[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”05.jpg” name=”ゲソの極み”] 重心が床下近くにあるスタンドタイプの新エルゴラピードの購入を考えているけれど、同じスタンドタイプだとAnkerの「HomeVac Duo」のほうが安いよね。どっちがいいんだろう?
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[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”04.jpg” name=”イカの逆襲”] エルゴラピードってデザインが斬新なうえ、ダイソンより先にコードレス掃除機の市場に参入していたから根強い人気があるよね。確かにAnkerから発売された掃除機ってエルゴラピードにそっくりだから性能が同じなら安いほうを買ったほうがお得だね。[/speech_bubble]
デザインがそっくりな「ANKER」と「エレクトロラックス」
つい最近、家電事業に参入したAnker社から、スティック型コードレスクリーナー「HomeVac Duo」が発売されました。このHomeVac Duoは、エレクトロラックス社が販売しているエルゴラピードシリーズの製品とそっくりな上に、価格が約1万3千円とリーズナブルな価格が設定されています。
このページではどちらを購入しようか迷っている方のために、Ankerから新発売された「HomeVac Duo」と、2015年に発売されたエルゴラピードの上位モデルの違いを解説していきたいと思います。
「HomeVac Duo」vs「ZB3114AK&ZB3113AK」
HomeVac Duoと比較するモデルであるが、まずHomeVac Duoの電圧は21.6Vなので、これと同クラスの製品と比較しようとしましたが、エレクトロラックス社には21.6Vという電圧のモデルが販売されていません。
そこで、HomeVac Duoと同じ2in1スタイルが採用されているエルゴラピードのZB3114AK(色違いのモデルZB3113AK)と比較することにしました。ZB3114AKは2015年に発売された上位モデルで電圧は18Vなので、HomeVac Duoより電圧が低くなります。(2016年モデルはまだ発売されていません)
なお、どちらのモデルも継ぎ足し充電をしてもメモリー効果の影響をうけないチウムイオン電池が搭載されています。
モデル名 | Amazon最安値 |
HomeVac Duo | 13,000円台(2016/7調べ) |
ZB3114AK ZB3113AK | 32,000円台(2016/7調べ) |
価格の違い
エレクトロラックスはスウェーデンの会社で掃除機を販売して100年以上の実績があります。スティック型のコードレス掃除機を2004年から発売しているので、スティック型コードレス掃除機の市場では最古参のメーカーとなり、スタンドタイプのコードレス製品の中では使い勝手や価格の面では不動の位置にいます。18Vのバッテリーを搭載している現行機種(「ZB3114AK」「ZB3113AK」)は、現在、Amazonで3万円台で販売されています。2016年に新しいモデルが発売されるか分かりませんが、新モデルが発売されると2015年のモデルは価格がもう少し安くなるでしょう。
一方、Ankerはモバイルバッテリーをはじめとするスマートフォンの周辺機器を自社開発し、世界中で販売している中国のメーカーになります。2011年と比較的最近に設立された会社となり、モバイルスマートフォンの普及に伴い拡大し急成長しています。Google出身者により設立されたのは有名な話で、Ankerのスマフォ周辺機器は低価格で保証期間も長いので、日米のAmazonで評価も高く、どの製品(モバイルバッテリー、USB急速充電器、防水スピーカー)もベストセラーに輝いています。「HomeVac Duo」は他のデジタル製品と同じで低価格設定になっており、1万3千円で販売されているので価格の面ではAnkerのほうが、圧倒的に経済的です。
吸引力の違い
エレクトロラックスもANKERの製品どちらも吸込仕事率を公表しておりません。なので、床用ヘッドを取り外して吸込口に手を当ててみたところ、吸込口の形状が違うので正確な判断ができませんが、個人的にあまり大きな差は感じられませんでした。ちなみに、エレクロロラックスはエルゴパワーという電圧が2.52Vのコードレス掃除機も販売しており、こちらと比較するとエルゴパワーのほうが吸引力は上でした。エルゴパワーは2in1スタイルが採用されていないので、Ankerやエルゴラピードのように、ハンディ掃除機として使用することが出来ません。
集じん力の違い
「Anker」「エルゴラピード」どちらもモータヘッドが採用されており、ヘッドの吸込口で回転するブラシのパワーは圧倒的にエレクトロラックスのほうが上でした。ブラシパワーが強いと負荷がかかったときにブラシの回転速度が落ちにくいので、フローリングの表面に付着している微細なゴミや、カーペットの奥深くに入り込んだゴミを掻き出す集じん力はエルゴラピードのほうが効率的でしょう。ちなみに、エレクトロラックスの回転ブラシは手で止めるのが困難なほど強いので、ブラシパワーの強さはメーカーの中ではトップクラスです。
どちらの製品もブラシバーにナイロンブラシしか植毛されていないので、静電気によって付着した微細なゴミを集じんする能力は、カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッドが配列されているダイソンに比べると劣ります。(黒い床に粒径の小さい片栗粉ばら撒いて掃除すれば差がわかります)ちなみにブラシバーと吸込口の幅はどちらの製品も同じなので、広い部屋をおおざっぱに掃除した場合の効率はどちらも同等です。
自分が吸引力/ダストピックアップ率重視で選ぶのであれば、ブラシパワーの強いエルゴラピードを選びます。エレクトロラックスの製品は、ブラシに絡みついた髪の毛をカットする「ブラシロールクリーン機能」を搭載しているのでブラシのお手入れも楽です。
モデル名 | 弱モード | 強モード |
HomeVac Duo | 60分 | 24分 |
ZB3113AK ZB3114AK | 45分 | 16分 |
連続運転時間の違い
「HomeVac Duo」も「ZB3114AK」「ZB3113AK」もスティック形状で使用する場合、吸引モードを「弱モード」と「強モード」の2種類から選ぶことができます。双方のモデルの稼働時間を比較するとどちらの吸引モードも「HomeVac Duo」のほうが長くなっているので、連続使用時間の長さでは「HomeVac Duo」ほうに軍配があがります。
連続運転時間の長さで選ぶ場合は、「HomeVac Duo」を選んだほうがよいでしょう。自分が床の掃除で使用する「強モード」は、8分の差があるのでかなりでかいですね。8分も稼働時間が延長されると2~3部屋多く掃除をすることができますし、使用するたびに充電しなくても、後日続けて使用することができます。(リチウムイオン電池は残量を少なくした状態で保管したほうが寿命が延びるというデーターがあります)
ゴミの捨てやすさとフィルターのお手入れの違い
どちらのモデルもダストカップをワンタッチで取り外すことができ、ダストカップに組みつけられているフィルターを取り外せばゴミを捨てられるので、ゴミの捨てやすさに差は全くありません。
ただし、フィルターの溝に目詰まり粉じんは、振動で弾き落とせる「クイックフィルタークリーニング」が搭載されているエルゴラピードのほうが効率よく除去できるので、目詰まり下フィルターのお手入れのしやすさではエルゴラピードに軍配があがります。
どちらのモデルもダストカップの中にフィルターが配置されているため、すぐにダストカップ内でゴミが飛散した微細なゴミがフィルターを目詰まりさせてしまいます。なので、ゴミを捨てるたびにフィルターのお手入れをしないと吸引力が低下してしまうので、ゴミ捨ての際に手間をかけたくないのであれば、エルゴラピードを選んだほうがよいでしょう。
ちなみに、「クイックフィルタークリーニング」はエレクトロラックス社の現行機種全てに搭載されています。ゴミ捨てやフィルターのお手入れで手を汚したくないのであればシャープのFREEDシリーズがおすすめです。ダイソンなんかはフィルターが目詰まりしにくいので面倒なお手入れから解放されます。
モデル名 | 交換方法 | 交換費用 |
HomeVac Duo | 買い直し | 約13,000円 |
エルゴラピード | ハンドユニット交換 | 約12,000円 |
バッテリーの交換費用の違い
エルゴラピードは、バッテリーの寿命が来た際には、バッテリーを内臓したハンドユニットごと交換が必要となります。ハンドユニットは「公式の直営店」や「楽天市場の公式ショップ」で購入できるので、自分で簡単に交換することが出来ます。18Vの「ZB3114AK」のハンドユニットは、12,000円(税抜き)で購入することができます。(2015年モデルは新しいのでハンドユニットが販売されていません)。
ANKERの「HomeVac Duo」も、エルゴラピードと同じでハンドユニットにバッテリーが内蔵されているため、バッテリーの寿命が来た際には、ハンドユニットを交換しなければいけないのですが、Ankerはハンドユニットを単品で販売していないので、製品を買いなおさなければいけません。Amazonで13,000円台で販売されているので、安いときに購入すれば「ZB3114AK」のハンドユニット代とあまり大差はありませんが、ハンドユニット、フィルター、付属品、モーターヘッド、スティックの全てが新品になります。
モデル名 | Amazon最安値 |
ANKER(アンカー) | 1年6ヶ月 |
エルゴラピード | 1年 |
エルゴパワー | 2年 |
保証期間の違い
エルゴラピードシリーズのモデルは1年の保証期間がついていますが、AnkerのHomeVac Duoは1年6ヶ月と、エルゴラピードより保証期間が半年も長くなっています。従って、保証期間が長いほうがAnkerのほうが安心できます。交換にかかる送料等はメーカーが全額負担してくれます。
エルゴラピードは一ヶ月以内に製品登録しないと保証を受けられなくなった記憶があります、エレクトロラックスの製品を購入した場合は、すぐに公式ページから製品登録するようにしましょう。ちなみに同社の2.52Vバッテリーが搭載されているエルゴパワーは保証期間が2年とエルゴラピードより1年長くなります。
付属品(専用ツール)の違い
ANKERの「HomeVac Duo」には、本体を立てかけながら充電が行なえる「充電スタンド」の他に、「スキマノズル」と「ブラシノズル」同梱されています。なので、スティック型からハンディ型を取り外してノズルを装着することにより、フロアだけでなく、卓上、入り組んだ場所やサッシのような溝の掃除をすることが可能です。
一方、エレクトロラックスの「ZB3114AK」「ZB3113AK」には、「充電スタンド」「スキマノズル」と「ブラシノズル」の他に、「ロング隙間ノズル」「布用ノズル」「布団用ノズル」「延長ホース」も同梱されているので、「HomeVac Duo」より、幅広い掃除が行なえるのが魅力となっています。
今、人気の「布団掃除機」と「コードレス掃除機」を購入するより、コードレス掃除機1台で、布団、毛布、枕などの寝具や自動車内の掃除をしたほうが場所をとりませんし経済的です。なので、コードレス掃除機で布団、ソファー、車内などの掃除もしたい場合は、「布用ノズル」「布団用ノズル」「延長ホース」が付属されているエルゴラピードのほうがよいでしょう。
ちなみにこれらの専用ツールが付属されているエルゴラピードの現行機種は、18Vの上位モデル(「ZB3114AK」「ZB3113AK」)のみとなります。エルゴラピードには18Vのモデルより、吸引力が弱い14.4Vのモデルもラインアップされていますが、14.4Vシリーズのモデルには「充電スタンド」「スキマノズル」「ブラシノズル」しか付属されていません。
モデル名 | 弱モード-騒音値 | 強モード-騒音値 |
HomeVac Duo | 81dB | 85dB |
ZB3113AK ZB3114AK | 81dB | 87dB |
運転音(騒音値)の違い
運転音は「HomeVac Duo」のほうが甲高い音がするので、個人的に近くで掃除をされると「HomeVac Duo」のほうが不快な音です。騒音値を測定できる機械で音の大きさを比較してみると、「HomeVac Duo」のほうが、エルゴラピードより騒音値が少し静かという結果になりました。音の大きさにあまり差はありません、動画では同じ環境で撮っているので参考にしていただければ幸いです。