コードレス掃除機の核と言えるモーターやバッテリーの性能は吸引力や稼働時間に関係するので、購入する際に最も重要視するポイントかと思います。なので、最初に掃除機を箱の中から取り出して確認することといえば、スイッチを入れて吸引力を確かめる人も多いのではないだろうか。
最近、ゾッコンであったリョービのBHC-1800の検証も終わったので、注文して玄関に放置していたダイソンV8の延長管やヘッドを装着して軽く掃除をしてみた。
Absoluteは2つのモーターヘッドが付属されている
今回、自分が購入したモデルは「V8 Absolute」、本当は一番安い「V8 Fluffy」で十分であったが、やはり人柱となって大損することが宿命なので、一番高価な「V8 Absolute」を購入した。
Absoluteというモデル名は聞きなれない方も多いとおもいますが、V6シリーズでお馴染みの「ソフトローラークリーナーヘッド」と「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」2つのモーターヘッドが標準付属されているモデルとなります。
両ヘッド共にブラシを回転させるモーターが内蔵されているので、微細なゴミを集じん性能がブラシの付いていないノーマルヘッドより優れています。
ちなみに本国ではV6シリーズにもAbsoluteという二つのモーターヘッドを標準装備したモデルが存在していたが、日本ではなぜか販売されませんでした。
ソフトローラークリーナーヘッドで回収したゴミ
最近、家の1階は東芝のトルネオやリョービのBHC-1800で掃除をしていたので、あまりゴミは回収できないと予想していたが、思った以上にゴミがクリアビン(ダストカップ)の中に溜まり驚いた。色々なフィルター式コードレス掃除機で掃除をしてきたが、毎回、最もダストカップの中に多くのゴミが溜まるのがダイソンである。
ちなみにフロアの掃除では吸引モードは通常モードにしています。なぜならMAXモードの吸引力は通常モードより大幅に強くなりますが、連続稼働時間が短く途中でバッテリーの残量がなくなってしまう短所があるからです。
V8ではバッテリーの容量が増えたことにより、連続稼働時間が30分に延びているのでうれしい。ただし、その反面、充電時間が5時間とV6に比べると2時間長くなっている。
長いゴミが絡まらない
一般的なモーターヘッドはブラシバーにナイロンブラシが配列されているので、髪の毛、ペットの毛、糸くず、カーペット繊維のような長いゴミが絡むことがあり、定期的に面倒なお手入れが必要であった。
ソフトローラークリーナーヘッドは、ローラーに柔らかいナイロンフェルトが覆われているので、長いゴミが絡むことはほとんどありません。なので、絡みついたゴミを除去するお手入れから解放されます。
ダイレクトドライブクリーナーヘッドで回収したゴミ
次に、「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を装着して通常モードで2階の部屋の掃除をしてみることに。このヘッドはV6のアニマルヘッドに装備されていたものだが、ブラシパワーが40%アップしているようだ。
ちなみに「スムーズフィットシステム」が採用されているので、ボタンがヘッド側に配置されており、片手でもヘッドや専用ツールを取り外せるようになっていた。ただし、ツール側にボタンが配置されているので、これまで単品で販売されていた専用ツールとの互換性がなくなってしまった。
2階の部屋はカーペットの面積が広いので、「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を掃除すると、1階で回収できたゴミの量より多かった。「ソフトローラークリーナーヘッド」より、カーペットの集じん力が向上しているので、ベビーパウダーのように細かいハウスダストの正体と言われている謎粉もたくさん捕らえていた。
ただし、クリアビンの中に回収された綿埃の中には、赤いブラシ(太く腰がある)でカーペットの繊維をかきとったものもあり、同社の全ヘッドの中で一番ダストピックアップ率の高いヘッドであるとが、一番カーペットを傷めやすい諸刃のヘッドともいえるだろう。おそらく、新しい色つきのカーペットを掃除してクリアビンの中をのぞくと、むしりとったカーペットの繊維の量に驚くのではないだろうか。
ちなみに、黒いカーペット敷くと良く分かりますが、カーペットの奥深くに入り込んだ塵や絡みついたゴミは掃除機で完全に取り除くのは困難なので、アレルギー等で悩んでいるのであれば、毛足の短いタイプを敷くか、または絨毯やカーペットを敷かないほうがよいとわたしは思います。
長いゴミが絡みつく
ダイレクトドライブクリーナーヘッドはソフトローラークリーナーヘッドと違い、腰の強いナイロンブラシがカーボンファイバーブラシと一緒に配列されているので、長い髪の毛やペットの毛のような長いゴミやカーペットの繊維が絡みつきます。なので、従来のヘッド同じように定期的にブラシに絡みついたゴミを除去しなければいけません。
ゴミを捨てる際にシュラウドに付着したゴミをスクレイパーこそぎ取れる
今回、クリアビンに回収したゴミは簡単に捨てることができるようになっていた。以前のモデルは、シュラウドに付着したゴミを蓋を開けた状態から取り除くのが困難であったり、また、ゴミが溜まってくるとシュラウドとクリアビンの間に挟まって棒状のものでこさがないと落とすことができなかった。
一方、V8には、ゴミ捨てを簡単に捨てられる新しい機構が加わっており、シュラウドのメッシュ部分が金属製に改良され、クリアビンの周りにはゴム製のスクレイパーが付いている。この仕組みによってゴミを捨てる際にシュウラウドに付着したゴミや、シュラウドとクリアビンの間に挟まり落としにくかったゴミをスクレイパーでこそぎ落としながら捨てることができるようだ
■ゴミを捨てる際、埃は舞い上がらないのか?
■ゴミを捨てる際、本体に埃が付着しないのか?
■振動によってクリアビンのパッキン部分から埃が漏れないのか?
まだまだこれから使い倒さないと上のような評価はできないが、サイクロン部分を「セパレーターツール」を使わずに本体から分離できるので、サイクロン水洗い派(禁止されている)の自分にとっては、新しく加えられた新ゴミ捨て機構のポイント個人的は高い。