2022年の夏にダイソンから発売された[ディテールクリーニングキット]を購入しました。ディテールクリーニングキットは、[スクラッチフリーソフトブラシ][アジャスタブル隙間ノズル][延長ホース]3点の専用ツールが同梱されたセット品です。
特に[スクラッチフリーソフトブラシ]や[アジャスタブル隙間ノズル]は、従来モデルに付属されていなかった新しい専用ツールということもあり、その特徴や使い勝手が気になっているダイソンユーザーの方も多いのではないでしょうか?
そこで、このページではダイソンユーザーの筆者が、[スクラッチフリーソフトブラシ][アジャスタブル隙間ノズル]と、従来の類似専用ツールを比べながら、特徴や使用感想を分かりやすく解説。この記事を読むことで、新しい専用ツールがどんな清掃シーンに合っているのかわかります。
スクラッチフリーソフトブラシ
まず新しく追加された[スクラッチフリーソフトブラシ]は、従来の専用ツールに採用されているナイロンブラシ以上の柔らかさと柔軟性を兼ね備えており、傷がつきやすいデリケートな表面や、入り組んだ細部の場所の清掃に適しています。
最近では、割安な並行輸入品やサードパーティ製がAmazonなどで販売されているようなので、公式サイトで5,500円のものを注文するより、経済的に購入できるようですが、偽物もあるようなので本物が必要な人は注意が必要です。
ブラシツール | スクラッチフリーソフトブラシ | ミニソフトブラシ | コンビネーションノズル | コンビネーション隙間ノズル | アジャスタブル隙間ノズル | ハードブラシ |
ブラシ(直径) | 0.05mm | 0.13mm | 0.19mm | 0.19mm | 0.19mm | 0.38mm |
ブラシの直径を測定してみると、中間部は0.13mm、先端部は0.05~0.08mmとなり、吸口にブラシがついた従来の専用ツールに比べると、ブラシ先端が超極細になっているのが特長です。
ブラシの素材には、8,100本のPBTフィラメントが使用されており、通常のナイロンブラシよりも柔らかく、適度な弾力性があるため、傷をつけたくないデリケートな所や、入り組んだ細部の清掃に最適です。
ただし、玄関やサッシなどにこびりついた砂埃や頑固な汚れを取り除きたい場合は、ブラシの直径が太くて硬いハードブラシのほうが最適でした。
また、ブラシの全幅は[ミニソフトブラシ]のほうが大きいため、広い範囲の卓上や棚上を清掃する用途では、ソフトブラシを使用したほうが効率的です。
ブラシは超極細なので、ピアノや家電など光沢のある表面を清掃しても、微細な傷がつけずに掃除ができるのが最大の特長です。
また、適度な長さと弾力性もあるので、キーボードのような複雑な形状の物体から、網戸やフィルターなどの細かい目の一つひとつまでしっかり清掃ができます。
ブラシにある吸口(バンパー)は、柔らかいゴム製になっているため、強く押し付けて吸口が家具などに接触しても、引っかき傷がつく心配もなさそうです。
その他にセルフクリーニング機能が搭載されており、従来のブラシノズルと違い、ブラシに付着したゴミを簡単に取り除くことができます。
赤い筒の部分を手前に引っ張り出すと、ブラシに付着したゴミを除去するブレードを回転させることができます。本体のスイッチを入れながら回転させると、ブラシに付着したゴミをブレードでかき落としながら吸い込めました。
検証ではブラシに付着した塵や埃などのゴミは手で触れずに除去することができました。しかし、猫の毛を除去することは難しかったので、ひょろ長いゴミは手で除去して吸わせる必要がるようです(簡単に除去できるので、あまりストレスではない)。
アジャスタブル隙間ノズル
アジャスタブル隙間ノズルは、家具と壁の間など、他のアタッチメントが届かない狭いスペースや、壁の角や階段の隅など床用ヘッドでは難しい場所の清掃に適しています。また、車内のシートの角や間、狭い座席の下などの清掃にも便利です。
アジャスタブル隙間ノズルの並行輸入品は出回っていないようなので、公式サイトから注文するしか入手方法はないです。
細長い先端ノズルは、従来の[隙間ノズル][LED隙間ノズル][コンビネーション隙間ノズル]より、さらに細くなり、長さも増しているため、より狭く奥まった場所や高い場所を掃除することができます。
最大の特長は先端部を回転させることで、狭い隙間の掃除に最適な22°の角度をつけることができます。角度をつけることで、狭い場所の清掃をする際、本体が壁や床にぶつかりにくくなるため、ノズル先端部がより奥深くまで届き、屋内や車内の狭い隙間をしっかり掃除することができるようになりました。
用途に応じてスライドブラシを先端部に固定してブラシノズルとして使うこともできます。ブラシが不要であれば取り外すことも可能でした。
ブラシはやや硬めのため、吸引力では吸い取れない床や壁に付着したチリ・ホコリや、こびりついた汚れを擦り落としながら吸い取るのに便利でした。
ただし、ブラシの固定力が弱いため、軽く床や壁にブラシを押し付けただけでブラシが引っ込んでしまうことが多々あり使いにくかったです。
また、光るLED隙間ノズルに慣れていたので、薄暗い場所でゴミの有無が分かりにくいことが、不便に感じました。
延長ホース
[延長ホース]は、比較的新しいダイソンのコードレスクリーナーに付属されているものと同じで、引っ張ると約50cmほど伸ばすことができ、自由自在に曲げることができる専用ツールです。手を離して伸ばすのをやめると、バネの力で元の長さ(17cm)に戻ります。
延長ホースは並行輸入品が販売されているので、公式サイトで注文するより、並行輸入品を注文したほうが経済的です。レビューの写真を見る限り本物と変わらないように見えます。
前述した[スクラッチフリーソフトブラシ]や[アジャスタブル隙間ノズル]から、他の専用ツールと組み合わせると取り回しがよくなるため、車内など本体が邪魔になるような所や、手が届きにくい所を効果的に清掃することができます。
また、本体を左手で持ちながら掃除ができるため、手に負荷がかかりやすい棚・卓上や高い場所などの掃除も楽に行うことができます。
この延長ホースに互換性があるアタッチメントは、スムーズフィット機構が採用されていて、通電しない専用ツールのみとなります。
その他に、掃除機を置いたまま使用することができるため、例えば、「フトンツール」と組み合わせれば、手に負荷をかけずに寝具を掃除することが可能です。
「グルーミングツール」と組み合わることで、軽い力でペットの毛を整えつつ、同時に抜けた毛を吸引することもできます。
トリガースイッチが採用されているモデルの場合、洗濯バサミ(大)を挟んでスイッチを引いた状態にすれば、左手を使って猫を逃げないように抑えることができます。
互換性
この記事で紹介した[スクラッチフリーソフトブラシ][アジャスタブル隙間ノズル][延長ホース]は、付属されているクリーナーヘッドやアタッチメントに赤いボタンがついたスムーズフィット機構が採用されているV7以降のモデル(V7/V8/V10/V11/Digital Slim/V12/V15)と互換性があります。ただし、本体吸口の径が小さいモデル(Micro/omni-glide)には装着することができませんでした。
ダイソンからラインナップされている各モデルに付属されているアタッチメントがひとめでわかる比較表は、下記リンク先からご覧ください。
コメント