Dyson Microシリーズ選び方ガイド「Micro 1.5kg」「Micro Plus」「Micro HEPA Plus」の違いを解説
- 軽いダイソンのコードレスクリーナーの購入を検討している
- 「Micro 1.5kg」「Micro Plus」「Micro HEPA Plus」の違いが知りたい
- どのモデルがライフスタイルに合っているのか知りたい
Dyson Microシリーズの概要
最もパワフルで高機能 | パワフルで高機能 | 軽量+パワフル | 最も軽量 | 全方向駆動 | |
シリーズ | V15 Detect | V12 Detect Slim | Digital Slim | Micro 1.5kg | Omni-glide |
Dyson Microから始まるシリーズは、Dysonの製品の中で軽量に特化したシリーズとなっており、軽さとクリーンな空気を排出する優れた排気性能が魅力の製品です。
また、ダイソンといえば指で握ったり引いて操作するトリガースイッチが特徴的でしたが、Microシリーズは押すだけで操作できるボタンスイッチを採用しています。
ダイソン本体の重厚感やトリガースイッチで指にかかる付加に対する批判的な意見もある中で、力の弱い女性や高齢者の方でも楽に使える軽さを実現しています。
比較対象:[Micro 1.5kg][Micro Plus][Micro HEPA Plus]
dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
この記事では、Dyson Microから始まるシリーズの「Micro 1.5kg」「Micro Plus」「Micro HEPA Plus」を比較対象として取り上げています。この記事を読むことで3シリーズの違いや、どれが自分に合っているのか全てわかります。
デザイン・サイズ・重量の比較
発売日の違い
dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
発売年 2020年 | 発売年 2023年 | 発売年 2023年 |
当初、ダイソンはキャニスター掃除機の代わりになるような、メイン機として使えるコードレス掃除機を市場に投入してきました。そのため、パワーやスタミナを重視した重たいモデルが多く見られました。
その後、コードレス掃除機が主流になってから、軽さや取り回しやすさを求めるユーザー層が増えてきました。そこで、ダイソンは2020年に軽量重視モデルである「Micro 1.5kg」を登場させることで、そのニーズに応えました。
2023年に発売された「Micro Plus」や「Micro HEPA Plus」は、その「Micro 1.5kg」がベースになったマイナーチェンジシリーズと考えましょう。
外観デザインの違い
dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
複数のカラーがある | シルバー/シルバー/パープル | ゴールド/ゴールド/グリーン |
シリーズ名がDyson Microから始まるシリーズは本体やストレートパイプの仕様は同じですが、異なるカラーバリエーションがあります。
Micro HEPA Plusがゴールド/ゴールド/グリーンと華やかな色なのに対し、Micro Plusはシルバー/シルバー/パープルとクールで洗練された印象を与える色になっています。
一番古いMicro 1.5kgシリーズは複数のモデルがラインナップされているため、色々なカラーのモデルがあります(色が分かるラインナップ一覧はダイソン比較表からどうぞ)。
サイズ・重量の違い
dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus | |
サイズ | W85×D290×H222(ハンディ) W207×D1091×H222(スティック) | W85×D290×H222(ハンディ) W207×D1091×H222(スティック) | W85×D290×H222(ハンディ) W250×D1091×H222(スティック) |
重量 | 1.5kg | 1.54kg | 1.54kg |
Dyson Micro 1.5kgはその名の通り、スティック状態の重さが約1.5kgと軽量であり、パワー重視のモデルに比べてコンパクトで取り回しやすい設計になっています。
[Micro Plus]や[Micro HEPA Plus]もMicro 1.5kgと本体やストレートパイプの仕様が同じになっているため、軽くて取り回しやすい設計ですが、ワイドタイプのヘッドが搭載されているため、ヘッドの重量が約40gほど重く、幅が約4cmほど広くなっています。
仕様の比較
クリーナーヘッドの違い
シリーズ | dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
ヘッド | Micro Fluffyクリーナーヘッド | Fluffy Optic™クリーナーヘッド | Fluffy Optic™クリーナーヘッド |
サイズ(mm) | 207×78×47 幅狭タイプ | 250×78×47 幅広タイプ | 250×78×47 幅広タイプ |
重量 | 約420g | 約365g | 約365g |
レーザー | ❌ | ⭕ | ⭕ |
Dyson Micro 1.5kgは、本体だけでなくヘッドも最も軽い「Micro Fluffyクリーナーヘッド」が採用されており、重量は356gと缶ジュース並みの軽さです。段差をまたいだり、方向転換をする際に軽々とヘッドを上げ下げすることができます。
さらに、薄型設計で幅もコンパクトになっているため、ソファーなど狭い家具の下も容易に掃除ができ、約207mmの狭い隙間までヘッドが入り込みます。机や椅子の下などのごちゃついた脚周りもストレスフリーで快適に掃除が行えます。
[Micro Plus]と[Micro HEPA Plus]に採用されている「Fluffy Optic™クリーナー」は、新開発の高出力グリーンLEDを採用しており、従来のLaser Slim Fluffy™クリーナーヘッド(上写真)より照射範囲が約2倍となっております。
Micro 1.5kgよりヘッドの幅が約4cm広いワイドタイプになっているため、Micro 1.5kgより部屋を効率的に清掃することができます。ワイドタイプであるものの、家具下も掃除がしやすい薄型設計、重量も約420gと軽くなっています。
排気性能の違い
シリーズ | dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
フィルター | ポストモーターフィルタ | ポストモーターフィルタ | HEPAポストモーターフィルタ |
捕集率 | 0.3μmを99.9%捕集 | 0.3μmを99.9%捕集 | 0.1μmを99.9%捕集 |
「dyson Micro 1.5kg」、「dyson Micro Plus」、および「dyson Micro HEPA Plus」には、排気性能の違いがあります。これらの違いは、採用されているフィルターの性能に起因しています。
「dyson Micro 1.5kg」と「dyson Micro Plus」は、目視できない超微細なゴミ(0.3μm)を99.9%捕集するフィルターが搭載されています。部屋の空気より綺麗な空気を排出する排気性能があり、花粉・黄砂・PM2.5などのハウスダストくらいであれば捕集できます。
一方、「dyson Micro HEPA Plus」はHEPAフィルターが採用されており、粒径(0.1μm)を99.9%捕集することができます。数値的にはHEPAより小さな微粒子を除去できるULPAに匹敵し、コロナやインフルエンザなど、ウィルスクラスの微粒子を捕らえることができます。
吸引力の違い
シリーズ | dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
モーター | Dyson Hyperdymium 毎分最大 105,000回転 | Dyson Hyperdymium 毎分最大 105,000回転 | Dyson Hyperdymium 毎分最大 105,000回転 |
サイクロン | 8気筒 | 8気筒 | 8気筒 |
遠心力 | 96,000G | 96,000G | 96,000G |
「Dyson Micro 1.5kg」「Dyson Micro Plus」「Dyson Micro HEPA Plus」3機種の吸引力を作り出すモーターとバッテリーは同じものが搭載されており、サイクロンテクノロジーも同じです。また、空気が通るクリアビン・延長管の容積も同じのため、吸引力の指標となる吸込仕事率はどのモデルも同等と考えられます。
ただし、「Dyson Micro Plus」と「Dyson Micro HEPA Plus」はクリーナーヘッドの吸い込み口の幅が広いため、クリーナーヘッドを装着した状態だと、ヘッドの幅が狭い「Dyson Micro 1.5kg」の方が吸引力はわずかに強いと考えられます。しかし、大小のゴミを同時に集じんできるソフトローラーを搭載しているため、一般家庭の床に落ちているゴミは問題なく吸引できます。
カーペットから微細なゴミや髪の毛を掻き出す集塵力は低いため、カーペットを敷いている場合は、硬いナイロンブラシが搭載された「ミニモーターヘッド」が付属されているモデルを選ぶと良いでしょう。ただし、コンパクトなヘッドなので、広範囲のカーペットの清掃には不向きです。
「Dyson Micro Plus」と「Dyson Micro HEPA Plus」には、ミニモーターヘッドが改良されたスクリューツールが付属されており、髪の毛やペットの毛が絡みにくい特長を持っています。ブラシのお手入れ頻度が軽減されるため、ペットを飼っていたり、ロングヘアーの同居人がいる場合は、スクリューツールの方が最適です。
運転モードの違い
シリーズ | dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
運転モード | エコモード 強モード | エコモード 強モード | エコモード 強モード |
「dyson Micro 1.5kg」「dyson Micro Plus」「dyson Micro HEPA Plus」の3機種は、エコモードと強モードの2つの運転モードから選択でき、運転モードに違いはありません。
連続使用時間の違い
シリーズ | dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
エコモード ヘッド装着時 | 約25分 | 約25分 | 約25分 |
強モード ヘッド装着時 | 約5分 | 約5分 | 約5分 |
エコモードでは、クリーナーヘッドを装着した場合の連続使用時間が約25分となっており、一般的な掃除に適しています。基本的には連続運転時間が長いエコモードを使用することが推奨されます。
一方、強モードはしっかりと掃除したい場所に適しています。ただし、ヘッドの装着に変わらず連続使用時間が5分と短くなっているため、効率的に掃除する必要があります。
充電時間の違い
シリーズ | dyson Micro 1.5kg | dyson Micro Plus | dyson Micro HEPA Plus |
エコモード | 約3.5時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 |
充電時間に関しては、「dyson Micro 1.5kg」「dyson Micro Plus」「dyson Micro HEPA Plus」ともに約3.5時間でフル充電が完了します。
充電方法は付属されている充電ドック(スタンド)に収納することで同時に充電されます。ただし、Micro 1.5kgには充電ドックが付属されていないモデルもあります。その場合は、収納用ブラケットを壁にネジ止めして充電するか、充電アダプターを直接本体に接続して充電します。
付属品とアクセサリーの比較
各モデルに付属するアクセサリー
シリーズ | Micro 1.5kg | Micro 1.5kg | Micro 1.5kg | Micro Plus | Micro HEPA Plus |
型番 | SV21FFENT | SV21FFEX | SV21FFCOM N | SV33FFPL | SV33FFPLEX |
❌ | ⭕ | ❌ | ❌ | ❌ | |
⭕ | ⭕ | ⭕ | ⭕ | ⭕ | |
❌ | ⭕ | ⭕ | ⭕ | ⭕ | |
❌ | ⭕ | ⭕ | ❌ | ❌ | |
❌ | ❌ | ❌ | ⭕ | ⭕ | |
❌ | ⭕ | ⭕ | ❌ | ❌ | |
⭕ | ⭕ | ⭕ | ❌ | ❌ | |
❌ | ❌ | ⭕ | ⭕ | ⭕ |
各モデルによって、付属品や専用ツールの有無が異なります。
Micro 1.5kgモデルには、上記以外にも付属品が異なる複数のバリエーションがラインナップされています。全モデルの詳細は、ダイソン比較表からご確認ください。
「LED付き隙間ノズル」や「コンビネーションノズル」が付属されていれば、家具と壁の間や、社内のシートとシートの間などの狭い隙間の清掃が行えます。
デスクやテーブルなどの卓上面の清掃には、ブラシを出した「コンビネーションノズル」でもできますが、「卓上ノズル」のほうが使い勝手が良いです。
布団などの寝具やソファーなどの布製品から、狭範囲のカーペットの清掃は「ミニモーターヘッド」や「スクリューツール」で対応します(後者は毛が絡みにくい)。
価格とコストパフォーマンスの比較
両モデルの価格差
シリーズ | Micro 1.5kg | Micro 1.5kg | Micro 1.5kg | Micro Plus | Micro HEPA Plus |
型番 | SV21FFENT | SV21FFEX | SV21FFCOM N | SV33FFPL | SV33FFPLEX |
価格 | 39,800円 | 41,685円 | 47,799円 | 76,560円 | 76,560円 |
公式オンラインショップでで販売されているMicro 1.5kgシリーズとMicro Plus、Micro HEPA Plusシリーズの価格差を比較すると、それぞれのモデル間で大きな違いが見られます。Micro 1.5kgは2020年に登場したシリーズということもあり、価格帯が39,800円~47,799円と、手頃な価格帯まで下がっています。予算を抑えたい場合はいい感じに下がってきたMicro 1.5kgがおすすめです。
一方で、発売されたばかりのMicro PlusとMicro HEPA Plusは、どちらも76,560円と発売当初から価格が下がっておらず、Micro 1.5kgシリーズに比べて高価です。どちらも価格が同じなので、レーザー付きでワイドタイプのヘッドが用途に適している場合は、HEPAフィルターが作用されているMicro HEPA Plusを選んだほうがよいでしょう。
まとめ
Dyson Micro 1.5kg のメリットとデメリット
ダイソンMicro 1.5kgは、価格が下がってきているため、予算を抑えたい人におすすめです。ただし、ヘッドの幅が狭いため、軽くて取り回しやすいメリットはあるものの、フロア清掃の効率が低下します。さらに、ゴミを照射するLEDライトが搭載されておらず、毛が絡みにくいスクリューツールも付属していない点は注意が必要です。それでも、コストパフォーマンスを重視する方には魅力的な製品と言えます。
Dyson Micro Plus/Dyson Micro HEPA Plusのメリットとデメリット
Dyson Micro PlusとMicro HEPA Plusは、従来のMicro 1.5kgに最新のFluffy Optic™クリーナーヘッドを搭載した掃除機です。クリーナーヘッドにはレーザーが搭載されており、従来のレーザーと比べて照射範囲が2倍に向上しています。これにより、ゴミの取りこぼしを防ぐことができます。また、ヘッドの幅が広くなっているため、フロアを効率よく清掃することができます。Dyson Micro HEPA Plusは、アレルゲン対策に優れているHEPAフィルターを搭載しているため、価格がMicro Plusと同じであればMicro HEPA Plusを選んだほうがよいでしょう。ただし、発売されたばかりの新製品であるため、実勢価格は高めです。
その他のおすすめの軽量シリーズ[Dyson Digital Slim]
Dyson Microから始まるシリーズはダイソン史上最軽量のシリーズです。力の弱い女性やご年配の方にも取り扱いやすいメリットがあるものの、連続使用時間が短いというデメリットがあります。
軽量とスタミナも重視したい場合は、Dyson Digital Slimがおすすめです。Micro 1.5kgより約400g重たい1.9kgの重さですが、最上位モデル(V12/V15)より軽くて取り回しすいバランスタイプとなっています。
連続使用時間はMicro 1.5kgより長いうえ、本体後部にある液晶ディスプレイから残りの運転時間が秒単位でわかるため、計画的にバッテリーの残量を使うことができます。
MicroシリーズやDigital Slimシリーズにラインナップされているモデルをまとめている比較表は下記のリンク先からどうぞ。各モデルに付属されているアタッチメントもまとめているので用途にあったモデルが選べます。
コメント
ダイソンお客様相談室に確認したところ、Micro Plus / Micro HEPA Plus の運転時間はどのヘッドでもエコ25分、強5分らしいです。
匿名様
コメントありがとうございます。
カタログにはクリーナーヘッドを装着した状態の使用時間は(エコモード約18分/強モード約5分)と表記されていましたが、仕様が変更されたのかと思い、確認をとってみました。
運転時間の試験を再度実施した結果、仰る通りMicro1.5kgを含む、Micro Plus/Micro HEPA Plusの使用時間は(エコモード約25分/強モード約5分)のようです(ご指摘感謝です)。
誤った情報を記載して申し訳ありませんでした。
わざわざご親切に教えていただき、ありがとうございました。