 |
日立は8月に同社史上最軽量となる『すごかるスティック』PV-BS1Lを発売しました。日立のコードレスクリーナーは軽さに定評があり、これまで軽さにウェイトを置いたシリーズは「ラクかるスティック」「かるパック」「パワかるスティック」の3種類を展開していました。
この記事では、日立の軽いコードレスクリーナーを購入検討しているものの、どのシリーズを選んでよいのか分からなくて困っている人のために、新しくラインナップされた『すごかるスティック』と、軽さにウェイトを置いた既存の3シリーズの違いをわかりやすく解説します。
吸引力にもウェイトを置きたい場合はパワかるスティック
シリーズ | パワーブーストサイクロン | パワかるスティック |
タイプ | パワー重視タイプ | バランスタイプ |
型式 | PV-BH900SL | PV-BL30K PV-BL50K |
重量 | 1.6kg | 1.4kg |
電圧 | 25.2V | 21.6V |
日立の軽いシリーズの中から吸引力を重要視したい場合は、21.6Vのバッテリーとジェット3Dファンモーターを搭載した『パワかるスティック』を迷わず選びましょう。パワかるスティックはその名の通り、メイン掃除機として使えるパワーを実現しながらも、重量が1.4kgと軽量な設計になっています。
また、同社の他の軽量シリーズと違い、ワンタッチで交換できる「着脱式バッテリー」を採用しているので、別売されているバッテリーを用意することで長時間の掃除にも対応。バッテリーに寿命がきたときも、自分で交換することができるメリットも大きいです。
最新のパワかるスティックは、PV-BL30KとPV-BL50Kがラインナップされており、それぞれの相違点は付属品と本体の色になっています。
床のみの清掃であれば、割安なPV-BL30K。家中まるごと掃除したい場合は、アタッチメントが多いPV-BL50Kのほうが最適です。
どちらもスタンドが付属されていますが、PV-BL30Kは充電する際に本体にプラグを差し込むのに対し、PV-BL50Kは本体をスタンドに置くだけで充電することができます。
ちょっとしたひと手間をかけずに充電したり、掃除を開始したい場合は、スタンド式充電台が付属されたPV-BL50Kのほうが適しています。
日立のフラッグシップモデルは競合より軽い
シリーズ | すごかるスティック | ラクかるスティック | かるパック | パワかるスティック |
タイプ | 最も軽量 | 軽量 | 軽量+紙パック | 軽くてパワフル |
型式 | PV-BS1L | PV-BL3K | PKV-BK3K | PV-BL30K PV-BL50K |
重量 | 0.97kg | 1.1kg | 1.1kg | 1.4kg |
電圧 | 14.4V | 18V | 18V | 21.6V |
ちなみに、日立の中でパワーやスタミナなどのスペックが一番高いシリーズは『パワーブーストサイクロン』です。基礎的なスペックが高いフラッグシップモデルは重厚感があるイメージがありますが、日立の最高峰シリーズはパワフルにもかかわらず1.6kgという軽さを実現しています。
シリーズ | 日立 | シャープ | ダイソン | 東芝 |
型式 | PV-BH900SL | EC-SR9 | V12 | VC-CL3000X |
重量 | 1.6kg | 1.7kg | 2.61kg | 2.9kg |
電圧 | 25.2V | 25.2V | 25.2V | 25.2V |
例えば、同クラス(25.2V)のバッテリーを搭載したダイソンのV15は2.61kg、東芝のVC-CL3000Xは2.9kgもあります。
「パワー重視+2kg以下の重さなら大丈夫!」という人には、日立のパワーブーストサイクロンもおすすめです。
軽くてパワフルな製品をお探しの場合は、日立のように軽いフラッグシップを用意しているシャープの『RACTIVE Air POWER』もおすすめです。
軽さのみを重要視する場合は「すごかるスティック」「ラクかるスティック」
シリーズ | すごかるスティック | ラクかるスティック |
型式 | PV-BS1L | PV-BL3K |
発売日 | 2023年8月 | 2023年3月 |
カラーバリエーション | ホワイト(W) | ライトゴールド(N) |
仕様 | ||
本体寸法(mm) (長さ×幅×高さ) | 385×69×149(ハンディ時) 206×230×998(スティック時) | 321×90×172(ハンディ時) 249×280×1,021(スティック時) |
重量 | 0.65kg(ハンディ時) 0.97kg(スティック時) | 0.80kg(ハンディ時) 1.1kg(スティック時) |
連続運転時間 | 強:約8分※1 標準:約30分※1 標準:約35分※2 | 強:約8分※1 標準:約30分※1 標準:約45分※2 |
充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
集じん容量 | 0.13L | 0.15L |
バッテリー電圧 | 14.4V | 18V |
日立の中で一番軽いコードレスクリーナーを探している場合は、迷わず新しく発売されたすごかるスティック「PV-BS1L」を選びましょう。PV-BS1Lのスティック時の重量は0.97kgとなっており、大手家電メーカーが販売している高機能タイプのスティッククリーナーの中でも最軽量となっています(2023/8/30時点)。
また、PV-BS1Lは最近のトレンドにもなっているゴミが絡みにくい「からまんブラシ」も備えています。ペットの毛や髪の毛を吸引しても回転ブラシにゴミが絡みにくいので、掃除後のうんざりするお手入れが大幅に軽減されます。ブラシは工具レスで簡単に取り外して水洗いすることも可能。
ただし、本体を軽くすると犠牲になるのが吸引力。軽い製品は吸引力を作り出すバッテリーとモーターが小さくなるので、吸引力が弱くなる傾向があります。このため、吸引力にもウェイトを置きたい場合は、重量が約100g重たくなりますが、18Vのバッテリーが搭載されているPV-BL3Kを選ぶとよいでしょう。
型式 | PV-BL3K | PV-BS1L |
シリーズ | ラクかるスティック | すごかるスティック |
発売日 | 2023年3月 | 2023年8月 |
カラーバリエーション | ライトゴールド(N) | ホワイト(W) |
ヘッド機能 | パワフルスマートヘッド light | 自走コンパクトヘッド |
ヘッド幅 | 約23cm | 約23cm |
ごみくっきりライト | ⭕緑2灯/白3灯 | ❌ |
自走機能 | ⭕ | ⭕ |
からまんブラシ | ⭕ | ⭕ |
からまん機構 | ⭕ | ⭕ |
シンクロフラップ | ⭕ | ❌ |
クルッとヘッド | ⭕ | ⭕ |
ペタリンコ構造 | ⭕ | ⭕ |
ワンタッチ着脱 | ⭕ | ⭕ |
特徴 | ||
集じん方式 | サイクロン式 | サイクロン式 |
簡単ゴミ捨て | ⭕ | ⭕ |
ごみダッシュ | ⭕ | ❌ |
からまんプレス構造 | ⭕ | ⭕ |
ストラップ | ❌ | ⭕ |
バッテリー交換方法 | 持ち込み依頼 | 持ち込み依頼 |
交換バッテリー | 内蔵式 | 内蔵式 |
付属品 | ||
ハンディブラシ | ⭕ | ⭕ |
2WAYすき間ブラシ | ⭕ | ⭕ |
スティックスタンド | ⭕ | ❌ |
その他に本体を軽くすると、吸引力以外に影響が出やすいのが機能の有無です。
すごかるスティックは人気機種のお手入れが軽減される「からまんブラシ」「からまん機構」「からまんプレス構造」を踏襲しつつ、日立クリーナーの特徴であった機能を削るなど、厳選した機能でシンプルな使いやすさが追求されています。
このため、軽さにウェイトを置きつつ、掃除の快適性に寄与している機能を求める場合は、人気機種の機能や工夫を踏襲しているラクかるスティックのほうがおすすめです。
ラクかるスティックには「パワフルスマートヘッド light」が標準装備されており、フラッグシップににも採用されている、床に落ちている見えにくいゴミを可視化する緑色LEDライト「ごみくっきりライト」が搭載されています。一方、すごかるスティックの自走コンパクトヘッドにはLEDライトは搭載されていません。
その他にすごかるスティックは、これまで日立のコードレスクリーナーのヘッドに受け継がれてきたシンクロフラップもなくなっています。シンクロフラップはヘッドの動きに合わせてフラップが同期して開閉するので、押すときだけでなく、引くときにも大小のゴミを同時に吸い取ることができます。このため、シンクロフラップが搭載されているラクかるスティックは、すごかるスティックより効率的に床清掃ができます。
ダストカップにも変更が見られます。基本的に日立のコードレスクリーナーにはゴミ捨て時にダストカップの中を押し出すゴミダッシュが採用されていましたが、ラクかるスティックにはごみダッシュが採用されていません。このため、ゴミが引っかかった場合は、手で取り出さなければいけません。
また、ダストカップの集じん容量もらくかるスティックのほうが若干大きくなっています。
付属品にも違いがあります。ラクかるスティックには本体を立てかけて収納できるスタンドが付属されています。しかし、すごかるスティックにはスタンドが付属されていません。その代わり本体にストラップがついており、フックなどに吊るして収納することができます。
ゴミ捨てやメンテを軽減したい場合は「かるパックスティック」
集じん方式がサイクロン式だと、吸引力が持続したり、ランニングコストがかからないメリットがある一方で、ゴミ捨て時に塵が舞い上がりやすく不衛生だったり、定期的に行うフィルターやダストカップのお手入れを手間だと感じる方もおられるのではないでしょうか?
そんな人に最適なのが『かるパックスティック』のPKV-BK3Kです。かるパックスティックは紙パックを採用したシリーズなので、不衛生なゴミ捨てや面倒なフィルターやダストカップのお手入れから開放されます。重量も1.1kgと女性やご年配の方でも軽々持てる重さで、トレンドの絡みにくいブラシ(からまんブラシ)も搭載。
紙パックの集じん容量は、紙パック式コードレス掃除機の中では大容量となる0.4L。一般家庭の約2ヶ月分相当のゴミを溜めることができるので、うんざりしていたこまめなゴミ捨てや、面倒だったフィルター掃除などの手間から解放されます。
マキタなどの電動工具メーカーの紙パック式コードレス掃除機は、紙パックにゴミが溜まってくると顕著に吸引力が低下しますが、日立のかるパックスティックは吸引力の低下を抑える『パワー長持ち流路』が採用されています。
空気の流れる道が一直線だと、紙パックにゴミが溜まると風路が塞がれて吸引力低下につながります。かるパックスティックは集じん部の上部と下部に空気が流れる風路を確保する構造になっているため、紙パックにゴミが溜まっても吸引力の低下を制御します。
さらに膨らんで取り出しにくい紙パックをスムーズに取り出せる『紙パックするりん構造』。紙パックを取り出した時にゴミがこぼれ落ちにくい『こぼさんパック』を採用。目立たないが、紙パック交換時のストレスがフリーになる工夫が散りばめられています。
予算を抑えたい場合は型落ちがおすすめ
実はここで紹介したシリーズのラインナップには、紹介できなかった型落ちのモデルもあるため、前年モデルを購入することで予算を抑えることもできます。日立の全機種をまとめている一覧表は下記のリンク先からどうぞ。基礎的スペックや付属品もまとめているので、各モデルとの比較にも役立ちます。
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