ダイソンが公表しない欠点のまとめ

私が感じたダイソンの穴

2004年にスウェーデンのエレクトロラックス社が発売したスティック型コードレス掃除機(エルゴラピードシリーズ)を皮切りに、コードレス掃除機の売り上げは、「ロボット掃除機」や「布団専用掃除機」とともに年々あがっている。

特にスティック型コードレス掃除機の中では、重心が上にある「ハンディタイプ」が人気があり、多くの家電メーカーからハンディタイプの製品が登場している。このハンディタイプの中で不動の人気があるのがダイソンの(Dyson Digital Slim)だ。

ダイソンのコードレス掃除機の優れた特徴といえば、やはり、ダストピックアップ率(ゴミの除去率)が優れた「モーターヘッド」を搭載していることと、吸い込んだ空気とゴミを分離する性能が優れていることだろう。ダイソンの製品を使うとフロアから多くのゴミを吸引できるだけでなく、面倒なフィルターのお手入れを頻繁にしなくてよくなるメリットは大きい。

しかし、ダイソンのコードレス掃除機にはCMや発表会で公開しない欠点も多くあり、使う人の特性や用途によっては適していないこともあるので注意が必要。そこでこのページでは、ダイソンの製品を購入を考えている方が後悔しないように、ダイソンのスティック型コードレス掃除機を使っていてイラッとした欠点をすべてまとめてみた。

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ダイソン ウェルドライン

価格のわりに雑な部分が目立つ&塗装が剥げやすい

初めてダイソンのコードレス掃除機を購入し、箱から本体を取り出したときに感じたことは「なんかちゃちい…」だ。その時、ダイソンのコードレス掃除機は高額な価格(7万)で販売されていたし、高級掃除機というイメージが強く、期待していたこともあるのだろうが、価格の割りに作りがちゃちく感じたのだ。ちなみに今は慣れたせいかダイソンの新製品を見ても何も感じない。

ダイソン 塗装剥げ

実際に樹脂部分は成形時に発生するウェルドラインが大量についており、国内の家電メーカーにはこのような成形跡がついてるものを見たことがなかったので、最初はかなり気になった。また、クリアビンやヘッドの透明な樹脂部分にもヒビや傷のような成形跡があります。さらに、サイクロンのヘッドや延長管は塗装されているのだが、ちょっとぶつかったりすればすぐに塗装が剥がれるようなクオリティだ。

ダイソンの製品はCMや写真で見ると高級な感じがするが、実際に手元に置いて見てみると、お国柄の特徴が製品の外装にでているので過度な期待はしないほうがよいだろう。ちなみに1週間もすれば見慣れるので、今はとくに何も感じないが、最初見たときは落としたら、すぐに割れたり欠けたりするだろうなと思ったほどちゃちく感じた。

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耳につくような運転音がする

ダイソンのコードレス掃除機は吸引力だけでなく音にも定評がある。ダイソンのレビューを見ていると運転音が気にならないという書き込みもあるが、分厚いコンクリートの壁で作られた屋敷で生活しているような上級国民の声なので、全てのレビューを鵜呑みにしないほうがよいだろう。

今はわたしは一軒家で生活しているが、もともとは団地やアパートで生活をしていた人間であり、会社の寮や部屋を借りて友達とルームシェアをしたこともある。いわゆるこのような隣の家の生活音が聞こえてくるような環境でダイソンの掃除機を使うと、あきらかに隣の家の人の耳にも入るようなレベルの音だと思ったほうがよいだろう。

特にMAXモードではご近所さんにも聞こえるような運転音がするので、お隣の生活音が聞こえてくるような集合住宅のような環境の場合、良識のある人間であれば朝早くや夜遅くに使うことは出来ないだろう。どうしてもダイソンが欲しくて、少しでも騒音を下げたい場合は、従来モデルより運転音が低減されたV6シリーズ(30%低減)やV8シリーズ(50%低減)のモデルを選んだほうがよいでしょう。

ちなみに、どこのメーカーのコードレス掃除機も18~21.6Vクラスになるとうるさいですが、ダイソンはジェット機のような甲高い音がするので、近くで使用されると不快になるような音が耳につく。キャニスター掃除機は静音に特化したモデルがあるが、コードレス掃除機はどこのメーカーも静音に特化したモデルがないので「標準モード」や「強モード」で使用すると大きな稼動音がすると思ったほうがよいだろう。

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ダイソン 自走力

集じん力はすごいが、ヘッドが重い&自走アシスト力がない

最近のキャニスター掃除機に標準装備されている回転ブラシが搭載された「モーターヘッド」は、回転ブラシの力で勝手に前進しようとする「自走式」が採用されていることが多いが、コードレス掃除機の場合、モーターヘッドだからといって自走式とは限らない。

ダイソンもモーターヘッドが標準装備されており、フローリングやカーペットの溝からゴミをかきだす回転ブラシが備わっているが自走式ではない。さらに、ヘッドと床との隙間があまりない設計なので、特にカーペットやラグの掃除ではヘッドが生地に密着してしまい、ヘッドを前後に滑らせるとき手に負担がかかりやすい。

比較的新しいモデルに標準装備されている「ソフトローラークリーナーヘッド」や「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」は、スタンダードモデルの「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」より、ヘッドサイズが大きくなっているため、障害物の多い狭い場所では取り回しにくくなっている。さらに、ヘッドの質量も増えているため、ヘッドを上げ下げする動作が多いと手首に負担がかかりやすい。

ダイソンに採用されているモーターヘッドの中でヘッドを前後に滑らせやすいのは「ソフトローラークリーナーヘッド」だが、カーペットの集じん力は「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」や「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」より低くなる。一番重量が軽くコンパクトなモーターヘッドは「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」だ。

ちなみに現在、コードレス掃除機の中で自走式の製品を販売しているメーカーは「日立アプライアンス」と「シャープ」だけである。中でも一番自走力があると感じたのは、日立アプライアンスの上位モデルです。シャープの現行機種は、フローリングのような平たい床では自走力はあまり感じられませんが、今年(2016)の5月下旬に発売される新モデル(EC-SX520)はヘッドの車輪がモーター駆動で走るみたいなので、従来モデルより自走力がアップしている可能性が高い。

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ダイソン サイクロンの中

サイクロン部分を本体から外せないから水洗いできない

ダイソンのコードレス掃除機のサイクロン部分を水洗いすることは不可能ではないが、メーカーは水洗いすることを禁止している。そのため、ダストカップやサイクロン部分の水洗いができる国内メーカーに比べるとメンテナンス性が低い欠点がある。(水洗いした記事はこちらからどうぞ。※水洗いして故障した場合、保証をうけられなくなるので注意)

ダイソン掃除機本体の排気が臭くなった場合、フィルターを水洗いしても不快な臭いがなかなか改善されない場合がある。こうなった場合、ブロワーなどを使ってサイクロン内部に付着している粉じんを吹き飛ばさないと臭いがとれないと思ったほうがよい。「ダイソン 排気 臭い」などで検索されると分かるが、排気の臭いで悩んでいる方は多い。

フィルターを水洗いしても排気が臭い場合、サイクロン部分に付着している粉じんが臭いの原因になっていると思ったほうがよいだろう。なので、ダイソンにシナモンパウダーを吸わせて、クリアビンのゴミを捨てたりフィルターを水洗いしても、一時、排気はシナモンの香りになるのだ。犬の餌を粉末にして吸わせれば、排気はなんともいえない香ばしい香りになるのだ。ポストモーターフィルターが搭載されているV6/V8モデルでも臭いまではシャットアウトすることはできない。(実証済み)

さらに、ダイソンはフィルターのみしか水洗いすることができないのだ。ごみの溜まるクリアビンには接点と配線が通っているので水洗いすると故障の原因になる。さらに粉じんが静電気によって一番付着しやすいサイクロン部分は、比較的あたらしいモデルは専用ツールを使わないと本体から分離できなくなっているうえ、水洗いが禁止されている。

一方、国内メーカーのサイクロン式を採用しているコードレス掃除機の製品であれば、ほとんどの製品がフィルターとともに、サイクロン部分やダストカップをまるごと水洗いすることができる。そのため、排気が臭くなった場合、フィルターとダストカップセットを丸ごと水洗いしてしまえば、排気から不快な臭いはしなくなりメンテナンス性がダイソンより高い。

キャニスター式、コードレス式を問わず、ダイソンのサイクロン部分を水洗いしたがっているユーザーは多くいる。新しく発売されるモデルでは、誰でも簡単にサイクロン部分を水洗いができる仕様をダイソンユーザーは望んでいるのではないだろうか。

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ダイソンの欠点(ゴミ捨て)

簡単にゴミを捨てることができない

神経質の人だとダイソンはCMのように簡単にゴミ捨てを行えないと思ったほうがよいだろう。この不満は使う人によると思うが、高価なダイソンの製品を購入するくらいなのだから、ダイソンユーザーの中にはゴミを捨てる度に「クリアビン」や「シュラウド」のメッシュ部分をこまめに掃除をする“ 綺麗好きな人”がいるのではないだろうか。

上はガダルカナル・タカの嫁さんらしいが、ネットの声を見ていると、この人のようにクリアビンのゴミを捨てて終わりではなく、クリアビンの中のパーツをこまめに掃除をする細かい人もいるようだ。

自分のようにクリアビンの底に溜まったゴミをゴミ箱に落として「はい終わり」のような方で大雑把な人であれば不満はないだろうが、ダイソンは静電気によってクリアビンに埃が付着したり、繰り返し使っているとパッキン部分にも粉じんや埃が付着したりするのだ。さらにシュラウドのメッシュにも髪の毛や綿埃のような不定形なゴミがまとわりつくこともある。

このため、クリアビンの中にある微細なゴミが気になってしまうような神経質な人が、ダイソンを使用するとお手入れが大変なので後悔するでしょう。特に毎日みっちり掃除をする人が使うと、毎日お手入れをしないといけなくなるので発狂するのではないだろうか。

ちなみに、クリアビンに溜まったゴミを落とした後、底フタのパッキンに付着した粉じんを掃除をしないと、本体に振動が発生した際にフタがわずかに開き、パッキンとクリアビンの間で噛んでいる粉じんが床に落ちていく欠点も存在する。(パッキンが劣化するほど、小さな振動でフタが開きやすくなる)

なので、わたしはゴミを捨てるときにパッキンをダスター刷毛で掃いている。ダイソンはCMのように簡単にゴミ捨てはできないうえ、埃も舞いあがりやすく不衛生な面もある。一番最初に書いたが、ダイソンは価格の割りに雑な面が目立つ。国内メーカーの製品は振動でフタが一瞬開くことなんてことはない。

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ダイソン トリガー

トリガースイッチを引く指が疲れる

スイッチがトリガー式のコードレス掃除機は、狭い範囲の場所を掃除をするシーンでは最適なうえ、こまめにON/OFFができるので節電効果もあり個人的には気に入っている。しかし、ネットの声を見ているとトリガースイッチにアレルギーを反応をしめすユーザーが多くみうけられる。

広範囲を掃除する場合はトリガースイッチより、指の痛くならないボタン式のスイッチを好む人も多いようだ。ちなみに、ダイソンの製品はDC62以降トリガースイッチが改良され軽くなっているが、力のない女性やお年寄りの方だと5分も掃除をしているとトリガーを引いている指が痛くなってくるというレビューも見られた。

トリガースイッチ ロックボタン

ちなみに電動工具にもトリガースイッチが採用されているのだが、基本的にトリガースイッチが採用されている電動工具には、トリガースイッチを引いた状態でロックすることができる「ロックボタン」が備わっている。ダイソンやマキタも、電動工具のようにロックボタンを付けたら使用者の不満が減るのになといつも思っている。

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ダイソン 髪の毛絡まる

回転ブラシに髪の毛などが絡まりやすい

ダイソンのような高級タイプのコードレス掃除機には、ブラシが回転するモーターヘッドが標準装備されているので、ヘッドの吸込口の回転ブラシに長いゴミ(髪の毛、糸くず、カーペットの繊維、ペットの抜け毛など)が絡まりやすい短所がある。そのため、特に、ロングヘアーの家族、ペットを飼われている家庭、カーペットを敷いている面積が広い家庭では、面倒なブラシのお手入れの頻度が多くなると思ったほうがよいだろう。

一方、同じ海外の競合メーカーのエレクトロラックス社のモデルには、「ブラシロールクリーン機能」という、ボタンを押すだけで、ブラシに絡みついた髪の毛をカッターでズタズタに切ってくれる機能が搭載されている。また、国内メーカーの製品にも、絡まったゴミをハサミで切りやすいようにブラシバーに溝が入っていたりして、お手入れが簡単に行える設計になっている。

ダイソンはブラシに絡まったゴミのお手入れのしやすさを考慮していない設計なので、回転ブラシに絡まったゴミのお手入れが他のメーカーより手間がかかる欠点がある。当サイトの悩み系の問い合わせで多いのが、「回転ブラシに絡まるゴミのお手入れが大変なので、お手入れの楽な掃除機が知りたい。」という質問である。

ちなみにダイソンのラインナップにも「ソフトローラークリーナーヘッド」が標準装備されたモデルだと髪の毛のような長いゴミが絡まりにくくなっている。また、別販売されている「フラットアウトツール」のような、回転ブラシの付いていないヘッドを装着すると髪の毛をブラシに絡めず吸い取ることが可能だ。ただし、カーペットを掃除した場合のダストピックアップ率は他のモーターヘッドより劣る欠点も存在する。


ダイソン欠点まとめ

まとめ

いかがでしょうか、ダイソンのコードレス掃除機は、他のメーカーの製品より優れた部分がたくさんありますが、ダイソンが公開していない欠点もたくさんあります。もちろん、わたしが愛用しているマキタのコードレス掃除機にも欠点や不満な部分がたくさんあります。各メーカーのコードレス掃除機の特徴を知り、自分のライフスタイルに合った掃除機を選んでいただければ幸いです。

ダイソンコードレスクリーナー 性能比較表