●ルンバや掃除機がマットを押し出してしまう
●ルンバや掃除機がマットをめくってしまう
●吸口の回転ブラシがマットを巻き込んでしまう
●ヘッドの吸込口にマットが引っ張られてしまう
●ヘッドの回転ブラシが減速or停止する
掃除機の吸引力にひっぱられてヘッドが進まない
一昔前まで家の床の掃除をする家電と言えばキャニスター掃除機一択であったが、それがいまでは吸引力の向上と本体の軽量化が向上したことで、サブ機として使われていたコードレス掃除機が台等、スティックのコードレスをメイン機として使っている家庭も増えているという。我が家でも毎日コードレスクリーナーで掃除をするようになり、誰でも手軽に掃除ができるようになった。
しかし、毎日コードレスクリーナーで家中の床を掃除しているとうんざりすることもある。家では猫を飼いだしてから、少しでも猫の足を綺麗に保つために、各部屋の出入り口にマットを敷くようになったのだが、ダイソンのようなハイエンド機で掃除をすると吸引力によってマットが引っ張られて動いたり、マットが回転ブラシに巻き込まれてヘッドが進ませなくなくなるのだ。
また、最近ではロボット掃除機とコードレス掃除機orキャニスター掃除機と組み合わせて使用している家庭も増えているという。上位モデルは部屋全体の地図を作るマッピン機能や床の種類を見分けて吸引力がアップする機能など年々テクノロジーが進化しているものの、床に敷いてるマットを押し出してしまったり、めくりあげてしまう欠点は今も昔もかわっていないようだ。
掃除機がけしてもずれないキッチンマット(優踏生)
前述した通り猫を飼いだしてから家中の敷居の前にマット敷いたのだが、掃除中にイライラすることになった最大の要因は、安価なマットをまとめ買いしたことだ。マットの裏地に滑り止めがついていたとしても、生地が薄っぺらかったりするため、掃除機をかけると簡単に動いたりめくれてしまったりするのだ。また、毛足が長いタイプは吸込口にある回転ブラシを減速させたり、止めてしまうことがあるため、きちんと掃除ができないこともあった。
これまで足で抑えながら掃除をしたりと我慢して使ってきたが、何度も洗濯をしてくたびれてきたため、新しいマットを購入する機会がようやく訪れた。今回はマット選びを間違わないように失敗した経験と評価の高いレビューを元に、掃除機のヘッドやロボット掃除機を走らせても微動だにしないと評価の高いオカ株式会社の「優踏生キッチンマット」を購入。実際に掃除をしてもマットがズレたりめくれないのか検証してから追加購入するか決めることに。
20年ベストセラーの優踏生キッチンマットを追加購入した理由
優踏生キッチンマットに変えて普段の掃除はこう変わった
◉押し出したり・めくったりしにくい
◉足で押さえつけなくてもマットが動かない
◉軽い力でヘッドを前後にストロークできる
◉生地が回転ブラシに巻き込まれない
◉回転ブラシが減速+停止しない
◉小さく折り畳んで洗濯機で洗える
◉サイズが豊富だからキッチンマット以外にも使える
実は動画の優踏生(洗いやすいキッチンマット)は2枚目のものとなり、最初に購入した1枚目は一ヶ月前からキッチンや玄関に敷いて使用していたため、先に動きやすいマットから優踏生に変えてどうなったのか結論を述べたい。
ルンバの場合、優踏生を押し出したり・めくりあげてズラすことはほぼくなる。このため、マットが別の場所に移動することもなくなり、元の位置に戻す手間もかからなくなった。また、ルンバの吸込口にマットが巻き込まれて掃除の途中で息絶えてることはなくなった。その他にマットを巻き込みながら玄関に落下することも皆無に。
ダイソンの場合は、フローリングからマットに乗り上げる際に端をめくりあげることは皆無にならなかった。特にダイレクトドライブクリーナーヘッドでMAXモードにした場合マットをめくりあげることが多かった。しかし、通常モードの場合は、強力な滑り止めによってマット全体が動くことはないうえ、マットの上にヘッドが乗り上げるとスムーズに掃除ができるため、問題とは感じなかった。
今回、優踏生を追加注文した理由は、キャニスター掃除機やコードレス掃除機で掃除した際に、マットが動かないように足で抑えながら掃除しなくて済むようになったメリットが大きい。いつもマットの掃除で労力と時間がかかっていたため、効率よく掃除ができるようになりストレスフリーになったのだ。今後も長く付き合えると確信したため、今回、2枚目のキッチンマットやサイズの小さいタイプを追加購入。
押し出したり・めくったりしない
・ルンバ:押し出したりすることはほぼない
・ルンバ:めくることはあったがマットは動かなかった
・ダイソン(Fluffy):通常モード:○ MAXモード:△
・ダイソン(Animal):通常モード:○ MAXモード:△
以前使用していたマットは床からマットに乗りあげる際に掃除機のヘッド前面で押してしまったり、吸引力や回転ブラシによって端をめくりあげることがった。このため、ヘッドを持ち上げてマットの上に置いてから掃除をする必要があった。重量が2.5kg前後のダイソンといえど、家中丸ごと掃除をした際、段差をまたぐたびにヘッドを持ち上げすると手に負荷がかかりだるくなってくることもあった。
優踏生を敷いてダイソンを使用した場合、マットを押し出すことはほとんどなくなったが、吸引力の強い[MAXモード]を使用するとマットの端をめくってしまうことがあった。このため、吸引力の[通常モード]に切り替えて床からマットに侵入する必要があった。
ちなみに、動画のようにヘッドを斜めにしながら侵入させるとマットの端がめくれることはほぼなかった。めくれたとしてもマットは動かないため、そのまま押し進めて掃除をすることも可能であった。ルンバ(ロボット掃除機)の場合は、マットを押し出したり、マットの端をめくって動かしてしまうことは皆無だった。
“ただ、商品説明にはロボット掃除機を動かしてもずれる心配なしのような記載はありますが、我が家のルンバは結構な頻度でマットをずらしてしまいます”
・ダイソン(Fluffy):通常モード:○ MAXモード:○
・ダイソン(Animal):通常モード:○ MAXモード:△
足で押さえつけなくてもマットが動かなくなった
個人的にマットの押してしまったり、めくりあげてしまうことより、強い吸引力によってマットがひっぱられて動いてしまうことが一番のストレスであった。マットがヘッドと一緒にひっぱられてしまうと、ヘッドを前後にストロークさせながら効率よく掃除ができないため、足でマットの端を踏みながらヘッドを前に滑らせる動作のみで吸引しなければいけなかったのだ。
マット1枚だけならそれほど労力ではないが、家には8枚のマットを敷いているため、毎日掃除をするとうんざりするのだ。これだけの理由でマットを捨ててしまうのはもったいなかったため、これまで我慢して使い続けてきた。ただし、家の中で一番広い玄関マットはかなりのストレスだったうえ、猫が散らかしてしまうため、床に貼り付けるタイプのタイルマットに交換した。
OKAのマットは20年以上愛され続けてきたロングセラーだけあって、優踏生の滑り止めとなる裏ゴムは従来のものと比べると5倍もの耐久性を誇る。実際に色々なマットを試してきたが、優踏生の裏面に施された滑り止めは、他のもの比べると分厚く表面積も多くなっているため、ダイソンの使用頻度が高い[通常モード]でマットが動くことはなかった。しかし、ダイレクトドライブクリーナーヘッドの場合、[MAXモード]に切り替えるとヘッドを引く動作のときに吸口に引っ張られて動いてしまった。
ちなみに優踏生のマットが掃除機をかけても動きにくい理由は強力な滑り止めだけでない。わたしは過去に色々な種類のマットを使用してきたが、掃除機をかけても動きにくい生地は毛先がくるんとしたループタイプという結論に至った。さらにパイルの目地は細かいものより荒いほうがヘッドに負荷がかかりにくい。その他にペラペラのマットと違い適度な重さがあるのも動きにくい要因の1つ。優踏生は見事にこの条件を全てクリア。
ズレなくて良いと思っていたのですが、しばらくして掃除機をかけようとめくってみたら、滑り止めの白いゴムのようなものがフローリングの床にべったり付いてしまってました。どうやってこのゴムを取ろうか困っています…
軽い力でヘッドを前後に滑らせることができる
基本的にダイソンのコードレスクリーナーに搭載されている3種類のクリーナーヘッドは、床とヘッドの隙間が非常に狭い設計になっているため、生地が柔らかいカーペットやラグの上を掃除するとヘッドと床との密着度が高まり、軽い力でヘッドを前後に滑らせることが困難になる。特にペルシャ絨毯のような毛先がカットされたカーペットや、毛先が長いor太いラグを掃除した際に顕著になるため、ダイソンを持っているユーザーは経験したことが多いのではないだろうか。
優踏生は硬くて乾きやすいポリエステルが使用された長繊維。毛先が輪状になったパイル生地(ループタイプ)になっているため、軽い力でヘッドを前後にストロークさせやすい。これまで使用してきたマットのなかで1~2位を争うほど軽い力でヘッドを滑らせやすく、やはり争っているマットも同じ毛先がくるん輪状になったパイル生地。硬い素材のパイル生地は空気が流入する隙間が無数に存在するため、ヘッドと床の真空度が高まりにくくマットに張り付きにくいのだ。
回転ブラシにまきこまれなくなった
床に敷いているマットの生地が薄いと、掃除機の強い吸込口やモーターヘッドに搭載されている回転ブラシに巻き込まれやすいデメリットが存在する。ダイソンの各クリーナーヘッドは吸引力が強いだけでなく、ブラシパワーが非常に強いためマットを巻き込みやすい。また、比較的新しいルンバの吸込口に搭載されているローラー(エクストラクター)はゴム製のため、マットが薄かったり毛足が長いと巻き込んでその場で力尽きていることも。
優踏生のキッチンマットは毛足が短くて毛先がくるん輪っかになったループタイプのうえ、「マット表面」+「メッシュ」+「滑り止め」の三段構造になっているため、ある程度厚みと重みがあり生地を巻き込んでしまうことはなかった。実際にダイソンのパワフルなローラーが搭載されたクリーナーヘッドや、巻き込みやすいゴム製のローラーを搭載したルンバで何度も往復させたが巻きあげることはなかった。
回転ブラシが減速+停止しなくなった
比較的新しいダイソンのモデルはブラシパワーが強いため、毛足が長いマットを掃除してもブラシが停止することはない。しかし、「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」がスタンダードモデルだった頃のモデルは、今ほどブラシパワーが強くないうえ、モーターがブラシバーの中に内蔵されていなかったため、回転ブラシが顕著に減速したり、停止することがあった。
今回、検証したモデルはダイソンの古いモデルよりブラシパワーの弱いシャープのラクティブエア。軽量に特化したラクティブは軽さに定評があるものの、搭載しているバッテリーの電圧(18V)が低いため、メーカー各社のなかで一番ブラシパワーが弱いデメリットが存在。検証では毛足が長いマットではブラシは停止してしまったが、優踏生の場合は減速することもなく勢いよく回転した。
小さく折り畳める+型崩れしないから洗濯機で洗える
我が家で一緒に生活している長毛種の猫は、毎日グルーミングをしても月1~3回毛玉を吐くことがある。毛玉を吐く場所は毎回決まっていてマットの上に吐き出すことが多い。また、猫は裸足でペット用の砂を敷いているトイレで用を足したり、家の色々な場所を歩き回ったりするため、少しでも床と猫の足を清潔を保つ目的として家中の敷居の手前にマットを敷いている。このため、家に敷いているマットは最低でも一ヶ月に一度は丸洗いを行う。
優踏生のマットは洗濯機で洗うことができるため、手間をかけることなく清潔にすることができるのが嬉しいポイント。メーカー各社のマットには洗濯できるものも多く存在するが、玄関マットやキッチンマットは長いため、洗濯機に折りたたんでも入りづらかったり、折り目がつくものもあるので手洗いする手間がかかった。また、小さく折りたたんで洗濯できるものもあったが、そのようなマットは軽くてペラペラの生地になっているため、掃除機の吸引力によってひっぱられやすいデメリットが存在する。
優踏生のマットはただ洗濯機で洗うことができるだけでなく、小さく折りたたんでコンパクトにできるうえ、折りたたんでも折り目がつかない特長も持っている。このまま洗濯ネットに入れて洗えば生地や滑り止め剤が痛むこともない。また、マット表面と滑り止めのあいだにメッシュが貼り合わせているため、何度も洗濯をしても型崩れしにくい。さらに長繊維(ポリプロピレン100%)の糸をループ状にしたパイル生地なので、汚れや中に入り込んだ微細なゴミが落としやすいうえ、乾きが早いのも嬉しいポイント。
Amazonレビューから
購入から3年が経ちました。キッチンマットって何年持つものでしょうか?始めはとっても気に入ってました。めくれる事もなく本当に優等生でした。ところが洗濯を何回もしているうちに裏の滑り止めのゴムみたいなものが取れ始めました。洗濯機の中も汚くなるしマット自体にもいっぱいつくし。それでもパンパン叩いてゴムを払いながら使っていました。買って1年半ぐらいからでしょうか、滑り止めを併用しなければ危ない状況になりました。
商品自体はよいものでした。ただ、我が家の愛犬がキッチンマットにスリスリするときに爪をループに引っ掛けて、毎週、日曜日にほつれたループをハサミで切ってメンテナンスしています。マットがループではなく普通のカーペットにようにループになってなければ良かったとにと思います。
小さいサイズの優踏生も動かないのか検証(追記)
キッチンマットより小さい我が家に敷いている「バスマット」「トイレマット」「部屋の前に置いてるマット」は、大きいマットに比べると重量が軽いため、掃除機で手入れをするとさらに動きやすいうえ、吸込口に巻き込まれやすい。毎回、マットが動いたり、巻きついたりしないように足で押さえつけて掃除をしているが、家に敷いている枚数が多いため、労力と時間かかってしまうのだ。
今回、大きいサイズの優踏生が優秀だったため、キッチン以外で使える一番小さいサイズ(45×90cm)も追加で買い足すことに。そして、小さい優踏生でもダイソンやルンバの手入れでズレたり、押し出してしまったりしないか検証してみた。
サイズが豊富だから玄関マットやバスマットとしても使える
優踏生はキッチンマットとして販売されているが、「ベージュ」「ブラウン」「グリーン」の3色がラインナップ。さらに大小さまざまなサイズが用意されているため、キッチン以外にリビング、玄関、ベッドサイドなどフリーマットとしても使用可能。我が家では玄関マット、バスマット、部屋の前(猫用)として使用する予定である。
ちなみに、バスマットとして使った場合、一般的なバスマットと比べると吸水性が落ちてしまうデメリットが存在するが、やはり毎日掃除機がけをするときに、マットを回転ブラシで巻き込んでしまったり、吸引力によって引っ張られてしまうことを考えると優踏生を使うメリットは大きい。
ちなみに同社が販売さいているマットには、玄関マットやバスマットも販売されているが、優踏生と同じ生地や滑り止め加工されたものは確認できなかった。このため、(オカ株式会社)のマットだからと言って、優踏生シリーズのように掃除機やロボット掃除機に強い特長を持っているわけではないので注意が必要である。