ダニちゃんは掃除機で吸い取れるのか?
湿度があがると大量発生するダニ
梅雨は暑いうえジメジメとして嫌いです。ダニは暖かくて湿った場所を好むので、梅雨にはいるとダニが繁殖する季節と言われています。ダニはカーペット1㎡に最大1,000匹も存在しているので、ダニの生体ついて色々と調べていると、今すぐにカーペットや布団を掃除をしたくなるほど気持ち悪いものです。
しがみついたら離れないダニ
以前、所さんの番組の企画で「掃除機でダニが撃退できるのか?」実験が行なわれていました。実験では家庭にいる生きたダニを絨毯に大量に撒いて掃除機で徹底的に吸い取り、絨毯にダニがいるか調べるものでした。
結果は生きたダニを撒いた量は推定54,000匹以上なのに対して、取れたのダニは約11,000匹と、5分の1しか取れていないという結果に。しかもこの実験で使われていた掃除機はコードレスクリーナーより吸引力の強い5台のキャニスター掃除機が使われていました。
さらにヘッドやノズルをつけていない状態で吸い込み口をダイレクトにダニに近づけている映像が流れていましたが、ダニはかぎ状の足で絨毯の繊維にからみつけ一生懸命耐え忍んでいました。どんなに強力な掃除機でも表面上のダニは取れても奥深くにいるダニを吸い取ることは難しいようです。
ソース:所さんの目がテン!/科学でダニを撃退せよ
動画:録画でーたべーす
布団掃除機やコードレスクリーナーではダニは吸い取れない?
掃除機市場の新しいカテゴリ「布団掃除機」
2012年にレイコップが発売された次の年から、布団掃除機の売上数は大きく伸長しています。2013~2015年の売上台数というのはコードレスクリーナーやハンディクリーナーを上回っており、各社から布団専用の掃除機が発売され1つの市場ができあがりました。
ダイソンが他社の布団掃除機をちくちくとディスっているような発表会やV6マットレスなどのCMを見ると分かりますが、ダイソンもこの市場に参入してマーケットリーダーを狙っていることがうかがえます。
掃除機ではダニを全て吸い取れない
上で紹介した実験結果が事実であれば、吸引力の強いクリーナーやダニで有名なレイコップでも、布団やカーペットにいるダニをほとんど吸い取れないことになります。さらにダイソンの研究では以下の結果が分かっています。
UVライト
布団掃除機にはUVライトや振動パッドのついているタイプもありますが、ダイソンの研究ではUVライトはティッシュペパーほどの厚さでも遮られてしまうことが明らかになっています。ダニが潜んでいるのはベッドや布団の奥です。
振動パッド
振動パッドを採用した布団クリーナーもありますが、振動パッドではベッドや布団の中んおダニやゴミを叩きだしきれず、吸引力の弱い布団クリーナーでは取り残してしまいます。
温風機能
温風機能でダニの繁殖を防ごうとする布団クリーナーもありますが、普通に布団クリーナーをかける速度では、熱は奥へは届かない。
ダイソンの考えるダニを抑制する有効な方法
ダニの餌となる皮膚を取り除く
そこでダイソンのハンディークリーナーはダニを吸い取るのではなく、ダニの数を抑制するために、ダニが餌としている人の細胞を吸い取ることや排気の綺麗さをアピールしています。
ダニは人のフケや垢などを餌としており、それらの微細なゴミが溜まりやすい布団、ベッド、カーペットなどに多く住みついています。なのでこまめに掃除するとことはダニの繁殖を抑える効果があると私も思います。
毎日ダニのエサが私たちの体から落ちている
人の皮膚は、1日に1~2g程度剥がれ落ち、数週間で約28gも剥がれ落ちるそうです。剥がれ落ちた皮膚はダニのエサとなり、その皮膚を食べたダニたちは1日に20回以上の糞をします。
アレルギーを引き起こすアレルゲン
アレルギーの引き起こすときに問題になるのが、このダニの糞や死骸です。ソファーやベッドに座るとこれらのアレルゲン誘発物質が舞い散り最低30分空中に浮遊します。
目に見えないほど小さく体内に吸い込まれやすいので、アレルギーの原因となります。今は喘息などのアレルギー反応がなくても、いずれ発症する可能性もあるようです。なのでダイソンはダニのフンを取り除くことも重要だと考えています。
布団専用のノズル
キャニスター掃除機でいいのでは?
ダニやダニの餌となるハウスダストを取り除くのに吸引力が重要なのであれば、個人的に最も吸引力の強いコード式のキャニスター掃除機で吸い込むのが一番効果的だと思います。
キャニスター掃除機の標準ヘッドでは布団などに張り付いてしまい掃除がしにくいので、布団専用のノズルを装着して使った方がコードレスクリナーや布団専用掃除機を購入するより経済的だと思います。
吸引力の強いコードレスクリーナー
毎日キャニスター掃除機を出し入れして掃除をするのが大変。そこでコードレスクリーナーで布団の掃除を考えている場合は、やはり吸引力の強いダイソンのコードレスクリーナーが一番効果的だと思います。
現在ダイソンのコードレスクリーナーで吸引力が最も強いものは、V6モーターと2ティアーラジアルサイクロンを搭載したDC61~V6までの機種です。これらの機種の中にはスティック型のコードレスクリーナーもありますが、延長管を外してヘッドを本体に差し込めばハンディークリーナとしても使用することが可能です。
ちなみに今年発売されたV6のコードレスクリーナーやハンディークリーナーには、0.3ミクロンまでの微粒子を99.97%もキャッチするポストモーターフィルターが搭載されているので、喘息などのアレルギー対策で購入される場合は、新しいモデルのほうがお勧めです。
ダニを繁殖させないようにする方法
熱で殺す・湿度をさげる・こまめに掃除!
上で紹介したダニを撃退する実験のページではダニを洗剤で洗濯をしても、屋外で日干してもダニは全滅しないという結果がでていました。ダニの生命力にびっくり。
ちなみにダニが全滅させた実験は90℃のサウナでした。ダニは70℃以上の温度で40分以上乾燥させると全滅したそうなので(40分も生きていたことに驚き)この実験の結果を見ると、やはり熱でダニを殺すような布団掃除機でも、奥深くにいるダニを撃退するのは難しいことなのかもしれません。
ダニが梅雨の時期に大繁殖するということは、部屋の湿度を下げれば繁殖を抑えられるのでは?と思い調べてみると、部屋の湿度が低いとダニは死滅してしまうようです。(参照サイト)
実験ではダニは紫外線より熱に弱いとのことなので、私の予想ですが、布団が熱くなる布団乾燥機に布団をかけて、除湿器かエアコンで部屋の湿度を管理。そして、毎日ダニの餌となる皮膚や、アレルギーの原因となるアレルゲンをこまめに掃除することが、アレルギー体質の方には最も効果的ではないのかと思いました。