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Dyson V12 Detect「Slim」「Slim Complete」「Slim Absolute」シリーズの改良点を解説!

Dyson V12 Detect Slimの種類と違い

2021年2022年2023年
V12 Detect SlimV12 Detect Slim CompleteV12 Detect Slim Absolute
  1. Dyson V12 Detect Slimを購入検討中
  2. 種類が多すぎてどれを選んだらいいのかわからない
  3. どんな違いがあるのか詳しい人から聞きたい

ダイソンのコードレスクリーナーから強い吸引力を重要視する場合、一番重たいフラッグシップの[Dyson V15 Detect]より、軽くてボタン式を採用している人気の[Dyson V12 Detect Slim]を選ぶ人が多いかと思います。

しかし、2021年に発売されたDyson V12 Detect Slimシリーズですが、毎年同シリーズから新しいモデルがラインナップされて種類が多くなったため、どのモデルが選べばいいのか困っている人も多いのではないでしょうか。

ここではダイソンに詳しい筆者が、2021年~2023年に発売されたDyson V12 Detect Slimの改良点をまとめて解説します。この記事を読めば、どのモデルが自分に合っているのかわかります。

2021年に発売されたDyson V12 Detect Slimの特徴(従来機V11との違い)

V15よりV12のほうが人気!?(レビュー数が圧倒的に多いV12)

ダイソンのV12 Detect Slimは、2021年に初めて発売されたシリーズとなります。同時期にフラッグシップとなるV15 Detectシリーズも発売されていますが、日本人には重厚感のあるダイソンは敬遠されているのか、V15 Detectより軽いV12ほうが人気が高いようです。

V12 Detect SlimとV15 Detectの機能面は後述するスイッチ方式を除いて同等となります。V12 Detect Slimのほうが基礎的スペック(吸引力・連続使用時間・集じん容量)がやや劣るものの、重量が約400g軽くなっていることと、価格が安いことも人気の要因かもしれません。

V12 Detect Slimはボタン式スイッチが採用されている

従来機(V11)のダイソンは指でスイッチを引いているときだけ使用できるトリガー式スイッチが特徴的でしたが、V12 Detect Slimにはボタン式スイッチが採用されています。

トリガースイッチはこまめにON/OFFができるため、バッテリーの節電効果が高い反面、長時間使用するとスイッチを引いている指が疲れやすいというデメリットがあります。

一方、ボタンスイッチは一度ボタンを押すとずっと使用できるため、トリガースイッチよりも指の負担が少なく、長時間の使用でも指が疲れにくいというメリットがあります。

V12 Detect Slimのヘッドにはレーザーが搭載されている

従来のダイソンのクリーナーヘッドはゴミを照射するライトが搭載されていませんでしたが、V12 Detect Slimには、レーザーで床に落ちているゴミを可視化するLaser Slim Fluffy™ クリーナーヘッドが標準装備されるようになりました。

これにより、薄暗い場所に落ちているゴミも確認しやすくなり、普段見落としがちな箇所も確実に掃除することができます。競合が一般採用しているライトより、ゴミの影が大きく見えるので、ゴミを取りこぼすことなく、しっかり掃除ができるようになりました。

V12 Detect Slimにはピエゾセンサーやオートモードが搭載されている

従来機(V11)から液晶ディスプレイが搭載されるようになり、残りの運転時間が秒単位で確認できるようになりました。手元で詳細な残りの運転時間がリアルタイムで表示されるようになったため、掃除の途中でバッテリーの充電が切れることがなくなりました。

V12 Detect Slimにも液晶ディスププレイが搭載されていますが、新たに追加されたピエゾセンサーにより、掃除機が吸い取ったゴミの量を計測することができます。

ピエゾセンサーに加え、ゴミの量に応じて吸引力を自動調整するオートモードも採用されており、使用中の電力の消費を抑え、バッテリーの節電効果が向上しました。

ワンタッチで取り外せる着脱式バッテリーになった


V11以前の従来機のバッテリーはドライバーでネジ止めされていましたが、V12 Detect Slimは着脱式バッテリーが採用されており、工具を使わずにワンタッチで取り外すことができるようになりました。

着脱式バッテリーの採用により、バッテリーに寿命がきても自身で簡単にセルフ交換がすることができます。面倒くさがりの人でもバッテリーのみを交換するだけで、掃除機本体まるごと買い換えるコストを節約できます。

また、予備バッテリーを用意することで長時間の掃除にも対応。バッテリーの残量がなくなっても、予備バッテリーに交換することで掃除を続けることができます。

2022年に発売されたDyson V12 Detect Slim Completeと従来版の違い

2013年からダイソンは毎年違うシリーズのスティック型コードレスクリーナーを発売してきましたが、2022年は前年に発売したV12の第二弾目となる「Dyson V12 Detect Slim Complete」を発売しました。

まず「Dyson V12 Detect Slim」は前述した2021年に発売されたシリーズとなり、2022年に発売された「Dyson V12 Detect Slim Complete」は、「Dyson V12 Detect Slim」をベースとしたモデルとなります。このため、本体の見た目だけでなく、基礎的なスペックや機能は同じとなります。

大きな相違点は付属されているカーペットに特化したクリーナーヘッドとなり、「Dyson V12 Detect Slim」には「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が付属されていましたが、「Dyson V12 Detect Slim Complete」には、「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が改良された「Motorbar™クリーナーヘッド」が付属されています。

「Dyson V12 Detect Slim」に付属されているダイレクトドライブクリーナーヘッドは、カーペットの掃除が得意なクリーナーヘッドです。強力なモーターと硬いナイロンブラシにより、カーペットの深部から微細なゴミを掻き出したり、絡みついた髪の毛やペットの毛を掻き出す集じん力が高い特徴を持っています。

「Dyson V12 Detect Slim Complete」に付属されているMotorbar™クリーナーヘッドは、ダイレクトドライブクリーナーヘッドに毛絡み防止機構が追加されたクリーナーヘッドです。回転ブラシの後ろ側にコーム型ブレードを配置したことにより、ブラシに絡みついたゴミをほどきながら吸引することができるようになり、掃除後のクリーナーヘッドのお手入れが大幅に軽減されます。

このため、カーペットをしっかり掃除したい場合は、どちらのモデルを選んでも後悔することはありません。しかし、回転ブラシに絡みつきやすいゴミ(ロングヘアー・ペットの抜け毛・糸くず)が落ちている環境では、回転ブラシに毛が絡みにくく、毛絡み除去の手間がかからないMotorbar™クリーナーヘッドがついた「Dyson V12 Detect Slim Complete」のほうが最適です。

なお、同年に発売された「Dyson V12 Detect Slim Fluffy+」にも、同じMotorbar™クリーナーヘッドが付属されています。

2023年に発売されたDyson V12 Detect Slimと従来版の違い

レーザー強化!微細なゴミの可視化率が2倍に向上

2023年にも第三弾目となる「Dyson V12 Detect Slim Absolute」が発売されました。このモデルも2021年に発売された「Dyson V12 Detect Slim」がベースとなっているため、本体の見た目や基礎的なスペックや機能は同じとなります。

また、前述した「Dyson V12 Detect Slim Complete」に付属されている毛絡み防止機構を搭載した「Motorbar™クリーナーヘッド」も付属されています。

これまで紹介してきたDyson V12 Detect Slimとの違いは、標準装備されているクリーナーヘッドです。これまでV12 Detect Slimに標準装備されていたモデルは「Laser Slim Fluffy™ クリーナーヘッド」となり、従来のソフトローラークリーナーヘッドと違い、床から微細なゴミを浮かび上がらせるグリーンレーザーが搭載されています。

Dyson V12 Detect Slim Absoluteには、「Laser Slim Fluffy™ クリーナーヘッド」よりレーザーが強化された「Fluffy Opticクリーナーヘッド」が標準装備されており、床に落ちている微細なゴミの可視化率が2倍に向上しています。また、従来のレーザーよりさらに安全性が高いことから、レーザーのON/OFFスイッチが無くなっています。

海外のダイソンユーザーが「Laser Slim Fluffy™ クリーナーヘッド」と「Fluffy Optic™クリーナーヘッド」のレーザーを比較した動画をあげられていますが、新しいFluffy Optic™クリーナーヘッドのほうが輝度がアップしているようで、明るい場所でもゴミの輪郭がはっきり浮かびあがり、広範囲のゴミが見えるようになっています。

フィルターの性能がアップ!排気性能の向上

フィルター粒子捕集効率
HEPAフィルター0.3μm以上の粒子を捕集
ULPAフィルター0.15μm以上の粒子を捕集
V12 Detect Slim(2021年版) 0.3μm以上の粒子を捕集
V12 Detect Slim (2022年版) 0.3μm以上の粒子を捕集
V12 Detect Slim (2023年版)0.1μm以上の粒子を捕集

Dyson V12 Detect Slim Absoluteは従来の本体と同じですが、HEPAフィルターが採用されているため、これまで紹介したV12シリーズの中で一番排気性能が高くなっています。

その排気性能は0.1μmまでの粒子を99.9%捕集すると謳っているため、実際はHEPAフィルターが除去できない微粒子を捕集できるULPAフィルターと同等の粒子捕集効率を持っていると考えられます。

従来もHEPAフィルターと同等の排気性能(0.3μm以上の粒子を捕集)がありましたが、Absoluteに採用されているフィルターは118回も折り畳まれたプリーツ状に成形されており、体積あたりの表面積をさらに増やしています。その結果、吸引力を低下させることなく、ろ過性能が向上しています。

このため、花粉やダニなどのアレルゲンを含む粒子の捕集効率が向上し、コードレス掃除機の排気でアレルギー症状を引き起こす人の症状を軽減できると考えられます。また、コロナウイルスのサイズが0.1μm前後と言われているため、ウィルスに対する感染症対策にも役立つと考えられます。

まとめ

モデルV12 Detect SlimV12 Detect Slim CompleteV12 Detect Slim Absolute
発売日2021年2022年2023年
レーザー可視化率2倍
毛絡み防止
排気性能0.3μm 微粒子を捕集0.3μm 微粒子を捕集0.1μm 微粒子を捕集
ラインナップ43(Fluffy+含む)2

•ダイソンは2021年にV12を発売しました。そして、2022年と2023年にマイナーチェンジしたV12をラインアップしました。

•2022年のV12には、カーペットの掃除に適したクリーナーヘッド(付属品)に毛絡み防止機構が搭載されました。

•2023年のV12には、標準装備されているクリーナーヘッドのレーザーが強化され、微細なゴミの可視化率が2倍に向上しました。さらに、フィルターの排気性能も向上しています。

マキタ菌

各シリーズには、付属品が異なる複数のモデルがラインアップされています。各モデルの付属品を一目で確認できる比較表は、下記リンク先からご覧ください。

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