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鉄粉(サンダーで削った粉)を吸い込んでも吸引力が落ちにくいコードレス掃除機を教えて下さい。(´・ω・`)
屋外でアーク溶接やサンダーを使っても発生したゴミは気になりませんが、屋内の決まった場所で作業をしていると、こんなに金属のゴミが発生してたのかと地面を見て驚くことがあります。金属を研削して発生する鉄粉は単体で目に見えないほど微細なゴミなので、掃除機のフィルターが目詰まりしやすくなり吸引力低下の原因となります。
家電メーカーであれば[ダイソン]か[東芝]
サンダー(グラインダー)から発生する鉄粉を吸い込んでも、吸引力が落ちずらい掃除機をお探しとのことですが、コードレス掃除機であれば[ダイソン]や[東芝ライフスタイル]が販売している[2段式サイクロン構造]の製品が微細なゴミを分離する能力が高いのでおすすめです。
他の強豪メーカーが採用している[一段式サイクロン構造]はダストカップ内で空気とゴミを遠心分離しているのに対し、[2段式サイクロン構造]はダストカップ内で遠心分離できなかった微細なゴミをさらに強い遠心力が発生している複数の円錐形サイクロンで遠心分離するためフィルターが目詰まりしにくく吸引力が低下しにくくなっているからです。
ダイソンであればどのモデルでも[2段式サイクロン構造]が採用されているので、予算を抑えたい場合は型落ちのモデルでも問題ありません。東芝ライフスタイルの製品は、[トルネオVコードレスシリーズ]のモデルのみが[2段式サイクロン構造]が採用されています。東芝は新モデルを発売すると前モデルは生産中止となるため、予算を抑えたいのであれば1~2年前の型落ちがおすすめです。それ以上古くなると価格が上がっていたり、入手が難しくなります。
ハードな床で仕様するとモーターヘッドが破損するデメリット
一般的に金属を加工する作業場所はコンクリートのような硬い床面になっているかと思います。大手家電メーカーやダイソンのようなハイエンド機の床用ヘッド、ハードな床面を掃除する用途を想定して設計されていません。そのため、コンクリートやタイルのような硬い床面で使用すると回転するブラシがすぐに消耗したり、強い衝撃を与えたりするとヘッドや搭載されているモーターが破損したり故障しやすくなります。
電動工具メーカーのコードレス掃除機にサイクロンアタッチメントを装着して掃除するのがおすすめ
ワークスペースの床がコンクリートのようなハードな床面だとマキタのようなノーマルヘッドを採用している電動工具メーカーのコードレス掃除機のほうが適しています。なぜなら、ノーマルヘッドはチープなつくりではあるものの、回転するブラシやモーターが搭載されていないので、硬い床や壁にぶつけても破損しにくいからです。
ただし、電動工具のノーマルヘッドは家電メーカーが販売しているハイエンド機のようにゴミを掻き上げる回転ブラシが搭載されていないので、吸引力の強い14.4V/18Vシリーズのモデルのほうがおすすめです。また、カプセル式も紙パック式も微細なゴミを吸引するとすぐに目詰まりを起こしてしまうため、サイクロンアタッチメントを販売しているメーカーのモデルを選ぶとよいでしょう。
サイクロンアタッチメントは本体と延長管のあいだに取り付けるツールです。吸引した空気とゴミをダストケース内で遠心分離するため、材料を加工した際に発生する大鋸屑や鉄粉のような微細なゴミが本体側に侵入しにくくなります。そのため、フィルターが目詰まりしにくく、強い吸引力を維持することができます。さらにゴミ捨てが簡単になり、埃が舞い上がりにくいメリットも存在します。
現在、集じん方式をサイクロン式に変換するアタッチメントを販売している電動工具メーカーは[リョービ]と[マキタ]となります。どちらもサイクロンアタッチメントは単品販売されていますが、リョービのBHC-1800には標準付属されています。
どのような場所で作業をしているのか分かりませんが、狭い範囲を掃除するのであれば、簡単に作れる自作の集じん機(分離機)を、家庭用の掃除機と吸込口のあいだに繋げば、掃除機を目詰まりさせることなく、集じん機(分離機)にゴミを集めることができます。「自作集じん機の種類」のページが参考になるかと思います。