ハードフロアツールの特徴
モータヘッドで固い床を掃除すると耐久性が落ちる
一般的な掃除機のモーターヘッドはナイロンブラシが搭載されいているため、石畳やコンクリートのような固い床面を掃除すると、すぐにブラシが摩擦に磨り減っていき短くなっていきます。また、掃除機の床用ヘッドの接地面や車輪にはプラスチックやゴムの素材が使われているため、頻繁に固い床に接触させていると破損しやすくなるデメリットも存在します。
コンクリートのような固い床をモーターヘッドで掃除をしているとブラシや車輪が消耗する
上の動画ではダイソンのコードレス掃除機(DC35)で、マンションの廊下や階段を掃除をしていますが、こういったコンクリートのようなハードな床面をモーターヘッドで掃除をしていると、すぐに高速回転しているナイロンブラシが摩擦で消耗してしまいます。また、ヘッドの接地面やタイヤ(車輪)は樹脂やゴム製なので、何度も前後に動かす動作をしていると、どんどん磨り減っていき、ヘッドと床の隙間がなくなってしまい、床に傷をつけやすくなってしまいます。
固い床面の掃除が得意な「ハードフロアツール」
ハードフロアツールは、名前のとおり「石畳」「タイル」「コンクリート」「フローリング」のようなハードなフロアの掃除に最適な床用ヘッドです。こういった固い床材が使用されているフロアはオフィスビルや店舗や、広い家の床面でも使われていることがあります。また、一般的な家でも、「玄関」「ベランダ」「バルコニー」「テラス」「家回り」でも固い素材が使用された床が存在します。
この「ハードフロアツール」を装着することにより、固い床面を掃除してもヘッドの耐久性を落とすことなく掃除をすることができます。ヘッドの周りにはナイロンブラシが配置されているので、デリケートな素材の床を傷めることもありません。また、吸込口の回りに配置されているブラシは硬く腰があるので、床や溝に付着したドロや砂、溝にたまったゴミもかきだしながら吸い取ることも出来ます。
フローリングの掃除にも最適な「ハードフロアツール」
このヘッドは毎日のフローリングの掃除にも最適です。重さが約240gなので重たいモーターヘッドのように手に負担がかからない利点も存在します。ヘッドは90度回転するので、机の下や家具の間のような狭い場所もヘッドを障害物に接触させることなく掃除することができます。また、廊下や階段の壁際に発生しやすい、頑固にこびりついた埃もかきだせる利点もあります。
このヘッドは床に傷をつける要素がないため、床に傷をつけたくないデリケートな場所にも最適です。床とヘッドとの隙間が広いため、固形のゴミがヘッドと床のあいだに噛んだりして傷つく可能性も低いです。また、床に接地する部分はタイヤでなくブラシなので、タイヤが不具合で停止することによりつく引っかき傷も発生しません。
ハードフロアツールの欠点
ハードフロアツールの欠点は、平たい床面の掃除には適していますが、カーペットやラグの掃除をすることが出来ません。吸込口の回りにあるブラシが絨毯の繊維に引っかかるため前後に動かす動作ができなくなるからです。
また、髪の毛や綿埃のような糸状のゴミが吸込口周りのブラシに絡みつきやすいため、頻繁にお手入れする必要があります。しかし、モーターヘッドのように髪の毛や糸くずが絡みついた回転ブラシを取り外す必要がないため、手で簡単に除去することができます。
まとめ
「ハードフロアツール」は、床用ヘッドの耐久性が落ちるようなハードフロア(固い床面)の掃除や、フローリングのような平たい床面に傷をつけたくない方に最適なヘッドです。
また、毎日、床に発生する埃や塵を手軽に掃除することもできます。床にも細かい傷がつかないのでデリケートな場所の掃除も安心です。その他に非モーター駆動のヘッドのため、連続使用時間も伸びるえ、重量が軽くなるメリットも存在します。
ハードフロアツールはキャニスター専用のツールであるが、同社のスティックコードレスクリーナー(DC34/DC45/DC62/DC74/V6)のモデルにも装着することが可能です。
よくある質問
題名: ダイソンハードフロアツールにつきましてメッセージ本文:
標記の記事、大変興味深く拝読し、非常に参考になりました。
ご紹介になったハードフロアツール(先発品)ですが、新しい型番のモデル(911565.02 後発品)も流通しているようです。
先発品はDC16-74、dyson ball、V6に適合していることが分かっておりますが、後発品がどのタイプに適合するのか、不勉強で分かりません。
できれば、後発品をV10に装着して使用したいと考えております。
もし情報をお持ちでしたら、ご教示頂けますと大変助かります。
以上、何卒宜しくお願い申し上げます。
ハードフロアツールをV7/V8/V10/V11に取り付けられないの?
ダイソンのハードフロアツールは同社のキャニスター掃除機専用のツールだったと思います。しかし、従来のダイソンボールとV6以前のモデルは接続口が同じだったため、V6以前のコードレスクリーナーに取り付けて使用することが可能でした。
V6以前のモデルに付属されているアタッチメントをV7以降のモデルに装着できる「ダイソン 変換アダプター」を使用すれば先発品のハードフロアツールを装着することは可能です。ただし、名刺1枚分ほど全長が長くなるため、人によっては使いにくくなるデメリットも存在します。
V10に(911565.02 後発品)を装着したいとのことですが、(911565.02 後発品)の写真や専用モデルが確認することができないため、取り付けて使用できるのか分かりかねます。V7以降のモデルにはアタッチメントの着脱が簡単に行える「スムーズフィット機構」が採用されており、「スムーズフィット機構」に対応しているアタッチメントだと取り付けられるかもしれません。
例えば、上の差込口のようなハードフロアツールだとV7~V11に取り付けられるかもしれません。しかし、スムーズフィット機構が採用されている同社のキャニスター掃除機(V4)とV7~V11の接続口は異なるため、公式は互換性がないと回答しています。このため、(911565.02 後発品)が「スムーズフィット機構」を採用しているキャニスター専用のアタッチメントだとすると、V7~V11のモデルには取り付けられないかもしれません。
当サイトで検証を行ったわけではないので、実際は互換性があるのか確認することはできません。お役に立てなくて申し訳ありません。
また、スムーズフィット機構が採用されているハードフロアツールがAmazonなどで購入できるようになれば当サイトで検証してみたいと思います。貴重な情報を有難う御座いました。