題名: コードレス掃除機の購入にアドバイスをメッセージ本文:
-中略-
長らく家庭で使用してきた旧式のキャニスター式掃除機を、今回コードレスに買い替えようと考え、こちらのサイトに出会いました。故障等の問い合わせが安心なメジャーな国内家電メーカー(東芝・シャープ・パナソニック・日立等)のコードレス掃除機がいいかなと思っていますが、その中からどれを選べばいいのか、アドバイスをいただければ嬉しいです。
◆戸建ての二階部分(28畳+階段)
◆一階部分は旧来のキャニスター掃除機を使っています
◆フローリング7割+カーペット3割
◆大人一人分の髪の毛、 生活ほこり程度(ペットはいません)
◆掃除機使用時間は一回5分程度
◆軽くて扱いやすい
◆階段掃除の時に隅までちゃんと吸える(今はヘッド部分を外してノズルのみにして吸引しています)
◆ゴミ捨てが清潔に簡単にできる
◆シンプルに掃除機として使えればOK(オプショナル機能は必須ではない)
よろしくお願いいたします。
故障時にレスポンスが早いメーカーは「ダイソン」
本機が故障した際にレスポンスが早く、保証期間が長いのは、海外メーカーのダイソンです。例えば、掃除機で不具合が発生しやすいバッテリーやモーターヘッドが故障した場合、サポートセンターに電話をすると、現物を確認せずに新しいものがすぐに送られてきます。保証期間は2年と国内の大手家電メーカーと比べると1年長く受けられます。
ただし、故障したパーツによっては確認が必要になることもあります。例えば、本体のモーターが故障した場合は、本体をダイソンに発送しなければいけません。しかし、この際にかかる往復の送料や発送の手配は、ダイソンが負担してくれます。(エレクトロラックスも同様)
メーカー | 保証期間 | 修理方法 | 送料 | 出張費 |
日立 | 1年 | ・持ち込み ・宅配 | 自己負担 | 約3000円 |
シャープ | 1年 | ・持ち込み ・一部宅配可 | 自己負担 | 約2500円 |
パナソニック | 1年 | ・持ち込み | 未対応 | 未対応 |
東芝 | 1年 | ・持ち込み | 未対応 | 約3000円 |
ダイソン | 2年 | 宅配 | メーカー負担 (保証期間内) | 未対応 |
エレクトロラックス エルゴラピー ラピード | 1年 | 宅配 | メーカー負担 (保証期間内) | 未対応 |
エレクトロラックス エルゴパワー | 2年 | 宅配 | メーカー負担 (保証期間内) | 未対応 |
国内メーカーの製品で長期保証を希望する場合は、家電量販店の「長期保証サービス」を受けよう
一方、国内メーカーの製品で故障が発生した場合、一般的に本体を最寄りのサービスステーションや販売店に持ち込みしなければいけません。持ち込みが困難な場合は、宅配で送ることも可能ですが、メーカーによっては送料負担や発送の手配は自分で行わなければいけません。
ちなみに、東芝、シャープ、パナソニックのように送付での対応を行っていないメーカーもあるので、近くにサービスステーションがない地域では手間がかかる場合があります。製品を家まで取りに来てくれる出張サービスも行っているメーカーもありますが、約3,000円(税込)ほどかかります。
また、国内メーカーの保証期間は、1年と海外メーカー比べると短くなります。なので、サポートを重視したい場合は、手間がかからない海外メーカーのほうがおすすめです。国内メーカーの施肥品で保証期間を長く受けたい場合は、家電量販店が行っている独自の長期保証サービスに加入して購入したほうがよいでしょう。
ダイソンの中で軽いモデル
ダイソンの製品で軽さにウェイトを起きたい場合は、小型で軽い「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」が標準装備されている「V6 Motorhead」がおすすめです。最新モデルと同じ「2ティアーラジアルサイクロン」や「ポストモーターフィルター」が採用されているので、排気性能やゴミの分離性能が従来製品より優れています。ただし、同じ国内メーカーのハンディタイプ(重心が上にあるタイプ)の製品と比べると、重心バランスが悪いので手に負担がかかりやすいです。
国内家電メーカーで軽いコードレスクリーナー
ご検討されている国内電機メーカーのなかで、軽い操作性で定評がある2016年モデルは、東芝のトルネオVコードレス(VC-CL1200、VC-CL1300)や、シャープのラクティブエア(EC-A1R)です。どちらも本体にヘッドと延長管を装着したの重さが2kg以下と、モーターヘッドを搭載したハイエンドタイプの中では、軽い部類にはいります。
特にシャープのラクティブエアは1.5kgと、ハイエンド機の製品の中で飛び抜けて軽くなっているので、毎日の掃除や目についたゴミをちょいがけするときにも最適です。(東芝の製品は1.9kg、VC-CL1200は2015年モデル、VC-CL1300は2016年モデル)
壁際の掃除が得意なヘッドが搭載された製品
スティック型コードレス掃除機は、床用ヘッドを本体に装着して掃除をすることも可能です。家ではモーターヘッドを延長管から外して、本体に装着して階段の掃除をしています。壁際ギリギリの吸引しづらいゴミをスムーズに吸い取れる工夫が施されたモーターヘッドを搭載している製品は、シャープ(EC-A1R)(EC-SX520)、パナソニック(MC-BU500J)、日立(PV-BD700)です。
シャープの(EC-A1R)と(EC-SX520)は、ヘッド前面のバンパーが柔らかい軟質素材になっています。ヘッドを壁に押し付けると、壁と吸込口との距離が狭まり密閉性が高くなるため、壁際のゴミも効率よく吸い取れます。ただし、EC-SX520はヘッドが勝手に前進する自走力が強いものの、ヘッドが同社の他の製品より大きくて重たいので、ヘッドを上げ下げする回数が多い狭い階段の掃除では使い勝手が悪く感じました。
パナソニックのMC-BU500Jは、ヘッドを壁に押し付けると前面のシャッターが開き、回転ブラシが壁際までしっかり届く「ガバとり構造」が採用されています。ヘッドのバンパーに車輪がついているので、そのまま横にスライドさせながら掃除ができる独自の特徴も兼ね備えています。
日立アプライアンスのPV-BD700も壁ギリギリのゴミを吸い取る「きわぴた構造」が採用されています。ただし、紹介している製品の中では、一番ヘッドの幅が広くて重たいので、広い部屋を効率よく掃除できる利点があるものの、階段のような狭い場所では取り回しにくい欠点が存在します。
階段の隅の掃除に便利なブラシノズルが付属されているのは、シャープ(EC-A1R)と日立(PV-BD700)です。ノズルの先が細い「すき間ノズル」は、基本的にどの製品も標準付属されています。
ハンディ形状で階段掃除をした場合、一番手に負荷がからないのは、シャープ(EC-A1R)です。本体から延長管とッドを外した重さは約1kgなので、階段掃除も楽に行えます。
パナソニック(MC-BU500J)のハンディ形状は、他の製品に比べると長さがあるので、ハンディ掃除機として使った場合、重たいうえ使い勝手が悪く感じました。
日立(PV-BD700)は、吸込口にブラシノズルが付いていたり、すぐにハンディ形状にできるのが便利ですが、エルゴラピードのようにスティック本体からハンドユニットを取り外せないので、スティック形状とハンディ形状の重さが同じになり、検討されている製品の中では一番重たくなります。
ゴミの捨て方
どのメーカーの製品もゴミ捨ては簡単に行えますが、ダイソンや東芝以外のメーカーは、1段式サイクロン構造が採用されているので、微細なゴミを遠心分離する性能が優れていません。なので、毎日みっちり掃除をした場合、一週間に一度はフィルターのお手入れが必要になります。フィルターのお手入れを定期的に行わないと、吸引力が低下したり、モーターに負荷がかかります。
シャープ(EC-A1R)と日立(PV-BD700)は、フィルター表面に付着した塵をブラシで除去しなければいけないので、フィルターのお手入れ時に埃が舞 い上がりやすいです。(フィルター水洗い可能)。毛先が細くて毛量の多いダスター刷毛(ホムセンで300円前後販売)で掃いたほうが効率的です。ちなみに、シャープの(EC-A1R)より本体が重たくなりますが、同社のFREEDというモデルであれば、フィルター上部にあるつまみを回すだけで、埃を舞い上がらせることなくフィルターのお手入れが可能です。
パナソニック(MC-BU500J)のフィルターはスポンジがかぶせられているため、このスポンジに付着した塵は、水洗いしないと除去できないので、フィルターのお手入れでは一番手間がかかります。
東芝やダイソンの 製品は、ゴミが目詰まりしにくい「2段式サイクロン構造」が採用されているので、毎日掃除をした場合、フィルターのお手入れ(水洗い)は一ヶ月に一度程度で十分です。掃除をする時間や回数によって異なりますが、フィルターのお手入れの頻度は「1段式サイクロン構造」に比べると劇的に下がります。ゴミを遠心分離する性能はダイソンのほうが優れていますが、東芝はダストカップやサイクロン部を丸洗いすることができるのでメンテナンス性が高いです。また軽さも東芝のほうが上です。
掃除機をかけるのに費やす時間、床や ゴミの種類、希望を拝見しましたが、個人的におすすめなのは、2016年12月に発売されたシャープの「RACTIVE Air(ラクティブ エア)」<EC-A1R>です。短所はフィルターのお手入れが、同社のFREEDに比べると少し面倒になってることです。FREEDはダストカップにフィルターを装着した状態でフィルターのお手入れができたのですが、EC-A1Rにはこの機構が採用されていないので、フィルターをダストカップから取外して掃かなければいけません。掃除をする回数やゴミの量によって異なりますが、月に1~4回はこのお手入れが必要になります。
同社のFREEDであれば、軽い操作性では「EC-A1R」にかないませんが、2015年の「EC-SX310」「EC-SX210」や、2016年の「EC-SX320」がおすすめです。シャープの製品は、バッテリーを本体から取外して充電器で急速充電する「セパレートチャージ方式」を採用しているので、他の家電メーカーより充電 時間(約80分)が早いうえ、経済的にバッテリー(約6千円)を自分で交換できるメリットがあります。