マキタ「フロアカーペットノズル」のレビュー
マキタ 充電式クリーナー じゅうたん用ノズルDX S(スノーホワイト) A-59950
新しいじゅうたん用ノズルが販売されるまき
●過去にも「じゅうたん用ノズル」は販売されている
2016年にマキタのスティックコードレスクリーナーに取り付けられる「じゅうたんノズルDX」が販売された。絨毯やフローリングを掃除したときに、標準装備されている「床用ヘッド」や従来品の「じゅうたん用ノズル」とどのような違いがあるのか調べてみた。
※現在はフロアカーペットノズルに名前が変わっている。
カラーは5色用意されている
従来の「じゅうたん用ノズル」は[アイボリー]と[レッド]の2色しかなかったため、色が合わないモデルが4種類存在した。今回新しく発売された「じゅうたんノズルDX」は、[スノーホワイト][アイボリー][レッド][ピンク][ブルー]の5色が用意されており、黒以外のモデルであれば、どのモデルにも色を合わせることが可能となっている。
従来品より小回りが効いて使い勝手がいい
●新モデルは首を自由自在に動かせるから小回りが効き操作性向上
従来品の「じゅうたん用ノズル」の首を左右にしか回転させることができなかったので、掃除をしながらヘッドを方向転換させることが難しかった。わざわざヘッドを床から浮かせて方向転換させていたので使い勝手が悪かった。
一方、新しい「じゅうたんノズルDX」は、標準装備されている床用ヘッドと同じように、首の角度を360°自由自在に動かすことができるため、ヘッドを床から浮かせなくても方向転換させることができ、小回りがよくなっている。
ヘッドを軽い力で前後に動かせるようになった
●新モデル:車輪が4個ついてるからヘッドを軽い力で前後に動かせる
壁に立てかけても左右に倒れにくくなった
●壁に立てかけた時に倒れにくくなったから物をどかすときに便利
従来「じゅうたんノズル」は本体を壁に立てかけると首がくるっと回転し左右に倒れやすかったが、新しい「じゅうたんノズルDX」には、首の部分に凹凸の溝があるので、溝を噛み合わせることにより、壁に立てかけたときに倒れにくくなっている。自立させて収納することはできないが、急な来客時や掃除をしていて物をどかせる際に便利である。
ちなみに、従来のマキタクリーナーに標準装備されているヘッドには、マキタのロゴや凹凸の溝がなかったが、現在販売されているマイナーチェンジされたモデルに標準装備されている床用ヘッドには、「じゅうたんノズルDX」と同じようにマキタのロゴや凹凸の溝が入っており、壁に立てかけても倒れにくくなっている。
フローリングにも対応してるからヘッドの付け替え不要
●新モデル:フローリングの掃除にも対応している
標準付属ノズルとの違い新しい「じゅうたんノズルDX」は、フローリングとカーペットに対応しているため、標準装備されている床用ノズルをほとんど使わなくなった。ゴムベラの変わりに極細の柔らかいブラシが搭載されており、フローリングを磨きながら掃除ができるので、乾拭き効果も他のノズルに比べ高いメリットも。
ただし、大量の木材の切り屑などを吸引する場合は、標準付属品の床用ノズルのほうが効率よく掃除ができた。なぜなら、切り屑同士が重なるほど床に落ちていると、ヘッドと床との隙間が狭い「じゅうたんノズルDX」では、ゴミをヘッド全面で押し出してしまい効率よく吸引ができないからだ。
ペットの毛を効率よく集じんできるようになった
●旧モデル:絨毯奥深くに入り込んだペットの毛や髪の毛も集じんできる
従来品は先端部に硬いナイロンブラシを配置、新しいじゅうたんノズルは2列のエチケットブラシを配置しており、どちらのノズルもカーペットの表面に絡みついたペットの抜け毛を効率よく集じんすることができた。
格付けすると、従来品はブラシに後ろに倒れるように角度がついているため、ヘッドを引いた時にしかペットの毛を集じんできないため、新ノズルのほうが効率よくペットの毛を集じんすることができる。
ただし、カーペットの奥に絡みついた髪の毛やペットの毛は長くて硬いナイロンブラシが採用された従来のじゅうたんノズルでないと集じんすることはできなかった。
2列に配置された毛取りブラシの正体はエチケットブラシ。2枚のエチケットブラシは逆目に貼られているので、ヘッドを前後に床を滑らせるだけで、カーペット表面に絡みついたペットの毛・髪の毛・糸くず・綿埃を絡みとる。
エチケットブラシに絡みついたゴミはヘッドを前後に動かすたびに「こより状」になっていく。このこより状になったゴミは自然に吸込口に吸引されるわけではなく、掃除を続けているとどんどん太くなっていくので、手で除去する必要があった。
買う前に知っておきたい
ペットの抜け毛で悩んでるならサイクロンアタッチメントがおすすめ
追記2018年:ペットによっては1日の抜け毛が多い品種もいると思う。家も1日2回は掃除機をかけないとカーペットやマットが毛まみれになるうえ、すぐにフィルターが目詰まりしたり、紙パックがいっぱいになるレベルである。
2018年にマキタから吸い込んだ空気とゴミを遠心分離できる「サイクロンアタッチメント」が発売された。吸い込んだペットの抜け毛は青いダストケース内で遠心分離されて回収されるので簡単にゴミ捨てが行えるようになった。また、本体側にも毛やゴミが侵入しにくくなるので、ゴミ捨て時にフィルターに付着したゴミを除去する面倒なお手入れもあまりしなくなった。
じゅうたんノズルDXは他の電動工具メーカーにも装着できるの?
マキタ以外に、リョービ、ボッシュ、日立工機などの電動工具メーカーもスティックタイプのコードレス掃除機を販売しているが、これらのメーカーの製品にも装着することは可能であった。ただし、日立工機の吸込口はマキタの製品より0.5mmほど広いので、ノズルにテープを3周ほど巻かないとゆるくて抜けてしまうので注意されたし。
まとめ
●フローリングや畳にも対応しているから、床の種類に合わせてヘッドを付け替える手間がはぶける。
●フローリングや畳では軽い力でヘッドを前後に動かせるから、手首にかかる負荷が標準ヘッドより軽減される。