V8 Slimに従来のソフトローラークリーナーヘッドをつけてもローラーは回転するのか?
V8 Slimは先祖返りできるのか?!
先日、V8 Slimに「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を装着して使用できないのか?と疑問に思っているユーザーがいるのではないかと思い、V8 SlimにV8 Animal/Absoluteに付属されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を取り付けて色々な床面で掃除をした動画&記事を作成した。再生数は少ないものの約300再生で(8いいね)がついたことから、少人数ではあるがV8 Slimにダイレクトドライブクリーナーヘッドを取り付けようと考えてた人がいたのかもしれない。
後日、ツイッターのアカウントにV8 SlimにV8シリーズに対応した「ソフトローラークリーナーヘッド」を取り付けられないかという質問をいただいた。なんでも、V8 Slimに標準装備されている「スリムソフトローラークリーナーヘッド」は、ふらつくほど安定力が悪くストレスになっているとのこと。確かに改良されたクリーナーヘッドは質量が軽くなって小回りが効くようになった分、特に摩擦が強いカーペットを掃除したときにふらつくことがある。
想定外の質問であったが、今後新製品のレビュー記事を書くうえで参考になった。また、V8 Slimに標準付属されている「スリムソフトローラークリーナーヘッド」が故障したときに、Amazonなどで販売されている従来の「ソフトローラークリーナーヘッド」に手をだすユーザーもいるのではないかと思い、V8 Slimに従来のソフトローラークリーナーヘッドを装着して各床面で掃除をしてみることに。
床(素材) | 通常モード | MAXモード |
フローリング | ○ | ○ |
たたみ | ○ | ○ |
ジョイントマット | ○ | ○ |
ループタイプ | ○ | ✕ |
カットタイプ | ○ | ✕ |
毛足ロング | ○ | ✕ |
毛足超ロング | ✕ | ✕ |
毛足太いタイプ | ○ | ✕ |
フローリング
フローリングのような床面は平坦になっているため、回転しているローラーにかかる摩擦力が小さい。このため、どの運転モードに切り替えても回転ブラシは勢いよく回転した。洋室、キッチン、廊下、階段の掃除でローラー停止することはないと考えて問題ないだろう。
畳(たたみ)
和室に敷かれている畳は無数に溝があるものの、表面がつるつるしているため、それほどローラーに負荷はかからない。このため、どの方向にヘッドを滑らせても、フローリングのときと同様にローラが減速したり停止することなく勢いよく回転した。
ジョイントマット
床に傷をつけたり汚したりするペットや小さいお子様がいる家庭に敷かれているジョイントマット。表面はフラットであるもののザラザラしているうえ、ヘッドが吸い上げようとして密着するため、フローリングと違ってヘッドをストロークさせる際に強い力が必要であった。ローラーは止まることなく回転したが、MAXモードでヘッドを滑らせるのは困難なため、吸引力が弱い[通常モード]に切り替えたほうがヘッドを滑らせやすかった。
カーペット(ループタイプ)
毛先がくるんとしたループタイプのカーペットの場合、通常モードではローラーは停止しなかったが、MAXモードではローラーが停止してしまった。ただ、実家のループタイプのカーペットではどちらの運転モードでも停止しなかった。それほどカーペットの中ではモーターに負担がかからない部類なので、MAXモードでローラーが停止するのは意外であった。ヘッドの滑りもよいうえ質量がアップしているため、ヘッドがふらつくようなこともなかった。
カーペット(カットタイプ)
ペルシャ絨毯のような毛先がカットされていて毛足が短いタイプのカーペットは、[通常モード]ではローラーが停止することはなかったが、[MAXモード]ではローラーが停止してしまった。稀に通常モードでも停止することがあったため、ループタイプよりカットタイプのほうがローラーに負荷がかかっているようだ。
ラグ(毛足ロング)
毛足が少し長いラグの場合、[通常モード]ではローラーは停止しなかったものの、[MAXモード]ではローラーが停止してしまった。[通常モード]と[MAXモード]のローラーの回転スピードは同じであるが、吸引力が強い[MAXモード]だとヘッドとラグの密着度が高くなり、ローラーに負荷がかかって停止してしまうようだ。ちなみに、V8 Slimに標準装備されている「スリムソフトローラークリーナーヘッド」の場合は、どちらの運転モードでも停止しなかった。
ラグ(毛足超ロング)
毛足がさらに長いタイプのラグを掃除した場合、[MAXモード]だけでなく[通常モード]でもローラーが停止してしまった。ちなみに、従来のV8 Fluffyだとローラーは停止しないため、本体のソフトローラークリーナーヘッドの回転スピードやパワーを引き出せてないことになる。
ラグ(毛足太いタイプ)
毛足が撚られて太くなっているタイプのラグでは、ローラーに負荷がかかり回転しないと予想していたが、予想とは裏腹に[通常モード]ではローラーが回転した。[MAXモード]では検証でも実家のラグでもローラーは停止した。ちなみに、V8 Slimに付属されている「スリムソフトローラークリーナーヘッド」ではヘッドがふらついたが、「ソフトローラークリーナーヘッド」だとふらつくことはなかった。
なぜV8 Slimに取り付けると回転ブラシが止まる?
V8 Slimの改良された「スリムソフトローラークリーナーヘッド」と、従来のV8 Fluffyに付属されている「ソフトローラークリーナーヘッド」はスペックが違うため、V8 Slimに従来のクリーナーヘッドを取り付けて使用すると本来持っているパワーを引き出せないからである。
さらに、従来のクリーナーヘッドのほうが床を掃除したときに負荷がかる設計になっているため、特に絨毯のような場所を掃除するとバッテリーにも負荷がかかり電池の寿命が下がったり、停止したクリーナーヘッドのモーターにも負荷がかかり故障の原因になるデメリットが存在。
その他に、別モデルのクリーナーヘッドを装着して故障した場合は、保証対象外となるため自己責任となるのであしからず。