●V8 Slim Fluffyにミニモーターヘッドを取り付けたい
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●ミニモーターヘッドは2種類存在する
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●集じん力の高い新ミニモーターヘッドを取り付けたい
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●V8 Slim Fluffyに新ミニモーターヘッドは取り付けて使用できるのか?
V8 Slim Fluffyに新しいミニモーターヘッドを取り付けたい
2019年に発売された日本専用モデル(軽量版)のDyson V8 Slimには、「V8 Slim Fluffy」と「V8 Slim Fluffy+」の2機種がラインナップされている。この2つのモデルの違いは付属されている専用ツール(アタッチメント)の有無となり、「V8 Slim Fluffy」には「スキマノズル」と「コンビネーションノズル」の2つの専用ツールのみが同梱されている。
現在(2019年10月)、「V8 Slim Fluffy」と「V8 Slim Fluffy+」のレビュー数や価格.comの人気売れ筋ランキングを見ると、付属されているアタッチメントが少ない「V8 Slim Fluffy」ほうが「V8 Slim Fluffy+」に比べると売れているようである。このため、後から「ミニモーターヘッド」を単品購入して取り付けようとする人もいるのではないだろうか。
また、付属されているアタッチメントが豊富な「V8 Slim Fluffy+」を買ったものの、同梱されているミニモーターヘッドが従来モデルのため、さらに集じん力とブラシパワーがアップしたモデルを取り付けたいと考えているユーザーもいるのではなかろうか。
このページでは、従来のV8や新しいV10/V11に付属されている集じん力が向上した新しいミニモーターヘッドを単品購入して「V8 Slim Fluffy」に取り付けたいと考えているユーザーのために、V8 Slimに装着したミニモターヘッドの回転ブラシが回転するのかを検証。
個人的にはブラシは回転すると予想しているが、毛足の長いカーペットでも回転ブラシが止まったり・失速しないかが一番気になるところだ。
ミニモーターヘッドってなんぞや?
ミニモーターヘッドは、吸込口にモーター駆動の回転ブラシが搭載されたアタッチメントである。CMなどを見てソファやベッドのマットレスを掃除する専用ツールとイメージされている人も多いかもしれないが、実際は布団などの寝具やカーペットにも対応しているうえ、謎粉を集じんする能力は専用のフトンツールより高いことから人気が高い。
ミニモーターヘッドはダイソン初となるスティック機(DC35)から付属されており、もともとスキマノズル・コンビネーションノズルと同じ標準付属品であったため、わたしの想像であるが古参のダイソンユーザーが新しいモデルに乗り換える際、ミニモーターヘッドの有無をかなり気にしているのではないかというくらい優秀なアタッチメントである。
ただし、床用のクリーナーヘッドと比べるとヘッドの幅が狭いため、広範囲のカーペットの掃除をすると効率が悪い。また、ヘッドの裏面には車輪がついていないため、フローリングなどを掃除すると床に傷がつきやすく、基本的に布製品にしか使用することができない。
V8 Slim Fluffyにミニモーターヘッドを取り付けたい理由
●標準装備されてるクリーナーヘッドは絨毯に特化していない
●絨毯に特化したダイレクトドライブクリーナーヘッドを使用できない
●ミニモーターヘッドは狭い範囲の絨毯の掃除に対応できる
●家に敷いているマット・ラグ・カーペットをしっかり掃除できる
※ヘッドの幅が狭いため広範囲の掃除には不向き
V8 Slim Fluffyに標準装備されている小型+軽量に改良されたスリムソフトローラークリーナーヘッドは従来モデルと同じようにフローリングとカーペットに対応しているものの、ローラー部に硬いナイロンブラシが搭載されていないため、カーペットの奥深くに入り込んだハウスダストや、カーペットの繊維に絡みついたペットの毛を掻きだす集じん力が弱い欠点が存在する。
当サイトの「Dyson V8 Slim Fluffyのレビュー記事」を見て、V8 Slim Fluffyを購入した人はカーペットをしっかり掃除したい用途では不向きということを予め理解して購入をしたと思う。フローリングメインの掃除であれば、軽くなったV8 Slim Fluffyは力の弱い人や背丈の低い人に最適なモデルではあるが、どこの家にも狭い範囲ではあるが、マットやラグなどの敷物をしていてしっかり掃除をしたいと考えている人もいるのではないだろうか。
V8 Slim Fluffy+ダイレクトドライブクリーナーヘッドは機能しない
そこで当サイトでは、V8 Slim Fluffyにカーペットに特化している「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を装着して使用できるのか検証。
ダイレクトドライブクリーナーヘッドは、同社スティック機のAnimalやAbsoluteに付属されているクリーナーヘッド。V8 Slim Fluffyのクリーナーヘッドと違い、歯ブラシのような硬いナイロンブラシが搭載されているため、カーペット深部に入り込んだ埃・塵・ダニの糞のようなハウスダストや、カーペットに頑固に絡みついた髪の毛・ペットの毛・糸くずのような長いゴミを掻き出す集じん力が他のどのヘッドよりも優れている特長を持つ。
検証の結果、V8 Slim FluffyにV8(Animal/Absolute)に付属されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を装着して駆動させることは可能であった。しかしながら、ダイレクトドライブクリーナーヘッドに必要な電力をV8 Slim本体が完全に供給できない仕様のため、フローリングや畳のようなフラットな床面では回転ブラシが回転したが、少しでもモーターに負荷のかかるカーペットやラグでは回転するブラシが停止してしまうという残念な結果に。
V8 Slim Fluffyにパワーアップしたミニモーターヘッドを装着して回転ブラシがちゃんと回転するのか試してみた
前述した通り、V8 Slim Fluffyに「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を装着しても、モーターに負荷のかかるカーペットを掃除すると回転ブラシが停止してしまうため、V8 Slim Fluffyで範囲の狭いカーペット・ラグ・マット等をしっかり掃除する場合は「ミニモーターヘッド」そ装着して掃除をするしか選択肢がなくなった。
V8 Slim Fluffy+に付属されているミニモターヘッドはV7シリーズに付属されていたブラシの密度が低い「ミニモーターヘッド」。この従来のミニモーターヘッドをV8 Slim Fluffyに装着しても問題ない。しかし、比較的新しいモデルを体験したダイソンユーザーであれば、ゴミを掻き出す集じん力が強い新しいミニモーターヘッドを装着したいところ。
そこで、従来のV8や新しいV10/V11に付属されているパワーアップしたミニモーターヘッドをV8 Slimに装着。毛足の短い生地や毛足の長い生地を掃除してみてブラシがしっかり回転しているか確認してみることに。検証した生地は、一般家庭で敷かれている毛先が輪状になった「ループタイプ」。ペルシャ絨毯のように毛足が短い「カットタイプ」。毛足が長い・極厚でふわふわとした毛足の長いor太い「シャギータイプ」。
毛足の短いカットタイプ
毛足の長いカットタイプ
毛足がさらに長いカットタイプ
毛足が太いカットタイプ
毛先が輪状になったループタイプ(細目)
毛先が輪状になったループタイプ(荒目)
ミニモーターヘッドって単品購入できるの?
基本的にダイソンの製品は、購入したモデル以外の付属品は「公式オンラインストア」に販売されていなければ、ダイソンのチャットや電話から注文することが難しい。ミニモーターヘッドは公式オンラインストアには販売されていないが、Amazonや楽天市場などには並行輸入品を販売している業者が出店しているため、保証対象外となるが入手することは可能である。
気をつけていただきたいのは、このページで紹介しているパワーアップしたミニモーターヘッドは、日本で販売された先行品の(V8)、ハンディタイプのV7 Mattress、2018年に発売された(V10)、2019年に発売された(V11)に付属されているミニモターヘッドである。
並行輸入品の商品名にV7/V8専用と記載されているからといって、改良されたミニモーターヘッドが送られてくるとは限らないため、必ずヘッド裏面のブラシの写真が確認できる販売店を選ぼう。V10/V11専用であれば、海外モデルも国内モデルも同じミニモーターヘッドが付属されているため失敗することはない(多分Amazonのほうが安い?)。