「CL100DW」「CL102DW」を徹底検証
サブ機で一番人気があるシリーズ
マキタが2009年2月に発売した「CL100DW」「CL102DW」は、10.8Vのリチウムイオンバッテリーを搭載したスティック型コードレス掃除機です。最大の特徴は、内蔵式ニカドバッテリーを採用していた従来のモデル違い、セパレートチャージ式のリチウムイオンバッテリーを搭載しているため、毎日継ぎ足し充電を行なってもメモリー効果の影響を受ない(高寿命)メリットがあります。
業務用モデル(14.4V/18V)に比べると少しスマートな感じになっており、現行機種で一番軽量である7.2Vシリーズの「CL070DS」や「CL072DS」と、見分けがつかないほどそっくりなデザインになっています。ラインナップは、カプセル集じん式の「CL100DW」と紙パック式の「CL102DW」、2種類のモデルが販売されており、CL100DWはベストセラー1位にも輝いていることから人気が高いことが伺える。
モデル | スイッチ | 集じんタイプ | 吸引力 | 連続使用時間 充電時間 |
CL100DW-セット CL100DZ-本体 | High:14W | High:12分 充電時間:50分 | ||
CL102DW-セット CL102DZ-本体 | High:14W Low:6W | High:13分 Low:21分 充電時間:50分 |
「CL100DW」や「CL102DW」は、「本体」「バッテリー」「充電器」が同梱されたセット品だけでなく、各パーツを単品でも販売しています。そのため、2台目~3代目を購入しようと考えている場合は、「本体」と「バッテリー」を単品で購入し、1台目の充電器でバッテリーを充電したほうが経済的です。また、今後新しいモデルが発売されたときに、現在使用しているバッテリーを使いまわすことが可能なため、新しいモデルが欲しくなった場合も、本体のみを購入しましょう。
吸引力(吸込仕事率)
CL100DWの吸引動画
モデル | 吸込仕事率 | スイッチ | 集じんタイプ |
CL100DW-セット CL100DZ-本体 | 強モード:14W |
CL102DWの吸引動画
モデル | 吸込仕事率 | スイッチ | 集じんタイプ |
CL102DW-セット CL102DZ-本体 | 強モード:14W 弱モード:6W |
フローリングや畳の掃除が得意
「CL100DW」や「CL102DW」の吸引力は、14.4Vや18Vの業務用シリーズに比べると劣りますが、フローリングや畳の上に毎日発生するゴミ(髪の毛・塵・埃)であれば問題なく吸引することが出来ます。同年に発売された7.2Vシリーズと同じ吸引力な上に、連続運転時間が延長されているため、わたしはマキタの現行機種の中で、サブ機やちょいがけ用として一番最適なモデルだと思います。
上は「CL100DW」や「CL102DW」で色々なゴミを吸引した動画です。ヘッドに回転ブラシが備わっていないため、カーペット(絨毯)の奥深くに入り込んだゴミや、繊維に絡みついたようなゴミを吸引するのは苦手ですが、フローリングや畳のような平たい床面に落ちているゴミは軽々と吸引することが出来ました。また、このクラス(10.8V)でも重たい硬貨(500円玉)を吸い上げるパワーがあるため、ペットの餌や砂のようなゴミも楽に吸い上げることが可能です。
集じん方式
集じん方式によってスイッチの種類が異なる
「CL100DW」と「CL102DW」の違いは集じん方式とスイッチ方式に違いがあり、「CL100DW」は(カプセル集じん式+トリガースイッチ)、「CL102DW」は(紙パック式+ワンタッチスイッチ)が採用されています。それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しくし知りたい場合は、「集じん方式の種類」と「スイッチの種類」のページをご覧ください。
充電器とバッテリーの仕様
バッテリー|連続使用時間(約12~13分)
「CL100DW」や「CL102DW」には、10.8Vリチウムイオンバッテリー(BL1013)が付属されています。このバッテリーは7.2Vのバッテリーより、容量(1.3Ah)が大きいため、連続運転時間が「CL070DS」や「CL072DS」より少し長くなっています。ただし、「CL070DS」や「CL072DS」と吸込仕事率が同じなため、10分以内で終わるような用途で使用する場合は、同年に発売された7.2Vシリーズのモデルを購入したほうが経済的です。
充電器|充電時間(約50分)
従来のモデルは内臓式バッテリーが採用されていたため、本体に充電アダプターを接続して充電を行なわなければいけませんでした。そのため、充電をしている間は本体を置く場所がコンセント周りに縛られ、また、充電時間に約3~4時間を要るため、途中で充電がきれたりすると、すぐに掃除を開始することが出来ませんでした。
「CL100DW」や「CL102DW」は、セパレートチャージ式が採用されており、電動工具のようにバッテリーを本体からワンタッチで取り外し、充電器に差し込んで充電を行なうことが出来ます。そのため、本体を設置する場所が、コンセント周りに縛られません。また、充電器だと充電アダプターより早く充電することができるため、途中で充電が切れても1時間以内に掃除を開始することができます。
ちなみに、「CL100DW」や「CL102DW」のバッテリーはワンタッチで取り外すことができるため、単品販売されているバッテリー(BL1013)を追加購入することにより、稼働時間を一気に2倍に延長させることも可能です。バッテリーが2つあれば、途中で充電が切れてもすぐに掃除を開始することが可能です。
「CL100DW」や「CL102DW」には、「DC10WA」という充電器が付属されており、実はこの充電器は10.8Vのバッテリーだけでなく、7.2Vのバッテリーも充電することが可能です。従って、もし7.2Vシリーズのモデルが欲しくなった場合は、セット品を購入せずに、本体とバッテリーを単品で購入したほうが経済的に揃えられます。
体感重量
モデル | CL100DW | CL102DW | CL070DS | CL072DS |
質量 | 0.88kg | 1.0kg | 0.81kg | 0.98kg |
女性や老人が軽々と持てる重さ
同年に発売された14.4Vや18Vの業務用シリーズは吸引力が強い反面、重たいバッテリーがハンドル下に配置されているため、手首に負担がかりやすく、数分間掃除をしただけで手首が痛くなってきます。「CL100DW」や「CL102DW」は本体が軽いうえに、本体に装着している10.8Vのバッテリーもコンパクトで軽いため、力のない女性でも軽々と持てる重さです。その軽さは、一番軽量である7.2Vシリーズとほとんど差がありません。ただし、2つのモデルを持ち比べてみると、カプセル集じん式の「CL100DW」より、紙パック式の「CL102DW」のほうが若干重たく感じました。